A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

ご生誕日。ところで、近況。

……というわけでして、毎年ブログをアップする日なのですが、此度は間に合わず小細工を……(言わんでいい)

 

(写真は、ポッツォーリからナポリ湾を臨む)

 

昨年は、古代ローマ三作目をアップしました。今年の今頃は四作目の構想に取りかかっている予定だったのですが……現在、まったくもってなにも手つかず。おお、このままでは不勉強どころか、またなにもかも忘れてイチから調べ直しだ……!

ら、来春には、構想を、そして夏には書き出したいと考えています。

今は、大変動の後、結果的に少しだけ状況が変わり、平日に書ける文字数が2000字程度と半減したため、どうなることやら、いつになるやらではありますが。

いや、それが普通だ。フルタイムでまともに働いていたら、そうなるのが当然だ……! 今までがおかしかったというか、恵まれていたんだ……。

 

なんて言いながら、今も暇を見ては、需要のない遊びの書き物をして、もう十万字超えしております。これが終わったら、古代ローマ四作目かと思っています。また脱線せねばよいが……

 

せ、せっかくの日に、目新しい記事も書けない状況が情けないので、埋もれた過去記事を貼ります。ご容赦。

 

(……えっ、9年前? ということは、来年でこのブログ10年目……!?)

 

 

(※以下、ご生誕日に無関係の、どうでもよい近況)

 

 

昨年の同日の記事は、ご生誕日のあとに、「長旅の途中から」などと書いておりました。

現在、どうやらその長旅が終わりました。本当に色々なことがありました(白目)。

もっと長いスパンで言えば、コロナ禍と重なっているのですが、2020年の開始とともに

荒波の只中にほうり投げられ、変化を余儀なくされたような日々でした。

その間、古代ローマ三作目やらあれやらこれやらを、隙を見て書いて完成させたのは、今思えば我ながら奇跡のようでした。……いや、そうやって我が心の楽しみを保っていたわけでしたね、きっと。

 

紆余曲折を経て現在は(白目)、ほぼ元通りになったと申して差し支えない状況です。

 

いや、やはり変わりました。迷惑をかけた方々には恐縮ですし、もう一度同じ道はたどりたくないとは思いますが、終わってみれば、一個人としてなにも無駄なことはなかったし、経験してよかったことだと思っています。そのうえで収まるべきところに収まることができた私は、幸運かつ幸福だと思っています。

 

そんななか、この秋私も「とある年齢」に達しました。いわゆる不惑ってやつですね。

惑いっぱなしの半生で、ぎりぎり間に合ったのか……?みたいな感じで(苦笑)

 

今は、決して永遠ではないとわかっている「平穏」が、もうしばらく続いてほしいとだけ願っています。

もう当分変化はたくさんだ! せめて今年度いっぱいだけでも、平穏無事に、落ち着いて仕事をさせてください! それが心の安らぎです。次の変化は、いずれどうなってもいつかは来るのですが、もう少しだけ平穏の中で休ませてください……!──というのが、現在の正直な気持ちです。

 

そうしているうちにも、人間は年を取ります。なにを為しても為さなくとも。

 

老化はきました。わかりやすく、笑。他人様よりたぶん早いとか遅いとかなく、普通に。どっか痛いとか病気だとかいう類でないのは、幸いですが。

 

好きなものごと、推し、という点では、変化がありません。相変わらずNACSさんファン、西武ライオンズファン。最も愛する作品も同じ。3年を経て、好きではなくなったものはたぶんない。

ただ、旅したい欲は、かなりなくなりました。狂ったように毎年県外に出かけていた、あのフットワークが夢のようです。やはり年を取ったということか、それとも諸々世知辛い世の中であるせいか。

まぁ、実生活で引っ越し&転職を二度も三度もしたのだから、いくら楽しみのためとはいえ、旅行したいと思わなくなるのも、当然の現象かもしれませんな。

肉体はともかく、精神のほうは成熟しないまま老化へと向かうところのなのか……?

まぁ、ともあれ、半端に若いよりは、楽になったと思うようにしてもいいか、と。

 

若いってのは大変だな。一方で、老齢を生きるのも大変だな。

今はちょうど、その「間」にいるんでしょうか。

こういう時に書いておくべき小説が、なにかあるような気がしているこのごろです。どうにもまだ構想になりませんが。

 

くり返しますが、しばらく神様仏様、変化はご勘弁を、の心境。仕事と家の無事往復、時々書き物で、幸福を実感する日々なのです。

 

そして、「なんのために戻って来たのか」と毎日思い返します。

他人から見れば短絡的で、刹那的で、長いヴィジョンもなにもなく、取るに足りないであろう望みが、叶ったところなのです。喜びを噛みしめて生きています。

 

結局こういう生き方しかできない人間。それを受け入れるのが「不惑」なのでしょうか。

 

とはいえ、年は取ったにしても、老け込むにはまだ早い。隙のあるうちに、パワー充電しておきます。

……と、無理矢理まとめます。

 

 

次記事は、今年の「亀映画」の話でも上げたいですね……!

 

 

 

 

 

 

リーフ王子のグランベル778の、一応続編

 

......を、pixiv様にアップしました。こちらにはまた最初の1ページのみ載せます。

 

大変ご無沙汰しておりました。

 

わたくし自身の(残念な、笑)近況は後日書き残すとして、とりあえず以前とほぼ同様にものを書けるくらいには、諸々回復しました。ははは......。

いやまったく、こんなにかっこ悪いカムバックはないですって!

 

と、と、ともかく、いちばん長く続けているブログを、いい加減ちょっとはアップデートせねばと考えてもいるのですが、ひとまずこちらに、例の続編(?)の最初の1ページをば、取り急ぎ......(今さら急ぐ必要などどこにもなかろうに)

 

 

 

【シリーズ「仮オーブ魔物たち〜聖戦&トラ7のオールキャラ〜】

 

(※......もうちょっとなんか......いい感じのシリーズ名思いつかなかったんか.....,。全4話で、第3話までは、未推敲ながら書き上がっているので、そこまでは上げるかと)

 

第1話 オバケ砦の兄六人

 

 

第1話 オバケ砦の兄六人

 


