A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

2021初映画。

 ヘイヘイ! 2月も下旬だというのに、ちょっと仕事して外に出てきたら車が雪で覆われているとかやめていただけませんかい、そろそろ? しばし雪下ろししないと出発できないとか、もうすぐ3月なんですぜ?



さてさて、


少し前ですが、映画『銀魂 THE FINAL』観にいってきました!

 

(以下、内容に触れますので、ご注意を!)


 

思い返せば、銀魂映画はわりと見逃さず劇場に足を運んでいたわたくしめ。

 

劇場版1『新訳紅桜編』(これはテレビで観たかな)

劇場版2『万事屋よ、永遠なれ』(劇場へ。…完結篇だったんですね、そういえば)

実写版1『紅桜篇』(劇場へ。安田さん目当てだったんですが、最高の実写化でした)

実写版2『真選組動乱篇』(劇場へ)

 


これもうファンを名乗ってもいいですよね……?

 


この中では、劇場版2『万事屋よ~』が最も興奮した思い出があります。なにしろ「完結篇」と銘打たれておりましたため、ファンもその構えで臨んだはず。…少なくともアニメは「まあ、いったん完結なんだろう」と思って観に出かけました。

オリジナルストーリーゆえの先のわからなさに、ファンの求めるものがこれでもかと詰め込まれていて、文句なしに最高でした! オープニングから劇場版ならではのネタに突入、畳みかけるギャグ、(タイムスリップものは概して色々ツッコミどころや理解を置いていかれるところが出てしまうものですが)練り込まれたプロットとどんでん返し、クライマックスの総勢大バトル、大盛り上がりの挿入歌、そしてエンディングの最後まで(テーマソングまでね)、ファン大満足の内容だったと思います。いや、あれは観終わったあと爽快感、どうしたもんかと思いましたもんね。3駅分家まで走って帰りたくなるように、興奮冷めやらずでした。


この興奮は、オリジナルストーリーゆえ、先の展開を知らなかったのも大きかったと思うんですよ。

ではすでにストーリーを知っていた実写版二作はどうだったかというと、やはりすばらしかった! 以前もブログ記事で書いたと思いますが、俳優さんがたの演技がハマりすぎて、これ以上どうすればいいのかと感動するしかない、最高のキャスティングでしたものね。

山崎の戸塚くんはもう「キャーvV」状態&さすが監督と平伏するばかりでしたよね。(←『スマート・モテリーマン講座』を観に行ったやつ)絶妙すぎて。

堤さんは片栗虎(CV若本さん)に寄りすぎ似すぎで劇場で仰天しました。もうさすがとしか。もうすごすぎてほかの作品でも片栗虎(CV若本さん)に見えてしまうほどの強烈な印象度。

等々、また、実写版二作とも、原作にはないオリジナル要素が組み込まれていましたよね。『紅桜篇』で堂本高杉と小栗銀時が殴り合う……こんなオイシイ場面ありましたっけ……?と思ったら、やっぱりこの時点の原作じゃなかった。あと『真選組動乱篇』のヅラさん出てきましたっけ?やネコバス、将軍の出番やバトルの舞台など。

こうした意外な展開による驚きや楽しみもあって、なお満足感が増したわけでした。

そしてあとはまあ……私が良い具合に忘れていたんですよね、『紅桜篇』と『真選組動乱篇』を。無論、大筋はしかと覚えておりましたが、細部を。それもあって、「おおっっ、そういえばそうだった!」という再発見の楽しみもいただきました。

 

前置きが長くなりましたが、このように銀魂映画を楽しんできたわたくし(ちなみに原作は大筋知り、アニメは8割ほど視聴済みだと思う)、とうとうこれが最後なのか……と思いながら、久しぶりの劇場鑑賞に出かけてどうであったのか。

 


良かったと思います。まずなにより、ファンとしてはこの原作最終章部分の映像化を観ることなしに、自分の中で『銀魂』を完結したとはできなかったでしょう。それほどに一連のアニメシリーズがすばらしかった。一部抜けがあったにせよ、ほぼ原作のすべてを映像化してきたのだし。

