A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

どん底映画に出会う。

 

まだ家の中では遭遇してないけど、G様! 車の窓に貼りつくとかやめて、G様! せっかく掃除したばかりで快調だったのにぃ~~! (しかも降りようとしたら、すぐそこに! 運転席側…)

 

明日の出勤時には、たぶん車内に侵入されているのではなかろうか…。ガクブル……!(だからって絶対に事故だけは起こすなよ、お前……)

 

まあ、そんな話はさておき、

 

このごろですが、さすがにどこにも公開できない某駄文を書きつつ、色々な映画を観ておりました。……家で。

 

いいかげんどこかに出かけなきゃならないと思うのですが、仕事、コンビニ、ドラッグストア、書店・レンタルショップぐらいで、ここ三ヶ月ほど済ませている気が……。

 

去年までがなんだったのかと思うくらい、閉じこもってますな! …いや、去年もおととしもたぶん、世の中と相対的に見たならば、それほど変わっていない出不精ぶりだと思うのですが、月一で遠征したり、長距離ドライブも惜しまず映画館に行ったりしていたこともあったというのに……。

 

まあ、そういう時期なんだと思うことにしますが……このままではマズいとも感じております。

 

そんな近況のところ、先日レンタルしてきた映画で、一つ書いておきたいのが、『マーダー・ライド・ショー

 

(以下、一部内容に触れます、注意)

 

 

ジャンルはホラーだったはず。

 

……なぜこの映画を借りるに至ったのか。別のなにかを検索しているうちに、ネット上で気になったという理由なのですが、……いや、まあ、すさまじかった。

 

どん底。これぞどん底

 

グロい。そして下品。なんなら、1秒に3回くらい下品。見るにたえないし、聞くにたえない。

なにより、救いがない。

それほど悪い子たちでもないのに、これでもかというほどひどい目に遭い、しかもだれも助けに来ない。一方的にやられっぱなし。それだけはやめてくれという事態が、これでもかと起こる。悲惨オブ悲惨。

あの一家、あれだけ人数いるんだから、一人くらい、一瞬だけでもやっつけられたり逆ネジをくらったりしてもいいんじゃないかと思ったのですが。

 

終盤、わけがわからなくなっていきましたが、彼ら、別に不死身の超人だったわけではない。それなのに、やっつけられない。ダメージくらわない。あの世界で、万物創造の神のように、ひたすら無敵で君臨し続ける。

 

よく、ホラー映画の殺人鬼って、一瞬だけ、「やっつけられたか?」と犠牲者側が希望を持つシーンがあるじゃないですか。それがない。

 

我ながら、よく最後まで見続けたな、と思いました。

 

この作品、決して狂人が作っているわけではない。ちゃんと正気の人が、わかっていてこれを作り上げたことが、観ていてちゃんとわかる。

 

救われず、報われず、一方的になぶられ、想像を超える最悪な目に遭わされ、いったい私はなにを観ているんだ……と鑑賞しながら何度も思いました。

 

ホラー映画には、不謹慎ながらエンタメだから許される、ある種の爽快さやカタルシスがあると思うんですが、この作品にはまったくない。そう見えました。

 

全然スカッとしない。モヤっともしないけど、待てども待てども、カタルシスはない。

 

てか、おっちゃん、助けにくるんじゃないんかい! …いや、無理だろう、駄目だろうとは思ってましたけど。…そこも矛盾ないように、巧みに描かれてましたもん。

 

見られなくなる寸前、うんざりする寸前で止めてくるのが、またこの作品の、ニクいくらいに絶妙なところだと思いましたが。

 

いや、なんだこの時間…、と途方に暮れました。

 

 

ところが、観終わって数分後、なにか不思議な感覚を覚えたのでした。我ながら、びっくりです。こんな効果は思ってもみなかった。ちょっと前まで、「なにを観る羽目になったんだ、もう…」とか思っていたのに。

 

たぶんどん底を見たからこその「爽快感」

どん底を見せられたからこその「カタルシス

変な言い方ですが、心洗われ、前向きな気持ちになったのでした。

 

こんな理不尽、こんな最悪があるのか。

 

最近、私は「人恐怖」と知人から明言をいただいたのですが、

 

まったくお前の陰鬱や内籠りなんて、ちっぽけなもんだ、と。

 

ここを見たのだから、もういいだろう。歩いても、どこへ行こうとも、と。

 

これは、忘れられない作品になってしまいましたな、きっと。

 

こんな、「救いのエンタメ」もあるのですね。

 

 

 

 

(実を言うと、あんまリンク貼りたくなかった…なんて)

 

 

今年こそ開戦したくありません!(vsG)と、雑記。

ブログ書いているおかげでな! 二年連続5・26に家の中でシーズン開幕を迎えたことがわかっとるんですわ!

今年は……今年は……

 

ふははははははははははっ!!! 私の勝利だ!!! 初戦は!!!