 ゾンビが出るという噂の『オバケ砦』に、たまたまその辺りを行軍中だったセリス軍十名程度の人間が、賊退治に行くように命じられたのは、南トラキアを出る直前のことだった。
「……そのご命令はセリス様からですか? それとも父上……軍師殿のご判断ですか」
 風の勇者セティのじっとりと疑わしげなまなざしが、実父をにらんだ。
 どういうわけかこの日の父レヴィンは、いつもの冷徹な軍師の雰囲気が薄いように思われた。それどころかどこか軽薄にさえ見えたのだが。
「あー、私の判断だが、セリスも言ってただろう? トラバント王の死後、混乱に乗じて治安を乱す輩が現れるかもしれないから、見かけたら解放軍としてしかるべき対処をせよ、と」
 そんなざっくりとした指令を軍の総大将であるセリスが出していただろうか? セティのまなざしはますます面白くなさげになるばかりだったが、確かに、トラバント王がリーフ王子の手によって倒され、アリオーン王子がユリウス皇子に誘拐され、とにもかくにも南トラキア王国がセリス・リーフ連合軍によって制圧された今、それは起こり得る事態だった。ましてこれからセリス軍はトラキア半島を出て、ミレトス地方へ入り、そこから帝国軍との決戦の地であるグランベルを目指すのだからなおさらだ。制圧だけしておいて、治安維持もせず、すたこらと軍を退き上げるわけにもいかない。新秩序を打ち立てんとする者の責任というものがある。
 事実、トラバント王はリーフ王子の両親をイード砂漠で無惨に殺害し、彼の人生を苦難の連続にした張本人であるが、南トラキアの王としては国民を大切にする優れた統治をしていた。だれかが税金を軍備に無駄遣いしていたとか、部下全員にライブの腕輪を持たせるやつがあるかとか文句を垂れていた気がしたが──それは憎しみを捨てて仇討ちをしないことまで考えていた某王子自身の口から発せられた気もしたが──とにかく自国民には優しい王だった。
 今回の国境近くでの騒動も、自国の治安をしかと守っていたトラバントとアリオーン父子の失われた今、ほとんど壊滅していたはずの山賊たちが息を吹き返さんと企んでいるということだろう。十分にあり得る話だ。
 問題は、それでなぜゾンビだの『オバケ砦』だのといった噂になっているのかだが、一応こちらにも十分納得可能なわけがあるらしい。
「つまりだ」と、セリス軍の軍師であり、亡国シレジアの王であり、セティの実父であるところの、どこか胡散臭い人物が言う。「トラバントやアリオーンが徹底的に叩き潰したはずの山賊どもが、なぜかまた復活し、付近を不気味に徘徊して集落を襲い、おまけにこの近くの砦を根城にしているとの話だから、トラキアの民たちは『ゾンビ山賊団』と──」
「山賊なら、トラバントやアリオーンがいなくなる前にもいたけどな」
 こちらも少々面白くなさげに思い出させるのは、長い銀髪の魔導士アーサーだ。
「フィーが一人でその賊どもを退治しに行くなんて言うからさ、俺は大急ぎで馬を飛ばして追いかけたんだ。途中で何度か落馬しかけたけど」
「そんな日のための訓練が間に合ってよかったよな」
 と、にやにやしながら口を挟むのは、カリスマの騎士ことデルムッド。彼はミーズ城からカパトキア城、さらにルテキア城を越えてなお北へ駆け尽くしたアーサーの猛進撃に、途中までつき合っていた。
「で、お前たちの見たその賊は、ゾンビってやつだったのか? 子どもの頃に、本の中で怖がらせてきたみたいな?」
 いわゆる、大人の言うことを聞かない悪い子はオバケに食べられますよ、という類のおとぎ話だ。
「わかんない。俺が全部黒焦げにしてやったから」
「ありがとうな、アーサー」と、あらためてセティが礼を述べる。場所柄、天馬を操るフィーでしか向かい難い場所に狙われた集落があり、彼女単騎で救出に出かけた。ところが、フォーレストにソードマスターなど、思いのほか手練れの敵がおり、フィー一人では危ないところだったとの報告を、後で受けたのだ。
 フィーはセティの妹だ。つまり軍師レヴィンの実の娘でもあるのだが、それを脇に置いたとしても、そんな遠く危険な場所へ単騎で向かわせるような采配をしてほしくはなかった。知っていたら、セティは反則を犯してでも、妹に群がる賊どもを吹き飛ばしただろう。例えば、リワープ解禁。
 なぜか……以前に、その同じような場所へ同じように単騎で向かい、手傷を負いながらもなんとかルテキア城まで生還した別の天馬騎士──その記憶が頭の中に静かにあって、ぼんやりとのんきに妹を見送ってしまった自分にも責任があると考えていたので、それ以上父と口論しなかったが。
 それにしても、その記憶──ここにはいないはずの天馬騎士や、ほかの面々も交えた賑やかながらもひどく粗削りな、断片的な珍道中の記憶は、いったいなんなのだろう。
 まるで、そう、同じ道を二度通っているような──。
「別にお前に礼を言われる筋合いなんてないしー」セティのとりとめない思考を遮ったのは、いつもと変わらず突っかかってくるアーサーの声。「だからって、セティ、お前に俺のティニーはやらないしー」
「心配するな。ティニーはすでに私の宝物だ」
「なんだとぉ!」
「喧嘩しない。今は喧嘩しない……」
 アーサーとセティのあいだに割って入ったのは、死神兄と称される凄腕剣士スカサハだ。ちなみにこの仲裁役は、数名が否応なく持ち回りでやらされている。ティニーがアーサーの妹で、セティの恋人なので。
 もっと明確に言えば、アーサーが随一のシスコンなので。ちょうどたまたまこの場に居合わせている「お兄ちゃんズ」六人の、だれとも比べるまでもなく。
 だれか一人くらい対抗宣言をしても良さそうだが、アーサーに妹への愛でわざわざ勝負を挑む勇者は、今のところいないし、これからもたぶんいない。いたくない。
「それでレヴィン様」スカサハが穏やかに苦笑しながら話を戻そうとする。「アーサーに黒焦げにされたシスコン・ゾンビと宝物・オバケが復活して子どもの本を食べちゃったって話でしたっけ?」
「なにも合ってない。なにも合ってないぞ、スカ……」
 と、首を振るのは、青髪をきっちりと後ろに梳いた、弓騎士のレスター。
 一方、アーサーは目を丸くする。「なんだ、それ? 面白そうだからそっちをもっと聞きたいんだけど」
「これ以上話をややこしくするな」レスターがアーサーを引きずりながら、数歩下がっていく。ちなみにアーサーに悪気はなく、本気の天然であり、マイペースな男なので、このようにたまに始末が悪い。
 代わって前に出る形になったのが、レスターと同じく弓を手にした金髪の若者。
「要は、その山賊の根城をぶっ潰してくりゃいいんだろ? 楽勝だって」
「ファバル──」セティは──なにか既視感のようなものを覚えながら口を開き、ふと気づけばデルムッドも同じように微妙な表情になっていたが、ひとまずため息を呑んで落ち着いた。話を単純にしてくれたのは確かだ。なぜファバルがなにかの斧ではなく、聖弓イチイバルという、選ばれし聖戦士の武器を持っているのか、一瞬混乱してしまったのはさておき。
 性格というか口調が、一瞬だけちょっと似ていたというだけだ。ついこのあいだまで肩を並べて共に戦っていた気がする、頼もしい大男と。
「わかりました、軍師殿」セティは父レヴィンに言った。「セリス様やリーフ王子の主力部隊はすでに先行していますが、我々だけで問題ないでしょう。ただし、あとでセリス様にはしかと報告してくださいよ?」
「もちろん」
 レヴィンは微笑する。セティはこの感覚にも違和感を覚える。公私の区別をつけようとしつつ端々でほころびが出る自分も悪いとは思うが、今日の父もやはりなんだかおかしい。
 しかもこれにも、なんだか得体の知れない既視感のようなものがある。
 なにか、自分たちは、とんでもない事態に首を突っ込もうとしているのではないか? また。しかも巻き添えにすべきでない者たちまで巻き込んで──。
「気をつけてください!」
 不意に、レヴィンの後ろから飛び出すように現れたのは、ユリアという少女だ。レヴィンが以前にどこからか連れてきたのだが(世間はそれを保護よりは誘拐と言うのではないか)、以来、セリスとはなにか特別な縁で結ばれているように見える。そして、とても不思議な力を持っているようだ。
「あ、えっ……ユリア?」
 スカサハをはじめほぼ全員が驚いたのは、ユリアが普段めったにこのような大声を出さないからだ。
 ユリアは大変真剣に、しかしどこか虚ろなまなざしをして告げるのだった。
「あの砦にはなにか……恐ろしい気配がします。そう……とても邪悪な……まるでおぞましい異形の者の群れ……」
「イギョウの者……?」
 スカサハが目をしばたたく。ファバルがあっさりと問う。
「つまり、マジでユーレイの類があそこにいるってのか?」
「そんなわけないでしょ!」
 だしぬけに大声を上げたのは、スカサハの双子で死神妹のラクチェ。彼女の場合、大声は珍しいことではないので、皆にもそれほど驚かれないが──。
「ユーレイとかオバケとかゾンビとか……そんなのいてたまるもんですか!」
「滅茶苦茶震えてるぞ、ラクチェ」
 兄スカサハが冷静に指摘する。デルムッドはまたにやにや笑う。
「お前、昔っからこういう怪談話、だめだもんな。ガキの頃、何度夜中に一人で用を足しにいけないとかで起こされたことか」
「うっさいわね! あんたを起こしたことなんてないでしょ! 全部スカサハかラナに頼んだわよ!」
 ラクチェは顔を真っ赤にしてデルムッドに怒鳴るが、彼も飄然と言い返す。
「あんだけ『オバケ怖い! イヤ!』と騒がれたら、何度だって起こされるだろ。だいたいその結果、お前の『失敗』の巻き添えを食うのがいつも俺──」
「黙んなさいよっ!」
 ラクチェが、ぎりぎり鞘には入った剣でデルムッドをぶっ叩く。彼もそれを覚悟して言ったのだろうから大人しくのされる。するとラクチェを後ろから抱きしめる、がっしりとした男が新たに登場する。ただしこの場にいるほぼ全員が、次に放たれる台詞を予期していたが。
「おお、ラクチェ! 我が愛しき君よ! このヨハン、オバケだろうがゾンビだろうが、命を賭して麗しき君を守り抜こう! ああ、神よ! このヨハンに、可憐なる朝のか弱き薔薇を守るはがねの柵となる力を、いざ与えたまえ!」
 後半の台詞は全員の想像を超えていたが、まぁ、想定内ではあった。想定外であってほしかったのが、「ヨハンっ!」とくるりと身を翻し、わっしとヨハンに抱きついた、本当にか弱き薔薇かなにかに見える死神妹の姿だったが。
 ほぼ全員の視線がヨハンとラクチェに注がれ、それからスカサハにじっとりと向けられた。意味はとても明快だった。「どうしてこいつとくっつく羽目になったの?」と。
「俺が聞きたいよ……」
 全員の心の声を正確に聞き取ったスカサハは、もう泣きたいとばかりの顔でつぶやいた。アーサーほどのシスコンでは決してないとしても、このままいけばこのヨハンの義兄になる未来が待っているからに違いなく。
「気にすんな、スカサハ。俺なんかこいつと血もつながってんだから」
 いつのまにかレスターの腕から逃れたらしいアーサーが、スカサハの肩をのんきにぽんっと叩く。少しは色々気にしてほしいと訴えるようなまなざしにまったく気づいた様子もなく、彼はレヴィンとユリアのほうへ、屈託のない視線を向けた。
「面白くなってきたじゃん、オバケ退治とか。そうと決まりゃ、早速行ってみようぜ。その異形の者とやらを見物に」
「危険です! ……ゾンビだけじゃない。もっと恐るべきものの気配も……」
「大丈夫だよ」スカサハがユリアへ、安心させるように笑いかける。「俺たちはそんな山賊のまがいものにやられたりはしないって」
「でも……」
「その連中の正体がなんにせよ、周辺集落に被害が出て、住民が恐怖している以上、放ってはおけないものな」と、レスターも続ける。
「本当の本当にまずい相手なら、軍師殿もまさかこのような行き当たりばったりの指令を出すまい」と、セティは皮肉に満ち満ちたまなざしでレヴィンを見やる。なにか冷汗のようなものを流しつつ気づかないふりをされたのが不可解ではあったが、セティもまた、ユリアほどではないにせよ、敵の気配をある程度は感じ取れる。そうそう切迫した事態になりはすまい。いや、させはしない。
「私が行くし、スカサハも、それにファバルも──」
「もちろん」と、ファバルはにやりと笑う。「俺はバケモンの類は平気。ユーレイが怖くてあの治安最悪のコノートで孤児院経営なんてやってられないからな。それにイチイバルとフォルセティがあって、万が一ってこともないだろ」
「そう、そのとおり……」同意しかけてから、セティはふと嫌な予感を、ようやくにして覚える。
 セリスとリーフ、シャナンやアレスといった主力部隊がいない面々での山賊退治。その程度の戦闘が想定されているわけだが、見方を変えれば、自分のフォルセティとファバルのイチイバルと、そして死神兄妹がそろっている状況。
 この面子でなければ、むしろ危ういかもしれないと父は考えているのか? どうして?
 ロプト教団や帝国の本隊がいる恐れがあるなら、ただそう忠告してくれればいいのだ。
「おーい、俺を忘れんなよ」
 アーサーが、今度はセティの肩に手を載せてくる。が、そこまで突っかかってくる気配ではない。最近は慣れてきたが、アーサーといると「距離感」というものがどうにも混乱してくる。彼はにやりと笑いかけてくる。
「あいにくティニーはオルエンたちと一緒にまだ後方にいる。お前の『オバケを怖がるティニーに思いきりイチャコラくっついてもらおう』大作戦はできませーん」
「その言葉、ティニーのところをフィーに差し替えて返していいか?」
 セティの冷静な返しに、アーサーはきょとんとなる。
「フィーがオバケなんて怖がる女かよ」
「……それもそうだな」
 二人は顔を見合わせて笑った。ちなみにそのフィーは今頃上空彼方を飛んで先行の本隊と行動を共にしているはずだが、それはさておき、ファバルとレスターの従兄弟同士が、そろって重たげに頭を押さえた。
「あの二人──」
 仲が良いんだか悪いんだか。というかアーサーだけでなくセティのほうもどうもおかしくないか……とは最近になって周辺に気づかれてきた事実で、見ているほうも混乱してしまう。
ラクチェは来なくていいぞー」
 一方、デルムッドはアーサー同様楽しげだった。
「ゾンビ軍団を前に、ワーキャー大暴れされたらだれも手をつけられないからな」
「なにを言うのだ、デルムッド!」
 腹立たしげにしつつもラクチェは明らかに安心した顔になったのに、ヨハンのほうがショックを受けたようにのけぞった。
「聞いていなかったのか! 愛しきラクチェの華麗なる流星の輝きが悪を見事成敗せんとし、けれどもその健気なる勇気が異形の者への恐怖に崩れんとする時、私はそのか弱き体をそっと支え、命をかけて盾となり──」
「いや、明らかにさっきと湧いてる話が変わってるだろ」デルムッドが無頓着に言う。どうもヨハンはさっきのティニーとフィーを差し替える話と同じことを期待して、『オバケ砦』に行きたがっているらしい。やはり。
 爽やかな笑顔のまま、デルムッドはヨハンとラクチェを真似するように、レスターを抱きしめなどする。
「大変力不足ながら、ラクチェとお前の変わりは、俺とレスターで務めるから。万一死んでもゾンビになって帰ってくるから、心配するな」
 それから今度はレスターへ、明らかにある程度聞こえるささやき声で話す。
「お前も残念だよなぁ、パティがここにいなくて。彼女もまだ後方だっけ? 俺の知るところ、お前はまだセティやアーサーと違って私の宝物だとか俺の大切な人だとか打ち明けてもいないんだろ?」
「デルムッド! お前はぁっ!」
 レスターが真っ赤な顔をしてデルムッドを締め上げる。ラクチェに殴られたダメージも考慮すると、口を慎まなければ彼はそろそろ死にかねない。一方、あっけにとられているのはパティの兄ファバルだ。
「……レスター、お前、ほんとにあいつのことが好きなのか? いったいあれのどこに惚れる要素があるんだ?」
「はっきり言った! はっきり言った、ファバル!」と、指を突きつけるのはアーサー。
 セティも続けて沈着にうなずく。
「たぶんきょうだいというものには、その種の魅力は目に映らないものなのだろうな。君はどうだか知らないが」
「は? ティニーは世界一可愛いが? ところでお前も、フィーが魅力的に見えないってのか? 失礼だろ! あんないちばん可愛いのに!」
「アーサー、三言で矛盾するのはよせ」
「ごめん。なんだかただの馬鹿な男子の遠足のような雰囲気になってきちゃったけど」
 最終的に場を収めんとするのは、死神の兄のほうだった。彼はレヴィの傍らのユリアに言った。
「ユリアもここで待っていてね、レヴィン様と。もう少ししたら後続の人たちが来るはずだから。パティやティニーも、アーサーのとこのオルエンも、それにマリータも。彼女が来れば、まぁ、絶対安全と言っていいと思う」
「スカサハ……」ユリアが消え入りそうな声で言う。「……その……マリータさんとは……?」
「うん? あれ、知ってるよね? このごろよく俺やラクチェと一緒に剣の修行している子。彼女はラクチェ並みに強いから、安心していいよ」
「マジか、あの鈍感」レスターがつぶやく。
「それでいてあれ、ユリアはセリス様のことが好きだと思って半ばあきらめてるからな」
 デルムッドが、レスターに締め上げられたまま同じくささやく。
「いい加減にしてくれんと、ラナの幸せもかかってるんだが」と、妹の恋路を心配するレスター。
「お前は自分の心配をしとけよ。俺は引き続き楽しませてもらうけど」
「お前はあの砦で俺がゾンビにしてやるから覚悟しとけ」
「あー、確かに、ラクチェがだめならマリータがいたら、頼りになったか」ファバルがあえてのように大きめの声で言う。これ以上、馬鹿な男子の遠足沙汰を避けんとしたのかもしれない。「でもマリータがいるから、俺たちも安心して後続部隊を任せてきたところがあるしな」
「ファバル、俺は彼女に、先に行くなら君をどうかお守りくださいと彼女に頼まれたんだけど?」
「えっ?」とスカサハの言葉に驚く様子なのは、当のファバル。そしてユリア、ほか数名。
「実は俺も」とレスターも怪訝な顔で打ち明ける。「パティ様は私がお守りしますから、代わりにファバル様をどうか、レスター様──と」
「つまり、マリータにまでバレてるぞ」と、デルムッド。
「俺は守ってもらう必要はないってのに」ファバルはため息をこぼす。「パティにならわかるが、ちょっと心配性だよな? 俺が弓兵だからか? 彼女だって俺が強いのはもうわかってると思うんだが」
「……ここにも鈍感が一人?」と、アーサー。
「いや、これに関しては、たぶん少々事態は複雑だ」と、セティ。「とにかく、この六人で行くことで決まりだな。少人数だが、問題ないだろう。素早く片づけてくる」
「そうしろ」と、レヴィン。よくここまで馬鹿な男子の以下略を黙って見ていたものだ。やはりなにかおかしくないか? それとも自分も若い頃はこうだったとか思い返していたのだろうか。(親世代の恋愛は命がけだ)「あまりにもたもた手こずると、セリスたちとの合流が遅れ、次のミレトス地方第一の拠点ペルルーク城の攻略に支障が出る」
「わかっています」と、セティ。
「いざとなったら応援に行くから、遠慮せず呼んでくれ」ヨハンがようやくにしてまともな台詞を言う。
「本当に気をつけてください……」
 ユリアは、いつのまにかスカサハの手を握り、やはり心配そうに震えているのだった。
「異形の者のうごめきは、とても多いです……。邪悪なけだもののような声も……たくさん聞こえて……。こんなことは初めて……この世の……この世界のものとは……本当に思えなくて……」
 セティは「この世」と「この世界」をわざわざ言い換えたユリアの言い回しが、妙に引っかかった。するとその時、デルムッドがようやく不真面目ぶった笑みを消し、あるところをじっと見つめていることに気づく。
 レスター、アーサー、ファバルが気づき、一様に仰天の声を上げる。
「いつからいたんだ?」
「いや、わりとよくデルムッドといたけどさ!」
「しゃべろ! でないと存在がわからねぇから!」
 デルムッドと目を合わせていたのは、スミレ色の髪をした少女サラだった。
 サラは複数のご意見にも一切かまわず、ただデルムッドに小さな両手のひらをかざしてみせた。
 十という意味だろうかと、セティは思った。
 サラもまた、ユリアと同等か、もしかしたらそれ以上に相手の気配を察知する能力の持ち主だ。否、正確には違う能力であるのかもしれない。見たところの雰囲気もなんとなく二人は似ているが、実際のところは──
「大丈夫だよ、ユリア! すぐに全員無事で帰ってくるって!」
 スカサハだけは、ユリアに集中していた。それはそうだろう。秘かな思い人に手を握られているのだから。
 彼は輝くばかりの頼もしい笑顔で宣言した。
「なにしろ俺たちは、世界一頼もしきお兄ちゃんズだからな!」

