2021初映画。
ヘイヘイ! 2月も下旬だというのに、ちょっと仕事して外に出てきたら車が雪で覆われているとかやめていただけませんかい、そろそろ? しばし雪下ろししないと出発できないとか、もうすぐ3月なんですぜ?
さてさて、
少し前ですが、映画『銀魂 THE FINAL』観にいってきました!
(以下、内容に触れますので、ご注意を!)
思い返せば、銀魂映画はわりと見逃さず劇場に足を運んでいたわたくしめ。
劇場版1『新訳紅桜編』(これはテレビで観たかな)
劇場版2『万事屋よ、永遠なれ』(劇場へ。…完結篇だったんですね、そういえば)
実写版1『紅桜篇』(劇場へ。安田さん目当てだったんですが、最高の実写化でした)
実写版2『真選組動乱篇』(劇場へ)
これもうファンを名乗ってもいいですよね……?
この中では、劇場版2『万事屋よ~』が最も興奮した思い出があります。なにしろ「完結篇」と銘打たれておりましたため、ファンもその構えで臨んだはず。…少なくともアニメは「まあ、いったん完結なんだろう」と思って観に出かけました。
オリジナルストーリーゆえの先のわからなさに、ファンの求めるものがこれでもかと詰め込まれていて、文句なしに最高でした! オープニングから劇場版ならではのネタに突入、畳みかけるギャグ、(タイムスリップものは概して色々ツッコミどころや理解を置いていかれるところが出てしまうものですが)練り込まれたプロットとどんでん返し、クライマックスの総勢大バトル、大盛り上がりの挿入歌、そしてエンディングの最後まで(テーマソングまでね)、ファン大満足の内容だったと思います。いや、あれは観終わったあと爽快感、どうしたもんかと思いましたもんね。3駅分家まで走って帰りたくなるように、興奮冷めやらずでした。
この興奮は、オリジナルストーリーゆえ、先の展開を知らなかったのも大きかったと思うんですよ。
ではすでにストーリーを知っていた実写版二作はどうだったかというと、やはりすばらしかった! 以前もブログ記事で書いたと思いますが、俳優さんがたの演技がハマりすぎて、これ以上どうすればいいのかと感動するしかない、最高のキャスティングでしたものね。
山崎の戸塚くんはもう「キャーvV」状態&さすが監督と平伏するばかりでしたよね。(←『スマート・モテリーマン講座』を観に行ったやつ)絶妙すぎて。
堤さんは片栗虎(CV若本さん)に寄りすぎ似すぎで劇場で仰天しました。もうさすがとしか。もうすごすぎてほかの作品でも片栗虎(CV若本さん)に見えてしまうほどの強烈な印象度。
等々、また、実写版二作とも、原作にはないオリジナル要素が組み込まれていましたよね。『紅桜篇』で堂本高杉と小栗銀時が殴り合う……こんなオイシイ場面ありましたっけ……?と思ったら、やっぱりこの時点の原作じゃなかった。あと『真選組動乱篇』のヅラさん出てきましたっけ?やネコバス、将軍の出番やバトルの舞台など。
こうした意外な展開による驚きや楽しみもあって、なお満足感が増したわけでした。
そしてあとはまあ……私が良い具合に忘れていたんですよね、『紅桜篇』と『真選組動乱篇』を。無論、大筋はしかと覚えておりましたが、細部を。それもあって、「おおっっ、そういえばそうだった!」という再発見の楽しみもいただきました。
前置きが長くなりましたが、このように銀魂映画を楽しんできたわたくし(ちなみに原作は大筋知り、アニメは8割ほど視聴済みだと思う)、とうとうこれが最後なのか……と思いながら、久しぶりの劇場鑑賞に出かけてどうであったのか。
良かったと思います。まずなにより、ファンとしてはこの原作最終章部分の映像化を観ることなしに、自分の中で『銀魂』を完結したとはできなかったでしょう。それほどに一連のアニメシリーズがすばらしかった。一部抜けがあったにせよ、ほぼ原作のすべてを映像化してきたのだし。
もちろん映画作品としても、すばらしかったと思います。原作を忠実に映像化しておられました。原作のあのシーンあのセリフを映画で味わうことができて、ファンとしては悔いがありません。
問題があったとすれば、これはまったく私個人の原因によるのですが、まず原作の最終巻を読みすぎていたこと、かもしれないと思いました。
読みすぎた……は言いすぎかもしれませんが、『紅桜篇』は一部いい具合に忘れていた一ファン、こたびはなにしろ最終話収録の最終巻ですから、実のところ何度も読み返して楽しんでいたわけです。そうなると必然、次になにが来るかわかる。そしていよいよこういうものが来ると無意識に「期待」してしまう。ここでほぼすべて期待どおりのものが来るすばらしい作品だったんですが、観客がどうしても「期待以上」を求めてしまうんですよね、贅沢なことに。「原作どおり」を期待しながら「まだ見ぬなにか」「初めて見るなにか(もしくは忘れていた大事ななにかとの再会)」も期待してしまう。そのうえ、原作を何度も読み返していると、気づかないうちに自分独自のリズムというか「間の取り方」ができてしまうんですよね。原作者様が熟練の腕前で巧みに魅せてくださったそれですが、それぞれの読者のそれと、映画が見せる一つのそれが、どの場面でも完璧に合うことはまずない、と言いますか。原作からカットされたシーンが目立ったわけではないんですが、小さな「リズムの違い」をちょくちょく感じることがありました。
…これは映画の出来ではなく、自分が「原作」を存分に味わったゆえだと思っております。これはしかたない。
オリジナルや実写版に比べて、驚きが控えめなのもしかたない。最終章の実写化とは、なにより忠実にやることが大事で、そこから逸脱したらいちばん大事なものを失くしてしまうことになる。
難しいものだと思いますが、人間、初めて観たものや初めて行った場所が最も印象に残ります。自分の観劇や旅経験を思い返してもそう実感します。
でもでもだからと言って、やっぱりこの最後の映画を観ないで済ませられるわけがなく、観ないと絶対に悔いが残る。
dTVかどこかで配信されていたというアニメを観てから行けばよかったかとも思いました。アニメの最終話は、銀さんと新八がすれ違うシーンで終わっていたと思うのですが、そこから映画冒頭までのシーンを埋める数話が、確か配信されていたという情報を目にしていながら、先に映画に行っちゃいましたもんね…。
わかってはいましたが、冒頭がやや唐突でした。ストーリーを忘れていたからではなく、「え、ここから?」という意味で。とはいえ、穴埋め数話を埋め込んだら、劇場公開の時間に収まるわけがないので、これは事前準備をしておかなかった私が悪いな…。
(dTV再登録がめんどくさかった…)