 

26日中はずえっったいに視界に入れないと決めていたから! (すでに逃走)

嘘ですごめんなさいいくらでも敗北を認めますから、今年こそどうか視界に入らないでください。

(注:すでに去る13日に、家の外壁にて目撃済み。ついでに数日後、玄関の外でも目撃済み。)

 

いや、今月に入ってからすでに戦々恐々状態なんですが。

今年の冬は寒かったから、ちょっとだけ登場が遅くなっていただけないかな…?との淡い期待はあっさり裏切られ、すでに家を包囲され、たぶん侵入も許しております。

ましてここ数日の異様な暑さでございますよ…。きっと一気にお目覚めですよ…。

やめてくれませんか、頼んますから……(号泣)

 

まあ、そんな残念な住宅事情はさておき……。

 

 

(以下、唐突に26日のテレビドラマ感想。ネタバレ注意)

 

つい先ほど、よく話を追えているわけでもなく、ドラマ『あなたの番です』をぼんやりと観ていたんですが……一人大笑いしてしまいました。不謹慎かもしれませんが、いや、すごい……。

少し前の、俳優・袴田さん襲撃事件も、作業の傍らに観ていたんですが、結構なことが起こっているのに笑わざるを得ないシーンが、結構な頻度で差し込まれますよね。

今回のお話は、まずこの孤独な一視聴者わたくし、思わず「死亡フラグ」でリアタイ検索をかけてしまう。……間違っていなかった。

殺される予定の人が殺されずに、意外な人が殺されてしまうパターンは、その前の話にもあったので、だからといって殺されるとも限らないのかな、と思いましたが、へし折ったと見せかけてからの再フラグは見事としか……。

再フラグといえば、そのあと! 一度くじけてからの再チャレンジシーンで、思わずげらげら笑い声を上げて止まりませんでした。いや、もう一回来るんかい、と。。(おい、家族近くで寝てるからね!)

そしてエレベーター! そのエレベーター、ヤバい!! と、寸前で視聴者に悟らせる演出が、震えました。

……からの、まさかのしぶとさ。そしてまさかの――。

 

これは予想できない。この展開を描いた方、うらやましい……!

 

そんな日曜日でございました。

 

 

よしっ! これでG様を目撃することなく、27日になったな!

 

今年は休戦にいたしましょう。なんなら、永久に視界から消えてくださって、かまわないのですよ。G様の歴史からみれば、この間抜け女一人の人生くらい、塵みたいに短いもんでしょう。

 

ああ、もう、暑すぎて寝不足ですし…、寒くてG様がいなくて除雪しなくていいところに移住したいよう…。

 

八つ当たり日記、失礼しました。

 

 

ああ、ああ、ああ、それにしても、引きこもりすぎて、腰が重くなり、行動力がひどく鈍ってしまい、弘前球場のチケット、取り逃してしまいました。無念。せっかく十亀さん先発見通しなのに……!(このあいだの試合は録画しました)

 

交流戦開けかなぁ……。

 

ああ、でも、また話は変わりますが、映画『峰不二子の嘘』観に行きたいんですよねぇ。当然のごとく地元での上映はないので、それにも合わせて、どこかであわよくば…。

でも一週間前とかだと、仕事の休み取りづらいから、厳しいんですよねぇ。

こういう外出の計画を立てられなくなったあたり、今期は行動力低下が著しいです。なぜか。

県内の映画館やショッピングモールにすら、なかなか足を伸ばせず。

引きこもりシーズンなのかもしれませんなぁ。

 

ところで、また唐突ですが、ドラクエプサンってああいうヴィジュアルでしたっけ……? 顕さん、ハーゴンの次はゲマかと勝手に予想していたら、そうですか……(ワクワク)。

 

ああ、わたくし、幼い日は、ラスボス寸前でセーブデータが消えて泣きじゃくり、小説やドラマCDも持っているくらいには、ファンであります。リュカ=堀川亮さん、ヘンリー=山口勝平さん、パパス=神谷明さん、という、後のコナンファンとしても恐ろしい、超絶豪華声優陣。

 

ああ、歌も歌えますよ。「あーざーやーかーに思い思いに~~♪ 今日ーとーいーう日、心にちょおこーく♪ 世界じゅうーの、ウエディングベール、鳴らしたよーな、喜びにー♪」

「よーくあることー、しーあわせのまんなかでー♪ ひーとーは……」

 

うっかり歌詞を載せてはいけない時代になったのでしたっけ。自重し、今日はこのへんにします。

 

(↑「結婚ワルツ」と「哀愁物語」でしたよね……)

 

 

追記:

29日のプロ野球中継を録画予約しようと思ったら、隣に個人的にヤバイというか、熱いにもほどがある番組があった。どうしよう……。

古代ローマ×驚異の砂漠都市』

 

ひょっとしてこれは…ドンピシャというヤツですか……。

 

「戻れ、いいかげんに」、というお言葉でしょうか、ティベリ様……。

妄想集への御礼。

お付き合いくださった皆様へ、心より感謝申し上げます。

 

……いや、本当はこのブログに載せるべき筋のものを、他所様をお借りして、さらに見にくくしたところに、お付き合いいただけた。それがどれだけ恵まれたことか、よくわかっているつもりです。やはり私は幸せ者です。

わざわざアカウント作ってくださったのでしょうか。ステキの反応までありがとうございます。い、いいんでしょうか、あれで…と仰天・恐縮しつつ、喜びました。

 

 

わたくしも気が済みました。(本音)

 

書くべきでないものばかりでした。(おい)

いずれも各読者それぞれの想像があること。

そして未翻訳作も無遠慮に入れましたから。

とくに『哀歌』は、あれ、いちばん書いてはいけないと思いながら、いちばん書かずにはいられないし、書かなければいけないという謎の使命感で、書いてしまいました。

…そしたら書いている当人の身に奇跡が振りかかるという、信じ難い体験しました。

十五年だぞ、おい……。

…………まだ許してないから。(憤怒)