 


「調子に乗っちゃって、スカサハったら……」
 お兄ちゃんズ六人が意気揚々とオバケ砦に向かっていくのを見送りながら、ラクチェは大きなため息をこぼした。ようやく心の落ち着きを取り戻しつつあるようだ。
「愛の力とは偉大なんだよ、ラクチェ」
 と、彼女の恋人はいつものごとく言う。
「義兄上の恋もまた成就するといいが」
「ちょっと、ヨハンっ!」
 当の思い人がいる傍でそれを言うかとラクチェは注意したのだが、ユリアはサラへ近づいて、二人の会話に気づいた様子はなかった。
「大丈夫。サラ? 怖くない? さみしくない?」
 ユリアは、なにかの縁を感じるのか、サラに対してはまるで姉のように振舞う姿がよく見られた。
「デルムッドやリーフ様やマリータさんや……リーフ軍のお友だちがいなくて」
「……最近、デルちゃんはズルいのよね」
 言いながらサラは、くるりと踵を返し、すたすたと後方へ歩き去ろうとする。
「私が心の声が聞こえるのを知ってるから、心の中で言いたいことを伝えちゃう」
 意味が分からず、ユリアはぽかんと立ちつくした。「えっ……?」
「デルムッドはなんと言っていた?」
 尋ねたのは、意外にもレヴィンだった。サラは思わずきっとにらみ返してしまった。
 本当に信じられない。この人は、このユリアが何者であるのか、私がわからないと思っているのだろうか。いつまで黙っているつもりなのだろうか。
 私たちの記憶を消しておいて──。
(わかった。とりあえず様子を見てくるが、マリータたちが来るまで、気をつけて待っていてくれ。なにが起こるかわからなくなりそうだからな)

 

 

 

 

 

続きはこちらへ。(pixiv様サイトへジャンプします)

https://www.pixiv.net/novel/series/10834310

 

 

あと14年しかないのに。

 

えー、毎年この日には、上記のような画像とともに「確定未来」と叫んで、アマチュア物書きの端くれとしての決意表明をしてきたのですが……って、気づけば2023年初ブログ投稿でしたか!