ネット配信かぁ……。そうだよなぁ……。
とはいえ、そこはサービス精神旺盛な銀魂製作陣の方々。映画OPの(いささか長いくらいの)某パロディーと、ラストの、ラスボスだろうがなんだろうが容赦ないおまけには、やはりにやけました。
空知先生、長いあいだ、本当にありがとうございます。
『銀魂』、これからもファンでいます。もしかしたらまた新作に出会える日が来るかもしれませんからね。
たまにオフで『銀魂』の話をすることがあるんですが、「どのキャラが好き(推し)?」と聞かれると、答えに迷います。だってみんな、好きなんですよ! 特定の強烈な推しキャラはいない……どのキャラもそこそこに推している。
「テニプリっていいな~♪」もそうなんですが、こちらだとなおさらお気に入りの「推し」がいるのが普通でしょう。
……私も良い年だから、隠しているだけか(笑)
そうかもしれませんが、どのキャラが出てきてフィーチャーされてもだいたい楽しめるんです。そのときの推しキャラは推しキャラでどこかで元気にしているだろうから。
……ましていざとなったら二次s(略)
『銀魂』に関しては、原作とアニメと映画でたっぷり満ち足りたかな。
……たぶんどのキャラもできるだけ、完全に公平にとまではいかずとも、大事にフィーチャーされておられたからなんでしょう。
次行く映画はなにになるかな。延期になっていなければ『ファブル2』だったかなぁ。
※※※
『銀魂』過去記事はこのあたり。
雑談ただの。
年明けからまもなく、人生で初めてペンタブを購入するという謎行動に出たものの、まだまったく使えていないこのごろです。
ん? このはてなブログさんにも「絵を描く」なんて項目がいつのまにやら入っておりますな。
まったく描ける気がしませんが、そのうち見てはいけない記事をいつぞやぶりに上げられるといいな……(セルフ青い顔)
ところで最近、これがおいしくてvV
前クールのドラマとコラボしていた商品ですね。そう、ドラマ放送中に一度だけ食べる機会があったんですが、以来惚れてしまいまして。それまでドラマも観ていなかった癖に。買ってきてくれた母君に感謝。…ところがドラマの展開上か、あっというまに次の商品に入れ替わりまして、たった一回しか食べられず、世の中にはまだまだおいしいスイーツがあるはずではあるものの、I Miss You! 状態でした。
このたび、好評につきカムバックしたとの情報を、またも母君からゲットしまして、セブンさんに走りました。
……まるで母だけ外で仕事をして、わたくしめは家で引きこもっているかのよう。
い、いや、違うのです。そもそもど田舎ゆえセブンさんが少ないのです。そのうえ私の通勤途上には、数と入りやすさという点においてどうしてもファミマさんやローソンさんに軍配が上がるのです。
このチョコシューさえなければ、普段はそれで用が足りておりました。
こちらですねぇ、まず百円台という値段が魅力的です。以降のコラボ商品は三百円台で、さすがの我ら母子、貧乏性ゆえ、買うのを控えてしまったんです。たぶんおいしかったんだろうけれど(ドラマは仕事終わりに途中から観始めました。良かったと思います。うん、でもやっぱり中村倫也くんに行くよな、そうだよな……やっぱりそうなるよな……哀)。
かりっと食感、その下のもちっと食感、どちらも絶妙。そしてもちろん中のチョコクリームがたまらんですぜ! コンビニスイーツの中では今年度ナンバーワンだ!(私の中で)
で、前記事でぽっこりおなかがどうとか書いていたくせに、また買ってきてしまいましたぜ……HAHAHA!
それでもドラマのコラボ商品が、私の住んでいる地域で売られるなんて珍しい。もっと言えば、TBSが見られない地域(うちも一昨年までそうだった)では、このコラボスイーツは置いていなかったとの噂もあり。
わたくし基本、スイーツに関してはミーハーなんですが……(職場でこのブログに書いてある趣味はどれも話したことなくとも、「チョコ好き」だけはバレたことがある)辺境暮らしでは、ミーハーになるにも限界がありました。まず、お店が少ない。遠い。個人的に、営業日の営業時間に行けるかというと行きにくい。となると、確実なのはコンビニくらいです。
でもよくネットで、イチオシコンビニグルメ!なんて紹介記事を見つけて、翌日いそいそとコンビニ巡りしても、どこにも見つからなかったりしましてね。都会でしか売ってないのか、田舎は発売日自体が遅いのか。
県外に出ないで1年余りが過ぎたこのご時世、コンビニスイーツ巡りは貴重な楽しみの一つなんですぜ。
とはいえ、今シーズンは2週間に1回か、下手したら1週間に1回くらいの頻度で、「(極悪天候)セルフ緊急事態宣言」の地域と化していましたからな、ここら。大雪久々にヤバかったですもんな。除雪する場所がもう無い、無い。通勤中にブリザードで辺り見えず、あわや立ち往生。無論、道路状態も、まあ例年のことながらアレで。おまけに短時間で済みましたけど、何度か停電しましたもんな。暴風雪の真夜中に停電とか、命取られますわ。ヤ・メ・テ(切実はぁと)
さらに先日は地震がね......。
……そういう事情を思えば、物流が動いてくれていることにまず感謝しなくては。
でもまあ、健康も大事なので、スイーツは食べすぎないように気をつけつつ、最近はヨーグルトと、あと「さけるチーズ」ばかり食べています。おやつに。
さけるチーズうますぎませんか!!?? どの味も!! そもそもは「冬季うつ」予防にチーズが良いと聞いて食べ始めたんですが、おいしすぎて毎日一本ペースで割いてます。
…こんだけ食欲があるなら冬季うつなんてもう大丈夫だと思いますが、今月はなぜか頭痛薬のお世話になる日が多め……。
……はっ、さては爆弾低気圧、キサマのせいか!? 低気圧なんてこのあたりにはしょっちゅう来るから気にしたこともなかったが、ひょっとしてそういうことなのか?? というかオマエは台風並みというか台風以上じゃないのか!? がっつり24時間以上ヤバい風が吹き荒れて、夜寝るのにやかましいくらいだったぞ!
また悪天候のせいで外出自粛の注意喚起ですよ、もう。
……でも仕事は一度も休みになってないけども。
さてさて、このように一応平穏に過ごしておりますが、春が来たらなんとか県外脱出を試みたいものです。ナックスさん本公演、プロ野球公式戦、ただ単に旅……。
ところで……ところで…………
刀ミュ?って、まったく本当になにも知らない私のような者でも突然行けるものなんでしょうか? そもそもがなんであるかも皆目わからない有様で突然考えはじめたのですが……。
……あ、荒木さんに……『ORANGE』以来の舞台で…………!
