※私信:メールありがとうございます! 非常識な時間に通知をつけてしまいそうですので、明日の日中に返信させてください。m(_ _)m
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さて、
全力謝罪案件でございます。
不肖わたくしはドートマンダーシリーズとパーカーシリーズ、どちらも、未翻訳作含めてすべて読破したなどとどこかで豪語しておりました。
が、ここ数日でその認識はまったくの誤りだったことに気づきました。
お前は、どちらのシリーズも、最終作を読んだとは言えない状態だった!
ほとんど発売日とともに手に入れたくせに、中身をほとんど見ていなかった。
……いや、そんなはずないのです。目を通しました。大筋をつかんでいました。つかんだつもりでした。
大筋すらとらえられていなかったことが、この数日でわかりました。
気づくのに、十年かかりました……。
なんでこのようなことが起こったのか。
恥ずかしながら、いくらでも言い訳はできます。
英語力。読解力不足。ほかに諸々やることがあった。愛着が落ち着いた…。
しかしおそらくいちばん大きかった要因は、
これで最後だなどと認めたくなかった。受け入れられなかった。この先がもうないだなんて思いたくなかった。お別れなんて嫌だった。
もっとあんな話こんな展開が見たかった。そんな想像も越えていく世界をこれからも読み続けたかった。
これを読んだら終わりだなんて考えたくなかった。
だから、適当にページをめくって、あとは本棚に放置していたのだと思います。
それでも当時、訃報を知ったときは、受け入れたつもりでおりました。いつかこの日が来ることは避けられなかったはずだ、と。物分りの良い子ぶってかなにしてか。
現実を受け入れるのに、十年かかりました。
なにより突然のことだったので、氏もこれで最後にするつもりはなかったと、この傲慢な一ファンは考えていたのです。だから、作者が最終作にするつもりがなかった最終作を、ちゃんと読むことができなかった。
今、十年ぶりに、最終作の完成度の高さに戦慄しております。どちらのシリーズも。
あの当時も、まったく読んでいなかったわけではありません。いくつかは、思い出しました。こんなことやあんなことがあったのに、忘れていました。
お前は最も敬愛する作家の最後のメッセージを、十年間、目を閉じてなにも読んでいなかったのか、と愕然とする思いです。
そして今、十年ぶりの大興奮に胸を躍らせています。
また会えたね、皆さん。
ご覧のとおり、こっちは相変わらずです。
So You Come Back! Gents!
次の記事からちょっと書いていきますね。