 

も、もう十四年しかないというのに……古代ローマものの次回作はいおろか、もっと気軽な感じで書いてきたあれやこれやまで、この一年、まったく書けないというあり様になっております。

 

もう物書きとして、かつてないくらいの死に体。ブログでさえこのあり様。

 

Twitterがあるからいいのでは、と思わないでもないのですが、このごろは自分がTweetする意味さえ見失いつつあります。しかもあちらでちょくちょく書いてしまうから、ますますブログでじっくり書く機会がなくなってしまうという。

どちらも他人様の目に触れる機会は、私の場合さして変わりはございません。

 

この一年、転職して転職して転職して引っ越しして引っ越ししてまた引っ越しするという、激動の時ではありましたが、それでもなにか物語を書く時間が、まったくなかったわけではありません。

実を言えば、何度も何度も考えて考えては、まとまらず、ボツになり、いつまでたっても話がつながらない……みたいな状態をくり返しておりました。

まぁ、古代ローマものの次作は、一年くらい休むかなと思っていたのですが……

それ以外のあれやこれやまでまったく書けない頭になるとは想定外でした。だいたいこれまで古代ローマものを書かない空きの期間には、あまりおおっぴらにできないものをあちこちに書き散らして楽しくしておりましたものな。(※その一部は、プロフィールページにリンク貼っていますが、貼っていないものもある)

 

こんなになにもかも書けなくなった感があるのは、初めてかもしれない。

 

 

なぜなのか。

 

 

まず前記事に書いたように、ある意味では作家としての「夢が終わった」ことにもあるでしょう。

それから、生活環境の変化が続いていることもあるでしょう。暇がないわけではないのですが、落ち着かず、やらねばならないことがまだまだある気がして、無駄なまでに忙しくしている感があります。そして、夜型と朝型生活を行き来し、一日の終わりにはぼんやりしつくしてしまう。

そして現在、一時出戻った結果、今度こそ長年慣れ親しんだ環境ときっぱり別れなければいけないという事実、一方で待ち受けるまたも新しい環境へ対する不安もあるでしょう。正直に言えば、こんなに別れが辛いと思ったことはない。変化へ適応できずに病んできた経験だってもう何度目か。

 

ほとんどそれらに押しつぶされかかっているのかもしれません。けれどもそうならないために、なんとかかろうじてスマホをいじるとかドラマや映画を観るとかはできている。鬱ではない。

 

ただ、自らでなにかを生み出すという能動的な楽しみが、一切できなくなってしまった。

 

そろそろ能動的に取り組むときです。おそらくそれこそが、いちばん別れの辛さをなぐさめ、新生活への不安をやり過ごさせてくれる最良の手段でしょう。

私というやつはいつだって、新生活に入るときは、能動的な趣味をやめにして、それで自分を見失ってしまうことがありました。

今度こそ、能動的な趣味を続けたまま、新生活に突入し、気がつけば慣れていた、なんて状態になっていたい。

それは単なる理想でしょうか。

けれども、今日この日まで構想はまとまらず、ボツになり、ポシャるをくり返し、くり返し……

つまり、軽めのではあれ、考えてはいるのです。まったく創作について考えていないわけじゃない。

ただ、あまりにも長いあいだ、考えているだけ。次の行動に移せないだけ。

だから、創作者として瀕死だと、このごろぼやいているわけでした。

 

そのうえですが、集中力が続かなくなってきた感覚があります。年齢のせいもあるかと思いますが、アラフォー、されどアラフォー。立派な中年ではあれ、まだ頭まで衰えたなんて降参するには早すぎる年齢。物書きとしてなら、むしろこれからという年齢でしょう。

 

それなのに、このごろ脳が腐っていくとでもいうような感覚というか、恐れがあります。

だからこそ、やはりこの年齢だからこそ、慣れ親しんだ環境を離れなければ、本当に頭の中が硬直し、委縮してしまう。この年齢にして。

新しいことこそ、頭を活発にしてくれる。刺激をくれる。世間的にどんなに初歩的なことではあれ、成長させてくれる。この一年で実感したことは、そういったこと。

ただ、それがどんなに大変なことかもわかっている。

一年前に戻って、もう一度同じ道をやり直せと言われたら、嫌だと言うと思う。後悔しているからではなく、あんな大変な思いを2周目なんて御免だと思うからです。

 

とどのつまりは、「もうちょっと」かな。

 

十四年後という期限に間に合うかは、実際のところ相当厳しくなりました。

ただ、この記事を書きながら思ったのですが、私はいずれまた書くでしょう。たとえ腕がなまりになまって、ただでさえああなのに、さらに稚拙になったとしても。

今回、元の職場へ出戻って思ったのですが、やはり腕はなまっていました。1ヶ月強は明白にポンコツでした。今もそうかもしらん……。

ただ、私はやるでしょう。いずれ。

 

古代ローマの四作目か。

ファイアーエムブレムのお遊び物語か。

あのファンフィクションか。

チーズス○ック危機一ぱ……(叩き伏せ)

 

全部、この一年のあいだに、考えなかったわけじゃないんですよ!

ただ、一本もまとまらなかったんですよ!

これは、終わりですか!? わたくしめ!? 物書きとして、死す!? 長年の趣味も、ついに終わり!?

 

い、いやいや、そうではなく。きっとそうではなく。

今はちょっと、新しいところで、やらねばならないことがあるだけ。

やらねばならない(と思った)ことへ逃げているだけだとしても。

 

ここに書きたいこともいっぱいあるんですよ。映画やドラマの感想とか。

 

ただ、じっくり言語化することが、今は難しい。とてつもない時間と労力に感じられてしまう。

 

けれどもそのうち戻ってくるでしょう。

 

戻れなかったら戻れなかったで、それはそれ、終わりということでも、たぶん悔いがなかったってことでしょうし。

 

しかしともかく、なによりも、約束は約束です。そのために今年もこの日を覚えています。

 

つらつら、とりとめもなく現状をぼやきましたが、2037年3月16日まであと14年。

 

今年中に、「構想はできた。調べものもおおむねできた。あとは書くだけ!」くらいにはしたいところですね、四作目。

 

……そのあいだに過去作の宣伝でもすればいいのに、そういう気力もないんかいって話ですが、

そのへんの欲もないわけじゃないのに、それでも乏しいんだろうか……。

 

でもまぁ、次があってこその過去だとも思っています。

 

ですから、今はちょっと、「その時」を待つだけ、ってことで!

 

落ち着いたら──つまりはたぶん、「その時」が近づいたら──いや、そんなこと言わずただ近々、またのんきにエンタメ記事でも書きたいですな。

 

 

ところで最後にこのようなことを書くのはどうにも……ではあるのですが、2000年前の後23年は、古代ローマ第二代皇帝にとって、辛いなどという言葉では済まない年であったと思われます。

……拙著三作目の最後のほうに書いてなくはない。

 

それでも続く、人生よ。

 

 

以下、拙著古代ローマもの三作目:『世界の果てで、永遠の友に』

 https://ncode.syosetu.com/n5712hm/

夢の終わりに。

柄にもない気取った感じの書き出しを失礼しますが、人はいつ自らの夢を終わらせるのでしょうか。

あきらめるとか、もう叶ったことにするとか、忘れるとか、別の夢を見つけるとか。

一つの夢を永遠に追い続けていたってかまわないと考えている人間の一人であるわたくしですが。

その証拠のように、ブログを書きはじめた当初からアラサーのフリーター。現在はアラフォー。独身。ブログの紹介文に書いてあるがままの高齢フリーター。

三十代も最後の年になって、ようやく変化を起こしたものの、まだ落ち着くと言う状況からは遠い。その変化だって、自らが望んだというよりやむにやまれずそうしたようなもの。

 

それまでは、まぁ、好き勝手やってきましたよね。国内にも海外にも旅行に出かけたし、推し活三昧したし、小説は色々書きまくったし、仕事は好きだったし。

端からみれば、優雅な独身生活だったでしょうな(昔、そう皮肉を言われたことがある)。……実態は、恐るべき低年収で雇用保険にすら入らないまま十何年も過ごしてきたなんて(※今更どうする気もございません。相談もしましたが、私の労働時間ならば会社は保険をかけねばならなかった)。

 

でも幸せではあったと思います。そりゃ生きていれば色々ありましたがね、今もなんとか心身健やかに生きているなら不幸ではなかった。そうでしょう。

……まともに働ける人間ではないと、自分のことを見なしていました。このブログでも述べたことありますが、やれ不登校だ休学だ短期離職だニートだをくり返してきた人生。自分はこの社会に適応できない人間なのだと何度も思ってきました。そしてフリーターとはいえ、十年以上とある一つの仕事を続けてこられたのは奇跡。

それを手放すのが怖かったんですね。居心地が良かった。コンフォートゾーンってやつです。

このままではいけない。そう考えて、変わりたい気持ちも嘘ではなかった。

でも変わりたくなかった。変わるとはものすごい恐怖だから、こういう型の人間にも、たぶんそうでない人たちにとっても。

 

そんな私の夢とはなんだったか。

 

いつか小説を書いて、本にしたい。世に出したい。小説家として収入を得られるようになりたい。

 