もう6年ぶりくらい!?
追記:
はてブさんのお絵かき機能で初描きしました。こちらだれでしょう?(笑
CSI:マイアミ感想(通常ver.)
お久しゅうございます。生きております。
(画像は記事と無関係です。母実家の畑から採れたもの)
いやぁ、年末の大デトックス事件以来、腸活なるものをはじめまして、毎日ビフィズス菌のことばかり考えて、あとその流れでルイ〇スティーを飲んだら私にはマ〇すぎて、あとたまたま見つけた動画のとおりに腹筋をほんの10回ばかりやったら、1.5日後に激烈な筋肉痛が来て、なんならそれだけで毎月のアレすら予定より10日も早く来て、自分の老化と虚弱ぶりにあ然。
というのも最近いよいよ中年体質となり、おなかのポッコリ具合と過去最高になる体重に非常に不都合を感じまして、BMIは一応約20(自動計算)でセーフ範囲なんですが、ゼッタイ体脂肪とか皮下脂肪とかマズいことになってるだろコレ…と、服のサイズを大きく変えなければいけない事態が間近に迫り、お財布的にもこりゃヤバいZE☆となり……
そんな残念な近況はさておき、
CSIマイアミ、全話の88%ほどを観終えましたので、ここに再び感想を書きます。ノーマルver.と代理ver.という謎の二本立てで、内容はおおむねかぶっておりますが、そうでないところもあります。
(代理ver.のほうが、代理がどこのだれやねん問題を別とすれば、まだとりとめがあるかもしれません)
前回:
(以下、デタラメ、ランダムに書きますが、ネタバレ注意願います)
YEEEEEAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHH!!!!!!!!!!
↑特別回では「溜め」てからのコレ、ニクいね!
もうすぐ1年数ヶ月ぶりに弟に会う予定なので、いったいどのあたりから布教おすすめすべきか。
やっぱりベイポライザーか?
『ソフィーの値段』か??
それとも屈指の傑作「双生児」回だろうか???
ロケットランチャー回も、いきなりではあるが、捨てがたい。
でもやはり、最初は「これがマイアミだ」というワニ回だろうか。
そうだよな。いきなり大蛇回とか、クラゲ回とかヒアリ回とか、まずいよな。クマ回もいいが、物事には適切な順序というものがあるよな。まったく全シーズンを順番どおりに観なかった、物事にさしてこだわりのないわたくしめではあるが。
サメ回? 多すぎて別段どうってこともないっていうか……(えっ)
いや、CSIマイアミ楽しい。なにが楽しいって、まず冒頭部分が楽しい。物語のはじまり。いったい今回はどういう事件が起こるんだ…?という「つかみ」の部分が実に最高。なにが来るかわからない。静かにゾクゾクする。もう寝なければいけない夜でも、次話の冒頭からおなじみオープニング前のホレイショの決め台詞までは見てしまう。
「八つ裂きにしてやる」
えっ?
「八つ裂きにしてやる」
ええっ!?
ちなみに、オープニングを待たず、冒頭で敵を皆殺しにして秒で帰ってくる話が『傷だらけの帰還』
(無傷じゃん…)
よくあるのが、冒頭のいかにも怪しげなパーティー、若いイチャイチャ・カップル等。ははーん、さてはこの二人がこれから襲われてしまうのだな、と思いきや――ほんとに予測不能なことが起こったりする。
例:上から人が降ってくる
チェーンソー振りまわして夫婦喧嘩
100キロ級大蛇のランチ
300キロ級熊のランチ
クラゲの水槽にダイブ
泳いだプールが強アルカリ
そしてもちろん、肝心の本編の中身も、とてもとてもおもしろい。
「ベイポライザー」と『ソフィーの値段』は、ホレイショ、だれも見てないからって好き放題やりすぎだZE☆回。
ベイポライザーはまだ最高にかっこいいが、『ソフィーの値段』のラスト5分はどう見ても弁解不可。ツッコむしかない。笑うしかない。過去最高に大丈夫じゃない、ホレイショのせいで。
「双生児」回は、使い古されたネタかと思いきや最高なので、これは本気でおすすめさせていただきたい。何シーズンの何話だかちょっと調べないとわからないけど…(おい)
個人的には、「どう考えてもまともではないのに、赤ちゃんがかわいいから良い人と言うホレイショ」がブレない。
ホレイショは子どもが好きすぎる。子どものそばに瞬間移動する超能力は、長年ファンのあいだで有名らしい。赤ちゃんから幼児、ギリギリティーンエイジャーの少年少女まで、視界に入ったら話しかけずにはおれない。どんなときでもすかさず赤ん坊にだけは話しかける刑事ドラマの主人公なんてこれまで世の中にいらっしゃっただろうか。その揺らがぬ愛はまだ指先ほどの大きさにも満たない胎児までに及び、胎児を死なせた男には、その子の2年後の肖像画まで作り上げて罪を追及する執念である。
……申し訳ないが、今シーズンも順調に視聴中の『相棒』、このマイアミと同時期に観ていたせいで、楽しんではいるものの、ときどき頭の中に過激な考えがよぎってしまう。ホレイショが吹き替えでなければ杉下右京のような丁寧口調と、ファンのあいだで言われているからなおさら。
いや、そこは「上等だ」と言ってくれ、右京さん。「任せろ」と言っていいぞ、冠城くん。
ほら、「言わなきゃ地獄を見るぞ」ぐらい言っちゃえって! さあ、「お前の人生めちゃくちゃにしてやってもいいんだぞ」と――(放送中断)
いいんだよ、「痛かったぁ~~?」って訊いとけば(笑)
「脅しか?」「ああ、脅しだ」には吹かざるを得ませんでしたね、やっぱり。刺激が強すぎるぜ、マイアミ。
(ところで、昨年末のCUEオンラインファンミで、サングラスの鈴井会長のお姿が、まさにホレイショ・ケインに似すぎてひっくり返りました。日本にもリアルにいらっしゃいました)
『相棒』と言えば、前シーズンで「かぶあお」それから「リチャ正」(別作品)事件に出くわし、自分の朴念仁ぶりを思い知らされた不肖わたくし。
でもやっぱりジェシウォルを見抜けず。(いやあれは違うだろ…)
ジェシー、イケメンやっぱりイケメン。腹立つくらいイケメン。どストライクのイケメン。
でも初期ウルフも、系統は違うものの、相当なイケメン。まつ毛長すぎ、カワイイ。めちゃくちゃハンサム。…でも登場シーズンの終盤には早くも「寄っていく」、あっちに「寄っていく」……いちばん声変わりしたのこの子ですよね?
