A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

ドートマンダーとパーカーの妄想集(二本目)

今日(昨日)は、今井くんの令和初完封に感動しておりました!! 絶対今年は現地まで観にいくんだからね…!

 

さて、二本目上げます。(リンクは記事の最後に)

 

二、ファースト・ネーム

 『愚かな質問には』(1981)、ケルプ視点から。大遅刻したドートマンダーに呼ばれ、O・Jを出発するが、すでにデムロフスキ―とマトロックが泥酔していた。

 

ドートマンダー、ケルプ、ラルフ・デムロフスキー、ハリー・マトロックほか。

 

主な参考文献:『悪党たちのジャムセッション』、『泥棒が1ダース』、『ウェストレイクの犯罪心理学講座』(ハヤカワ文庫、1978)

 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

《注意!!》

①一ファンの妄想をテキスト化したものです。ほかのどなた様とも関係がございません。

②検索避け機能等を考慮し、pictBLand様にアップすることにしました。

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当方の書くものはBLではありませんが(読みかた次第ですが…)、BL作家様やBLを楽しむ方々に迷惑はかけたくありません。ご了承願います。

問題発生の場合、予告なく削除します。

 ③各話の鍵(パスワード)は、このブログ名を、コンマ抜き8文字で入力してください。

 ④最後に、未翻訳作含めて、思いきり内容に触れています。ネタバレしています。許していただける方のみ、アクセス願います。

 

 

二、ファースト・ネーム

https://pictbland.net/items/detail/794132

 『愚かな質問には』(1981)、ケルプ視点から。大遅刻したドートマンダーに呼ばれ、O・Jを出発するが、すでにデムロフスキ―とマトロックが泥酔していた。

 

 

 

妄想集より。<一、エメラルド始末記、冒頭部>

 

(ここでは一部イニシャルor伏せ字です。リンクは記事の最後に)

 

不肖わたくしめによる、ドートマンダーものの妄想集その1、冒頭部。

 

※『ホット・ロック』(1970) ネタバレ注意!

 

 ◆◆◆

 

「ミスター・D? 調子はどうかね? ヌコリミだよ」

 Dには、その声にも名乗られたらしい単語にも、聞き覚えがないように思われた。だから疑い深い調子で、自宅の受話器に応じた。

「ほう」

「アキXX大使の」

 それで、Dの頭の奥でなにかが光った。けれども記憶の破片をかき集めるのに少し時間がかかった。遅い朝食のフレンチトーストを一口かじって飲み込むまでには、その破片はかろうじて形を成していた。エメラルドだ。なんとかエメラルド。

 あのいまいましい、なんとかエメラルド。

「そこにいるのかね、ミスター・D?」

「いるよ」

 Dは喉を整えながら言った。

「やつが帰ってきたぞ」

「そうか」

 アキXX大使の言葉が意味することはすでにわかっていた。だがにわかには信じられない思いだった。あれから三年が過ぎていた。もう四年になろうとしていた。その間色々なことがあり、最近は自分の生命に関わる厄介事を抱え込んだせいもあって、Dはあのエメラルドの一件をほとんど忘れ去っていた。

 一件どころか、五件だ。Dと仲間たちは、あのエメラルドをそれだけ盗む羽目になったのだ。挙句、依頼主のタラXXXのI少佐は、Dたちに二十万ドルの報酬を支払う約束を反故にし、故国へ逃げ帰った。その直前に、Dは少佐からエメラルドを強奪し、二十万ドルを持ってくるまで預かると言い置いたのだった。

 並の五倍も苦労したのに、一文にもならなかった仕事だった。今日までは。

「待ちくたびれましたよ」

「私もだ」Dの言葉に、アキXX大使は同意した。

「帰ってきたのはいつです?」Dが尋ねた。

「我々が気づいたのは今朝だ。しかし少なくとも一昨日にはニューヨークに入っていたようだね」

「もっと早く教えてほしかったですね」

「私もきみと同じだったのだよ、ミスター・D」アキXX大使は弁解したが、それほど悪びれている調子ではなかった。「もう半ばあきらめていたんだ。あの少佐が向こうでくたばるかなにかして、二度と戻ってこないんじゃないかとね。あれから三年だよ、ミスター・D。きみとの契約を破って、エメラルドの件を公表することも考えたが、そういうことさえも忘れて過ごしていた」