どうせ身軽な立場だ。いつか北海道に移住して、毎週ハナタレナックスを見るのを楽しみに、仕事をして暮らしたい。いつでも舞台を観にも行けるし。

 

あるいはいつか埼玉の所沢に移住したい。仕事終わりにいつでも西武ドームに行って、ライオンズを応援する生活がしたい。関東でなにかもう一度OLとか、自分一人なんとか食べていける収入を得ることができないか。

 

そんな私の、いつ叶うかわからない夢。本当に子どもの頃の夢と同じくらい無邪気な夢。若くない女一人、だれにもさして影響はないだろうから、いつまでも見ていたってかまわなかった夢。

 

小説家になりたい、は高校生の頃から言っていたな。またも不登校してさ、泣きながら病院の先生に話したんだった(ずいぶん冷たい先生だったから、二度と診てもらわなかったけどな)。

翻訳家になりたいとも言ったっけな。これは当時の学校の先生に応援してもらいましたっけ。お前ならできるよ、と。

 

小説家になることは、いつも心の底に秘めていた夢でした。

 

 

そんな私のこれらの夢が、終わりを迎える時が来ました。

 

 

……いや、正確には本当に終わりかはわかんないんですが。

どうせ私のことだから、また元に戻るかもしれないし。

すぐでなくても、何十年後かには、また同じ夢を見るかもしれないし。

 

けれどもいったん、これらの夢に区切りをつけるべき時が、なんとこのわたくしめにも訪れました。

 

……いや、全然そうたいしたことではないんですが。それも決してネガティブな話ではなく、今のところ落ち込んでいるわけでもないです。

 

2022年、やむにやまれぬ事情もあって、長年慣れ親しんだ仕事を離れ、居住地も離れ、旅に出たわけですが、

 

 

結果、正規雇用されることが決まりました。

 

 

なんだ、そんなことか、という話ですが。それで夢をあきらめるだなんて大げさという話ですが。

オメー、新卒採用の時はあっというまにつぶれて退職し、未だ人生でボーナスなんてもらったことがなく、有給休暇なるものは今年初めて取ったほどで、正規雇用なんて続けられんの、って話ですが(爆)

 

なぜそれで、小説家になることと、北海道や埼玉に移住することまであきらめねばならないの。

 

 

ローカル・パブリック・ワーカーになるからだよ!

 

 

……人生で初めて国の政策に感謝しました。

 

今年、高校受験以来、数学勉強しました。

でもまぁ、この春の簿記3級の勉強がなきゃ、おそらくは無理だったろうね。引っかかることはなかっただろうね。

英語だけは秒で読めるという特技はあったんですがね。

 

……とまぁ、ミラクルを起こしてしまいましたので、こんな私を採用してくださった方々に報いるためにも、またここまで励ましてくださった周りの方々のためにも、せっかくいただいたこのチャンス、できるだけ活かして尽くしたいと決意したところでした。

 

こんなことが人生で起こるなんてな……

 

しかしまぁ、どうなるかわからない。もうすでに最近やらかしているが、さっそくメンタルを病んで力尽きるかもしれない。むしろその可能性が圧倒的に高い。

最初の2ヶ月が勝負。オマエ2ヶ月持ったことほぼない……。

 

大丈夫なのか……?

 

そういう立場になるのは、まだ数ヶ月先のことです。結局、それまでまた元の居場所に出戻ることになりました。家も職場も。

 

結局戻るんかーーーーい!と。

 

しかし一時出戻りが終わったら、今度こそまた長い旅を再開ですな。

 

できればその前に、なにか書きたいな。小説でも、お遊びでもなんでも、なんか。

 

理想は趣味として続けながら、正規雇用を続けることです。

 

まだ夢は終わってないですね! 夢とは希望ですもんね! 

 

たとえどんなに遠くとも、すぐ近くにある楽しみを大切に大切に、なんとか来年を乗り切りたいものですね。

 

 

というわけでわたくし来年、高齢フリーターを卒業予定です。

 

 

あ、ブログは細々と続けます。諸々くれぐれも配慮しながら。

小説も、暇を作って書くつもりです。これまで同様、収入を一切得ない趣味として。

当然推し活もします! チームナックスさんも西武ライオンズも、これまでにもまして推しまくります!

 

さて何ヶ月卒業したままでいられるか、続けられんのか、乞うご期待!(笑)(辞めたらいよいよシャレにならないZE☆)(いや、どうなってもなんとかなるか!)

 

 

 

 

 

 

 

2022年ファンミ~3年ぶりの県外脱出の話~

 

(※ファンミレポではございません。ただの徒然日記。もうじき配信されますしな)

 

いやいや、まさか、この時から丸3年間、北海道へ旅どころか県外脱出すらできない日々が訪れるだなんて思ってもみなかったじゃないですか(↓)。

 

 

 

生真面目に、かつ諸々経済的余裕もなかったので、大人しく丸3年も県内に留まっていたわけですが、その間にわたくしはすっかり「旅行の仕方」を忘れてしまっておりました。

もうすっかりね、出不精、出不精。

 

コロナだ金欠だなんだではなく、単純に億劫になってしまっただけだったのかもしれない……

2019年までは、確かにやれ舞台だ野球だジャンボリーだとフットワーク軽くあちこち旅をしていたはずなのですが……こうして細々とブログをつけていたおかげで、その痕跡が残っている。

 

ジャンボリーでさえ、ライビュ参戦だった出不精わたくし。

 

正直、今年も道内に集まるファンミはないものと思っておりましたので、開催の知らせが来た時には仰天しました。

それでも知ってなお私は応募の段階で迷っていたのですが、

これまで4回同行の母(今や別居)が、ファンミのためならファンクラブに入り直すと言い出しまして……(色々あって退会する羽目になっていた)

な、ならば応募だけでもするしかあるまい……と、震えながら私はWEBエントリーを済ませました。

例年どおり、最終日曜の夜公演。

 

後にこの日が、かつてないファンミの配信収録日となり、Twitterをはじめていた私の目にも様々な意見が飛び込んできたのですが……

正直、我らはそれ以前の問題だった......。

 

そもそも行けるのか?と。

 

通常でさえ、「悪天候」で飛行機欠航の可能性がつきまとう。今年など言うまでもなく前日入りする余裕はなく、ファンミ当日乗り込みで運に賭けるしかない。

 

そのうえコロナがいる。オマエなんでいる?

オマエのせいで私は旅行の仕方を忘れたんだけど……

 

そのうえ諸々の物価高。これでキャンセルとかなったら家計がほぼ死ぬ。

 

でも配信されようがされまいが、この機会を逃したら、我々は3年ぶりに訪れた「県外脱出」の機会を逃してしまう。

母は配信が観たいのではない。CUEの皆さんに直にお会いしたいのはもちろん、さらに主婦業を休んでガトキンに泊り、おいしい夕食と朝食をいただき、大浴場に入り、あの会場の雰囲気をあじわいたいのだ。その後、帰るまでに北海道でおいしいものを食べたいし観光もしたいのだ。

 

それは私だって同じだ。

 

同じだ、が…………。

 

「新しい職場になんて言って休みをもらったらいいんだ?」に始まり、ここからガトキン行きのバスに乗るまで、私の不安と苦悩がはじまるのでした。

……いや、覚悟はしていたんだけどさ。

 

ファンミまでワクワクだけしていたい、だなんてそんな気分にはとてもなれませんでしたわ。だって行けると信じていなかったもん!

チケットをご用意いただいても全然信じていなかったもん!!

 

そう言いながら、日に日に上がり続ける航空券の代金に(航空券の買い方ももちろん忘れていたのだが)、ついに正気を保っていられなくなった私は、なんとチケット当確前に航空券を購入するという暴挙に出ました。

 

くり返しますが、行けると信じていたのではありません。

航空券の高騰が怖かったんです。

 

だ、だめだったらどっかホテルを予約して、スープカレーとパフェでも食べて帰ってこようか……でももしそれでコロナになったら……などと考えているうちに(我が県もコロナはやたら出ていたので、なんなら県内にいるほうが危険なレベルだったのにねぇ)、

 

チケットがご用意された……!!

 

もちろん大変うれしく、ようやくの県外脱出、久しぶりの旅行という、この先の楽しみができた日々は幸せでありましたが、

まったく安心はできませんでした。むしろ不安を勝手につのらせていく一方でした。

 

まず同行の母、ファンミ4週間前にコロナ罹患。

 

我が家にもついにやってきたか……!

 

しかし母(別居)、なんとか37℃台の発熱と喉の不調のみで生還する。

同居の父(バリバリの基礎疾患持ち)ほか家族に至っては、無症状かつ陰性のまま待機期間を終える。

 

えっ……??

 

なんで陰性? 同居なのに??

 

療養中の母にいつもどおりご飯まで作ってもらってたらしいのに??

 

ぬぁぜ…………?