…………この先、一生、我が妄想の世界につき合う刑だから。走るのをやめられるとか思うなよ、ゴラ。

いいか、いちばんTに感謝しているのは、私だからな! 彼がいなかったらあんた――(以下略)

 

 

出来はもう、私が書いたのだからこれ以上どうしようもないのですが、ドートマンダーのほうは準レギュラー陣までほぼオールキャラ出し、あのゲストも投入。

パーカーのほうは、名前だけの人もいましたが、仲間ほぼオール言及(『エキストラとスタントマン』使ってまで)。そして強引カムバック。

 

やりたい放題でした。

どれだけ自分が強欲かよくわかりました。

 

書こうと思い立ったのが、今年の二月。

夢中になりました。何度かくじけました。

 

『エメラルド始末記』を書き出したときの、手の震え。恐怖。

『ファースト・ネーム』4にするか5にするか悩み、なにより例のきっかけをどうするか悩み(正直、完璧な納得ではない)…。

『ココナッツと蜘蛛』まとめられるのか、「らしくある」のか、あれこれ悩み…。

『哀歌』散々息巻いたのにまだ足りな…(もうやめや)

『エキストラとスタントマン』、できるのか…?と最後の最後まで危ぶみつつ、ラストシーンのため。

 

ああ、楽しかった……。

 

やり残したことは、ない。

 

あえて言えば、未翻訳作をどうか――(以下自重)

 

鍵師コンペとか、その後のその後とか、

 

…これ以上は書いたらあかん。自戒。そのウデもアタマもない。よくわかっている。

 

でも、彼らは私のなかで、永遠。

 

そして、永遠であれ、みんな。

 

 

重ねて、こうした好き放題にお付き合いくださったことに、本当に感謝しきれない気持ちでおります。ブログの更新という点においても、いつまで限られすぎた趣味の話をしているんだ、と。

だって、そうでしょう。両シリーズ、絶版有り、未翻訳作込み、この自己満ブログの読者……

……どれほど寛容な気持ちでお付き合いいただいたのでしょう。

 

ありがとうございます。

 

 

不肖わたくしは、このあとは自分のオリジナルを書く方向に戻るつもりです。…歴史上の人物を扱った小説もまた、ある意味では完全オリジナルとは言えないと思っておりますが(少なくとも私のに関しては)、やろう。やりましょう。

 

……と、宣言しないと、お前はまたいつまでも動かないから。

 

イタリアからスペインまでドライブしたいです。あとあそこやあのあたりにも行ってみたいです。(←さすがに無理)

 

しばらくは、もう一度、調べもののやり直しから。

 

ティベリ様、第三回戦をよろしくお願いいたします。

 

 

 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

ドートマンダーとパーカーの妄想集。(ラスト五本目)

おおお……。読んでいただけたばかりか、反応まで、ありがとうございます! 他所サイト様にお世話になり、鍵をつけるなど見にくい条件にしておいた中へ、本当に恐縮です。

うれしくてどうにかなりそう……。

 

御礼、また改めて。

 

さて、これで打ち上げ終わりでございます。ドートマンダーものながら、ドートマンダーの出番は……? (リンクは記事の最後に載せています)

 

五、エキストラとスタントマン

 ジャドソンに誘われたスタンは、映画にエキストラ参加することに。見覚えのある人物が主演を務めていたが、急遽カースタントを求められ、さらにはとんでもない事件に巻き込まれる。『GET REAL』(2009)の後くらい。

 

  スタン・マーチ、ジャドソン・ブリント(『Watch Your Back!』(2005)で初登場の新レギュラー)、アラン・グリーンウッドほか。

 

以下、参考文献一覧として。

 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

《注意!!》

①一ファンの妄想をテキスト化したものです。ほかのどなた様とも関係がございません。

②検索避け機能等を考慮し、pictBLand様(以下ピクブラ様)にアップすることにしました。

ほぼこのブログからのアクセスのみ想定します。無料です。非会員でも読めます。

BL特化型サイト様です。BL広告が表示されても問題ない方のみアクセスしてください。当方責任は負えません。また読者側から、小説のみ表示、テキスト表示等の機能が利用できると思います。(BL特化であり、専用ではないとのことです)(男性登場人物主体・オールキャラという枠で投稿します)

当方の書くものはBLではありませんが(読みかた次第ですが…)、BL作家様やBLを楽しむ方々に迷惑はかけたくありません。ご了承願います。

問題発生の場合、予告なく削除します。

③各話の鍵(パスワード)は、このブログ名を、コンマ抜き8文字で入力してください。

④最後に、未翻訳作含めて、思いきり内容に触れています。ネタバレしています。許していただける方のみ、アクセス願います。

 

◆◆◆

 

五、エキストラとスタントマン

https://pictbland.net/items/detail/801704

 ジャドソンに誘われたスタンは、映画にエキストラ参加することに。見覚えのある人物が主演を務めていたが、急遽カースタントを求められ、さらにはとんでもない事件に巻き込まれる。『GET REAL』(2009)の後くらい。

 

◆◆◆

 

あー! 楽しかった!