「わかりましたよ」Dはため息まじりに言った。

「あれをまだ持っているのかね?」

「もちろん」答えながらDは、「あれ」の隠し場所を思い出そうとしていた。

「近々きみに接触があるだろう。片づいたらすぐに電話してくれるね?」

「ああ」

「上手くいくことを願っているよ」

 電話を切ったあと、Dはベッドルームに行った。彼の誠実な同居人のMは、すでにセイフウェイ・スーパーマーケットのレジの仕事に出かけているので、家にはほかにだれもいない。

 ベッドサイドの引き出しだ。三段それぞれに偽の奥板がはめられているのだが、Dが外したのは二段目のそれだった。取り出したのは、黒い小箱だった。開けると、同じく黒いヴェルヴェットにくるまれた緑色の石が、あくびをする人間の涙のように、きらりと光を放った。三年ぶりのお目覚めというわけだ。

 だがこのエメラルドは本物ではない。およそ三年前に、アキXX大使から受け取った模造品だ。そのときDは、本物のバラXX・エメラルドを、今日の電話主の手に渡していた。

 Dと仲間たちは、自分たちをだましたタラXXX大使を許すつもりはなかった。それで、いつか大使がエメラルドを実際に二十万ドルと交換する気になって戻ってきたときも、本物を渡さないと決めていた。もう四年前になろうとする最初の仕事のとき、Dと仲間たちは、アキXXの展示場からエメラルドを盗んだ。そして最終的には、そのエメラルドを極めて穏便な形で元の持ち主に返したのだった。

 そのとき、アキXX大使とのあいだに交わした契約はこうだった。タラXXXのI少佐とDが取引を終え、少佐がエメラルドを手に故国へ帰ったその時、アキXX大使は本物のエメラルドを取り戻したことを公表する。詳細な鑑定を待つまでもなく、I少佐は故国で喜ばしくない事態を迎えるだろう。

 DはもはやI少佐に腹を立てていなかった。少佐にも、彼の欺瞞に加担して、Dと仲間たちの苦労を倍にした、Pという弁護士にも。彼もまたタラXXXの顧問弁護士になるなどと言って、少佐と一緒にかの国に飛んでいったきりだった。

 いずれ、だれかに永遠に腹を立て続けることなどできない。アキXX大使が言っていたように、半ばどころかほとんど忘れて過ごしていたのだ。J・Dの人生は、それどころではない出来事であわただしかった。

 だがあのときの二十万ドルがようやく手に入るというのなら、まったく悪い話ではない。少佐は今度こそ本当にそれだけの金を用意してきたに違いなかった。なにしろ三年も待ったのだ。

 リヴィングルームに戻り、Dは自分の椅子に腰を下ろした。それからサイドテーブルに手を伸ばし、もう一度受話器を持って、A・Kの自宅に電話をかけた。しかし彼は出なかった。

 

 

◆◆◆

 

続きは記事の最後のリンクから(イニシャル、伏せ字なし)。

 

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※以下、参考文献一覧として。

 

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一、エメラルド始末記

 https://pictbland.net/items/detail/791849

『悪党たちのジャムセッション』(1977)セカンドコーラス‐7の後。あとはたぶん説明不要。

ドートマンダー、ケルプ、スタン・マーチほか。

 

 

 

 

 

 

 

ドートマンダーとパーカーの妄想集(一本目)

上げました。 

 

一、エメラルド始末記

『悪党たちのジャムセッション』(1977)セカンドコーラス‐7の後。あとはたぶん説明不要。

 

(記事の最後に、リンク有りでもう一度書きます。アップ次第順次です)

◆◆◆

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※以下、参考文献一覧として。

 

 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

 

 一、エメラルド始末記

 https://pictbland.net/items/detail/791849

『悪党たちのジャムセッション』(1977)セカンドコーラス‐7の後。あとはたぶん説明不要。

ジョン・ドートマンダー、アンディー・ケルプ、スタン・マーチほか。

 

 

ドートマンダーとパーカーの妄想集について(リスト)

◆リンクなし題目

(記事の最後に、リンク有りでもう一度書きます。アップ次第順次です)

(各話ごとに個別記事も上げます)

 

一、エメラルド始末記

『悪党たちのジャムセッション』(1977)セカンドコーラス‐7の後。あとはたぶん説明不要。

 

