A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ・・・好きなことをぽつぽつと。

2年と20年と2ページ(雑記)

どうもでございます。…我ながらこのごろのブログ記事でも思うのですが、暑さでだいぶ頭がやられております。

 

さて本年ももはやはやはや9月となりました。

すなわち、「小説家になろう」様へ2作目を投稿してから2年となりました。うぉう、うぉう………

 

ヤバE!!!

 

だれだ、次作は3年以内に書き上げたいとかぬかしていたヤツは! だれにも迷惑をかけていないであろうただの趣味とはいえ、いったい全体このノロマぶりはどうしたことか! やる気あんのか!?

2作目を書き終わった直後なんかは、早く次を書きたくてうずうずしていただろうが。

でもその前に色々調べものをしなきゃならなかったから、懸命に我慢したのではなかったか?

遅くとも翌年明けには図書館通いを再開していた……はずなのに……はずなのに……

ぬぁんでこうなった!!??

コロナのせいか!?(違います)仕事のせいか!?(違います)パソコンがお亡くなりになり買い替えに手間取ったせいか!?(言い訳)年のせいか!?(ちょっとあるかもしれない…)そういえば、まともなスマホに機種変したのも2年ちょっと前だから、今更ながらネット中毒になったか!? そんで、集中力を失くしたか!?

 

……い、いや、そもそも昨年の盛大な脱線があまりに楽しすぎて想定外の事態になったのはわかってるんですがね……ハハハ……。

 

一昨年末ごろの私:

「3作目のテーマはパートナーシップや! 自分の好きな相棒萌えをチャージして活力にするで!」

 

昨年年明けごろの私:

タートルズや! ルパンや! ドートマンダーや!! パーカーや!!

 

昨年2月の私:

「この過疎ブログが過去最高アクセスやないか!!?? なに、もしやドートマンダーに需要が……!? いや、ホントは私が新作読みたいんですが……(泣)?」

 

昨年4月の私:

「ふんぎゃあああああああああああああああっっっっ…………」

 

 

以降の数ヵ月間で、文庫本2冊分くらいにわたる暴走……

 

……を、まだ引きずってるってことなんですかね。いいかげんにしろや、もう。

 

 

で、でもまあ……思い返せば、ウエストレイク氏の作品……特にドートマンダーシリーズとは、思い返せばもう20年にわたる愛読……執着……いや愛着でございましたものね。

それこそ今年か昨年のあたりで、ちょうど20年になったはず。

 

なにしろ当時JK、自分の世界史B受験対策にこんな駄文をこしらえておりました。

anridd-abananas.hateblo.jp

 

これが高3時代に作ったものだとすると(ちなみにその年のセンター試験だか二次試験だかにまんまこのあたりが出題されて、めちゃめちゃ役に立ちました。ありがとう、ジョンとアンディー。私が大学生になれたのはあなたたちのおかげだ)、作品そのものとの出会いは、高1か高2だったはず。

受験学年の秋から冬ごろには、受験勉強そっちのけで、当時未翻訳だった『骨まで盗んで(Don't Ask)』の翻訳に無謀にも挑戦した思い出もあるので、そのころにはひととおり手に入る翻訳作品は読むことができていたのでしょう。

 

最初は、忘れもしない、母がたまたま勧めてくれた宮部みゆき先生の『ステップファザー・ステップ

そのあとがきで紹介されていた、ドートマンダーシリーズ。

 

当時はかろうじて携帯電話が普及し始めたころ。家にインターネットなどなく、どうしても使いたいときは市内の公共施設へ出かけていました。

初めて手に取ったのは、今は亡き地元の古本屋だったかな……。

シリーズ2作目の、『強盗プロフェッショナル』でした。

 

白状すれば、初読みした私は、ケルプさんを「強盗」や「泥棒」だとは思えていませんでした。ドートマンダーはともかく。スタンやハーマンはともかく。

ぶっちゃけて言うと、「親友」ポジションの「素人」だと思っていました……。

だ、だって…まあ、ほとんど初めての本格悪党小説だったためもあるかもしれませんが、プロの泥棒ってのは、なんらかの肩書と言いますか、自分の特技やご自慢や専門性をひと言でわからせるような「ウリ」を提示して出てくるのではないのですか、と。「天才犯罪プランナー」とか「運転のプロ」とか「天才金庫破り」とか「早撃ちガンマン」とか……。

このケルプさんという方は、なに?? なにを持って(エンタメ的な意味での)プロの泥棒なの?? この人はなんでいるの!?(ひどい)なんの役に立つからっているの!? ねえっ…!

 

当時のJKには衝撃的だったでしょう。

小説にしろマンガにしろ、とかく「仲間」が集まる系のストーリーでは、個性の重要な一部として、その仲間の傑出した能力がアピールされるわけですが……それが当たり前といつしか思っていましたが……

 

役に立たなくてもいていいんだという意味では、衝撃とともに最高な読書体験でありました。

 

いや無論、ケルプさんの良いところや好きなところがいっぱいあるからなんですけどね。役に立たなくても!(くどい) いかにもなプロでなくとも! ○○はだれにも引けを取らないナンバーワン!みたいなアピールがなくても。

 

なんの話でしたか……。

 

それから②『強盗~』→⑥『天から降ってきた泥棒』→⑨『最高の悪運』(この辺で本格的にハマる)→①③④⑤……たぶんこの順番で読むことが叶いました。④と⑤のあたりは人生の最高に楽しい時間であったと思います。めでたく永遠にどハマりです。

 

で、そうして以来20年ですよ。

私ときたら年ばかり取って――(以下略)

 

 

ところで、パーカーシリーズの最終作にはあれほど暴れ狂って一年余りを捧げたわたくしめですが、ドートマンダーシリーズの最終作『GET REAL』については、なにか申したいことはないのかと。

 

実のところ、ない、のです。少なくとも今のところは。

 

パーカーシリーズの最後が問題作すぎたのもあるとしても(お前が勝手にギャーギャーゆうとるだけや)、ドートマンダーシリーズは終わりがそれならば不肖一読者わたくしは納得いたします。(…ってなんかエラそうな書き方ですな……)

以前に短い記事でも書きました。

エストレイク氏は『GET REAL』を最終回にするおつもりはなかったと思いますが、

奇しくもドートマンダーがシリーズの集大成にふさわしい台詞をつぶやきます。私が思うに二つ。内一つは……次作があったとしたら、いわゆるフラグでしかないかもですが(笑)

これで、シリーズは「永遠に…」という締めに、読者の中でできなくはない。

もちろん、もっと読みたかったですけれども、それは若い読者の欲でしかない。

 

…それにしても最終作でのケルプさんの活躍ぶりときたら、なんですか、あれ(爆)

かつて某JKに、「この人、なんのためにいるの…?」と困惑と衝撃を与えた人物と同じはずなんですが、有能。過去最高レベルで有能。前にも書いた気がしますが、チェフウィックと合体した映画版『ホット・ロック』などのスペックに追いついていると言っていいのでは。

……こんなの、ケルプじゃなくない?(えっ)

 

…いや、違うんだ。まったくなにもやらかしていないわけではないし(えっ)、なによりも1作目から最終作までの流れがあるからこそすばらしいんだ。

ドートマンダーとの関係が安定したとか、アン・マリーの存在が大きいとか、後輩ジャドソンをサポートするうちにおのずと…とか、色々要因は考えられますね。後ろの二者がいないというだけで、たぶん不安定度が増しそう……。

 

あとは、不肖わたくしめが、未翻訳作をちゃんと読めているかどうか疑惑もありますけどもね。それでこれまで何度となく痛い目に遭ってきましたからね!(貴様だN・D!) ドートマンダーシリーズはパーカーシリーズより英文読書難易度高いですからね、もうっ!

 

 

で、えーっ、結局今日もなにを書きたかったのかわからなくなってしまいましたが、いいかげん話を戻しまして、今日まで何度も書いてきた気がするのですが、そろそろ「2」のループからいったん抜け出しまして、「3」のゾーンに行かねばならないと思っているところでございます。

 

だれに待たれているわけでもないにせよ、

ますますブログもネタ切れになりそうな見込みにせよ、

もう材料はそろったはずなので(途中で毎回追加の買い出しに走る)、

3作目書こう! いや、もう書いてますけど、、、

 

記事タイトルの三つ目の「2ページ」ってなんやつまり……(セルフ戦慄)

 

 

ところで、最近よくアマゾンさんから、オーディブル(オーディオブック1作無料)のご案内が来るのですが、有料ですでに何度か購入したことがあるわたくし(CD版ですけどね)。

まだドートマンダーとパーカーシリーズの全作がオーディオブックで聞けるわけではない様子ですが、

今新たに購入したらまず確実に3作目がさらに数年遅れる羽目になりそうで、思いとどまっています。

でもどうしよう、『Nobody's Perfect(悪党たちのジャムセッション)』のオーディオブックとか聞きたすぎないかい!?