 

ドートマンダーとパーカーの妄想集。(四本目)

前記事スターありがとうございます! も、もしや、両シリーズを読んでいらっしゃいましたか……。

 

 

さて、では、上げます。四本目。悪党パーカーシリーズの妄想。74000字と中編級に長いです。(リンクは記事の最後に)

 

四、哀歌

 パーカー、グロフィールド、ディヴァーズ、トム・ハーリー、あと一人。『Dirty Money』(2008) のあと。

 

 そして、「長いあとがきと、主に『Dirty Money』(2008)の話」

  ブログ記事「あるかわいそうな読者の話」諸々の決着を、これにて。

 

 本編と長いあとがきは別個で載せています。

 あとがき単体でも問題ないと思いますが、単刀直入ですので、できれば『哀歌』を先にご覧ください…。

 

主な参考文献:『殺戮の月』(1974)、『地獄の分け前』(2000)、Nobody Runs Forever (2004)、Ask The Parrot (2006)、Dirty Money(2008)

特に未翻訳の三作品は、ネタバレどころではないレベルでがっつり内容に触れております。ご注意ください。

anridd-abananas.hateblo.jp

 

……とある1ページ、BGMキューティーハニー倖田來未さんのライブver.)で書いたことを白状します。

 

◆◆◆

《注意!!》

①一ファンの妄想をテキスト化したものです。ほかのどなた様とも関係がございません。

②検索避け機能等を考慮し、pictBLand様にアップすることにしました。

ほぼこのブログからのアクセスのみ想定します。無料です。非会員でも読めます。

BL特化型サイト様です。BL広告が表示されても問題ない方のみアクセスしてください。当方責任は負えません。また読者側から、小説のみ表示、テキスト表示等の機能が利用できると思います。(BL特化であり、専用ではないとのことです)(男性登場人物主体・オールキャラという枠で投稿します)

当方の書くものはBLではありませんが(読みかた次第ですが…)、BL作家様やBLを楽しむ方々に迷惑はかけたくありません。ご了承願います。

問題発生の場合、予告なく削除します。

③各話の鍵(パスワード)は、このブログ名を、コンマ抜き8文字で入力してください。

④最後に、未翻訳作含めて、思いきり内容に触れています。ネタバレしています。許していただける方のみ、アクセス願います。

◆◆◆

 

四、哀歌

https://pictbland.net/items/detail/799213

 パーカー、グロフィールド、ディヴァーズ、トム・ハーリー、あと一人。

 

 そして、「長いあとがきと、主に『Dirty Money』(2008)の話」

https://pictbland.net/items/detail/799217

 

 

あるかわいそうな読者の話。(後編)


続き。悪党パーカーシリーズについた書き殴った昔のノートより。(未翻訳作中心、くれぐれもネタバレ注意!)《Breakout (2001)、Nobody Runs Forever (2004)、Ask The Parrot (2006)、Dirty Money(2008)》(※や、下線部は、現在の足し)

 

 

 2007/02/XX

 ニューヨーク旅行決行(人生初の海外旅行)。

帰りの飛行機で、『Breakout』読了。エド・マッキー大活躍回。

Lemons~』もこのとき現地購入。木村氏がドートマンダーシリーズの解説で書かれていた、パートナーズ&クライムで。

 『Breakout』について、ルーズリーフ8ページ分もぎっしり書いていますが、ここでは割愛します。

 

 

2007/04/30

 パーカーの次回作はまだ発表されていないが、ウエストレイク氏のインタビューに気になる言葉を発見! 狂喜! 記録は2006年12月、つまり『Ask The Parrot』発売後の語りである。氏曰く、

「パーカーは2作前に、盗んだ金を残してきた。彼はそれを取りにいくつもりだ」

 2作前=『Nobody~』だ。パーカーが金を取りにいくつもりということは、つまりニックが司法取引で金のありかを話していないということになり、パーカーと三人目ネルスには想定外のことである。話していない、もしくは話したけれどあるはずのところになかった……? トラブルの臭いがものすごくするのは気のせいか!? 期待(でいいのか?)のしすぎか!? 頭に『殺人遊園地』→ あいだに1作 →『殺戮の月』の図が浮かんでしまうのは、どうかしているのか!?

 やっぱりやっちゃうんですか、Butcher’s Moon Ⅱ!!??

 

とりあえず、期待しすぎてしまうのは、

1、ニックをBreakoutさせてくれ、パーカー!

2、身辺に気をつけろ、ネルス!

3、グロ・モア、プリーズ!

4、エド&ブレンダの無事確認

5、やっぱりオールキャスト見たい…。

 

…とにかく「1」、祈るよ。

 

 

2007/11/15

 パーカーシリーズ新作、翌年発売決定。

 この日は、延々とドートマンダーもの『What’s So Funny』の感想を書いて終わる。

 

 

2007/11/30

 来年4月、パーカーシリーズの新作『Dirty Money』が発売される。……興奮を抑えつつ、決定事項を一つ言うと、「パーカーは『Nobody~』で隠したあの金を取りにいく」

 ギャーーーーッッ! やっぱり行くのかっ! やるのかぁっ! アマゾンで見るカバーには、あの教会らしき建物(ニックのご自慢)と札束が描かれている。細かい情報はまだ載っていないが、エディター・レビューを読んで、いくつかわかったことがある。

 今回はその情報と、前作、前々作を元に、『Dirty Money』の展開を、なるべく客観的に分析・予想してみる(※そんなことは無理でした)。果たしてパーカーは無事あの金を手にすることができるのか!? …ちなみに私の展開予想は当たったためしがない。

 

 まず第一に考えることは、「パーカーはなぜあの金を取りに行かねばならないか」である。『Ask~』で説明されていたように、ニックが警察に捕まった時点で、あの金は法の手によって取り戻されたも同然のはずである。ニックが警察にあの金のありかを話し、司法取引をする……それがプロとしてパーカーとネルスの共通の認識である。二人ともあの金をあきらめていた。だからこそパーカーは、トム・リンダルと組んだ。

 警察の手に渡った金を取り返しにいくとは考えにくい。しくじった仕事、それで終わるはずだった。それをなぜもう一度取りにいかねばならないのか? しかもあれは「ダーティ・マネー」(番号を控えられた金)だ。わざわざ危険を冒してまで行くのか?