でもそんな私のダメな腐の目にも、もうホレイショとトリップの仲はごまかせない。
なんですか、あのお二方! 「夕べはどこにいた?」「君といた」ですって! あ、ホレイショがお家ディナーデートした女性が殺されて、容疑者になってしまう話なんですけどね。その次の晩はトリップ(バツイチ子ども3人)と過ごしたんですってよ。
ホレイショは自ら進んでバッヂと拳銃を渡して、自分をしっかり取り調べるように言うんですが、トリップ「そんなことはできない」
ホレイショからチームに伝承される「公私混同・身内に激甘捜査」 まさかのいちばんザ・刑事(デカ)のトリップまでが、これですよ。
そしてなんといっても、例の「地雷事件」 まさかのマイアミの砂浜に埋められた地雷を、うっかり踏んでしまうトリップ……からのホレイショの「俺はどこにも行かない」
…挙句に、オープニングで使われるレベルの最高にいい笑顔ですよ。あんなやわらかい笑顔、ほかで見せます!? 大好きすぎるでしょ!
トリップのことは、シーズン中盤ですでに「フランク」呼びで、デルコのことなんて最初から「エリック」呼びなのに、
いつまでも「ミスター・ウルフ」なのなんで?(笑)
いや、ウルフは有能でしょう。調子に乗ってはいるけど、なんならトータルでデルコより有能でしょう(デルコは初期から謎優遇なのに、あっちにこっちに心配かけすぎなんだよ)。初登場時点で、早くもウルフを評価していたのがナタリア。…なぜこの男ではダメなんだ……?(途中の一瞬、スパイの件で腹を立てたウルフがずいぶんひどい態度を取ったことはあったけど) というか、ナタリアを落とせなかったウルフの押しが足りないのか。でも「あんな女」に行くよりだったらなんで――(以下略)
ほぼシーズンを見終えた今、ウルフは初登場のシーズン3だけおかしいという結論に(えっ) あとは通常営業だよね?
ナタリアの妹回に、本当の妹さんが出ていたという裏話を最近見つけた。あの回は、女性がたくさん誘拐されて大変な筋。でもそんな中でもたくましさを見せる人もいた。強し! そう、強く生きるしかない。
…でもナタリアは、思えばラボから出る仕事はしないほうがよかったね。これから妹どころでなくもっとひどい目に遭うから…!
どう考えてもストーカー元夫は最低最悪なのに、最後のナタリアの涙には思わず共感してしまう…。
しかしマイアミ、もしかしたらストーカーはギャングや連続殺人犯以上にやっかい極まりない相手であることを教えてくれる。組織犯罪や連続殺人犯級に本気で真剣になんとかしなければいけない存在であることを伝えている。
シーズン1では、まだメーガンに隠れて新人ぽく振舞っていたカリー。
シーズン3ではもうウルフの先輩。
話が進むごとにバリバリメキメキと有能度が上がり、ガチガチの仕事人間になり、貫禄が出て、カリーチーフに。
(余談ですが、わたくしめも職場で「貫禄あるね」と言われたことがりますが、「お局様だね」というような嫌味にしか聞こえないよね、苦笑)(オメーのほうがじいさんじゃねぇか、と言いかけた)
武装強盗二人を返り討ちにする腕前も披露。
(男を見る目だけはないのか、それともマイアミに良い男が存在しないのか)
(あの馬屋の男性がいちばんセクシーだったそれは認める。ボロも出なかった)
でもカリーのすごいのは、女性としてかわいいところ、ですよね。仕事人として有能さと意識の高さに、女性としてのかわいらしさがちゃんと融合してる。
でもウルフはカリーのレベルが高すぎて口説くことができない。ウルフにとってカリーはあくまで尊敬する先輩であり、ボスなんだろうなぁ。
デルコに至っては、気づくのが遅すぎるぜ、あの女ったらし! 頭撃たれて、結果的に改心しましたっけ、女ったらの部分だけ。
でも囚われ拷問ウルフを放置してカリーとラブラブな一夜を過ごしていたのは薄情すぎでしょ。その後、諸事情で捜査を妨害するしかなかったウルフに冷たくしすぎでしょ。アンタ、今までどんだけまわりに心配かけてきたと思ってんだよ、DELKO!!! ウルフは陰険でも根は単純だから、アンタのこと大好きなんだぞ、DELKO!!! ついでに地雷踏んで、その後新車を空飛ぶ温水器につぶされたトリップのことも笑いすぎなんだよ、DEL子!!!
ところで、シーズン1で(自称)45歳ホレイショは、マリソル(28歳:墓碑より)とどれだけ年が離れていたのか。
でも余命数ヵ月のマリソルの願いを叶えて、結婚するという選択は素敵でしたね。結果的にマリソルは「ホレイショの大事な人」という理由で余命より早く殺されてしまうわけですが。日本のドラマではよく「大事な人だから、遠ざける」「真実を言わない」「現状を変えない」という展開で続きますが、ホレイショは相手の幸せという一事を考えて決断しましたものね。もちろん自分の幸せも考えて。自分が傷つくリスクも負って。本当は教会に告白しに行くくらい苦しい人生送ってきて、これ以上傷つきたくなかったでしょうに。マリソルと初めて出会ったときの、目がハートに見えるあの演技はすごいですよ、ほんと。
まあ、色々辛いことがあっても、きっとトリップ(バツイチ・子どもは元妻のとこ)がいるから大丈夫だよね、とはじめに戻る。
10も続いた長いシーズン、因縁の敵が色々出てくるわけですが、シーズンの順番をバラバラに見たせいもあって、私はしょっちゅう「これはどの宿敵でしたっけ?」と忘れてしまう事案が発生。決着持ち越しとなったときは、「キーッ! あいつを野放しにするなーっ!」となるくせに。
無事逮捕しても、これで安心かと思えばまったく安心でないマイアミの世界。
囚人護送車がよくひっくり返って脱走多発。
裁判所にロケットランチャー突入で法廷焦土。
証拠品の拳銃乱射で公判中に被告脱走。
……と、にわかには信じがたい事態がたびたび。
ビスケーン裁判所という地点が危険すぎて近寄れない。絶対に興味本位で傍聴なんて行けない。
それにしてもいくら司法取引制度があるとはいえ、一般女性を殺害した犯人を釈放するってそれアリなんすか? 百歩譲ってもそれだけでなくその犯人、地対空ミサイル担いで飛行機撃ち落とそうとしてましたよね?? これがテロじゃなくてなに? 某紛争地域でのうんたらかんたら情報と引き換えに減刑どころか釈放とか、いくらなんでも正気か!!??と思うしかない。
…まあ、それがドラマだから(ですよね!? そうだと言って!!)