『Nobody Runs Forever』と『Dirty Money』を聴いた日には、無事精神幽体離脱の自信があります!(は?)

まだ出ていないようですが、『殺戮の月』のオーディオブックとか、ファンが興奮のあまり倒れない!? …だからまだ出ていないの!?

『GET REAL』は残念ながら音が途切れる箇所が多々あって返品せざるを得ず、それ以来オーディオブックはご無沙汰なんですが、

もうしばらく我慢しないとな。……できるかな?

6年前の、お参り旅の思い出。

 (あと、9年前の服を今も平然とオンで着ているヤバさについて(笑))

 

ところでわーいっ! ライビュ―/オンライン・ジャンボリーがあるんですってーー!!! 

もーっ、9カ月ぶりのCUEさんイベントだなんてー! どーしようっ! わたしウマシカ・ソウルを忘れてなぁい!?(心・配・御・無・用!)

 


さてさて、数日遅れてしまいましたが、今月19日はアウグストゥス帝の2006年目の命日でした。

 

6年前のわたくしめの思い出を今一度貼らせていただきます。

 

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……いや、若かったな。ここから2週間ほど旅してたもんなぁ。

 

 

さて、以下は当時の旅写真を引っ張り出します。(過去記事と思いっきり重複しているかもしれないですが)

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マルケルス劇場…のはず

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オスティア

 

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スペルロンガ

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例の洞窟の中。

 

 

 

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ポッツオーリからミセーノの方角を見る(へたばり中)。

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帝ご臨終の地の方角。

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エルコラーノ(ポッツオーリより先に行ったね)

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アオスタ

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アオスタの凱旋門

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クールマイヨールからアルプス(なんちゅートコ行っとんねん!)

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 (ちゃんとホントに行ってきたんだぜ、信じられるかい? 6年後のオマエ)


また、これより3年前にも行っております。初イタリア。前半一人ローマ&ナポリ&カプリ、後半母とローマ&フィレンツェヴェネツィアに。

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トラヤヌス帝の。

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パンテオン

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初カプリ。美しすぎて感動。

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アマルフィ(めっちゃバスに酔った…)

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フィレンツェ

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ヴェネツィア

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絵葉書でなく、自分で撮った写真なんだものなぁ…。

 

そんで、つい今週職場に着ていった服を着て、母とツーショットしておりましたよ、9年前……(大汗)。どんだけ貧乏性…いや物持ちがいいんだ。別にブランド物でもなんでもない3000円前後のトップスだろうに。

ポジティブに考えよう。約十年、体型が変わっていない!(……いや、そんなことはないでしょう)

 

とにかく、人生で少なくともあと1回は訪れますからね! 確定未来だからね!(じゃあまず書け。猛然と書け)

それまで世界よ、共に生きよう…!

 

あたし、女子になりますっ!

(※注 アラフォー)

 

 

……い、いや、ま、まあ、ちょっと書かせてください。

 

めずらしくも女子らしい記事を。(??)

 

きっとドン引き間違いなし(キラッ)

 

 

事の発端は、例のコロナでした。おそらくほとんどの職場がそうであるように、当方の勤め先でも毎日の検温が義務づけられました。

 

こうして奇しくもわたくしめは、人生で初めてまともな基礎体温なるものをつけることになったのでした。

 

えっ、

 

キミ、アラフォーだよね?

 

どんだけ非モテな人生……いや、体に無頓着なシングルライフを送ってきたんだよ。

 

いや、いや、以前にも(二十代後半ころ)やったことはあるんですよ。ただ、あのころは、基礎体温をつけても、その意味をいまいち理解できていなかった。

高温期? なにそれオイシイの??

ハイランビ? それがいつから逆算していつになるって??

 

……果たして、保健体育の授業をちゃんと受けていたのか。(案外、教えてくれないもんだ)

 

だいたい、私は当時からまったく規則正しい生活をしていなかったので、たとえば朝早く起きて、三食きちんと採って……という生活リズムがまったくできなかったので、基礎体温なるものを日々決まった時間に測ることができず、無駄な完璧主義で、きちんと測れないなら意味ないや、なんて考えて、よくわからないうちにやめてしまっていたんじゃないかと思います。…もはや記憶がおぼろげですが。

 

 

今も決まった時間には測れていないですが、それでも平熱35度台の人間が、ある日36.7度になったりして、びっくりすることが起こるわけです。

 

まっ、まさか、体のどっかがおかしいの!? どこも特に具合悪くないのに? 風邪?? それともそれとも――(AH・HO!)

 

そして調べるわけです。(※注 アラフォー!!!!!)

 

知るわけです。

 

 

こ、これが高温期というやつか……!!!!!(※注 三十代後半)

 

 

おそろしい。自分が(笑)

 

こんな無頓着女子……いや、おばちゃn……むしろ性別不明の無頓着適当非モテ人間でさえ、ちょっとは体のことに気づかせてくれるコロナの野郎、やりやがる(←敬称をつけられるほどやっぱり親しみはない)。

 

しかしそれにしても、この体温表を見れば、もう女性陣の周期が丸わかりやないですか…。だからどうだってわけではないですが。

 

で、こんな検温生活を五カ月ほど続けますとね、さすがの無頓着人間も気づくわけですよ。

 

これまでの人生、ぐったりして体が重い、なにもやりたくない、頭痛もたまに……な日が不定期であった。わりとたびたびあった。

わたくしはこれを、自分の怠け癖、体力不足、日ごろの運動不足、根性不足、意志の弱さ、2020年の初めまで飲んでいた薬の副作用……等々が原因と思っていました。

 

それもあるだろうけど、多分にあるだろうけど、今になってようやく気づく。あまりにも遅すぎたが、とうとう気づく。

本当に不定期だったのか?

 

 

これって立派なPMSじゃね? (※注 立派の意味)

 

 

うん、PMSってなに? 午後のスイーツ?(P.M.のスイーツ)オイシイの? というレベルについ最近までいた私は、たった今も念のためググりましたぜ。「げっけいまえしょうこうぐん」で。

あ、一応、大卒です!

 

……いや、そうはいっても月経前症候群の存在はもちろん知っておりました。ニュースやネット記事等の見聞きするかぎり、「世の女性はなんて大変なんだ! 自分はたまたまたいしたことのない体に生まれついたんだな。感謝!」くらいに思っていました。

 

だって見聞したような大変な状況は、私に関しては今のところ経験がない。

「生理前」に人が変わったようにイライラする、怒鳴り散らしてしまう、体のあちこちが痛い、体が辛くて動けない……など、自分はそこまでひどいことはないと思っていました。

 

だいたい、いつからを「生理前」っていうのかさえ、わかっていませんでしたからね。

 

まったく苦労がなかったわけではありません。ただ手段を講じねばいけないほどの日は1日かせいぜい2日で、ナロンエース大先生を飲んどけばいいや、あとは耐えよう、ぐらいに思っていました。

 

それが今になって、不完全ながらも基礎体温をつけるようになりました。測る時間は日々まちまちながら、それでもおおむねわかるわけです。低温期やら高温期やらが。

 

そしてそれが四、五カ月目にもなると、「あれ、体のめっちゃだるい日と、『生理前』期はかなり連動してなぁい?」と、この年にしてようやく気づくことになったわけです。

 

ぬわぁんてことだ!!!!!

 

全部オマエ(体)が原因だったのか!!!(いや、たぶん不規則な生活や運動不足もあるでしょう)

 

そうなると、人生で初めて、「PMS 対策」で検索をはじめる。…ある意味では幸せな人生。

 

 

…………で、対策なくね?? 規則正しい生活と運動以外に。

 

そりゃ、女性の体とはそれが自然であり、そういうふうにできているんだから、ある程度はしかたのないところもあるかもしれませんが、

 

いやだ。私はいやだ。今更ながら。来るとわかっているだるさに屈し、数日から一週間をムダにしてしまうのは。たとえほかのPMSに悩む女性よりずっと軽度だとしても。

 

というわけで、いくつかサプリメントを試してみることにしたこのごろです。マルチビタミンがいいのかな? ビタミンCのだけでも翌日はかなり体が軽かった気がしますよ!(ハイシーね)

 

……実は一応、昔ピルを飲んだことがあるんですが、体の具合が悪くなってしかたなかったんでね、やめました。ピルにも色々あるんでしょうが、とにかくあのときは合わなすぎました。だいたいにして生活が不規則なんで、飲んでも失敗ばっかりでしたし。

ふざけんな! こんなものを飲まなきゃいけないうえに(規制)くらいだったら私は――(以下略)(すでにPMSだったか?)