 考えられる理由は、なんらかの原因で、警察が未だ正確な金のありかをつかめていない、ということではないか。警察が一度回収したものをだれかに横取りされた、ということもあるが、これはちょっと強引でややこしい気がする。

 やはりこれは、警察に押さえられたニックになにかあったと見るべきかと思う。まず<①ニックが黙秘を続けている> 考えられなくもないが、パーカーもネルスも司法取引が行われて当然と見なしているのだから、プロの思考として、可能性は低いかと思う。<②ニックが保釈されてパーカーたちと合流をはかる> 以前『電子の要塞』で、保釈された元相棒が、ウィスとエルキンズに仕事を強要したことがあった。しかし今回は保釈の可能性は極めて低い。いくらなんでも金のありかを言わないうちには。そもそもニックは家に電話もない人なのに(※違います)、どこから保釈金を用意するんだ…。ともかくニックは保釈絡みでパーカーたちを頼るタイプとは思えないし、万一頼ったとしても、パーカーは無視or殺す(おい)のどっちかだろう。(※おい、ではなかったことが後に――以下略)

 となると、残る可能性は<③なんらかの原因で、ニックが警察に金のありかを話せない><④話したが、あるべき場所になかった>のどっちかだと考える。

 ④の場合は、ただちに付近住民は避難すべきである。『殺戮の月Ⅱ』が始まるぞ!

 …しかし前作、前々作を読むかぎり、どこかの組織のような、あの金を横取りしようと企む人間はいなかったし、パーカー、ニック、ネルスの三人以外、あの金の隠し場所を知っているとも思えないが……。

 ③は、ニックがジョージ・ウォルハイム作戦かなにかで(『Breakout』より)、ブレイクアウトを決行した。…あるいは、パーカーたちがブレイクアウトさせにいく、とか。…いや、パーカーはエド・マッキーと違って、わざわざ警察まで助けになんて行かないだろう。それにエディター・レビューを見る限り、「隠した金を取りにいく」とは書かれているが、「仲間を取り返す」などとは、ほのめかされてもいない。ここは「ニックが独力で逃げた」か、「ニックが警察に話せない状態になった」かのいずれかだろう。整理すると、

 

・あるはずの場所に金がなかった。

・ニックが逃げた。

・ニックが警察と取引できない状況になった。

 

これら3つの可能性が有力と考える。

 ここで、エディター・レビューの少ない情報を、深読みかもしれないが、分析してみる。まず金を取りにいくのが「Parker and his associates」……パーカーと仲間たち、つまり仲間が二人以上いるということに。…やっぱり召集かけて十二、三人!? ……いや、まず落ち着け。見たところ、ページ数は前作、前々作、さらにその前より少なめとの情報が載っているので、少し残念ではあるが、そんなに大勢が登場するとは考えにくい。仲間はまずネルスと考えるのが妥当だろう。そしてもう一人は…やはり逃げてきたのか、ニック!?

 さらに、パーカーたちの金を「both sides」の人間が狙っている、とも書かれている。Both sidesとは法の両側、つまり警察と、やっぱりどこからともなく出てきた横取り悪党班が、あの金を狙っているとほのめかしているのではないか。事態はパーカーチームVS警察VS横取り班の三つ巴の様相を呈するということになる。

 ではこの横取り班(人数不明)はどこから来るのか?

 加えて、パーカーが今回乗る車についての記述がある。パーカーはなんと教会関係者であることを表す車を動かすらしいのだが、エディター曰く「パーカーたちは全然神聖じゃない」…それはともかく、パーカーがあの教会に近づこうと企んでいること、つまり、あの金はまだあるべき場所にあるということを示していないか!? ブックカバーにもあの教会らしきものと金が描かれていたし。

 以上のことから考えて、私が出した展開予想は次のとおり…。

 

 パーカーはクレアの家に帰る。もしくは帰ろうとしている。しかしここで異常事態発生! 何者かが、ニック・ダリーシアを警察署から連れ出した! …おそらく警察内部に通じた横取りを狙う悪党の仕業である。しかもニックが警察に金のありかを話す前に、事件は起こった。パーカーは、警察に押収されたならともかく、どこかの横取り屋に金を奪われるわけには断じていかないということで、危険を承知であの町に取って返す。ニュースを聞いたネルスも急ぎ出発。パーカーとの合流を図るが、そこでハービンの件で彼と会う約束をしていた、キーナンの相棒サンドラさんが「ちょっと、これ以上待てないわよ!」と抗議する。でもそれどころじゃないと先を急ぎたがるネルスに、サンドラは結局同行することに。ここで女狙撃手が仲間入りである。

 ニックから金のありかを聞き出そうとする横取り屋、レヴァーサ刑事をはじめとする警察、そしてパーカー一味三人。果たして真っ先に金のありかにたどり着くのはだれか? 生き残るのはだれか? 最後に勝つのはだれか? スピードがすべての三つ巴対決! 万が一、三者が鉢合わせした場合に備え、付近住民はやっぱり避難しましょう。

 

……というのが、私の客観的分析とは名ばかりの、希望的展開である。……でも、普通に数ヶ月か数年後、ほとぼりが冷めたから金を取りにいく…というだけだったり。あるいはブリッグス再供給の武器を手に、ハンディやらグロフィールドやらエドやらトム・ハーリーやら(!)がみんな集まってきて、大集中砲撃を仕掛け、諸々木端微塵…とか。

 

 

2008/03/04

 事態は最悪の展開へ…………!!??