二、ファースト・ネーム

 『愚かな質問には』(1981)、ケルプ視点から。大遅刻したドートマンダーに呼ばれ、O・Jを出発するが、すでにデムロフスキーとマトロックが泥酔していた。

 

三、ココナッツと蜘蛛

 ケルプ宅でココナッツ型金庫に挑むドートマンダーの耳へ、留守電経由で妙なメッセージが続々と届きはじめる。『骨まで盗んで』(1993)の後くらい。

 

四、哀歌

 パーカー、グロフィールド、ディヴァーズ、トム・ハーリー、あと一人。

 (+あとがきと、主に『Dirty Money』(2008)の話)

 

五、エキストラとスタントマン

 ジャドソンに誘われたスタンは、映画にエキストラ参加することに。見覚えのある人物が主演を務めていたが、急遽カースタントを求められ、さらにはとんでもない事件に巻き込まれる。『GET REAL』(2009)の後くらい。

 

◆◆◆

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※以下、参考文献一覧として。 

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◆◆◆

一、エメラルド始末記 

https://pictbland.net/items/detail/791849

『悪党たちのジャムセッション』(1977)セカンドコーラス‐7の後。あとはたぶん説明不要。

 

二、ファースト・ネーム

https://pictbland.net/items/detail/794132

 『愚かな質問には』(1981)、ケルプ視点から。大遅刻したドートマンダーに呼ばれ、O・Jを出発するが、すでにデムロフスキ―とマトロックが泥酔していた。

 

三、ココナッツと蜘蛛

https://pictbland.net/items/detail/795503

 ケルプ宅でココナッツ型金庫に挑むドートマンダーの耳へ、留守電経由で妙なメッセージが続々と届きはじめる。『骨まで盗んで』(1993)の後くらい。

 

四、哀歌

https://pictbland.net/items/detail/799213

 パーカー、グロフィールド、ディヴァーズ、トム・ハーリー、あと一人。

 そして、「長いあとがきと、主に『Dirty Money』(2008)の話」

https://pictbland.net/items/detail/799217

 

五、エキストラとスタントマン

https://pictbland.net/items/detail/801704

 ジャドソンに誘われたスタンは、映画にエキストラ参加することに。見覚えのある人物が主演を務めていたが、急遽カースタントを求められ、さらにはとんでもない事件に巻き込まれる。『GET REAL』(2009)の後くらい。

 

 

 全体的に、不親切な書き方をしていると思います。失礼します。

 

もうすぐですが、まず......(次記事の件について)

いや、ファンと言いながら、自分がいちばん冒瀆行為をしているだろうという、意識はあります。本来こんなもの表に出すべきではない。

 

しかし、かのモーリス・ルブランもやった。で、激怒されたとか。

 

それはそうだ。

 

きっと、永遠に走り続けるものはないし、そのためにほんのわずかだけひと役買えたら、、、なんて考えも、はなはだおこがましいでしょう。

 

なにより、それが建前である自覚もある。

 

お前、恥ずかしくて二度と著作読み返せなくなるぞ、という恐れもある。

 

しかし、もうこういう形でしか、私には発信できない。

ブログ記事という形では行き詰まっている。

 

本当に申し訳ない。

 

読者ゼロでも受け入れますし、どなたか一人でも読んでくださったとして、調子にだけは乗りません。

 

 

ただ、思い出に。

 

おわったぁあああああああ!!!

令和初日! 

 

五本目! 書き終わりましたぜ! まだ全然推敲してないですけど、とにもかくにも始めから終わりまで到達しましたぜ! あとは時間の問題!

 

現、約19万字、+追記。

 

どーとまんだー&ぱーかー、たんぺん(ちゅうへん?)、にじそうさく。

 

およそ二ヶ月の仕事にしては、量だけはこなしたほうでないか? 私にしては。

……おや、あっちにもこっちにも多大な犠牲が……。(連休明けには気合いを入れ直したい…)

 

平成の終わりですか? もちろん……

 

きゃー! きゃー! 十亀さぁん! 絶対今年はメラド行くぅうううううう!!!とかこっそり脳内フィーバーしながら、五本目を書いておりましたよ。そのまま新元号に突入でしたよ。

 

まったく三十年前の自分が見たら、どう思うことか。

 

まあ、幸せなやつです。

 

もう少し形を整えたら、公開準備に入ります。たぶん簡単な鍵をつけます。

 

本当に、本当に、書いてごめんなさい! 