しかし若いころとは、周期も違ってきました。三十代成りたてまでは、30日より数日は遅い周期だったのですが、今はわりと28日に近い。この年になってからのほうが、そういう意味で、体のリズムは安定しています。無関係にしろ、眠剤などの薬も一切飲まなくなった今年ですし。

 

妊娠・出産の予定はないですが、なんとまあ奇しくも、それらが難しくなる年齢になってから、ようやくにして自分の体がいくらかわかってきたような気がします。

 

遅すぎやねんっ!

 

いや、それでもさ、最近かわゆすぎる赤ちゃんを授かった身内の旦那さん(三十代)などは、「赤ちゃんって普通は3歳でもう歩くのかな?」とおっしゃったそうだから、ひょっとして世のシングル男性陣もたいがいなのか……?

 

こうしてわたくしめも、初めてのアレより四半世紀も経ってからの女子デビュー……

 

……まあ、おおむね症状軽くとも、PMS対策は今後してみようと思います。

 

ありがとうよ、コロナの野郎。(許す気はない)

 

 

※※※

ついでに、

我ながらアラフォーにして焦るべきヤバイ非モテぶりだと思うのですが、いつもそれ以上に対人恐怖や不安が強烈に発症してしまい、ダメになるタチです。

子どもは好き。赤ちゃんも好き。

でもいざ自分が親になるとすると……必然育児を通して社会復帰(!?)しなければならなくなる(えっ)。あれだけ逃げたかった幼稚園や小学校や中学校にまた……子どもにそんな思いを……それが怖い……という、我ながら意味不明な思考がなくもない(苦笑)

 

まあ、そもそもそれ以前の問題なんだけど(爆)

 

だれが何と言おうと、オマエは社会の中で生きているし、生かされているんだから。

世の中悪いニュースばかりにせよ、少なくとも自分のまわりにかぎって言えば、決して悪い世界じゃない。

 

……まあ、だからこそ、なんでしょうが。

 

いずれにせよ、起こってもいない問題を想像して逃げているんでしょう。

 

深い人付き合いをしたら自分が壊れてしまうと、どっかで思っているんでしょう。

 

いやしかし、赤ちゃんかわいいな。(結論、はぁと)

グッバイ・パートナー(悪党パーカー版)

 どうもー! もうちょっと早く記事を上げるつもりでしたが、どこにも行かない(行けない)のに、例年のごとくお仕事繁忙期で、ありがたくもバテないように気をつけて過ごしております。

 

 

 さてさて、昨年、ルパン三世のTVスペシャルのときからぼんやりと考えておりました。

 パーカーってばしょっちゅうグッパナ沙汰だよねぇ、と。

 

 

(以下、容赦ないネタバレ注意!)

 

 (引用・参考文献はこちら↓)

anridd-abananas.hateblo.jp

 

 

 グッパナ沙汰とは、「共に仕事をした仲間が、だいたい仕事の終わり際あたりで敵になる」展開と軽く定義し、実際はもう少し広く捉えてみます。

(以下、文体変更)

 元相棒による裏切り、そしてパーカーの逆襲は、シリーズの醍醐味と言っていいだろう。もちろん他にも組織を敵にまわしての激闘や、危うい素人絡みのもの、強盗被害者側や当局との攻防、パーカー単独もの等、醍醐味はたくさんあり、これらが1作品で絡み合っていることも多いのだが、シリーズ初回と真ん中、そして最終回にこの「グッパナ沙汰」……「元相棒との対決」を持ってこられた一貫性に、注目せずにはいられない。

 

シリーズ全24作中、

① マル・レズニック

⑨ ジャック・フレンチ

⑫ ジョージ・アール

⑰ ジョージ・リス

㉔ 某バズーカ運転手

 

などが代表例だと、個人的に考えている。

 ちなみに①⑫㉔の元相棒たちはそろって運転屋である。

 上記以外にも、パーカーシリーズにはわりとやらかし運転屋がいる(裏切り者がまだいるし、仕事中に文字どおり事故った者もいる)。ドートマンダーシリーズはどちらかというと鍵師が”個性的”なのだが、これは運転屋をスタン・マーチに固定しているからだろう。つまりデータが教えるところ、パーカーは運転屋だけはもう固定したほうがいい。それだけてたぶん4,5作分のトラブルを減らすことができそうだ。

 

 ……ところで、㉔を実名にしない理由は、その……、気の毒と言いますか、グッパナ沙汰の名には荷が重いと言いますか、上四人に比べてあまりに、よわi――(略)

 …………いや、正直に言おう。わたくしはただ意味を再考したいだけだ。ファイナル・グッバイ相棒の意味を(別所で散々やっただろうが)。

 

 またこれ以外にも、パーカーを最初に仕事に誘ったプロ(わりと年配)が、裏切ったわけでもなく、パーカーにも好意的だったのに、仕事の最中に非業の最期を遂げるという意味でのグッパナ沙汰もある。なんなら素人よりプロの悲劇率のほうが高いのではないか。有能だ、一流のプロだ、まとめ役に最適だ、と思ってパーカーを仕事に持ち込んではならない。わざわざバカンス先まで頼っていくなどもってのほかだ。パーカーさんはさんざん難癖をつけたあとで、結局仕事に加わってくれるが、なぜか経過が順調で、もう大丈夫と思ったタイミングで大事故が起こる。どうしても一緒に仕事をしたいなら、パーカーから誘ってもらえるのを待とう。悲劇率が下がる。ちょっとだけど。(だれににゆうてんねん)

 

 おっと、㉔番の方はこっちの条件にも当てはまってるな。難癖はほとんどつけられていなかったけど、今思えば自分でどアタマからフラグを立てにいってたな。

 

 そもそもパーカーの相棒とは、初代、二代目、三代目と、見事にもれなく――(略)

 

 

 話を戻して、グッパナ沙汰を起こした主な5名の方を振り返ってみよう。

 

 中でも、シリーズの節目を彩る「元相棒」とは、やはりこの3名だろう。

 

① マル・レズニック

⑫ ジョージ・アール

⑰ ジョージ・リス

 

 ①のマルは、最初にして最重要の「仇役」。なにしろ裏切る、仲間はだまして利用して寝込みを襲って皆殺し、挙句にパーカーの妻まで奪うという、極悪ぶり。絶妙に小物な内面がまたいやらしくも読ませてくれる。

 一方、パーカーもパーカーで、最初から仕事が終わったらマルを殺してその分け前も我がものにするつもりだったのだから、率直に言えば、この件は悪党同士、どっちもどっちとも言える。マルがまずパーカーに、おい、お前も俺を殺すつもりだったんかい、とのツッコミ(※翻訳通りの台詞じゃないよ)。妻が脅されて裏切るように追いつめられているとも気づかず、パーカーはここで銃弾を受けることに。

 妻を奪い、負傷させ、当局の手に落ちるまでに追い込み、パーカーの運命を変えたという点では、やはり最重要の男マル。パーカーは看守を殺して脱獄し、長いヒッチハイクをしてまでマルを追いかけてくる。その過程でアウトフィットも敵にまわし、長い戦いが始まる。整形もすることになる。パーカーを殺して生まれ変わらせた男……それがマルなのかもしれない。

 パーカー、この件以後は、ほとんど分け前を等分するようになっていきましたよね。

 マルといえば、アウトフィットの上の方々に頭が上がらず、見栄っ張りの小物ぶりを見せてくれるが、パーカーを殺しきれなかった以外、計画どおり目的を遂げたという意味では、実に優秀。手柄を携え、アウトフィットにも復帰。上を見ればキリがなくとも、決して悪くない生活を送る。普段はタクシー運転手だが、飛行機まで操縦する高スキルぶりも見せる。

 いざパーカーを前にしたあとは、まあ、あっけなかったけれども。

 

 

 同じくあっけなさそうであっけなくはなく、なんと作品をまたいで敵対したために“宿敵”とされたのが、⑫のジョージ・アール。ちょうどシリーズの中間に登場し、⑮でまた再戦となる。

 マルと同じく、仕事は運転屋。スタントカーレースが趣味。有能度とスキルは普通か。クズだが、ガール・フレンドは複数人。迷惑者だが、世話になれる友人・知人はいる。あらゆるものを利用しながら一人で走り続けるしたたかさを持っている。逃げ足の速さは抜群。

 仕事では、最初から仲間皆殺しにして独り占め狙いという、極悪ぶり。親しい友人からまず真っ先に手にかける。パーカーもアールの仕事ぶりには「こいつ、怖気づくか…?」という疑念は抱いていたものの、だしぬけの裏切りは想定外だったらしく、重傷は負わなかったが、あわやという目に遭う。アールもシリーズの前例に学ばず(どうやって学べばいいのか)、パーカーを真っ先に殺すべきところを、しくじってしまう。

 パーカーはアールと彼に持ち逃げされた金を追う。アールはよく逃げまわり、反撃もするが、いざパーカーを前にすると、やはりひとひねりに近かった。パーカーのタフガイぶり、身体能力の高さがわかる。まともにやり合っては勝てない。

 ⑮のアールは、やや気の毒。逆襲のためパーカーを追かけていたわけではまったくなく、たまたま鉢合わせしてしまった。以後、お互いにそのときまでは忘れていただろうに、再び追って追われての殺し合い再開。それにしても、仕事復帰できるくらいまで回復していたとは驚異的で、アールのしぶとさもやはり相当なもの。もう一回くらい蘇ったら、完全に“宿敵”だったろう。マットとポールが引き継いだのかもしれないが(!?)