宿敵の一人フィエロ、重要な仇で、やったことは非情なのに、憎たらしさがあまりない(腹立つ犯人には事欠かないのに)。とことん冷徹だからか。ただフィエロに限らず、自分の子は世界一かわいいが、他人の子は虫けら同然な悪党が多すぎる。フィエロはあまりにいかれてるので、ギャングの仲間たちまでドン引きして(こいつがボスとか勘弁してくれよ…)と口には出さずともなっているのが、だよなぁ…と面白い。
ところで、ロンサリさんとの決着は結局どうなったの? この人は打ち切りのせいとかじゃなく、普通にいつのまにかいなくなってません? 死んだフリしてまで一時は決着をつけようとした相手なのに? ロンサリさんは改心した?? この人も罪のない一般女性を残酷なやり方で殺してますよね?(直接の殺害場面が描かれていないので、あまりこの人が殺した感もないんですが)(あと吹き替え声優さんが…一筋縄ではいかないしたたかな敵感は最強なんですが、愚かで自分に直接の利益がない素人殺し感はない演技だよなぁ、と)
…それにしても、敵ではないんですが、シーズン終盤イエリーナはどこへ行ったんでしょう? イエリーナといい、メーガンといい、美しすぎる女性陣ばかりで見惚れます。
……ただCSIマイアミって、なんだかほかのドラマと比べて、ゲストキャラ含め、スタイルの良い美人が多い気がするんですが、気のせいでしょうか?
まず被害者・加害者とも若い。日本ほどではないとしても、この高齢化社会において、おそらく人口全体が若い地域なんでしょう。
なんと言いますか、確かに見惚れるんですが、たまにそんなに痩せた美人ばかり出てこなくていいんですよ、と思わないでもない。痩せすぎでは? そんなに容姿って大事ですか、やっぱり?と。ちょっとくらいふくよかになったっていいじゃない。
……男女問わずですが、やれブスだデブだ老けた劣化したと言われてしまう世界は世知辛いですね……。見た目がウリでもある業界だとしても。
笑っていいとしか思えない場面も大いにあるものの、笑ってはいけない場面でもつい笑ってしまう一視聴者をどうぞお許しください。
シーズン1の第2話、オープニングで死亡フラグの山を築くホレイショの師匠とか(あまりに鮮やかなフラグの乱立と即座の回収)。
いかにもこれからここに人が落ちてきます、と言わんばかりの、高層ホテルの真下に置かれた尖ったオブジェとか(氷製ほか複数)(コナンのナイトバロン回を履修済み)
「みんなお疲れ」とか。
DNA検査ほか各種結果出るのが秒、ゴシップが広がるのは光速なラボ、とか。
「ブラジルに行こう」(ちょっとバカンスに、のノリ)(実際はバリバリの復讐行)(ついでにマイアミとブラジルって、ひょっとして距離ないの??)
またサメですか。ちょっと海に落ちればやっぱりサメですか。この頻度でよくビーチを観光名所にできますよね、とか。
『彷徨える狼』とかかっこいいタイトルつけちゃってもう。ただのギャンブルで失業したウルフ回だったですやん。『狼の叫び』は拷問&人質取られた悲鳴だから、むしろ生々しいわヤ・メ・テ(はぁと)。
「四分じゃ無理だ」じゃあなんで爆弾とドライブデートに!?「燃えろ、全部燃えちまえ…」その台詞要ります??
ホレイショほか、人外複数人。拷問から数時間でさっぱり立ち直るウルフ、散弾銃をくらって4日で回復する父親、ICUに瀕死で運ばれたのに一日で退院してくる出張シェフ(女性)など、一般人にも及び、やはりマイアミで生きていくのは並大抵のことでないのがわかる。
心停止を2シーズンで1回ずつ経験するデルコ。アレックスがいてくれて安心だね! アレックス、カリーも込みで、定期的に元同僚が瀕死で運ばれてくるから大変だね!
アレックス、大好き。要所の演技が泣ける。医療ミスの医者に諭すシーンとか、飲酒事故の話とか。ホレイショの余生をよろしくお願いしたい人材の一人。
アレックスの後任(美女)が、初登場の数秒後に退場となったのは、笑わなかったけどあ然としましたよね…。
ちなみに、冤罪はいいが、医療ミスは一発アウトの世界。
ホレイショもトリップも一度ならず冤罪沙汰をやっているが、ホレイショに至っては「疑わしい行動をするほうが悪い」とくるから恐れ入る。…まあ、心情的にはあの下着ドロは逮捕でよかったと思うけど。
もうシーズン10で打ち切られて10年近く経っているとのことですが、またこうしたドラマを観る機会があったら幸せだなぁ。
どうでしょう、青年カイル主人公で、ベテラン刑事のデルコとウルフで、CSIマイアミ・カムバックとか(問題児ばっかで収拾がつかない?)。
ホレイショの聞き分けの悪すぎる甥っ子レイもいますね。(カイルもカイルなので、絶対ケンカしそう…)その腹違いの妹もいるんですよね。
カリーは例の「ナタリアとホレイショを殺しかけブチ切れ男」の子ども二人の母親になって忙しくも充実した日々を……かと思いきや例の実父が出所か脱獄してきそう。
ホレイショは……①ある事件の捜査中に生死不明になり、早〇年 ②引退したが、ときどきゲスト出演して大暴れ ③引退し、孫に囲まれて幸せに暮らしている(まずカイルが無事帰ってこないと話にならないどころか気の毒すぎますが)
世界最強のおじいちゃんになったホレイショが観たいのですが、ぜひ。
CSI:マイアミ感想(代理ver.)
マイアミに住むことになったH(元某N・D)は、そこがどんな土地柄なのかを調べてみることにしました。
(2009年の設定ですが、この時点ではCSIマイアミは現地でS7までの放送。でもS8以降の話も一部入っています。ごめんなさい)
(どこから来た代理なんだい?という方はこちら→TODO-A - pixiv)
(↑ピクシブにも上げますが、文字サイズが変換不可でした)
(もちろんネタバレにもご注意願います)
H:トム。
T:ん?