 

という、不幸中の幸い事件があり、

 

なんなら帰省して夕食作ってニアミスした私も陰性のまま。

 

こ、これがワクチン4回目効果?(わたくしめは夏に3回目まで)わりと4回目打った直後に症状が出た母でしたが。もらってきた先は仕事場か、なんなら飲み歩いてた父の可能性さえある。

 

まぁ、ともかく母は本当の意味で軽症で済んだのですが、

 

同時期、別居わたくしめの居住地近辺でもコロナがはやりだし、職場ではほぼ毎日全員で抗原検査沙汰……(結局職場で直接コロナになった人は出なかったのですが)

 

気が気じゃなかったわたくしめの心中。

 

……ちなみにこの記事現在にいたるまで、わたくしもまだ一度もコロナ陽性になっておりません。(どこかで無症状感染があった可能性は否定しきれないが)

 

ともかくこうして、私は「ファンミ前にコロナになったらどうしよう」「職場から県外禁止令ないし県外行ったら1、2週間出勤禁止令が出たらどうしよう(※経済的に死ぬ)」「国や自治体から行動制限が出たらどうしよう」etc……

 

そんなことばかり考えておりました。

 

なにも信じませんでした。

 

 

ガトキン行きのバスに乗るまで。

 

 

ところで憎たらしいコロナなんですが、あれなんだったんですかね? なんの不幸中の幸い? なぜ父ほか全員無症状?? ワクチンほか条件はほとんど同じで。

思い当たるのは……憶測でしかありませんが、「睡眠時間」でしょうか。父は母より遅く寝て遅く起きます。一方母は家族の中で遅寝早起き。もう年なんだからもっと早く寝なよと言っているのに……

私も、実際にできるかはさておくとして、7時間睡眠は確保しようと努める人間です。けど母は6時間かそれ未満かも……。

案外大事なのかもしれません、睡眠。

 

ちょっと話がずれました。

 

 

JTBさんから、ファンミの最終行程表が無事届く。(引っ越ししたために一度転送トラブルみたいなことがあり、これさえまず届かないのではないかと心配していた……ザ・勝手に疑心暗鬼)

指定されるガトキン行きのバス時間。

 

私「いや、これ無理では……?」

 

飛行機時間的に、すべてが順調に行ったとしてもギリギリの指定時間でした。

 

私「厳しいです。もっと遅い時間に変更していただけませんか?」(電話した)

JTBさん「5分10分は遅れてもかまいませんから、とにかく来てみてください」

 

……コロナ対策の関係上、バス時間をあらかじめ変更はできないとのこと。

遅刻が確定した段階で、JTBさんに当日連絡を入れることにして、とりあえず指定されたスケジュールで行くことに。

 

ファンミ2日前金曜日、またも職場で行われる一斉抗原検査と、渡される検査キット一式(私だけでなく全員にね。ありがとうございました)。荒れる空模様。

 

ファンミ前日土曜日、我、雪降る中を実家帰省。

 

そしてファンミ当日。

 

3年前と変わったことと言えば、旅の仕方を忘れた以外にわたくし、すっかり朝方人間になりまして、飛行機のために早起きするのが全然苦痛じゃない、という。

例年ならファンミが待っているといえど、朝起きて午前中に空港に向かうことがまずひと苦労だったというのに。

オマエが朝方になるとか、これなんの奇跡だよ、と。四半世紀ぶりくらい……いや、下手したら人生初じゃね、毎朝6時起き人間とか……(たぶん隙あればすぐ元に戻る)

 

さて、スケジュール的にお昼ご飯を食べる隙はどこにもないと判明しておりましたので、母は地元空港でおにぎりを買う。わたくしはすでに色々いっぱいいっぱいで買わない。

飛行機、無事定刻どおりに飛ぶ。

なんなら、わりとあることなのですが、定刻より早く目的地に着陸する

 

新千歳空港まさかの大快晴。それが記事トップの写真。

 

こんなに晴れた冬の千歳空港、これまで4度来たファンミの中でも見たことがない……と驚愕しながらスマホでパシャ。

 

だが、私はまだ信じていない。まだだ、まだだ……

 

快速エアポートに、気味の悪いくらいスムーズに乗り込む。ちょうど良い時間なうえに空いていて、座っていくことさえできる。

途中、「うおおっ、あれが北広島のファイターズ新本拠地!?(※西武ファンでパリーグファン)……でも駅からちょっと遠くない? 歩いていくのは難しくない? その点、西武の本拠地なら駅についてしまえば……駅にさえついてしまえば……(略)」──などとワクワクする余裕もできて、

 

気づけば札幌駅で下車し、時間ぴったりにバス乗り場に到着した私と母。

 

……心配事の9割は起こらないというのは本当なのでしょうか。

 

気づけば、順調にもほどがあるすべてでもって、無事ガトキン行きのバスに乗り込むことができたのでした。(ちなみにバスはかつてなくぎっちり満員乗車でした。何台も出てましたけど)

 

私はここに至ってようやく「CUEファンミーティングに3年ぶりに行くことができる」という事実を噛みしめることができました。

 

泣くかと思いましたが、喜びと興奮が大きかったですね。

よみがえるこの3年間の諸々……(白目)

コロナのせいではないと思ってはいたが、思い返せばやっぱりコロナが遠因だったかもしれない、私が実家を飛び出し、母が一時ファンクラブを退会するしかなかった家のトラブル……

く、苦労など……の、喉元を過ぎれば忘れ…………(なお現在進行中では?)

 

と、と、ともあれ、私と母は久しぶりに訪れた北の大地、なつかしい光景にようやく胸を躍らせながら会場に到着しました。

 

CUEシアターで過去のファンミのダイジェストを見ながら、時を待つ。

私は2014のファンミから更新DVDを持っているのですが、それらをさらに少し短く編集したものを10年分ほど流されていたと思います。見たことがない衝撃ファンミも、2010年あたりにあったような……(ノー○ンファンミはこの目で見たので存じておりますが、マジでパンツでファンミ...!?)

 

そして始まる謎解きゲーム。

 

例年は、超夜型人間ゆえ、会場にたどりつくや否や早起きのせいで疲れ果て、夕食の直前までホテルの部屋でぐったりへたばっていて、利喜男様の入社試験さえ参加できなかった人間ですが、今回はスケジュールに組み込まれたゲームであることに加え、私自身が朝型化したこともあり、とても元気に謎解きに挑戦。

 

ただ、歩きまわること、楽しむことに必死で、最後の謎までは解けなかったし、気づけなかったですね!

最初の謎は、ほぼ全部母が解いてくれましたもんね!(わたくし、一応推理小説好き、名探偵コナン金田一少年、探偵ドラマにも目がない人間を自称しているのですが……)

謎解く前に、防犯カメラの映像を見た瞬間に、犯人がわかったと思いましたがね。あれ、ご本人でしたか!? ご本人に見えましたけど、ご本人だったんでしょうか!

 

いや、例年楽しみにしているガトキンのケーキが、今年は販売されておりませんで(とても残念でしたぁ……ガトキンのスイーツ大好きで)、その流れで地下もなにもやっていないもの、むしろ閉鎖状態と勝手に思い込んでおりましたぁ……。そのわりに、何名かぽつぽつと地下に行かれる方を確かにお見かけしましたけれども、気にしている場合ではなかった。

だってゲームだけではない! ライブがある! グッズ販売もある! 大展示もある! フードファイトもある! 

スケジュールに沿って、必死で楽しみましたもの!

 

タレント皆さんのパネルをそれぞれ写真に取りながら、「キャーvV」との声に振り向けば、エレベーターからキラキラと下りてくるNORD! 私が音尾さんパネルのそばをうろうろしてたら、「2階の人~~♪♪」とばっちり手を振ってくださる亜樹さん!

 

指定時間の終盤に、グッズ売り場に行ったら、すでにガラガラで、ゆっくり買い物をしておりましたら、プロマイドで迷い、クレカ支払いでモタつき(基本、未だ古い現金払い主義人間で……)、ふと振り返れば、背後にずらりと次の組の人たちの列……!!

 

私「こ、これ、私がこの組の最後ってことですか!?」

スタッフさん「はい、そうですよ~(ニッコリ)」

 

すみませんでした、次の組の皆様。お恥ずかしい姿を……(大汗)

動揺の結果、おかげさまで買い忘れるところだった大本命、サンキューベストを思い出すことができました(??)

 

汗だくで部屋に戻りましたら、母がハナタレナックスの再放送を見ておりました。これまたなんて幸せな時間を過ごしていやがる……!

それからお弁当フードファイト。ご飯多めと語られたお弁当ですが、比較的大食い&お米好きの我ら二人、きれいに完食。

例年のフードファイトよりもゆっくり自分のペースで食べられるというメリットがありましたが、飲み物とか自由に飲みたかったりお友達と召し上がりたい方は、それはそう思いますよね……と思う。

 

そしてそして、いよいよファンミーティング開演。今年はシアター形式で、1000人がぎっしり(例年なら円卓に約650人でしたか…?)。

 

詳細は配信される公演と同じですので、ここには書きませんが……(いや、時間が経って思い出せないんでしょ……)

 

タレントの皆様が入場されて、ステージ上でそろって後、大泉さんが全員相手にトークを始められたその時が、ああ、ファンミに来たんだぁ、同じ空間にいるんだぁと、実感しますね。待ってましたぁ! もう待ちまくりましたぁ!と。

 

席は、かなり後ろのほうでしたが、まぁ、スクリーンがございますし。

それに入場ドアにとても近くてですね……。ほんのいっときではあるんですが、タレントさんが登場されるときの興奮ときたらありませんでした。

私の古いデジカメではほとんど上手く撮れませんでした。近いとブレるし、遠いと白く飛んでしまうし。いっそデジカメで撮ることなど忘れて、集中してこの時間を堪能したいとも思った。

とはいえ、この空白の3年で思い至ったことですが、少しでもいいから写真に残しておかなかければ、あとでなにがあったか本当に思い出せなくなってしまうんですもんな。どんなに楽しいことでも、思い出す手がかかりがないと、思い出すことさえ忘れてしまうことがあるじゃないですか。写真見て久しぶりに、ああ、こんなことがあったっけ……ってよみがえってきたりするもんですもんな。

 

……だから更新DVDはなくさないでください、お願いします。(急に激しく切実)

 

 

……以下、ちょっとだけ、公演内容のメモ。(※配信ご覧になる方は閲覧注意!)

 

 

・例年とんでも登場をされる安田さんが、こたびは真面目。そして最高ヴィジュアル。

・大泉さんから思いがけず出題されるトイレ占領犯人捜し。(犯人は状況的にやっぱり同じあの人なのか!?)