 

 

 まともにやり合っては勝てないパーカーと、ほとんど唯一まともにやり合ったのが、⑰のジョージ・リスだろう。なんとパーカーと、かなりのあいだ一対一の肉弾戦(隠し武器込み)を展開する。前作から23年という長い時を経てからのカムバックが、⑰である。初心に戻ってのグッバイ相棒――パーカーもリスも大はりきりでバトルしているように見えてならない。最初、リスは銃有り、パーカーは銃無し。読者をじらすような緊張感のある長い心理戦。そしてタイマン殺し合いである。

 リスもまた、最初から裏切りの腹積もりでいた。仕事も自分で用意した。前例から学んでいたのか(?)、真っ先にパーカーを撃ち抜こうとするが、同じように前例から学んでいたパーカーは、すでに防御策を講じていた。アールや、別作品の某ハンディを瀕死にした外国人のように、やるなら本当に不意をつかなければいけない。寝込みを襲うくらいではだめ。

 でもこれがアールやマルだったら、エド・マッキーはかつての仲間たちと同様に間違いなく死んでいたので(間違いなく死んだはずが弁明もなく蘇ってくる人ですが)、彼が後になってパーカーに借りを返しにくるのも、わからんではない。

 リスは、マルやアールと違って、私生活を垣間見せない。これまでの半生を描写されたマルや、ガール・フレンドや高校時代の友人が登場したアールと違って、ただ「仇役」として現れる。素人に容赦ない口封じも行い、警官さえ始末する大胆不敵。追いかけるパーカーと鉢合わせした時は、高く笑いながら発砲する。上二人と比べて、パーカーを恐れていないことがわかる。とうとう追い込まれてからも、必死に命乞いしてからの反撃など、悪役の王道も行く。

 まさにカムバックのためにこそ生まれた「悪」・リス。ライバルにふさわしいバトルをしたと言えるかもしれない。

 

 

 まとめると、

マル…パーカーの人生の転機。目的を遂げる意志と行動力。組織で出世する有能ぶりと、高スキル。

アール…しぶとくて敏捷。利用できる人脈あり。強運。

リス…心身のタフさ。行動の大胆さ。失うもののなさ。

 

 これらが彼らの強みと言えるだろう。①、⑫、カムバック初回の⑰と、登場がシリーズ節目であることも注目に値するだろう。

 

 

 一方、ファイナル・グッバイの㉔だけども……いや、その前に、だいぶ戻って⑨のジャック・フレンチも、気になる存在である。

 

 パーカーは、マル、アール、リスの“宿敵トリオ”には、いずれも当初からほとんど直感的に良くない印象を抱き、常に批判的に注視し、うさんくさいというか、遠からず「裏切るだろう」という予想すらしている。しかしジャック・フレンチに対しては、初対面であるにもかかわらず「できる男」と、胸中で有能判定を下す。というのもフレンチは、パーカーと同じ仕事に呼ばれたのだが、素人による危ういヤマだと知ると、金欠にもかかわらず即誘いを蹴ったのだった。こんなにきっぱり仕事を断れる男とは、いずれ一緒に仕事をしたいと思ったパーカー。フレンチの連絡先を頭に刻み込みさえする。

 パーカーに有能判定を下された男。読者に与える印象も決して悪くはない。むしろ好感。

 ところがフレンチ、こっそり戻ってくる。彼はタクシー代も払えないほど、金に困っていた。

 散々難癖をつけた挙句に、結局今回もいつもどおり仕事に取りかかったパーカー。フレンチはなんと横取りを企んで、仕事の最中にひっそりと行動を開始する。パーカーの仲間二人を殺さずに片づける。ところが次の二人で想定外が。それでも残すところパーカー一人となるが、事態が混迷し、二人はいったん休戦協定を結ぶことに。フレンチの言い分は、パーカーが加わっているとは知らなかった、一度は一緒にヤマを蹴って去ったのだから。

 ごもっとも。

 想定外があったとはいえ、パーカーの仲間を四人も片づけたのはなかなかの手際だろう。

 しかしパーカーも言うが、横取りとは「めったにうまくいかない」 実際フレンチは、想定外はそのとおりだけど、その相手が素人だっていうことはよくよくわかっていたんだから、その種のことは想定してしかるべきだろう、というやらかしをする。真の有能まであと一歩足りていない。

 真の有能であれば、追いつめられるほど金に困るプロにもならないだろう。

 休戦協定後は、パーカーと手を組むことを装いつつ、やはり決着を挑む。パーカーもクレアに「やつは裏切る。保証する」と言い、殺る気満々で待ち構える。そしてまともに挑めば、やはりやはり、パーカーの相手ではない。

 もったいないと感じてしまうのは、彼がパーカーの有能判定を受けていたからだろう。上三人の末路にはない「痛ましさ」が、彼にはある。

 彼は当初から横取り・裏切りを企んでいたわけでは(たぶん)ない。黙って引き下がっていたならばプロとして有能で、いずれパーカーから仕事の誘いもあっただろう。『殺戮の月』に呼ばれたかもしれない。

 ああ、もったいない……。

 でもそこは悪の非情な世界であり、悪党である。

 それに、有能あっても、フレンチはちょっと神経が細かったかもしれない。仕事前は胃が受けつけず、まったく食事がとれないのだとつぶやくシーンがある。

 上三人の“宿敵トリオ”や、お仕事前に仲良くお店でディナーを食べていたパーカーと某バズーカ運転手と某ネルスズ・バーの店主のような太めの神経は、残念ながら持ち合わせられなかったのだろう。

 

 フレンチ…パーカーに認められた有能。しかし能力以上の挑戦。敵を欺ききれず、ある意味では正直で人が良い。ゆえの「痛ましさ」

 

 

(以下、未翻訳作について激しく内容に触れながら書きます。超絶注意!!!)

 

 

 さて。ではファイナル・グッバイの件に行きましょうか。

 

 ……まあ、こちら↓やあちら( https://www.pixiv.net/member.php?id=46355320

)で散々書いてきたんですけどもね! 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

 

 ㉔の方は、上記の面々と並べるのが、色々な意味ではばかられるレベルの“元相棒”

 マルやアールやリスと違い、当初からの裏切りなど少しも企んでいない。むしろパーカーを頼もしく信頼できる男だとみなして仕事に誘ったことがわかり、リーダーとして彼を立ててもいる。その点はむしろ、「パーカーを仕事にお誘いしたプロの悲劇」側のジンクスを行く。

 ただその「お誘い型」の面々は、パーカーとの仕事歴がありつつも、刑務所から出てきたばかり等で余裕がなく、引退間際の状態で、ややプロとしての勘が鈍っていることがしばしばうかがえるが、㉔の方はそうした状況に当てはまらない。パーカーも彼を有能とみなし、「お誘い型」の面々に向けた難癖――厳しいプレッシャーを、彼にはほとんど与えていない。

「裏切り」に関しても、パーカーは疑念を一切抱いていない。同じ仕事のもう一人の相棒には、「裏切る隙があれば裏切るだろう」と考えているのに。

 ただ、“パーカー軍団”=「主に『殺戮の月』の面々」のなかで、上位の信頼度や親密度であったとは言えないだろう。

 Sクラスのハンディ(親しすぎてむしろ注意)、グロフィールド(馬鹿間抜け気ちがい世話の焼けるでもしょっちゅう仕事に誘う)、エド・マッキー(彼が加わる仕事なら、たとえジョージ・リスがいても引き受ける)

 Aクラスのワイツアー、カーロウ(パーカーが自分の仕事に誘う)、ディヴァーズ(パーカーが自分でプロの世界に引き込む)ウエッブ(無口なところが好きと評すパーカー)、ウィスとエルキンズ(①からの安定した仕事ぶり)

 この次にフレッド・デュカッセ(⑮ですでに信用あり、パーカーに仕事も紹介してくれる)がきて、それからトム・ハーリーと彼がくるだろう。二人とも⑯『殺戮の月』が初登場だが、⑲や㉒でも書かれているように、パーカーはハーリーのほうをよく知っていて、某運転手のことはあまり知らないという。(なんなら、ハーリーはSクラスの面々をすっとばして、映画で相棒役をゲットしている)