H:マイアミこわい。
T:なんだ、いきなり。
H:警察にホレイショ・ケインがいる州に住みたくない。
T:ああ? なんの話だ。テレビか? テレビドラマだな? …ったく、安心しろ、ディー。ホレイショ・ケインは架空の人物だ。フィクションだ。
H:でもCSIがあるのやだ。フロリダ州に死刑があるのもやだ。
T:でもここはマサチューセッツ州じゃない。お前がここで新しくなにかやらかさなければ、平穏に暮らせるはずだぞ。
H:でもうっかり指紋取られた日には、前科からなにからあっというまに暴かれるんだろ。
T:あれはまず州内の犯罪者のみを検索するシステムみたいだけどな。ほかの州は必要に応じて個別に検索していなかったか? あとは連邦法違反も別で……お前、FBI沙汰にもなったんだっけか?
H:死人の指紋でもヒットするのか? ホレイショは何度かだれかの墓を掘り返していたぞ。
T:マサチューセッツの墓まで掘り返しには行かんだろう。……たぶん。
H:たぶん!
T:お前が指紋を取られるような事態を起こさなきゃいいだけの話だろうが。
H:なに言ってるんだ。ここはマイアミだぞ。ちょっとパーティーに出かけただけで事件、事件、アンド事件だ。……俺はパーティーに行かないけど。
T:ああ、そんな柄じゃないしな。
H:でもうっかりその場に居合わせただけで指紋採取だ。拒否したら即容疑者だ。
T:無関係な指紋の前科まで州をまたいで調べるか? いやそもそも、そうそう指紋採取されるような場面に出会うか?
H:トム、残念ながらここはマイアミだぞ!byホレイショ・ケイン
T:お前が言ってるのは、テレビドラマの中のマイアミだろうが!
H:パーティーとか、命知らずのやることだ! 夜でも昼でも! 夜明け前に、だいたい若い女の遺体が見つかる。うっかりギャングの暗殺計画を立ち聞きして、家族ともども命を狙われる。真っ昼間でも銃撃。ホテルの上階から人が落下。そして下には絶妙な感じで尖った巨大な氷のオブジェ――
T:そういうことが2回くらいあったな。
H:レストランで食事をしてたら手榴弾、ショッピングしてたら銃撃戦、ビーチに地雷、巨大ネズミ捕り、ビーチバレーしたら感電、砂浜に埋まる死体、死体、アンド死体……どこの紛争地だ?
T:……何シーズンもドラマ作ってたらそういうこともあるかもな。
H:庶民が普通に暮らしていてこれだぞ。このうえ組織犯罪が多すぎる。マラノーチェにロシアン・マフィア。街のあちこちでドラッグの売買、人身も売買、各種武器の密輸――トム! あのベイポライザーを見たか!?
T:ああ、見た気がするな。ドラマの中で。
H:人体消滅だ! 一度で10万発だ!
T:……まあ、ほかにも防弾ジャケット突き抜け弾丸とか、弾道が曲がる銃とか、一見普通に見える最強防弾スーツとか、色々あった気がするが、あれは中でも意味不明だったな。
H:ベイポライザーVSホレイショはしびれた!
T:……お前、ホレイショのファンになったのか?
H:ホレイショめ、仲間のだれも見てないと思って無茶しやがって。だいたいいつも、特に空港で。
T:フロリダには小さな私設空港があるからな。少なくともドラマの中では。
H:小さな空港に一人でいるホレイショとか、なんか起こる予感しなしないぞ! ベイポライザーといい、某シーズンの最後のクリフハンガーといい、“ソフィーの値段”といい――おい、トム! あんた、“ソフィーの値段”を見たか!?
T:……ええと、どんな話だった?
H:赤ん坊が誘拐されて、身代金を要求される話だ。ホレイショのやつは赤ん坊の命をなんだと思ってるんだ!
T:おい……
H:車が三回転くらいしたぞ! 空港でだれも見てないからって、赤ん坊が乗ってる犯人の車にカーチェイス仕掛けて、ひっくり返して噴煙上げて、犯人人事不省。なぜか赤ん坊だけ無傷。チャイルドシートもないのに!
T:……
H:「もう大丈夫だよ」って、そんなわけあるか! 赤ん坊だからバレなかったものの、3歳くらいの物心ついた幼児だったら立派なトラウマものだぞ!
T:まぁ……ホレイショは本当に子ども好きだからな…。
H:一説には、不憫な子どもの傍に瞬間移動できる能力を持っているらしい。犯人を射撃できる最適な位置にもよくワープできてるから、たぶん本当だろう。
T: ディー、ドラマには演出というものがあってだな......
H:おまけに、爆弾では絶対に死なない能力もある。なんなら時空歪曲――爆発までのタイムリミットをねじ曲げて引き延ばす能力もある。「四分じゃ無理だ」と言っときながら悠々ドライブ!…からの「燃えろ、全部燃えちまえ......」 「あと30秒しかありません」ってデルコが言ってるのに、余裕で脱出。デルコが吹っ飛ばされたのに自分はよろめきもせず脱出。「あと5秒しかありません」ってまたデルコが言ってるのに、俺が数えたところ、20秒で脱出。爆発“中”に人質を救出して脱出。「私は死なない」少なくとも爆破では死なない。刺されても撃たれても死なない。
T:デルコが秒数を数え違えてる説が出てきそうだな…。まぁ、あの世界……というかあのラボは、数秒で検査が終わり、1秒で情報共有可で、0,1秒で噂やゴシップが広がるからな。やはり時空が違う、ということにでもしておけ。
H:そして唐突な「みんなお疲れ」は笑うぞ。ところでなんだ、組織犯罪の話をしていたっけか。おい、トム! “傷だらけの帰還”(大嘘)だぞ! ホレイショはオープニング前に皆殺しにして秒で帰ってきたぞ。無論無傷で! 化け物か!
T:お前はどこの国の人間だ? 日本語版タイトルに文句をつけるな。
H:マイアミとブラジルは、たぶん陸続きで隣同士なんだな。
T:ギリギリ陸では続いていたと思うな。
H:ところでタイトルと言えば、“彷徨える狼”とか“狼の叫び”とか、一瞬なんの話かと思ったら、ただのウルフメイン回じゃねえか! 邦版タイトルめ!
T:だからお前はいつから日本人になった? まあ、原題も遊んではいたが。
H:なんであいつだけいつまでも“Mr. Wolf”呼びなんだ、ホレイショは? イジメか!? 俺だったら泣くぞ。
T:ああ、ああ、そういや、そうだな……
H:ウルフの声が、S3の初登場では鳳〇太郎なのに、同シーズンの終盤にはもう石〇五〇門に寄っていって、気づいたらデルコより声変わりしてるぞ、なにがあったんだnmk――
T:だからお前はどこの国の人間なんだ、ディー!