 

 

ごめんなさい!!!!!

 

 

まがいものの質もない、まがいもの。

あるいは、単なる妄想。

それでも許してくださり、お付き合いくださる方に、一人でも目を通していただけたらなら、このうえもない喜びです。

 

 

 

 So let’s come back! Gents!

 

 

まさかの継承制!?(またパーカー相棒の話)

 

 

(※例によって、未翻訳作含むネタバレご注意を)

 

 悪党パーカーの相棒とは、まさかの継承制だった…?

 

 ある仕事で、ワン・オン・ワンの相棒だったと見なせそうなのは、以下四名。

 

 初代(捕まる拷問される撃たれる)

 二代目(撃たれる交通事故撃たれる捕まる)

 三代目(敵により死亡確認)(次作でなんの弁明もなく元気いっぱい)(なお、弁明三十年後)

 四代目(PART1-1で見捨てられる)(ファイナル・グッバイ相棒)

 

と、錚々たるキャリア。

 

(三代目、定義上、若干微妙。いつもだれかもう一人いたかな…。ただ出番的には申し分なし)

 

 

初代「俺の相棒は、ほんとに気が短い男なんだ」

 

二代目「ねえ、Bさん、おれの友だちはひどく気が短いんですよ」

 

と、まったく同じことを言っているのが笑える。(いずれも当人隣にいる)

 

 二代目と三代目は、いずれもパーカーの前でヌード披露済み(言い方)

 

 三代目と四代目の狂人芝居(※ぶっ殺されてぇのかゴルァアアアッ的な演技のこと)

 

 

 意外なのは、シリーズ定番とも言える主にPART2・3の視点変更場面で、初代がたぶんない。三代目はちょっとだけ、しかも同じことやってないですか…? 初代の頃は、それほど多人数の視点変更は起こらなかったからとも読めるけれど、とくに三代目が少ないのが意外。彼のガールフレンド視点のほうが多い。

 二代目は、かなりごっそり自分視点パートを確保したうえ、スピンオフ主役だからまあ十分。

 四代目の二作の彼視点パート、本人談「今が最悪で、これ以下はない」→「人生最悪の週」(不憫な四代目のために言うと、パーカーはちゃんと彼のことを「my partner」と単数形で話している)(…だってそうしないとグッバイ相棒にならないもんな……)

 

 

 集めたら、能力バランスがとても良い。初代:金庫破り、二代目:なんでも屋&俳優、三代目:なんでも屋、四代目:運転屋

 よしっ、これで五人チーム作れば最強なはず……!?

 

 いつぞやの入れ替え戦でやった『ホット・ロック』や『天から降ってきた泥棒』での妄想がはかどりますな!

 ……たぶん、主人公以外、生還しないエンドとかありそうだけど。(おい)

 少なくとも五人とも無事なんてことはあり得まい。そう考えざるを得ない面子。

 

 

◆年齢推測。

 まずパーカーが不明。たぶん年を取っていない。

 ドートマンダーが三十七歳からはじまって四十四歳で年を取らなくなったことを考えると、パーカーは四十代前半くらいか。

 まともに計算すると、たぶん五十代には入っている。

 恐るべき身体能力は、いつまでも健在。

「ちっ、体が凝ってなきゃやれたのに…」(※要約)

 体が凝っていた理由は、二度寝。(えっ)

 ちなみに相手は、そのう、四d――。(なめプにもほどがありませんか)

 

 パーカーの仲間は「四十歳前後」が多い。三代目、マイク・カーロウ、フランク・エルキンズなどが、そのように書かれている。

 

 二代目は、『殺戮~』で「三十年配」

 ……しかしそうなると『襲撃』『カジノ島~』はいったいいくつだったんだ? それに、パーカーとは整形前からのつき合いだったんでしょ?……というちょっとしたびっくり案件になる。

 若く見えそうだし、三十二くらいかな、『殺戮~』で。

 

 四代目、不明。でもパーカーよりは若いだろう。

 

 初代は、パーカーより年上ではないかと思う。『殺戮~』で集まったメンバー十一人が「二十代半ば~四十代後半」 二十代半ばがディーヴァズくんで、最年長が初代だったのでは。