 どちらかというと、パーカーは完璧な有能より、多少欠点やぬけたところがあっても、過去の仕事ぶりから信頼できそうだという人格で仲間を評価しているように見える。

 それでも、某運転手は⑯で冒頭とクライマックスの二度、㉒で三度目のパーカーとの仕事をする。

 この点、来たるグッパナ沙汰は、ジャック・フレンチの比ではない痛ましい事態になる。シリーズ三大悲劇が、①の妻リン、⑦の仕事経過、㉔のグッパナ沙汰とさえ言えるかもしれない。

 地味な新入りながら、⑯での仕事ぶりはいずれも問題なく有能。㉒に至っては、一気にAクラスの面々を抜いてSクラスに食い込まんばかりの「相棒」役を担う。

 ……㉒がなければ、もっと言えば⑯もなければ、㉔は愚かしくも非情な、単なる「グッパナ沙汰」というだけだっただろうに。

 ㉒の彼の熱心な仕事ぶりは、後で考えると涙ぐましいほど。仕事の半分から三分の二くらいまで、なんなら彼が手筈を整えているように見える。パーカーを二度も仕事に誘う、連絡係を引き受ける、襲撃場所から中継地点や隠れ場所にも目星をつける、必要な車も複数台用意する、もう一人の仲間も引き入れる。何度も仲間たちの送迎もする。仕事が始まってからも、ぎりぎりまでトラブル対処に駆けずりまわってからのバズーカ(違う)命中、コルト・コマンドーも発砲、ヘリコプターをかわしつつ金を積んだトラックを一人で運転してくる。

 ザ・有能オブ有能の働きぶり。

 パーカーも彼の仕事ぶりにケチをつけたことはなく、むしろどんどん合格を出していく。

 あえて言えば、某運転手の見た目が、たぶんあまり怖くないがために、仕事を代わってやったことはある。

 ある女性に連絡先を渡した後、それっきり破棄するように言ったのにしてくれなかったので、いささか頭にきていた某運転手(破棄してくれるわけねぇだろ、なにを期待しとるんや、という、当一読者のツッコミ)。パーカーは「お前は苛々して動揺しているから、俺が代わりにいく」と言って、その女性に一人でプレッシャーをかけにいく。

「その先を言うな。俺にも。俺の相棒にも。命がないぞ」

 ……こういうことは、確かにパーカーの得意分野である。

 この女性は某運転手とパーカーを「良い警官と悪い警官」と評した人である。比較的人当たりの良い某運転手と、絶対的にコワいパーカーのコンビ。

 パーカーはこのほかにも、各方面にプレッシャーをかけるなどして、仕事の感情面の問題をねじふせていく。実務はともかく、相手との交渉力は、パーカーが圧倒的とするしかない。

 おそらく……でもなんでもなく、この某運転手は、人が好すぎる

 某バーテンダーに、よもや自分を殺しにきたかもしれないとは夢にも思わず、笑顔で近づいていく。自分でも「俺のなにかがおかしい」と半ば観念する。

 唯一性格の悪さを見せたのといえば、その某バーテンダーの容姿をあてこすったシーンくらいである。自分の容姿には問題ないのか知らないが、誤解で銃口を見せられたうえに、尾行に気づかずに厄介事を仕事の直前に持ち込まれては、意地悪の一つも言いたくなったのだろう。ちょっとまあ、辛辣だけど。

 しかしまず、この人は怖い人に見えない。それは必ずしも悪いことではないが、周囲に与えるプレッシャーが、悪党として弱くなる。

 普段は無表情と無愛想でその「弱み」を目立たなくしているが、相棒がパーカーのような人だと、どうしても「良い警官」役でいなければいけない。必然⑯より㉒のほうが、陽気な面を見せる。

 Sクラスの面々は、パーカーの相棒である以上、例外なく全員「良い警官」になるのだが、たとえばエドは(うまくいっているかはさておき)人当たりの良さと脅威を一人で両立させているという、パーカーからの描写がある。

 某運転手は、どちらかというとグロフィールド寄りの人だろう。グロフィールドほどイケメンでないにせよ、怖い人に見えない。

 しかも残念ながら、グロフィールドほどのアドリブ力がない。決定的にない。

 そのためにこの人は、㉔のグッパナ沙汰を招く。

 

 ㉔は、この人のドートマンダーに匹敵するレベルの不運、しかも全然笑えないやらかしからの不幸が描かれる。この人の無自覚な人の好さが、その悲劇に拍車をかける。

 

 マルやアールやリスのように、仲間皆殺しを試みたことはまったくないが、むしろそっちを狙ったほうがマシだったくらいの罪を犯す。まずこの人自身がかつて⑯で「人殺しで手配されるのは割に合わない」とおっしゃっていたくせに、わかっていたくせに、いちばん殺してはいけない相手を手にかける。しかも最初から命を取ろうとしたわけではない。仕損じ。仕損じからの極端。

 それから警察署から逃亡という、サラっととんでもない難事をやってのける。

 それからとある人物を脅して身をひそめるのだが、連日自分を探しているニュースを聞き続けて困憊していく。

 日本でも警察署や留置場から逃走した人は連日トップ・ニュースで報道されるが、この人はしでかしたことがことなだけに、想像を超える最大級のプレッシャーを受けることになる。

 まさに「人生最悪の週」

 一方、パーカーは「彼は今のところツキに恵まれている」などと述べながら、その人が自白しなかった金を回収しに戻ってくる。いや、確かに逃走して一週間近く見つからないでいられたのは幸運だけども、この認識の差よ…。

 パーカーは、すでに冒頭チャプター1から「もう相棒ではない」と表明し、それどころか、金の回収を手伝ってくれる別の女性に、某運転手の分け前の半分を渡すと、勝手に取引も成立させる。この女性、某バーテンダーですら「えっ、あいつが現れたらどうする?」と訝っているのに、「あんたたち二人が(某運転手を)殺すでしょ。墓掘りも手伝うわよ」と、早々に逃亡犯の運命も決めてしまう。

 ……もう、残酷なるパーカーとクレアとネルソンとサンドラの四者会談よ……。

 

 そんなこととは知らない某運転手は、6日目にかくまってくれた相手の「家庭の事情」で出ていってくれと頼まれ(いや、居座れよ)、外に出ることに。一帯にパーカーが姿を見せたせいで、検問がほとんど解除になっていたともつゆ知らず(皮肉すぎる)、絶望感いっぱいのまま、金の隠し場所に向かう。隠匿者に近くまで車で送ってもらう。このとき彼は、信じがたくも隠匿者から、使える金も奪わず、車も盗まず、送ってもらってあとは二度と会わない約束をして、さよならバイバイしたのである。

 え?

 ええ??

 この人は逃亡犯だから、当然現金を一セントも持っていない。取りに行った金は、ダーティー・マネーだから、使うのが非常に難しい。そもそもそれを真っ先に使ったから警察に捕まった。それなのに…なのに、隠匿者からなにも奪っていない。

 ちょっと…ちょっと待て。その隠し場所は、周辺に空き家が一軒あるのみ。ダーティー・マネーを手に入れた後、この人はどうやってその場から離れるつもりだったのか。車がないのに。な・に・も・な・い・の・に!

 

 もう自分でもなにをどうしたらいいかわかっていなかったのかもしれない。

 それなのにこの人は…この人は、読者が目を疑う、最大級のお人好しをする。

 サンクス事件である。

 ……いや、あのさ、そりゃ一般的な文脈として当然っちゃ当然だけれども、でもでもその相手も、第一級殺人犯(完全犯罪の途中)ですぜ!? 

 なにナチュラルに言ってんの?

 自覚ないの!?

 

 

 この人は本当に自覚がない。

 ニック・ザ・デスパレートのくせに、いったいなにをやっているのか。

 絶望に追いやられている状況だからこそ、真の人の好さを輝かせてしまう、皮肉よ。

 お人好し案件はまだ続く。もう人生も終わろうというのに、まだ続く。

 

 

 ジャック・フレンチと違って、彼は横取りを企んだわけではない。隠し場所でポケットに詰め込んだダーティー・マネーは、彼の知らないところで半分にされた分け前のさらに半分にすら満たなかっただろう。自分の分け前だけ取ったにすぎない。

 むしろ彼が自白前に逃亡したからこそ、パーカーたちは金を失わずにすむ可能性ができたのである。実際、それでパーカーは金を確保しに戻ってきた。

 

 某運転手の不運の第二は、空き家でパーカーと鉢合わせしたことである。

 超仰天したのも無理はない。

 しかしパーカー、某運転手が見つけたときは、安らかな二度寝の只中。サンドラから借りた可愛いブランケットをかけて、ミネラル・ウォーター入りペットボトルを置いて(パーカーさんは協力者からちゃんと必要なものを調達するんだよ、おい)。

 ……それなのに、この某運転手は、パーカーの寝込みすら襲えなかった。

 ジョージ・リスを見習え案件がこうして始まる。

 

 パーカーと某運転手の双方の視点から、この場面が描かれる。

 