H:ウルフはこないだ金庫破りもしていたな。今度の俺たちの仕事にスカウトしよう。
T:ディー、フィクションと現実の区別をつけろ。あと、お前は引退しろ。ホレイショ・ケインに捕まらないように。
H:万一俺が捕まって、裁判になっても、あんたは俺を助けに来てくれるよな? 裁判所にロケットランチャーを打ち込んで。
T:……ああ、あれはびっくりしたな。
H:ほかにも法廷に提出された証拠の拳銃を奪って、バンバン発砲して脱走した被告もいた。あのビスケーン裁判所とかいう地帯がいちばんヤバいしこわいし危険だろう。警察の令状が盗み見&横取りされる。まわりに暗殺者がうじゃうじゃいて、正面玄関の前で演説してるやつが撃たれたのが一度や二度じゃない。死にたくなければ傍聴に行くな。各種届出にも行くな。婚姻届けを持って行くなんてもってのほかだ。ずっとお幸せに事実婚してろ。もしくは違う州へ駆け落ちしろ。
T:お前は優しい男になったな、ディー。
H:ほかにも、地対空ミサイルかついで飛行機を狙う輩がいる。近くに原発があって、トラックで突っ込もうとする輩もいる。だからいったいどこの紛争激戦地なんだ? よく住んでいられるな。
T:見ていると、なんだかほかの市より若い住人が多い印象だな。それに観光客も多い。気のせいか、肥満傾向をほとんど見かけず、瘦せ型の水着美女や筋肉自慢の若造ばかり目につく。あくまでドラマの中では。
H:35歳以上は「すごいおじさん」、男が175センチで低身長コンプレックスを抱えるような世界だ。
T:世知辛いな。
H:俺だって、最初は水着女の胸と尻を目当てに見始めたのに!
T:ああ、そうだろうな…。
H:まさかカリーとナタリアがいちばん目のやり場に困る谷間をしていただなんて!
T:おい……
H:ナタリア、ひどい目に遭いすぎだろ。妹までひどい目に遭いすぎだろ。
T:まあ、こういう世界観で生きているからな…
H:デルコめ! ウルフが拷問されてるのに、自分はカリーといちゃいちゃ! ホレイショにウルフと連絡取れるまでケータイ鳴らすように言われてたのに! 鬼か、あいつは!
T:…ディー、鬼ってなんだ?
H:女タラシの癖に! 頭撃たれてから一途ぶりやがって! カリー! カリーは悪くない! 全部デルコが悪い!
T:…否定しないが。
H:でもカリーは、いくらエバーグレイス国立公園内の一本道だからって、ケータイ耳に当ててしゃべくりながら運転してたよな。日本だったら道路交通法違反で逮捕だぞ。案の定車沈むし……
T:ディー、お前はもうすぐボランティアの地域見守り隊ぐらいになれそうだな。
H:こんな地域を見守れると思うのか? 民家に手榴弾、暗殺者、麻薬工場、紙幣偽造工場、少女誘拐犯のアジト、夫婦がライフルと斧を振りまわしてケンカし、粉砕機に人が突っ込まれ、プールで人が溶けるような世界だぞ。マイアミこわい。こわすぎる……
T:ディー、お前はこのドラマを滅茶苦茶楽しんでるな。
H:粉砕機のご遺体を丁寧に人型にはめ直していった息子カイル、あれ実はすごく良い子アンド強い子だろ。
T:感情移入しまくりだな。
H:マイアミ自体の安全をなんとか確保しても、定期的に密輸アンド密航船がやってくる。合法で、豪華客船もやってくる。毎回外から犯罪を持ってくる。
T:まるで八方塞がりだな。
H:これらに加えて、猟奇殺人犯やシリアル・キラーがいる。ついでに一部検察や弁護士、果ては判事まで汚職……どころか人を殺して埋めてる。この街に正義はないのか?
T:おかげでお前が正義漢になって、俺はたぶんうれしいぞ。だが殺人犯――しかも被害者が一般女性でも、司法取引で釈放になる世界だからな。ディー、お前がまた取っ捕まったとしても、希望があるかもしれんな。
H:冤罪と誤認逮捕はいいが、医療ミスはアウトの世界。
T:ホレイショもトリップもやってたな。ホレイショに至っては、疑われる行動をするほうが悪い、とか開き直っていたな…
H:ロリコンはだめで、年の差婚はオーケーの世界。ロリコンを年の離れた人との恋愛と定義したやつもいたのに。んで、ホレイショとマリソルは何歳年が離れているんだ!?
T:……ディー、ドラマだぞ。
H:マリソル28歳で、20歳は離れてるよな!? …ところで、マリソルがドラマ中トップクラスの美女だというのは同意だが、痩せてはいるものの、まったく病気に見えないのはいいのか?
T:ディー、DNA各種検査も、秒で結果が出る世界だぞ。細かいことを気にするな。
H:少なくとも余命数ヵ月じゃないだろ! 化学療法もしてないだろ!
T:拷問されても数時間できれいさっぱり顔で復活できる世界だから、細かいことは――(以下略)
H:人外体力の人間多すぎだろ!
T:刺されてICUに担ぎ込まれた瀕死の被害者が当日退院するような世界だから、細かいことは――(以下略)
H:まだある。むしろマイアミの本当のこわさはここからだ。すなわち、大自然の脅威! 最強ハリケーン直撃! 落雷でエバーグレイス早すぎるにもほどがある火の海! 大波来襲! 警報発令で町じゅう大避難行!…なのに避難もせずに直前まで営業して強盗に入られるブラック銀行!
T:カタギの仕事も大変だな。
H:そしてトム! あんたは以前俺に「フロリダにはワニがいる」と教えてくれた。だからそこだけは覚悟していた。やっぱりワニに食われる案件が何度かあった。
T:フロリダじゃなくともいるが…
H:でも普通に熊もいる! 300キロ級でいる!
T:ああ、いるみたいだな…。
H:上がった死体は、絶対エバーグレイス内で鳥葬とかやってるだろ!
T:そんな描写は(たぶん)なかったと思うが。
H:でも大蛇なんて聞いてない! 人間丸呑みレベルの大蛇なんて聞いてない!
T:ああ、聞きたくもないな。
H:そもそも、ここに観光に来る連中がどうかしてる。わずか5キロほど沖に出ればサメがいる。ちょっと海に落ちたら、うじゃうじゃ寄ってくる。ほかにも刺されると激痛の凶悪クラゲとか、ヒアリとか、謎の外来種とか……フロリダに検疫はないのか?