 

 ウエストレイク氏のHPが久々に更新された。ドートマンダーシリーズの最新作を執筆中らしい。タイトルは『GET REAL』 ドートマンダー一味が、リアリティー・ショーに関わるらしいのだが……。来年あたりには読めるんじゃないかと期待している!

 

 そしてそして、残すところあと1ヶ月半となった、パーカーシリーズ最終作の発売……。

 ウエストレイク氏のコメントと、ファースト・チャプターが公開された。はじめは三部作にするつもりはなかったらしいが、『Nobody Runs Forever』で書き足りなかったことがあると思い直した、らしい。今回の『Dirty Money』で一連のマサチューセッツの事件はきっぱり完結と宣言している。その気になるファースト・チャプターの中身は――、

 

 あぁぁああああっっ、なんてことにーーー!!!

 

 パーカーは久々にクレアと再会する。本当に久しぶりだ、クレア。そこで彼女から衝撃のニュースが!

「ニックが逃げたのよ」

 うわーーーっ!!と、このときは思わず手を叩いて喜んだのだが……恐れてはいたが、考えたくはなかった事態が――。

 ニックの逃亡。しかもクレアによると、地元警察とFBIの縄張り争いかなにかで、まだ取り調べが行われていなかったらしい。つまり当局はまだ金のありかを知らない…! そしてニックは、警官を殺して逃げた、と――。

 うわあああ、やった? やっちまったのか、ニック!? そんな……、

 これを聞いたパーカー、「俺たちはまだ相棒だろうか?」そして、首を振る。警官を殺した時点で、もうアナザー・ゾーンに入ってしまったと。

 そして今後を話し合うためにネルスに連絡を取ろうとする。そこでファースト・チャプターが終わる。

 これは、つまり、どういうことになるかって、まさか――

 

 パーカーVSニック!!??

 

 ダーティー・マネーをめぐって、かつての仲間同士で血みどろの争い!? いや、待て。ちょっと待ってくれ。警官を殺すことの意味がわからないニックだろうか? いや、それ以前に、パーカーを敵にまわすことの意味がわからないニックだろうか? なんたって彼はあの『殺戮の月』参加者である。パーカーの金を奪ったらどんな事態になるか、その目で見て知っているはずだ。

 あるいは、パーカーと敵対関係ではなく、協力路線を持ちかけてくるかもしれない。だが警官を殺した危険な状態の彼と、パーカーが再び組むだろうか…?

 殺したこと自体、信じたくない心境だ……。

 いやあああああっ! ニックうううううううっっ!!!

 

 ……『Dirty Money』で、ニックの生存率はどれくらいだろうか?

 パーカーと両方生き延びて、綺麗に終わる、なんてことがあるだろうか。あぁぁ、恐ろしい、悲しい…。

 敵対するなら、ニックは分が悪すぎる。敵対悪党生存率ほぼゼロ%のパーカーに、ネルスとサンドラさんの登場も確実そうだ。ただしサンドラさんはまだ敵になるか味方になるか不明。こちらも気になる動きをみせそうである。というかネルスが心配になってきた。何事もなきゃいいが…(※当時の自分のお人好しぶりよ…)

 パーカーは二作も仕事を共にした元相棒を殺すのか? 金を隠した三人の強盗の運命は!?

 恐ろしい、悲しい、と言いながらも、やっぱり楽しみにしている。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

この日記が、私の両シリーズ覚え書きの最後のページでした。

同年、ウエストレイク=スターク氏の訃報を受けました。

『Dirty Money』と『GET REAL』入手し、目を通し、読んだ気になりました。

私はペンを置き、ノートを閉じました。

 

 

 

そして11年後、2019年4月

 

 

 

あのバズーカ運転手絶対許さん!!!!!

 

 

 

あはははははははは……(汗か涙か)

 

(※過去記事「11年目の真実」)

 

……復活したわたくしめが、なにを書き殴っているかは、これまでと、そしてこれからを、お許しいただけるならば、ご覧くださいませ……。

 

……まあ、その、つまりは、およそ四年の熟成期間(2004-2008)を経ると「ダリーシア氏が出てた」、「いやあああああっ! ニックうううううううっっ!!!」になる、という壮大な悲劇の記録。

 

……というだけではなく、上記の経緯があってこその、妄想集『哀歌』となりました。よろしければ、どっかのバズーカ運転手とわたくしめの因縁の結末(!?)を、ぜひご覧あれ! 近日にアップします。(長いあとがきのほうは、ブログにも載せるかもしれません)

 

 

いや、このうえもなく幸せな読者ですわ、私は。

 

 

f:id:Anridd:20190209231812j:plain

 

※※※

当方の駄文――ファンフィクションはこちら。
ドートマンダー・シリーズ:
『エメラルド始末記』『ファースト・ネーム』『ココナッツと蜘蛛』『エキストラとスタントマン』
悪党パーカー・シリーズ:
『哀歌』『最終作Dirty Moneyについての考察』『アフターワールド』『ラスト・デイズ』『ダーティー・ゴールド』『ライン』
※※※

 

あるかわいそうな読者の話。(前編)


以下、自己憐憫に陥ってしまった覚え書き起こし。悪党パーカーシリーズ。(未翻訳作中心、くれぐれもネタバレ注意!)