 目を覚ましたパーカーは、某運転手の出現に、少しも驚いた様子を見せなかった。その様子を見て、彼は来たる決定的瞬間を悟る。殺るしかない――。

 

 さてさて、それなのに、どうやったら拳銃VSペットボトルとブランケットで負けるのか。

 まず座るな。立っていなさい。立って身構えていなさい。

 パーカーの車はどこだとか、どうでもいい。どうせ車を用意してこなかったのはアナタなんだから、今更パーカーの車を乗っ取ろうとか、事態を把握しようとか、そんなことは考えんでいい。

 パーカーがどういう男か、どのくらい強いか、アナタは⑯と㉒でよーーーっくわかっているはず。銃を持っているから、なに? ジョージ・リスの前例に学べ。有利でない。ちっとも有利でない。さっさとやれ。

 一週間前まで俺たちは相棒だった……とか、胸の奥で思い出を振り返っている場合ではない。俺には相棒なんていない、すべてが敵だ……そのとおりだから、だれに対してもサンクス事件なんて起こすな。お人好しなふるまいをするな。痛ましさが突き抜けるだけだから。

「パーカー…」

 パーカーには聞こえているのに、自分には聞こえていない、この声はなにか。「残念そうに」銃口を向ける、その顔はなにか。

 

 パーカーのなだめる言葉を、まったく信じられない。

 ましてパーカーが助けてくれるなんて、気の毒なまでに頭の片隅にもない。それがプロだから。お人好しのくせにプロだから、それがわかっている。

 ダメ元で頼み込んだジョージ・リスを見習う振る舞いを、たぶん思いつきもしていない。プライドが邪魔してとかではなく、本当に考え及んでいない。

 

「パーカー…」

 

 ファイナル・グッバイ相棒。

 元相棒側が絶望と無念でいっぱいという、前例のない形となる。

 殺す気満々だったマルとアールとリス。口ではなんと言おうと、パーカーを殺して独り占めするためにわざわざ引き返してきたフレンチ。

 二度寝の現場で立ち尽くし、パーカーが目を覚ましたそのときにようやく殺すしかないと悟ったファイナル元相棒。

 むしろこの展開は、歴代元相棒たちよりも、①でパーカーを撃った妻リンのほうに近いとさえ言えるのでは。

 しかしリンでさえやれたことを、この人はやれないのである。結局、傷一つ負わせられなかった。多大な犠牲を払ったのに。

 パーカーに押し倒されて、万事休す。……いや、もう少し続いたけど。

 

 この一件の冷酷さは、パーカーの側から描かれるとなお際立つ。

 まず冒頭の「もう相棒ではない」宣言。

 それはやむなしとしても、某運転手が逃げ出したから、当局の手に落ちるはずだった金を回収できる可能性ができた。それなのに早速、本人のいないところで彼の分け前を減らす話である。「ニックが現れたらどうする?」というネルソンの懸念ももっともで、現れたらどうするつもりだったのか。やっぱり殺すしかない状況にしてしまったのではないか。

 

 某運転手がやらかしたことは、どう考えてもプロとしてアウト。でも彼は裏切り、横取りを企んだわけではなく、鉢合わせするまでパーカーを殺そうとしたわけでもない。要は、パーカー側の、生かしておいたら面倒だから殺すという、それも、もしもたまたま出くわしたらそうする、という程度の、消極的な殺意なのである。

 その消極的殺意を実行する場を作ってしまったことが、やはり某運転手の不幸。

 

 しかしパーカー、昔は警察につかまった元相棒の分け前も、後できっちり届けてあげていたのに、今や一方的に「もう相棒ではない」宣言後に分け前を削る算段である。

 

 かつて⑰『ターゲット』で、負傷して警察にお縄確定だった相棒を、パーカーは殺さなかった。それが後にトラブルを呼び、「生かしておいたのは間違いだった」と認める。

 けれどもまた同じ状況になったとして、果たしてパーカーに重傷の相棒を殺せるんだろうか、という疑いはある。なにしろアールですら無力な状態では殺せなかった。マットもポールも殺さない選択をしたのがパーカーである。

 裏切り者ですら殺さないこともあった。まして裏切っていない相棒や仲間を、パーカーは殺してこなかった。その人らが無能ならば勝手に自滅してくれたからでもあっただろうが、パーカーにはプロとして行うべきこと以上になにか、殺す価値や理由のない相手を殺さない誇りのようなものがあったように思う。

(ちなみに人事不省で警察にお縄確定となったグロフィールドのことは、殺しておいたほうがいいかな、なんて一瞬も考えていない)

 

 では、なぜファイナル・グッバイ相棒沙汰になったのか。

 某運転手がプロとしての道を踏み外したのは間違いないが、パーカーに実害は出なかった。出る前に始末をつけたとも言えるが、プロの道を踏み外した“おかげで”、金が無事手に入ったようなものだった。

 それでも、なぜ。

 それぞそれこそ、パーカーの非情だったのか――。

 

 

(一読者わたくしめの結論的考えは、上のリンク先で)

 

 

 このように、某運転手の件は、これまでのグッバイ相棒とは、明らかに違っていた。

 ある意味では、シリーズ最大の非情。

 しかし裏切りよりもまずい罪を犯した、某運転手の自業自得なのも事実。

 それでも⑯と㉒がなければ、さしてなにも残らない事件だった。ああ、お気の毒ですね、かわいそうですけど、あんなことやっちゃいましたからね、くらいで。

 ⑯と㉒があるからこそ、これまでのシリーズすべてがあるからこそ、最も痛ましい非情の悲劇になっている。それが最終作。ファイナル・グッバイ相棒。

 

 グッバイ相棒で始まり、グッバイ相棒で終わった『悪党パーカー』シリーズを、この一読者はこれからも忘れないでしょう。

 

 

 

 で、最終作ですが、作品の半分足らずでファイナル・グッバイを終え、以後は「某バーテンダー(おっさん)がヒロイン役の資金洗浄取引」がメインとなるので、お楽しみ満載ですよ!(はぁと)

 

 ……いや、クレアがヒロインになると「駄作」と批判される傾向にあるのは知っておりますが、「ヒロイン役」とはだれであるべきか、考えずにはいられなかった後半の展開でありました。

 うん、「ヒロイン役」だなんて性別的偏見だよね! 時代錯誤だよね!

 言うまでもなく、その「救出される役」がグロフィールドだったときは、最高に萌え……いや燃えたぎる展開となるのですが、このバーテンダーのおっさんはどうなんだ。誰得なんだ?(おい)

 それも続けて3回くらいありますからね。1作の後ろ半分で3回救出されるって、グロフィールドやハンディを追い抜くハイペース。

 パーカー、1回目ですでに頭にきていますからね。

 

 そもそも、状況的にそうせざるを得なかったとはいえ、クレアを紹介したことからしてすでに仰天でしたわ、こちら。Sランク相棒たちにもだれにも会わせなかったクレアをですよ。

 

 優しくする相手を間違ってない!? ……そこまで言わずとも、その優しさの四分の一の半分でもかけてあげたいお人好しが、どっかにいるんじゃないですかね!? 

 

 

 ……えー、この件に関しては、別所であれだけ書いたのに、まだ1万字以上も書いてしまう自分の執着ぶりですが、一応決着はつけております。長々と失礼しました。

 

 ただ歴代元相棒たちを並べて、比較考察してみたかったんです。

 

 そして元相棒マルに始まり、アールが真ん中を走り、リスで再開したシリーズのことを、まさかの最後の締めくくりがニックであったことを、記憶しておきたいと思ったからです。

 

 毎回申しておりますが、こんなに永く愛して考えていられている作品に出会えた私は、一読者としてこのうえもなく幸せだと思います。

 

 まだまだ終わりじゃないから、覚悟しておけよくださいね!

 

 

 ※※※

当方の過去作です。

古代ローマ小説》
1、『ティベリウス・ネロの虜囚』(https://ncode.syosetu.com/n6930cz/) 
2、『ピュートドリスとティベリウス』(https://ncode.syosetu.com/n6661ez/

ドナルド・E・ウエストレイクリチャード・スターク氏関連》
悪党パーカーシリーズの未翻訳作について。(※注 考察という名の妄想と二次創作)(ピクシブ様へジャンプ)
https://www.pixiv.net/member.php?id=46355320 
ドートマンダーシリーズ関連 (※注 二次創作。R18のBL広告出ます。ピクブラ様へジャンプ)
「エメラルド始末記」https://pictbland.net/items/detail/791849 
「ファースト・ネーム」https://pictbland.net/items/detail/794132
「ココナッツと蜘蛛」https://pictbland.net/items/detail/795503
「エキストラとスタントマン」https://pictbland.net/items/detail/801704

 ※※※

最近の、私的野球ファン活事情。


去年の今頃の私:

(まだ存じ上げない)



去年のオフシーズンの私:

「與座くん......? なんて読むの? コシザ......」←




月日は流れ、今年の海の日、スマホに触れられずに仕事中の私:


「うおりゃあああああああっっっっ!!!!! 今日こそはヨザくんに勝ちをつけてくださいやぬわああああああああああっっっっっ!!!!!」(※注 内心)



同僚がロッテファン。先にうっかり結果を耳にしてしまったら、吾輩はっ、吾輩はっ......(仕事に集中しましょう)




終業後:

「ひゃっほーーーーーーーーい!!!!!」




やっぱりですね! ヨザくんのプロ初勝利はですね、球場にお客さんが入ってからがいいなぁと思ってたんですよーー! しかもしかも本拠地メラドでなんてサイコーではないですか!

