A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダー・・・好きなことをぽつぽつと。

どん底映画に出会う。

 

まだ家の中では遭遇してないけど、G様! 車の窓に貼りつくとかやめて、G様! せっかく掃除したばかりで快調だったのにぃ~~! (しかも降りようとしたら、すぐそこに! 運転席側…)

 

明日の出勤時には、たぶん車内に侵入されているのではなかろうか…。ガクブル……!(だからって絶対に事故だけは起こすなよ、お前……)

 

まあ、そんな話はさておき、

 

このごろですが、さすがにどこにも公開できない某駄文を書きつつ、色々な映画を観ておりました。……家で。

 

いいかげんどこかに出かけなきゃならないと思うのですが、仕事、コンビニ、ドラッグストア、書店・レンタルショップぐらいで、ここ三ヶ月ほど済ませている気が……。

 

去年までがなんだったのかと思うくらい、閉じこもってますな! …いや、去年もおととしもたぶん、世の中と相対的に見たならば、それほど変わっていない出不精ぶりだと思うのですが、月一で遠征したり、長距離ドライブも惜しまず映画館に行ったりしていたこともあったというのに……。

 

まあ、そういう時期なんだと思うことにしますが……このままではマズいとも感じております。

 

そんな近況のところ、先日レンタルしてきた映画で、一つ書いておきたいのが、『マーダー・ライド・ショー

 

(以下、一部内容に触れます、注意)

 

 

ジャンルはホラーだったはず。

 

……なぜこの映画を借りるに至ったのか。別のなにかを検索しているうちに、ネット上で気になったという理由なのですが、……いや、まあ、すさまじかった。

 

どん底。これぞどん底

 

グロい。そして下品。なんなら、1秒に3回くらい下品。見るにたえないし、聞くにたえない。

なにより、救いがない。

それほど悪い子たちでもないのに、これでもかというほどひどい目に遭い、しかもだれも助けに来ない。一方的にやられっぱなし。それだけはやめてくれという事態が、これでもかと起こる。悲惨オブ悲惨。

あの一家、あれだけ人数いるんだから、一人くらい、一瞬だけでもやっつけられたり逆ネジをくらったりしてもいいんじゃないかと思ったのですが。

 

終盤、わけがわからなくなっていきましたが、彼ら、別に不死身の超人だったわけではない。それなのに、やっつけられない。ダメージくらわない。あの世界で、万物創造の神のように、ひたすら無敵で君臨し続ける。

 

よく、ホラー映画の殺人鬼って、一瞬だけ、「やっつけられたか?」と犠牲者側が希望を持つシーンがあるじゃないですか。それがない。

 

我ながら、よく最後まで見続けたな、と思いました。

 

この作品、決して狂人が作っているわけではない。ちゃんと正気の人が、わかっていてこれを作り上げたことが、観ていてちゃんとわかる。

 

救われず、報われず、一方的になぶられ、想像を超える最悪な目に遭わされ、いったい私はなにを観ているんだ……と鑑賞しながら何度も思いました。

 

ホラー映画には、不謹慎ながらエンタメだから許される、ある種の爽快さやカタルシスがあると思うんですが、この作品にはまったくない。そう見えました。

 

全然スカッとしない。モヤっともしないけど、待てども待てども、カタルシスはない。

 

てか、おっちゃん、助けにくるんじゃないんかい! …いや、無理だろう、駄目だろうとは思ってましたけど。…そこも矛盾ないように、巧みに描かれてましたもん。

 

見られなくなる寸前、うんざりする寸前で止めてくるのが、またこの作品の、ニクいくらいに絶妙なところだと思いましたが。

 

いや、なんだこの時間…、と途方に暮れました。

 

 

ところが、観終わって数分後、なにか不思議な感覚を覚えたのでした。我ながら、びっくりです。こんな効果は思ってもみなかった。ちょっと前まで、「なにを観る羽目になったんだ、もう…」とか思っていたのに。

 

たぶんどん底を見たからこその「爽快感」

どん底を見せられたからこその「カタルシス

変な言い方ですが、心洗われ、前向きな気持ちになったのでした。

 

こんな理不尽、こんな最悪があるのか。

 

最近、私は「人恐怖」と知人から明言をいただいたのですが、

 

まったくお前の陰鬱や内籠りなんて、ちっぽけなもんだ、と。

 

ここを見たのだから、もういいだろう。歩いても、どこへ行こうとも、と。

 

これは、忘れられない作品になってしまいましたな、きっと。

 

こんな、「救いのエンタメ」もあるのですね。

 

 

 

 

(実を言うと、あんまリンク貼りたくなかった…なんて)