 

我がドートマンダー&パーカーシリーズについての、書き殴りノートより。(※や、下線は、現在の足し)

 

事の始まりは、おそらく2004年下半期、『殺戮の月』を初めて読んだころ。

 

 

2004年下半期

 パーカーシリーズ『Nobody Runs Forever』発売告知来たぞ!

 できることなら、またインターネットを漁って、パーカーシリーズ絶版本を集めたい。グロフィールドシリーズも。

 次の未翻訳作(※『電子の要塞』の次という意味)『Breakout』は、パーカーが刑務所から脱獄するところから始まるらしい! うわぁ、大変…。

 最新作『Nobody Runs Forever』は、タイトルが最終回っぽいけど、そうではないらしく、安心。ウェブ上でちょっと見たところ、ダリーシア氏が出てた。(Dalesiaって彼だよな?) 『殺戮の月』のパーカーの仲間は、二十数年を経て、マッキー、ワイツアー、カーロウ、エルキンズ、ウィスとカムバックを果たしている。

 早く新作読みたい!

 

 

2005/XX/XX

 主にドートマンダーシリーズのこと、そして「ダリーシアにまた会えるのを楽しみにしています!」と、つたない英語で書いたファンレターを送りつける。

 

 

2005/12/??

 パーカーシリーズ最新作『Nobody Runs Forever』ゲット!

 第一部まで読み進む。簡潔率直な文章、会話。ドートマンダーシリーズよりかなり読みやすい気がする。(※全然読めていなかったことが後に判明。当時TOEIC500点台)

 

 シンシナティでパーカーとダリーシアを含む7人の男が、仕事の話をするために集まり、顔合わせがてらポーカーをしていた。そのときパーカーは、男たちの中の一人、ハービンという人物が、盗聴器を隠し持っていることに気づいた。6人の男たちは、ポーカーを続けるふりをしてハービンを取り押さえ、ハービンを連れてきた男マクウィットニーにあとを任せ、ミーティングを中止、解散にする。その後ダリーシアがパーカーに仕事を持ちかける。ジェイク・ベッカムという男が企んだ現金輸送車強奪だが、パーカーはどうも背景に感情的なものが絡みすぎていて気に入らない。ベッカムはダリーシアの釣り仲間らしい。『殺戮の月』の途中、「釣りに行く」と言っていたからね。しかしトラブルの種になりそうなベッカムを見て、ダリーシアも「あんた(パーカー)と、俺と、装甲車と、サツと、警備員だけだったらいいんだがな」とこぼす。さらに何故かハービンを追う賞金稼ぎキーナンがパーカーに接触してきて、さらにベッカムが何者かに足を撃たれ、その疑いがパーカーに……。…ややこしいことになりそうである。

(中略)

 今のところ派手なアクションシーンはないが、慎重で冷静、言葉少なく、愛想なしのパーカー。今回はダリーシアが相棒を務めるよう。彼の前の相棒トム・ハーリーは『地獄の分け前』で電話に出ていたが、もうほとんど引退状態らしい。ダリーシアもまた常に冷静沈着で無口なタイプだろうが、パーカーの隣にいると、だれもが多少陽気なおしゃべりに見える。グロフィールドやエド・マッキーのように元々元気の良いキャラでなくても、ウエッブやカーロウとか、おとなしめのキャラも、パーカーの相棒なら気さくな外交役になる。パーカーのこの強烈なクールオーラはすさまじいものだ。

 

 

2006/01/??

『Nobody Runs Forever』読了!第二部に入り、登場人物がどっと増え、パーカー以外の人物視点で物語が進行するので、どんどん入り組んでくる。            

(以下、ただ内容をなぞるだけなので、中略)

おいおい、パーカーですらまだだれも……。…いや、パーカーを殺人鬼呼ばわりするつもりはないんだが、『電子の要塞』では、第1ページ1行目から、その……。

 トラブルが起こりはじめたが、パーカーとダリーシアは着々と計画を進める。パーカーが今回武器調達のために接触したのは、ブリッグスという男。『殺戮の月』の最初でパーカー、ダリーシア、トム・ハーリーらと仕事をしていた、あのブリッグスである。

(中略)

 あとは強奪当日を待つばかり、と思いきや、またしてもトラブル発生。今度は謎の美女尾行者。パーカーはロイ・キーナンの相棒サンドラだと気づく。

(中略)

 事前のトラブルは絶えなかったが、決行当日もトラブルが続いた。

(中略)

 パーカーたちは、ダリーシア自慢の教会に身を隠す。

(中略)

 不審がられない程度の金だけ持って、いったん解散にする。おいおい、いいのか!? また金を置いていくのか!? また『殺戮の月』みたいなことになるんじゃないのか!? ダリーシアか三人目が、グロフィールドみたいな目に遭うことになったらどうすんの!?…などと心配したが、まあ、一ヶ月後くらいに回収するらしいので、たぶん大丈夫、か……?