しかもしかも、ゴエくんと一緒のヒーローインタビュー!!! ゴエくんもプロ初本塁打! 青雲弾! 我らが幸せの青い雲!(はぁと)もうお線香買っちゃうぅ〜〜!(まだスポンサーでなくとも)

将平くんのファインプレーもすばらしや......(うっとり)ひと足早くのヒロインもめでたや......!  ところで去年のタイラーくんとの場所間違え大遅刻事件の時は、微笑ましくもまだよく存じ上げなかったのに、今や....(略)




そして昨日:


ソフトバンク相手に無失点ピッチングで連敗ストップですと!!!???\(≧∇≦)/」




...... という感じで、順調に人生変わっております。

我ながら、この2年ばかりでなぜこうなったのか。



あーっ、メラド行きたい......!



昨日は、2年前の最多勝・多和田サブさんも支配下復帰!


森くん復調!


ネコさん、2軍戦でヒット&盗塁!


もーっ、グッド・ニュースばかりですな!


(我ながらどんだけニュースチェックしとるんや、とは思う...)


昨年の首位打者盗塁王が本調子になってくれば、まだまだこれからこれから♪



そして、あとは十亀さんですね!!!(愛)


去年、ビギナーズラックなのかなんなのか、愛が叶いすぎました。

でも今年も自重しませんぜ! 待っておりますぜ!

悪党パーカー『怒りの追跡』感想ほか。

 

また日が空いてしまいました、1カ月も……! お久しゅうございます。

 

色々やってみつつも、やっぱり案の定相変わらずの日々を過ごしております。

結局、来月舞台を観に行く予定も払い戻しからのキャンセルのままとして、県内に引きこもっております。

まあ、しゃーなし。家計が苦しい中、家族みんな働いているので、感染休業(最悪失業)となるわけにはいかぬ……。非正規だからな、なんせ。

舞台等で感染するとは思っていないんですが、我らいずれの職場も、結局「県外に出たら二週間出勤停止」みたいな通知が来ているのでね......はぁ。

いやー、しかし野球も観に行きたかった……! なにかのミラクルで10月あたりに収まったりしないだろうか……。

 

自粛しているわりに、ここになかなか書けずにいました。そろそろちょっとネタができそうなので、ちょろちょろ更新していきたいと思います。

写真は母君のバラ。久しぶりに咲いたそうで、撮っておくれと頼まれました。

 f:id:Anridd:20200730021805j:plain

 

さて、なんの話から。

 

ちょっと前に、悪党パーカーシリーズの『怒りの追跡』を購入し、再読しましたので(初読みは十数年前の図書館)、その話をば、ではでは。

 

あ、ああ、もちろん、ネタバレありますので、ご注意を。

というか、話のつながりがある15作目『掠奪軍団』が先に翻訳されていた関係で、帯から裏表紙からあとがきから、すでに相当ネタバレしておられる12作目の本でございました。

奇しくも12作目とは、シリーズ全24作のまさに中間点。もうグロフィールドも大暴れ済み。この⑫でもちょっと名前が出るので、ニヤリとできる。クレアともお付き合い済み。家を買うのは次の13作目だったかな。

ところでモーテルのマッジお婆ちゃん、これが最後の登場? パーカーなにげにマッジ好きですよね! しかたなくおしゃべりに付き合っている感出しておいて!

 

「あんたの欠点なのよ、パーカー。話が長いんだから」

 

…えっ(笑)

 

 

※※※

~1、人違い疑惑~

 

さて、シリーズの流れとしては、

⑫『怒りの追跡』

“宿敵”ジョージ・アールとの因縁のはじまり。

→⑮『掠奪軍団』

アールとの再戦。

→⑳『電子の要塞』(カムバック後)

別の因縁がまだ終わっていなかった件。

 

となりますので、上記3作を、合わせて語らねばなりますまい。

『掠奪軍団』も今年再読しまして、記事はこちら。

https://anridd-abananas.hateblo.jp/entry/2020/04/15/020033

 

 

さーて、ネタバレしますよ、しますよ! くれぐれもお気をつけくださいね!!

 

 

……まずわたくし、十数年前に書き留めていたノートにすでに書いているんですが、⑮で出てきたジョージ・アールは「本当にジョージ・アールだったのか?」疑惑があります。

 

ええ、私は「アンディー・ケルプが実はパーカーだ」とか、

「あのバズーカ運転手11年もだましやがって(以下略)」とか、

色々極論暴論をぶち上げておりますが、

https://anridd-abananas.hateblo.jp/entry/2016/06/11/022449

 https://anridd-abananas.hateblo.jp/entry/2019/12/27/004646

 

だってだって、いやすでに、すでにアールとの決着が⑫ではつかないことは、帯やらなにやらで明々白々であるものの、⑮ではパーカーとアール、話もしていない。なんなら面と向かってすらいない。⑫ではあった、アール視点のPART3チャプターもない。

フレッド・デュカッセが名前を聞き間違えた説(⑮の冒頭1ページ目で、アールを玄関でお出迎えしたところ、「えっ、パーカーいんの!?」となって、頭をぶん殴られる不運)、ボブ・ビーグラー(⑮の仕事の発案者)が終始人違いしていたか、いっそもうアールってことでいいやと思った説、などがあり(※ないです)、疑惑は深まるばかり。

 

なにより私がおかしいと思ったのは、⑮のアール、ぴんぴんしているんですよね。なんなら逃げ足早すぎでビビる。…うん、まあ確かに、⑫でもめっちゃすばしっこかったけれども。だからパーカーが「怒りの追跡」することになったわけだけれども(でもたぶんそんな怒ってない)。

 

⑫でパーカー、アールを殺さなかった……というか、『殺せなかった』んですが、それでも「仕事に復帰できるような状態にしたくなかった」と言って、サラッとポキッと3本ほどやっちゃうわけですが――それやるくらいなら始末しちゃえば…と思わないでもない――なぜか⑮でアールは、バリバリの仕事復帰からの逃げ足レベルMAX状態、怒りの追跡アゲインとなるわけですよ。

え、まって、あれ、ほんとにアール?…と思ってしまう。

⑮での決着のつけ方も、アールの同一性の証明に至らないと思う…。

 

というわけで、⑮を全編人違い説で読み直してみると、これまた別の面白さを味わえるやもですよ…!(おい)

 

いやまあ、それで、⑫を読み直してまたすっかり忘れていた事実を思い出したんですが、アールって、運転屋だったんですね。半ば素人の運転屋かと思いきや、5、6回はすでに仕事をしているらしく、一応プロ。パーカーもアールの神経質さや臆病さを指摘はしても、アマチュアとは評していません。

 

あのぉ…パーカー、1作目といい、この中間作といい、最終作といい、「元相棒・運転屋」って、どないなっとるんですか!?(この件はあとでもっと書きます) 

 

えー、アールが運転屋でなんの問題があるという話ですが、⑮の仕事の発案者ボブ・ビーグラーも運転屋なんですよ。しかも読むに、アールよりも生粋の運転屋です。

ビーグラーはなんで自分が運転屋なのに、運転屋の相棒をもう一人呼んだの? 運転屋が二人も必要な仕事だったっけ?(アールが冒頭でぶちこわしにしたので、詳細不明)

 

こうなると、ますます⑮のアールは本当にアールだったのか疑惑が深まります。

 

 

※※※

~2.殺さない、殺せないパーカー~

 

それともやはり、パーカーは⑫でアールを殺せなかったばかりか、決着にあたって手加減までしてしまったのだろうか? ポキッとやったつもりが実は全然だった、とか?

仲間二人を殺して、金を全部持ち逃げした男を……?