もちろん映画作品としても、すばらしかったと思います。原作を忠実に映像化しておられました。原作のあのシーンあのセリフを映画で味わうことができて、ファンとしては悔いがありません。

問題があったとすれば、これはまったく私個人の原因によるのですが、まず原作の最終巻を読みすぎていたこと、かもしれないと思いました。

読みすぎた……は言いすぎかもしれませんが、『紅桜篇』は一部いい具合に忘れていた一ファン、こたびはなにしろ最終話収録の最終巻ですから、実のところ何度も読み返して楽しんでいたわけです。そうなると必然、次になにが来るかわかる。そしていよいよこういうものが来ると無意識に「期待」してしまう。ここでほぼすべて期待どおりのものが来るすばらしい作品だったんですが、観客がどうしても「期待以上」を求めてしまうんですよね、贅沢なことに。「原作どおり」を期待しながら「まだ見ぬなにか」「初めて見るなにか(もしくは忘れていた大事ななにかとの再会)」も期待してしまう。そのうえ、原作を何度も読み返していると、気づかないうちに自分独自のリズムというか「間の取り方」ができてしまうんですよね。原作者様が熟練の腕前で巧みに魅せてくださったそれですが、それぞれの読者のそれと、映画が見せる一つのそれが、どの場面でも完璧に合うことはまずない、と言いますか。原作からカットされたシーンが目立ったわけではないんですが、小さな「リズムの違い」をちょくちょく感じることがありました。

…これは映画の出来ではなく、自分が「原作」を存分に味わったゆえだと思っております。これはしかたない。

オリジナルや実写版に比べて、驚きが控えめなのもしかたない。最終章の実写化とは、なにより忠実にやることが大事で、そこから逸脱したらいちばん大事なものを失くしてしまうことになる。

難しいものだと思いますが、人間、初めて観たものや初めて行った場所が最も印象に残ります。自分の観劇や旅経験を思い返してもそう実感します。

 

でもでもだからと言って、やっぱりこの最後の映画を観ないで済ませられるわけがなく、観ないと絶対に悔いが残る。

 

dTVかどこかで配信されていたというアニメを観てから行けばよかったかとも思いました。アニメの最終話は、銀さんと新八がすれ違うシーンで終わっていたと思うのですが、そこから映画冒頭までのシーンを埋める数話が、確か配信されていたという情報を目にしていながら、先に映画に行っちゃいましたもんね…。

わかってはいましたが、冒頭がやや唐突でした。ストーリーを忘れていたからではなく、「え、ここから?」という意味で。とはいえ、穴埋め数話を埋め込んだら、劇場公開の時間に収まるわけがないので、これは事前準備をしておかなかった私が悪いな…。

 

(dTV再登録がめんどくさかった…)

 

ネット配信かぁ……。そうだよなぁ……。

 

とはいえ、そこはサービス精神旺盛な銀魂製作陣の方々。映画OPの(いささか長いくらいの)某パロディーと、ラストの、ラスボスだろうがなんだろうが容赦ないおまけには、やはりにやけました。

 

空知先生、長いあいだ、本当にありがとうございます。

 

銀魂』、これからもファンでいます。もしかしたらまた新作に出会える日が来るかもしれませんからね。

 

たまにオフで『銀魂』の話をすることがあるんですが、「どのキャラが好き(推し)?」と聞かれると、答えに迷います。だってみんな、好きなんですよ! 特定の強烈な推しキャラはいない……どのキャラもそこそこに推している。

テニプリっていいな~♪」もそうなんですが、こちらだとなおさらお気に入りの「推し」がいるのが普通でしょう。

……私も良い年だから、隠しているだけか(笑)

そうかもしれませんが、どのキャラが出てきてフィーチャーされてもだいたい楽しめるんです。そのときの推しキャラは推しキャラでどこかで元気にしているだろうから。

 

……ましていざとなったら二次s(略)

 

銀魂』に関しては、原作とアニメと映画でたっぷり満ち足りたかな。

……たぶんどのキャラもできるだけ、完全に公平にとまではいかずとも、大事にフィーチャーされておられたからなんでしょう。



次行く映画はなにになるかな。延期になっていなければ『ファブル2』だったかなぁ。

 

※※※

銀魂』過去記事はこのあたり。