T:港も空港も、エバーグレイス以上ビスケーン裁判所未満の危険地帯だからな。
H:トム、今更だが、あんたもしっかりドラマを見てるんだな。
T:お前と一緒に住んでるからな。
H:最近思ってたんだが、あんたって、ちょっとトリップに似てるよな。
T:そうか?
H:…すごくよく似てるよな。
T:お前、頭が“こう”で、少しばかり腹が出ている男は、みんな俺に見えてるんじゃないだろうな?
H:なに言ってるんだ。同じハゲで腹が出ていておまけに短気でも、トリップのほうが人格者で、まだ優しい顔立ちだぞ。
T:うるさいわ!
H:俺はそんなあんたが好きだぞ。
T:急にデレるな!
H:ウルフめ、トリップのデコにキスしやがって! うらやましい! ぶっ殺す!
T:お前はなにに嫉妬してるんだ!?
H:デルコめ! 「地雷の次は温水器かよ?」って新車壊されたトリップを笑いまくりやがって! ひでえ!
T:おい、トリップはお前の大嫌いなデカなんだぞ?
H:ホレイショめ、絶対トリップとできてるぞ! 「俺はどこにもいかない」からのオープニングで使われるレベルの極上の笑顔。 トリップの「夕べはどこにいた?」からのホレイショの「君といた」 T「ジュリアとは何者だ?」 H「カイルの母親だ」 T「そんなことは聞いていない」(お前がどれくらい愛した女かって聞いてるんだ、わかれ!) ホレイショ、許さん! ぶん殴る!
T:だからお前はいったいだれに嫉妬してるんだ!?
H:でもそんなこと言った日にはホレイショは、「上等だ」「お前の人生を滅茶苦茶にしてやってもいいんだぞぉ?」「八つ裂きにしてやる(複数回反復)」 俺:「脅しか?」 ホレイショ:「ああ、脅しだ」「言わなきゃ地獄を見るぞぉ?」「痛かったぁ~~?」「これがマイアミだ」……どうしよう、トム。やっぱりマイアミこわい。というか、ホレイショ・ケインがこわい。
T:ディー、わかった。俺に任せろ。
H:トム! まるでホレイショみたいな頼もしさだな! ところでそういえば、俺たちはTとHだな! トリップとホレイショだな!
T:ああ、ほんとはTとDだったんだけどな。
H:トム、俺に任せろ! 俺はどこにもいかない! ずっとあんたといる! できることなら…
T:わかった、わかった。さあ、もういいかげん一気観はやめて、寝るぞ。明日も早いんだから、店が――
H:おう!
T:ディー。
H:うん?
T:…………いや、なんでもない。
――二度と“失いたくない”
――“君のいない人生なんて”
※※※
しんねん......(大デトックス御免)
やっほう! 2021年、あけおめでございます! ことよろでございます!
無事に仕事納めたかと思いきや、直後に体調を崩し、紅白歌合戦の半分ほどの時間をトイレにこもって過ごしていた残念わたくし、なんとか生きながらえております。
気温ぶっちぎりマイナスの中、冷や汗ダラダラ、手足の震えが止まらず感覚がなくなっていくという......。
大晦日に食べたものは全部逆走して胃はカラ。無論、おせちどころか年越しそばも食べていない、昨年のデトックスがなかなかに激しい年明けとなりましたぜ。
......まあ、予定のない連休突入直後に調子を崩すのはよくあることなので、わかりやすい。実にわかりやすい。
正月明けには普通に復活しますぜ。そもそも大してない体力を取り戻すのが大変そうだがな。
いいかげん認めよう、虚弱見せかけた丈夫、でもやっぱりわかりやすい体質であると。
本年の抱負?
趣味の充実かな! 去年できなかった分!
(自分以外の従姉妹全員結婚してもまだこんなこと言ってる......おめでとうございます!!!)
・本でかす
・本書く(来年完成)
・絵描く
・ファン活動する(D &P関連引き続き)
・野球行く
・本公演とジャンボリーとファンミ行く
...とまあ、命ある限り通常運転で行きますぜ。
現在、ものの見事にデトックス済み積み上げなし(おまけに昨年に資金も持っていかれ)のまっさらゼロスタート状態なので、当分は地に潜ったように、地道にコツコツ一からやって行くしかないね。
ところでCSI マイアミの話ですがね、大蛇に食われワニに食われ、若ウルフかわゆくて、ソフィーの値段とかいうラスト5分とんでもなさがーー(また後日)
2020年自分用クリスマスプレゼント
・いたるさんの御本(いたるさん、おめでとうございます!!!!)(こんなところから失礼しますが、後ほど怪文書お手紙を送りつけます)
・大好きなマンガの新刊(来年が楽しみすぎる!)
・『殺戮の月』原著
二つは個人的にあれこれするとして、最後の一つの話をちょこっとしましょうか。
Butcher’s Moon
悪党パーカーシリーズの最高峰。おそらくファン満場一致のベストオブベスト。
...それだからこそ、この原著を手にすることができたのは、至高の喜びなのですが、
やっぱり前年春の出来事を、人生激変レベルで引きずっている不肖わたくしめ。
あの34年後のバズーカ運転手! 自分が34年後にどうなるかも知らずに、また言ってるよ! Thanksって! 人格まったく変わってないな! 凄すぎるわ! (翻訳の「すまないね」の台詞がそれ)
おまけにちゃんとハーリーのこと、「トム」って呼んでたな! 当方『あんな駄文※』を書いておきながら、初めて見たわ! 翻訳には反映されてなかったけど、普通にファーストネーム呼びだったね、Dee! 言っておくけどアナタが34年後にファイナルグッパナ※を引き起こしたのは、このときトムに二週間も付き合ったからだからな! 普通そんなことするか!? グロフィールドなら速攻奥さんかガールフレンドのとこに飛んでいくわ!
見比べればちょっとした発見、例えばトムの台詞だと思っていたものが、実はパーカーの台詞だったといったことが、ちょいちょいあって、やはり楽しい。
と同時に、原著を読んで改めて訳書のすばらしさに打たれる。
このテンポの良さと、絶妙な台詞、口調。
いや、日本語のリズムって大事ですよね。英語と日本語ではきっと流れが違うのだから、必ずしも一語一句出来るだけ近い言い方で......にこだわらずとも、読者は超満足。心にずっと残る。
でも上記バズーカ運転手の件に関しては、このタイミングで原著を見られて良かったです。あのサンクス男め......!
※印の件の主な過去記事
※※※