(中略)

 今作でパーカーの相棒を務めたダリーシア。しかし出番は多かったにも関わらず、ほかの準レギュラーメンバーに比べて、性格、私生活など、かなり謎のままである。あちこち動きまわるので連絡が取りにくい、顔を合わせない仲介人の存在、趣味:釣り、くらいしかわかっていない。『殺戮~』よりずいぶん陽気で気さくな人になったように感じる(前述のパーカー効果?)。パーカーの信頼は今回一緒に仕事をしたことで、いっそう確かなものになった様子。またの登場が楽しみだが、パーカーの相棒特有の災難にはくれぐれも気をつけて。

(中略)

 ひょっとしてタイトル『Nobody Runs Forever』は…

 直訳:永遠に走り続ける者はいない。

 意訳:パーカーだって毎回毎回人殺しするわけではない。

ってことなのだろうか!? とにかく驚愕の事態だ!

 パーカーはおとなしくなったのか? それとも前作で未読の『Breakout』でよっぽど大暴れしたのか? こちらも読みたいなぁ。いや、それとも次回作で、反動がきて、『殺戮の月Ⅱ』なんてことにやはりなってしまうのか? どういうことでしょう、パーカー!?

 

 

2006/01/XX

ファンレターのお返事をいただいてしまう事件。(※詳細は過去記事「ある手紙の話」)

 

 

2006/XX/XX

新作『Ask The Parrot』、タイトルのみ発表!

(中略)

『Nobody~』で金を置いてきて、次作は『Ask The Parrot』とタイトルだけ早く公表されているから、スターク氏はすでに次作を書き上げておられるのではないか。だから一ヶ月後に金を取りにいくとき、なにかトラブルが起こるのではないか。要するに『殺戮の月Ⅱ』となって、ニック(もしくは三人目)がグロフィールドのような目に遭うのではないか、ということである。だれもがマッキーのように不死身とは限らないし。まあ、同じ展開がくり返されるというのも考えにくいが、パーカーの相棒には危険がつきまとう。ニックにはまた会いたいと思うが、またしばらくカナダに釣りに行ったほうがいいのかもしれない。余計な心配であることを祈る。

 

 

2006/05/XX

『Ask The Parrot』11月発売決定!

 パーカーシリーズの最新作『Ask The Parrot』が今年11月に発売される。あらすじはまだわかっていないが、必ずゲット! 気になるのは、その少し前の7月に、グロフィールドシリーズ第4作『Lemons Never Lie』=『レモンは嘘をつかない』が再販されることだ。これはもう、期待していいってことですか!? そうですね!? いいよねっ!? 期待するぞ!! するからなっっ!! ……グロフィールドのカムバックとニックの無事を祈って待ち続ける。もちろん『Lemons~』も購入予定だ。

(実際に買ってきたもの)

f:id:Anridd:20190509005446j:plain

 

 

2006/08/XX

『Ask The Parrot』は『Nobody Runs Forever』の続編であるという情報発表!

 ドートマンダーシリーズ『バッド・ニュース』読了!

(中略)

木村仁良氏があとがきで、パーカーシリーズについて触れていたのだが、そこには『Nobody Runs Forever』の続編『Ask The Parrot』との記述が! マジっすか? 予想的中!? やっぱりあの金が……ニックーーーーーっっ!!

…私はダリーシアを気に入ってしまったようです。無事を祈る。

 

 

2006/11/20

『Ask The Parrot』ゲット!

 予定より1週間早く『Ask The Parrot』が手に入ってしまった! うれしいけど、論文の真っ最中! 大丈夫か!? でも読んじゃうんだよなぁ。とりあえるパラパラめくりながら…。

 前作『Nobody~』で、警察に追われて、ひたすら丘を登ったパーカー。今回はそのすぐ続きから物語が始まる。逃亡中のパーカーの前に現れたのは、トム・リンダルという五十代の男。パーカーの逃亡を助け、仕事の話を持ちかける。リンダルはテレビにあふれる現金輸送車強奪のニュースを見て、パーカーに会いにわざわざ出てきたようだ。いや、悪いこと言わないから、そのパーカーさんはやめといたほうがいいんじゃないかい? 彼に関わった素人たちは、まず悲惨な末路が待っているし(例外あり)、前回だれも殺していないから、今回は大暴れの可能性もあるんだよ?…と余計なことを考えてしまう。しかしオールスターキャストものではなさそうだ。むしろパーカー単独ものか? 単独ものはこれまで傑作多しだけれど、ちょっとさみしい…。だれか知ってる仲間出てこないかなぁ。だが頼みのニックは、なんと警察に御用となってテレビに…………いやぁあああああああ!!(泣)

 …まあ、災難で殺されるよりはマシ? きっと関係者みんなが口を割ったんでしょう。ああ、ニックーーーーーっ!!(ニコラス・レナード・ダリーシアらしい)

 一方、なんとか難を逃れた(?)ラッキーマン・パーカーは、前回の金と今回の仕事の金、両方手に入れることができるのか!?

 

 

2006/12/30

『Ask The Parrot』読了。

 ニック逮捕の衝撃に放心状態となり、やけっぱちになりながら論文を書き上げる。もちろんパーカーを忘れたりはしない。年末にかけて一気に読み進んだ。

(以下、ひたすら内容をなぞるので、中略)

(パーカーさん、ついにあれを解禁)

 人間の内面の複雑さ、おもしろさを味わう作品なのかもしれない。パーカーは二人の男性にとって引き金である。機械のような男であるからこその。

 ところでここの競馬場の「グロ・モア」、グロフィールド・モア(もっとグロフィールド!)に見えてしかたなかったんだけど…。

 ああ、それにしてもニックーーーーーっっ! 早く次作でこのさみしさを埋めたい…。

 

 

 

◆◆◆◆◆ 

こうして「カウントダウン」が開始されました。

続く…。