 

 作中のある時点で、年齢が明示されているのは、ディーヴァズくん(でもいちばん明確に年を取らなくなった人)、トミー・カーペンター(24)とノエル(21)、サルサ(37)

 

 

◆戦闘力推測。

 

 ……二代目の戦闘力は、スピンオフシリーズで実証できるでしょう。

 

ほか一例:『殺戮の月』、某シーン。

 

 実質7~10人でVS40人超え+幹部

 

①ウィス&エル、停電を起こす。

②三代目&ハーリー、外で警察を押さえる

③ディーヴァズくん、電話線を切る

 

④カーロウ、ウエッブ、四代目、屋敷正面に車で乗りつけ、銃撃戦開始。(運転屋にバリバリ戦闘させるパーカーシリーズ)

⑤パーカー、初代、ワイツアー、デュカス、裏から屋敷に乗り込み、各個撃破。

⑥三代目とハーリー、屋敷側面にまわる。四代目とディーヴァズくん、もう一方の側面にまわる。(負傷者一名)

⑦初代、爆弾投入。

 

 ⑤のメンバーが、おそらく精鋭中の精鋭。最終的に「一人足りない」という事態になるが…(合掌)、この四人がパーカーも認める剛腕となるのだろう。

 それにしても、これは初代の復帰戦になるのだけど、さりげない大暴れぶりがスゴい。最年長じゃないかもしれないし、年齢なんて関係ないのかもしれない。初代は『犯罪組織』『弔いの像』でも敵を仕留める活躍がある。普通に強い。ただ相棒がバケモノなだけなのだが(投げナイフで必殺、練習なしの弓矢で必殺、素手で必殺、等々)、その相棒にバトルシーンで肩を並べていられるのは、やはりすごい

 

 三代目、…大丈夫か?と思いきや、『Breakout』では一発で敵を仕留めている。

 

 四代目、『殺戮~』でいきなり矢面(※初登場作)。別作で、三発撃たねばならないカールグスタフを、三人目の仲間が「一発だけしか撃ちたくない」と言うので、快く二発引き受けたらしい記述がある。いや、アナタ、忙しいでしょうが! それに三人目はあとから加わったんだから、任せてしまいなさいよ! 活躍シーンはうれしいけど!(※犯罪です)…と思う。が、それにしてもアドリブ力がなさすぎた……。

(自覚があるのか、カールグスタフとコルト・コマンドーも、仕事前に「練習する」と言って練習している)(←この真面目さ、どこかの二代目の……連日仕事なのに、夜はかわいい図書館の女の子とデートして車で取っ組み合って帰ってシャワー浴びてたら背後から殺し屋が来てパーカー参上、というお色気シーン……はどうなんだ、と思わずにいられない)

 

 

◆パーカーからのご寵愛推測(語弊)

 初代、親しみが感じられすぎて、パーカーから警戒される。でも結局次の仕事にも連れていかれる。パーカーが演技ではない笑みを見せ、「いやな町だ」と雑談か愚痴めいた話もはじめるほとんど唯一の仲間。初代「そういうもんさ」P「だったら、町はみんな嫌いだ」(←ひどい駄々っk……いや、八つ当たり)なにかあれば最初にパーカーが電話する人物で、なんやかんやものすごく頼りにされている。パーカー、一作で二度も救出。自分も重傷なのに「相棒を死なせるな」、さらにその後、他所の襲撃者からの巻き添えまで気にしてあげている。

 

 二代目、「馬鹿、間抜け、気違い」と言いたい放題言われながら、四度も仕事に誘われる。何度も救出される。事故で人事不省になって、警察の手に落ちる運命が確定しようと、パーカーは、司法取引で売られないように二代目を始末しておこう、とはほんの一瞬も、一文字も考えない。…カムバック後ではこの「司法取引」問題がよく出てきて、実際『ターゲット』では「生かしておいたのは間違いだった」という結論を述べるのに、あの当時はそれほど盛んでもなかったんだろうか。それとも二代目だからこそか。

 

 三代目、カムバック最初の『エンジェル』から、パーカーの信頼絶大。彼が仕事に入るなら、パーカーは「話は変わってくる」と考えるほど。何度か発言を無視されているが、気にしない。命を救われたことがあるからと、監獄の前までパーカーを助けに行った、史上まれな人。ところがそのあと、パーカーに手を貸してくれるよう求めざるを得ない状況になり、本当は断りたいパーカーも、さすがに監獄の一件と今後のつき合いという「将来」を考えざるを得なくて、手伝うことに。また、電話でパーカーに紹介したお友達と、二度と会えなくなる事案発生。それでも文句も言わず、また次のコネを、周囲に聞きまわってまでパーカーに紹介してくれる聖人級。『Dirty Money』のその場面では、「an old partner」と地の文で書かれ、四代目の不憫さがさらに際立つ鬼の演出。(!?)