 

⑨の『裏切りのコイン』では、パーカーとクレアの出会いが描かれるのですが、この時パーカーはきっぱりと裏切り者に手を下しています。

しかし⑫では、パーカーは“宿敵”アールにも、暴漢マットとその相棒ポールにも、とどめをさしていません。うっかり確認ミスとかではなく、死んでいないのをわかっていて、手を下さなかった。

そのせいで前者⑮、後者⑳と決着が持ち越されます。

 

そういえば、⑩『標的はイーグル』でも、パーカーがだれも殺さなかったので、私などは少なからず驚きました。(パーカーをなんだと思っているのか、このファンは…)

 

十数年前のネットサーフィンの時点で、見つけた記憶があります。「パーカーはクレアと出会ってヤワになった」との意見、ないし批判。

 

そういうことなのでしょうか。

 

……いや、いいんだ。いいんです。私はアールにとどめをさせなかったパーカーも好きだ。クレアにベタ惚れなパーカーも好きだ。⑮や⑳の決着も面白いし、好きだ。とくに⑳の『電子の要塞』では、本筋を忘れてしまうくらい読ませるものなぁ、マットやポールとの決着。

……あれ、パーカーってば結局あれから何年経ってもまたとどめを――(以下略)

 

……パーカーシリーズで最も驚愕で理解不能……でもたぶん賢かった行動を取った人物、それはパム・ソガーティーでしょう。

……いや、百歩譲って金銭援助は慰謝料&賠償金として当然でも、同居&介護は無理無理無理ィ!が過ぎませんか!!?? しかもがっつり事件の当事者になったお子さんが3人もおったでしょうが。

彼女のポールへの、たぶん愛情に似た思いがなんだか胸にしみます。彼女を動かしたポールのマットへの愛情も。

マットはね、いやあ、あれは最低最悪のクズ野郎ですが、ですが…⑫で描かれた彼は、確かに凶暴さの一方で知的な面もあり、果断で、魅力がないかというとそんなことはない。これが怖いところですが、傍目に見ているだけなら惚れてしまうポールの気持ちもわからんではない…と思ってしまう。まして心深くの孤独で惹かれ合ったこともわかるように描かれている。

でも、パーカーによる因果応報というか、残酷なその後が待っていたわけですね、⑳で。それでもマットを見捨てなかったポールですよ。

……なんならやっぱり、パーカーを恨んでいたのは、⑫でも⑳でも、マットよりポールだったんでしょう。ポールのほうを殺しておけば、⑳での再戦はなかったでしょう。

 

いやもう、⑫『怒りの追跡』では、このマットと、それからジョージ・アールの”疫病神”ぶりがすごい。アールがまず直接の相棒殺しに始まって、これまでに関わってきた友人知人ついにはガール・フレンドに至るまで、直接的にも間接的にもことごとく不幸な目に遭わせていく。マットもマットで、行く先々で暴行強姦殺人と、擁護のしようもない。

一方、パーカーはこの憎むべきアールとマットを殺せない。そればかりかやはり、それ以外の人物に対しても、なんだかおおむね優しい感が否めない(※当社?比)。

1作目でたまたま侵入した先にいた無関係の女性をうっかり手にかけてしまったり、4作目で囚われのハンディのためとはいえ女性を死なせたほうが幸せレベルで拷問したりした、あの頃の彼比では、明らかに。

 

やっぱりクレアとの出会いが彼に変化をもたらしたのか……?

 

いやむしろ、そうだとしたら、本来の彼に戻ったというべきなのか。クレアと出会うまでは、元妻リンを引きずっていたことを自分で認めていたパーカーだから。やはり彼には、「妻」というか「家」が必要だったということなのか。仕事モードをオフにできる「帰る場所」をずっと求めていたのか。

そうだとしたら、⑲『地獄の分け前』でのレスリーに対するあのノロケ台詞も、実は一貫して変わらないパーカーの求めるものなのかもしれない。おそらく言葉にして聞かせたのが初めてだったというばかりの。

 

…いや、でも、リンを失う前の①『人狩り』の仕事も、シリーズ史上最恐レベルのことをしておりますけれども。相手が相手とはいえ、計画の当初から皆殺し前提。

人殺しはなるべく避けるという、以降の前提はドコ…?となる。

 

なんか、その、「家」でなければ①の後の「整形」が、彼の罪をいったんリセットして、別人にした気がしなくもない。パーカーはやっぱり『人狩り』で一度死んだのかもしれない。

 

殺さなかった相手のカムバックというのは、このようにシリーズ中でも何度か起こるのですが、⑱『ターゲット』で、パーカーは「生かしておいたのは間違いだった」とついに反省(?)します。

 

…にもかかわらず、⑳『電子の要塞』での決着は、まったく思いもかけず――

 

でもこれも、⑫でのアールの件も、パーカーの基準はまず同じ。パーカーは変わっていない。

 

そして、パーカーがこういう選択ができる時点で、まだまだ“宿敵”にはなりきれないのかもしれません。アールもマットも。

 

じゃあ、パーカーのいちばんの宿敵ってだれぞ?

 

それについてはまたいつか考察(というか勝手な独り駄弁り)をするかもしれません、が、

というか、『掠奪軍団』のときの記事で少しばかり書いておりました、が、

 

 

が、

 

 

あれら⑫の最悪災厄疫病神ーズを殺さないでおいて、

 

 

殺さないでおいて、

 

 

 

 

最終作のあれはやっぱりあんまりじゃねーのか、パーカー!?(某T・Hの憑依)

 

 

 

 

次回に続きます。

 

※おまけ

~⑫のニヤリなシーン~

 

・某俳優強盗の「若くてチャーミングな」点には関心のないパーカー。

 

・「パーカーは、忍耐強い性質だが、これほど辛い待機はいままで――」

 某長年の相棒H・M:「俺の相棒はほんとに気が短い男なんだ」

 某俳優強盗A・G:「俺の友だちは気が短いんですよ」

 

・「パーカーはすこしクッキーを食べた。なかなかいい味がした」←薬入り

「コーヒーをすこし飲んだ。これまたいい味がした」←薬入り

 シリーズ中、あまり食事の味にあれこれ言わず、こだわり薄そうなパーカーが、お気に召したものに限ってこう……。しかもクッキーは、ポール曰く「自家製」らしい。だれの? もしやアナタの??

 

・「自分に使用されたものと同じであるとは言いきれなかった」とか言いながら、人ん家から持ち出した自白剤らしきものを、他人に注射するパーカー。やってることが某名探偵マンガの黒づくめのジ〇兄貴と同じ。…いや、自分ですでに人体実験済みとおっしゃるかもしれませんが…。

 

 

※※※

当方の過去作です。

古代ローマ小説》
1、『ティベリウス・ネロの虜囚』(https://ncode.syosetu.com/n6930cz/) 
2、『ピュートドリスとティベリウス』(https://ncode.syosetu.com/n6661ez/

ドナルド・E・ウエストレイクリチャード・スターク氏関連》
悪党パーカーシリーズの未翻訳作について。(※注 考察という名の妄想と二次創作)(ピクシブ様へジャンプ)
https://www.pixiv.net/member.php?id=46355320 
ドートマンダーシリーズ関連 (※注 二次創作。R18のBL広告出ます。ピクブラ様へジャンプ)
「エメラルド始末記」https://pictbland.net/items/detail/791849 
「ファースト・ネーム」https://pictbland.net/items/detail/794132
「ココナッツと蜘蛛」https://pictbland.net/items/detail/795503
「エキストラとスタントマン」https://pictbland.net/items/detail/801704

 ※※※

元気ではある。

私は。

 

という近況でございます。お久しぶりです。

 

(周りの体調不良などがありましてね……慌てました)

 

がんばるときにはがんばり、だらけるときはだらけることを心がけているようなところです。

 

ああ、前記事のG様には、無事1勝を収めました(泣)お飛びになられやがりました(号泣)我が耳元でな!!

 

そのうえマウス様までがキッチンに常駐され、我が家はもう運命の荒波に揉まれるがままです(??)

 

……一体どんな家に住んでおるんや。

 

とはいえ、疲れたときはナックスさんの映像で笑って癒され、開幕したプロ野球を見ては一喜一憂し、ぼちぼち本も読んであれこれと、通常営業と言えば通常営業です。

 

ただ、ここに書くべきがっつりとしたネタにまだ乏しいといいますか、来月にはもっと通常営業になるんじゃないかなぁと思うんですが、

 

まあまあ、まあまあ……。

 

これまでに書いてあちこちにアップしているあれやこれやに反応をいただき、心深くで励みにしております。ありがとうございます。

このごろまったく駄文方面が休業状態で、自分としても自分が面白くない……いや、書いていれば面白いのか。少なくとも自分だけは面白いんだけども……。

 

こう、趣味にしていたら、コンスタントに書かずに構想期間とかなんとかほざいてサボってしまうので、仕事にできたらいいんだろうか……。

 

まあ、とはいえ、構想……いや妄想はしているので、実のところ退屈はしておりません。…人生がしんどかったことはあれど、退屈で困ったことはない。妄想するから。

 

諸事情で表に出せるものになり難いけども。

 

リアルもそこそこ慌ただしいですが、これもまあ自分で始めたことですし。

 

そのうち相も変わらずな感じで戻ってくるぜぃ。