・nonocちゃんがんばる。超がんばる。

・3年越しに拝見する生NORDは4人とも美しさに磨きがかかりすぎている。そしてがんばるわがんばるわ……スゲエですって……

・安心の北川さんボイス。これを聞きに戻ってきた。

・生Chimaさんかわゆすぎて妖精。これまでより出番多めで堪能。

・もうとっくにナックス兄さんがたに引けをとらない歓声が上がるオクラさんお二人。いやだって、マジで3年ぶりだったですからね!

・わりと大泉さんには、ケータイに「神様」と入れていようが、遠慮なく毒舌の藤尾さん、良き(はぁと)

・リーダー、大きくかつ中心にいないあいだもこまめにファンサしてくださる。かっこいいし、あったかいし。

・安田さんチーム、マジで安田さんがリーダーシップを取るしかない面々でしたが、ゲーム中とうとう匙を投げる。オトサマに押しつけられる。そのご様子が離れていても確認できました、笑。

旭川ニシコー、3年ぶり待ってましたーー!からの、本気で困惑しちゃうオトサマ。いつも弟感全開でうきうき歌ってらっしゃいましたから、今回はめずらしいものを見られました。

・大泉さんが途中少しいなくなった理由は明々白々でしたが、鈴井会長がだいぶいなくなった理由がわからぬ。もしやどこか具合でも……と思いかけましたが、翌日とんでもない雪を除雪されていたご様子なので大丈夫でしたのでしょう。最後の見送りの打ち合わせとか?

・シゲさん to 大泉さん「よかったな! これがやりたかったんだろ!?」→大泉さん大笑い。

シアターでファンミの歴史を振り返っても、シゲさんと大泉さんのコンビはよく同じチームになられてますよね。ほかの組み合わせはチェンジしますが、修学旅行とかでも一緒だったし。やはりFANTANの息の合いっぷりは安定&外せないってことでしょうか。

 

最後のお別れの際は、席も良かったのかもしれませんが、例年のハイタッチよりも近くにおられる時間が長いように感じられ、鈴井会長はじめタレントの皆様方のお心遣いに本当に感謝するばかりでした。会長、そんなに謝らないでください。お気持ち十分に伝わっております。悪いのは全部コロナのやつです。困難ばかりだったと思いますが、今年3年ぶりに開催してくださってたまらなくうれしかったです。

私も思い返せば、この日に至るまで杞憂ばかりくり返し、この日が始まっても旅行初心者のように必死で緊張していたような日々でしたが、やはり楽しみをいただいた時間は貴重で、生きる糧でありました。楽しかったです。

 

夜は、私は大浴場スパには行かず、部屋でシャワーを浴びてから、昼食代わりにした「ビスCUEット」(←めっちゃおいしくなかったですか!? …止まらなかったんですが)の残りと、お弁当についてきたスイーツを食べて過ごしました。

 

来年も来られるといいなぁ……。

 

翌日は、初めて「白い恋人パーク」に母と足を運んで観光をし、お昼はRAMAIさんでスープカレーを3年ぶりにいただき(やっぱりいつ行ってもおいしいし、席も多いし、定休日や営業時間を気にしなくていいから、最高ですね!)、新千歳空港に戻ってもがま栄さんでパンロールを買い、無事自宅アパートに帰ってからがつがつおいしく食し、私の3年ぶりの旅が無事終わりました。

 

ハナタレの新作ブルーレイだけ、空港で品切れだったのは当てが外れてしまいましたな。さすが売れておられるってことですな! 同じこと考えた方も多かったってことでしょうな!

 

ここに至った、あらゆる幸運に感謝しております。

 

……なんかそのうちありはしないかと心配しております。(また杞憂か? オイ? そうであってくれ、オイ。人生良いことも悪いことも起こるもんだとしても)

 

3年ぶりに、旅することができてなによりでした。

まったく同じ場所へ、同じ目的で旅ができて感慨深さもひとしおでした。

やっぱりいいですよぉ、北海道!

来年も行けたらいいな。

5D2のどこかで、また旅ができるといいな。

 

まだまだ世の中も安心できない時代が続くのだろうと思いますが、まだまだ悲観ばかりしないで生きられそうです。

 

また次の旅まで、生き抜いてやりましょう!

 

 

(次回、我が人生の旅の話、予定)(※需要は……?)

 

 

ご生誕日。長旅の途中から。

 

気づけば100日以上もブログを書かず、三作目をアップして以来1行も小説書かずの人生を送ってきた不肖わたくし。

 

いったいなにをやっているのか?

 

とうとう自分の才能に限界を感じた……いや、才能なんてあってもなくても自己満足には関係ないから、ただ単につまるところネタを考えられなくなり、筆を折ることにしたのか?

いったいどうしてしまったんだ?

 

ま、まず明日、いたる先生による盛大なティベリウス祭りがクライマックスを迎えますので、そちらをば楽しみにいたしましょう。

思えばこちらのイラストで夢を叶えていただいてから、丸1年と1日ということになります。

 

 

わたくしもたぶんこの1年で人生が大きく変わりましたが、デビューを果たされたいたる先生もきっとそうでいらっしゃる。

皇帝列伝 - コミックカルラ (carula.jp)

連載はまだまだ続くとのこと。改めまして、おめでとうございます&ありがとうございます!! いたる先生!!

 

本日の画像は、いたる先生の漫画でも言及されるかもしれない、スペルロンガの某事故現場……の遺跡。実際に私が8年前に撮影してきたもの。以下の過去記事が、別角度画像&旅日記。

 

 

さて、一方わたくしはこの頃いったいなにをやっとるのかと言えば……なんとも今は書きにくい状況です。

心地は、さながら長い旅の途中です。

 

1年前の今頃は、

引っ越して独り暮らしもしておらず、

二度も職を変えておらず、

自分のためだけの試験勉強を何度もしておらず、

面接試験も受けておらず、

 

諸々、諸々、諸々……

 

 

まだ落ち着かんのですわ!!

 

 

しかし旅の途中でまだくたばらずに、なんとか元気でおれるのは、ここまで関わってくださった方々のおかげ。そう実感する日々です。

(一時ボロボロになってくたばりかけましたけどもな……汗)

 

何一つ無駄なことはなかった。全部があったから今がある。

 

もうしばらく荒地をゆきます。

 

ご生誕日に思い出したように浮上してきましたが、帝のことを忘れた日は一日もございません。シリーズを書き上げるという決意も忘れておりません。

……年月がだいぶ厳しくなってきたとは思っておりますが……ら、来年にはなんとか取りかからねば。

今もはい、初めてカプリ島を訪れた際に買った青いガラスのキーホルダーを、毎日握りしめて生きております。

 

厳しい闘いにはなりましたが、まだ終わってはおりません。

 

来月か年明けには、ちょっと落ち着いてまたなにか書けたらいいな、と思っております。

 

願わくば、良き旅の軌跡でありますように。

 

 

 

病み期終了&ONE PIECE読んだり観たりのお話

超絶お久しぶりでございます。

Twitterのほうではずいぶん病んだあり様をこぼしておりましたが、もう終わりました。

状況は最悪と言って差し支えなく、詳しい近況は書きたくもないところですが、少なくとも病み期は終わった! 私は正気に戻った! ひとまず元気だ! いつもの調子に戻るぞ!!

 

(ぶっちゃけもっと前から年単位で平穏ではなかったが)(コロナのせいではないが、ほぼコロナ期とかぶってはいるから、やっぱりなんか関係はあるのか……?)

 

とにかく!というわけで、久しぶりのブログ記事は、楽しいエンタメの話ですわ!

なにしろこのほんの数ヶ月間の病み期、不肖わたくしアラフォー、今頃になって天下の『ONE PIECE』を第1話からワノ国編の終盤まで読破したんですわ!

映画公開前に無料公開していたから、どれどれと思って読みはじめたら、案の定やはり待ちきれずに種々の手段(課金購入レンタル)で、行けるところまで行ってしまったわ!

いや、もちろん、もうおそらく20年も前から時々読んだりアニメ観たりはして、部分的には知っていたし、各編のあらすじさえ、わりと覚えていたりしたんですけども。本腰を入れてきちんと原作を読んだのが初めて。

 

白状しましょう。病み期とは、寝転がってひたすら現実を忘れてメンタルが戻るのを待つ以外、あまりできることがなかったんですわ。漫画の世界に浸ったおかげで、時間薬を使えたんですわ! 私にはこのタイミングだったんですわ! ありがとうございます、天下一の『ONE PIECE』!!!

他の漫画にももちろん手を出しましたが、その話はまたきっとそのうち。

 

で、とにかく、にわか新入りの読者が世界的漫画作品について、なんの愛を語らせてくれという話ですが、い、一応、ワノ国編の終盤までは、全部読んだうえだから……

新しいファンとして、ち、ちょっとだけ、書かせてくだされい!

 

 

(以下、一応ネタバレにご注意ください

(劇場版の感想と、原作10人目の仲間についてです)

 

 

ま、まず、劇場版を観たので、その感想を短めに。新しい作品を4作。公開順でなく、個人的な視聴順に行きます。

 

『スタンピード』

これぞオールスターキャスト! まさにお祭り! 楽しすぎる!