 

 四代目、不思議なのは、パーカーがこの人を、ほぼ一切批評していないところ。パーカーは味方にしろ敵にしろ、その長所であれ短所であれ、「○○はこういう性格だから、このように行動する」「こういう短所/長所がある」「裏稼業のほかに(食堂店主/俳優/レスラー/レーサー等)をしている」と考えるし、知っているが(例:三代目について、『友好的ながら、攻撃性を潜めたスタイル。ガールフレンドのほうが決断力ある知恵袋』)、彼に関してはそれがない。それで結果的に、四代目が謎の多い人になる。パーカーは本当に知らないのかもしれない。というか「少ししか知らない」と実際に書いてある。とはいえ、数回目線のみで会話するシーンがあり、息は合っている。なんなら某決定的な場面ですら、三人目の仲間より「信用している」と読める描写がある。「あいつとは旅行しない」というパーカーの話を、四代目は「信じた」……以下、要約回想「パーカー、仕事行くよ!」「仕事だめになったけど、また新しい仕事行くよ!」(ドライブ)「空港まで迎えに行くよ!」(ドライブ)「絶好の隠れ場所を見つけたよ!」(わくわくドライブ)「仕事用の車三台用意したよ! 警察車(本物)もあるよ!」「パーカー、ランチに行くよ! 店はもう見つけてあるよ!」「仕事前にディナーに行くよ!」(ドライブ&ドライブ)「パーカー、あいつ来なかったよ!」(超速ドライブからのカールグスタフ二発)

 ……不憫すぎる。

 前々記事の一件がなければ。

 

 

◆性格の陰陽

 

陰(パーカー <《越えられない壁》< 初代≦四代目 < 三代目 < 二代目)陽

 

 初代、落ち着いて見えるのに、とある作品では、超絶信じ難いおしゃべりキャラがいるせいでおしゃべりになり、結果撃たれるに至る事態に。

 四代目、相棒たちがあまりに陰性どもだから、陽性パートを引き受けている感。「レモネードスタンドを開くなよ」

 

 

最後に、この五人がチームを組んだ場合の妄想。

 

 二代目と三代目のおしゃべり&ジョークが止まらない。とっても仲良し。でもいつのまにか三代目のガールフレンドをめぐって喧嘩勃発。

 初代、イライラなパーカーをなだめにまわる。

 四代目、空気を読んで黙る。

 

 そして冒頭略歴のような事態がまとめて起こり、

 

 パーカー、結局一人がいちばんという結論に至る。

 

 相棒なんて「現地調達」すればいいや…。(例:レスリー、ブランドン、リンダル、サンドラ ※三人未翻訳作)

 

 だれもツッコミ役がいないパーカーの暴走ぶりは、『地獄の分け前』がスゴい。この人、なにやってんの!? と。

 

初代「パーカー、ちょっと待て…」

二代目「いや、パーカー、もういいだろ…」

三代目「俺もう帰るから。ブレンダが待ってるから。というか、俺の友だちが…」

四代目「殺し屋! 殺し屋来てる!」

 

 代わりに撃たれてくれる人もいなかったね……。

 

でもパーカーの聖職者お芝居は、四人とも金を払ってでも見たがりそう....。とくに二代目&三代目。「パーカーが!?  募金活動!!??」(爆)

 

 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

 

 

※※※

当方の駄文――ファンフィクションはこちら。
ドートマンダー・シリーズ:
『エメラルド始末記』『ファースト・ネーム』『ココナッツと蜘蛛』『エキストラとスタントマン』
悪党パーカー・シリーズ:
『哀歌』『最終作Dirty Moneyについての考察』『アフターワールド』『ラスト・デイズ』『ダーティー・ゴールド』『ライン』
※※※