私みたいに序盤でアニメ視聴を見失ってしまった人間には、あのキャラこのキャラがカラフルに登場してしゃべってくれる時点でもう最高なんですわ! ストーリーも申し分なし! バギィーー! ロメ男ーー! オヤビーーーン!(笑)

『ストロングワールド』

「ラ○ュタ!?」→「……もうどうあがいても麦わらの一味VS竹中直人ですやろ……」「竹中直人に挑む麦わらの一味を堪能する作品(えっ)」もう視聴2作目にして毎回出演されていることに気づく。

『Film Gold』

……これは『ONE PIECE』の映画であって『ルパン三世』ではない。ルパン三世ではないルパン三世ではないルパン三世では……やっぱりルパンでわ!!??(言い聞かせ失敗)

……そこはもう「ラディカルビーム」でいいでしょ、将軍。(フランキーの出番多めでうれしい)

またデカくなるんかい。もう戦隊ヒーローものの終盤王道。

ジンベエもローも出ないのに、サボは映画に出すぎじゃない? あと中の人、年を取ることを忘れていらっしゃらない!?

『Film Z』

ストーリーがすばらしい! ボスキャラをガープじいちゃんはじめ海軍が、いかにヤバいやつかを解説して──と、ここまで来たらもうパターンがわかるだろ……と思われますが、なお面白いんですって! というか個人的に好み、かつバランス良し! でもほぼクザンさんのおかげでは……

ボルサリーノ石塚運昇さんが泣けます。泣かせにこないから泣けます。

男性向けにも女性向けにも、なんならかなり幅広い層に、わりと露骨にサービスシーンを入れてこられて、笑ってしまう…

 

 

以上。楽しかったです!

次は原作のお話。

 

 

今のところ、本当に心から「ん?」と引っかかった、ないしオイオイと突っ込みたくなったのは、100巻中で2回だけなんですわ。あとはひたすら世界にのめり込む感じ。楽しすぎる……!

 

その2回とは「世界会議でフガホシの父王様、キレるの早すぎやろ。キレるのはしかたないにしても、キレ方ってもんがあるやろ。アナタの奥さん、なんのために命かけとったんや……」と、「ジャッジの父王様、あっさり罠にハマりすぎやろ。何十年王様やっとったんや。よく続いたな。人間は見たいと思う現実しか見ないの典型やないか……」

くらいであったんですが、それはともかく、さておき──

 

あちらからもこちらからも、本編における様々な謎、ないし注目点が現在あるわけですが……

 

その一つが、麦わらの一味の次の仲間。そして最後の仲間。

船長が序盤で10人ほしいと言っていたから、次がその10人目というわけで、ヤマトちゃんを筆頭に何人か候補が挙げられており、もうすぐおそらく結果が出るのでしょうが……

 

わたくし、新入り一ファンから、所感いいっすか? 

 

 

トラ男さんにそのまま入っていただけ!!!

 

 

……い、いや、単にオマエが大勢いるトラ男ファンの一人だからでしょ? 違う! いや、違わないが──(そもそもトラ男嫌いなファンはほとんどおらんでしょう)

……も、もう仲間? い、いや、ご本人が否定している。麦わらの一味側はともかく。

 

この際、ヤマトちゃんが一味に入るかどうかは別として、

トラ男さんがどうしたいと思っているかもさておいて、

どうせ最後までついてくる可能性が高い彼を、むしろ麦わらの一味側が熱心につかまえておかないといけないと思うんですわ。

 

もうしゃあないから同盟更新という形でもいい。仲間入りでも傘下入りでもなく。でもその同盟は、最終回まで継続する契約にしとかないと!

 

医者として? 違う! 現場医療をしてくれるのは、やはりチョッパーさんで、トラ男さんは前線要員なんですわ。治療される側なんですわ。

 

じゃ、なんの肩書でって話ですが、「作戦参謀」!!! これしかない!!!

 

無論、言葉は変えてもいい。「戦略家」「軍師」「計画者」「作戦顧問」「犯罪プランナー」(←ドートマンダーの才能があるよ、トラ男さん)etc…

 

あの一味さん、作戦考える人がいないんですわ!!!

 

映画も何本か観たうえで言ってますよ!?

 

パンクハザード編からずっとトラ男さんの策に乗ってやってきたでしょ!? 10年くらい。

そして色々想定外は多々諸々ありすぎましたが、最終的には成功したと言っていいんでしょ!?(←つくづくドートマンダーの才能があるよ)おかげで懸賞金爆上がりでっせ!?

 

作戦立てられて、かつ成功率が高い。

作戦遂行中、ほぼ一人だけ、作戦を守り抜ける人。ちょっと読者が気後れするレベルの責任感でもって。

そしてなにより、この作戦がだめだと思った場合、思い切って放棄を決断できる人。「だれかが死ぬくらいなら、作戦失敗でいい」と。

 

この冷徹さと決断力は、今後も必要でしょ!

 

ワノ国編における作戦のオリジナル立案者は、錦えもんでしょう。でもワノ国の当事者でなく部外者でありながら、トラ男さんだけ、作戦を常に頭に入れて、忘れずに、かつ応用・アレンジできていました。

 

ああ、うん、トラ男さんもわかっておられると思うけれども、麦わらの船長は作戦を基本聞かない人です。聞いたとしても、その場のアドリブで進んでします。

次、頼りになるクルー2番手の剣士ゾロ屋も、作戦守れない人。船長と一緒に正面から突撃するか、途中で必ず迷子になる人。

両翼その2コック? 頭は良い人で、単独行動ができる切り札ですが、女性の気配がすればいともあっさり持ち場から外れてしまう人です。

 

ほかにも一味には頭が良い人がいますが、それイコール「作戦を立てられる人」じゃないんですよね。「作戦を守れる人」はいると思うし、「自分の役目を忠実に遂行する人」(アドリブ込みで臨機応変に)は確実にいるんですが、「作戦を守り抜く、徹頭徹尾冷徹な人」「アドリブ込み(話を聞かないバカ数名込み)で、作戦を立てられる人」、さらにはもっと大きく「全体戦略を立てられる人」が、一味にいないでしょ!

 

そして、作戦を立てた後、それをクルー全員に伝えて実行させて守らせるには、それ相応のリーダーシップが必要でしょう。キャプテンとほぼ同格のリーダーシップと信頼。ここの信頼とは、「こいつならこの仕事を任せて大丈夫」という意味での信頼で、この場合「こいつの立てた作戦なら乗ってもいい」という信頼です。

 

ロビンちゃんや、大好きなチョーさ……ブルックだと、頭は良いけど、リーダーシップを取る立場じゃないから、作戦立案者になれない。

(「たんけんぼくのまち」大好き人間で、30年余り経とうが、未だに「知らないことが~♪」のテーマソングを歌える。猪苗代湖は心の聖地)

フランキーは元自分とこの一家のリーダーだったけど、作戦立てるタイプじゃないですしねぇ(ジュドーも存じ上げていますが、わたくし『ハーメルンのバイオリン弾き』の大ファンでね。アニメの内容は原作から激しく違うものになってしたけども。OVA以外)(ハーメルの話していい? またいつか、続編も込みで)(…とはいえ続編、途中まで追いかけていたけどどうなったんだ……?)

いちばん新しい仲間のジンベエが、作戦参謀として惜しいんですが(魚人島編では彼の作戦に乗ったし)、ただ彼も、どちらかというと、作戦を立てるにせよその現場に近づいてからというアドリブに近い型であったり、終始冷徹というよりは、義理人情で動く型だとお見受けします。

となると、ぬぁーみさんが最有力で、劇場版なんかでは作戦を立てたりもしてらっしゃるんですが(問題児約2名を抜きで)、戦略というか機転が利くという意味での作戦で、大局的な戦略家かというと、ちょっと違うと思う。

 

戦略家がいねぇ!! これから最終章なのに!!!!

 

(それとももう戦略要らない展開なの……?)

 

だからそのままトラ男さんにいていただけ!!! 彼ならばもはや一味全員の特性を理解したうえで、それら込みの作戦を立ててくれる! ルフィの代理として、他の仲間や傘下の面々にまで作戦戦略を行き渡らせることができる!

 

想定外が起きても全部背負ってくれる!!!(酷薄顔)

 

あのゾロでさえ、自分が死んだら「あとを頼む」と言ったくらいだから、トラ男さんが考えたプランなら問題なく皆乗ってくれるわけですよね?

 

本人の苦労は知らんが、まあ、しゃーないって!(えっ) たぶん基本、なんだかんだ言っても断れないタイプだから、頼んだら引き受けてくれると思いますよ。

 

「俺に策がある」と彼が言い出した場合の成功率は高い。

さすがに新世界や新時代は、戦略が必要ってことでしょ?

だいたいいつも無策すぎやしませんかぃ!? トラ男さんがいないと、だいたい新しい島に乗り込んで、一味おおむね意図せずバラバラ。それぞれその場のアドリブで行動し、最終的になんとかする、でしょ?

それでなんとかなってきたけど、それでなんともならなくなってきたのが、パンクハザード編以降だったんでしょ?

 

映画観ましたよ。意図せずバラバラになった後、最後はだいたいなんで全員そろって真正面から乗り込んでいくの!? いや、かっこいいし、最高だからいいんだけど、もうちょっと作戦立てて、戦術的に分かれてもいいんじゃないですかい!? チームワークでなんとかなるし、なんとかするから麦わらの一味? ええ、確かにそうでしょうけれども、いつも冷徹に大局を見て、作戦を立てて、それを覚えている人が絶対に必要だと思うんですがね。「作戦参謀」として。

 

本人の胃だけが心配ですが、それ以外は安心できるのでは?

 

つまり、あの人一人生贄に捧げて、クルー全員の平安を確保するんですよ!(ゲス顔)

 

問題は、「ルフィを海賊王にする」という戦略を立てていただけるかどうかですが……(これ断られたらもう同盟解消ですやろけども)

 

とりあえず、あの潜水艦、サニー号の下に連結しましょうよ、フランキー将軍。

 

 

以上、にわか一ファンがファンになった証として、ここに投稿。

 

時々やりますミステリードラマの犯人当て等のように、わたくしめの予想・考察は当たった試しがないとも、ここに記しても置きます。