A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

2週間にわたり、、、、

あんなイケメン強面セクシー音尾さんをもったいぶったように少しばかり見せられるなんて生殺しだーー!! 

 

かえって音尾不足が深刻だーー!! 望み渇きまくりだーー!!

 

だれか、私に音尾さんをください!!

 

 

 

……すみません。錯乱しました。

 

 

 

あと3ヶ月、3ヶ月の辛抱だ……。

 

……ライヴューには行けなそうだな。さすがに。

 

でも目下の悩みは、どうやってクロニクルに行くかだ……。行けるのか…?

 

 

それにしても、あの前編のお身体だけで特定された方々、さすがです。私はまだまだ子魚を名乗れないか……。いや、かなりかなりどう見てもそうである気はしたんですけど、だって、ありませんか? 好きな人ができると、ちょっとぱっと見が似ている人が片っ端からその人に見えてしまうことが。あなたであってくれという願望が投影された末のミスが。あるいはフライングが。

 

それにしたってもう5回も直で拝見した方でした。もうちょっと自信を持とう。

 

 

さて、と…、補給、補給、音尾さん補給……(重症。CDJ2016CDを聴くたび進行。〇年ぶりにカラオケに行きたくなるよう…)

 

 

 

 

 

今年二度目の、北海道。

さて、ちょっとですが、旅編でございます。前記事にも書きましたように、連れは母。

 

お昼頃、今年二度目の北海道上陸。新千歳空港に到着。

 

このたびは我が身内を、わがまま自己満足旅行につき合せることになったわけですが、まず向かった先はこちら。

『ベジポタラーメン Jill』さん。

 

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はい、『おにぎりあたためますか』で紹介されていたのが忘れられず、足を運ばさせていただきました。

場所は新千歳空港から電車に乗り、千歳駅で下車。3月のドライブ旅行で立ち寄った「サーモンパーク千歳」という道の駅のそばでした。それでも駅から徒歩18分くらいとあり、行きは道順に自信がなかったので、タクシーで。

イベント期間中だったそうで、「サーモンパーク」と隣の水族館も、近くのビアガーデンも大いににぎわっていました。

 

さて、Jillさんで、私がいただいたのはベジポタラーメンのトマトでした。母はスタンダードなベジポタ醤油。

おいしかったですよ~! 母も大満足してくれて。それに色々なスパイスも自由にプラスできて、味の変化も楽しめました。

最後にリゾットライスを入れるのも忘れませんでしたとも。そろって完食でした。

 

それから千歳駅まで歩いて戻りました。途中の交通公園が緑いっぱいでいい感じで。

いや~、それにしても北海道涼しいなあ! 歩いていてなんて快適なんだ!! うちの地元の蒸し暑さとは大違いだ! もう住んじゃおうかな! 住みたいなぁ!

・・・なんて思っているうちに雨がパラついてきましたが、お腹いっぱい食べたあとの良い運動になりました。

 

そのあと札幌駅に着いて、次に向かった先は、どのガイドブックにも載っているであろう、『羊が丘展望台』。

人生で、4、5回札幌に来たことがあるのですが、こちらは一度も訪れたことがなかった。もちろん母も。

好きな場所になりました。

この見事な眺めもさることながら、

 

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レストハウスの裏手にある、ラベンダー畑や、白樺やブルーベリー等の緑が、至福の癒しでございました。香料として売っているラベンダーは、なんだか合わないと感じるばかりだったのですが、生のラベンダーの香りはちっともくどくなく、心地よかった。また涼しさと空気のおいしさと相まってね。

 

写真には撮ってこなかったのですが、この展望台にある『ブランバーチ・チャペル』、ちょうど中で結婚式が行われているらしかったのですが、一目惚れしました! 建物の美しさ、静かでこじんまりしたたたずまい、そして周りの景観、白と緑・・・・・・。

なんだか外国にいるような気分になりました。あのイタリアの鮮やかさやまぶしさとは違うのですけれど、良い具合に非日常的というか、にぎやかな人の営みの世界から少しだけ離れていて、それでも我が庭にいるような、不思議な安心感もある場所。

 

人生で初めて、「ここで結婚やりたい!」・・・なんて思ってしまいました。相手もいないのに(笑) とくに縁があるわけでもないのに。というかそれまでは結婚式とか自分のはやりたくない!と思う類の人間だったのに。

 

よっし、北海道に移住すっか! 北海道で婚活すっか! 

 

・・・・・・なんてね。

 

バスにゆられ、『羊が丘展望台』をあとにし、札幌駅に戻りました。次に訪れたのは、『クイーンズソフトクリーム』

だって前回初めて食べて、とってもおいしかったんですもの。もう一度口にしたい&母にも食べさせたくて。

二度目もおいしかった! 次はもうトッピングなしでただソフトクリームのみひたすら味わってみたいなぁ・・・。

 

それからホテルに入って、しばし休んで、夕食のために向かったのは、『RAMAI』さん。

そう、ハナタレ全国放送でスリーフォーファイブが訪れた、スープカレー屋さんです。前回3月の旅のときは、ワンツーが訪れた『エス』さんでいただきました。もうミーハーここに極まれりな感がありますが、

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私はおいしくペロリといきました。母も完食しましたが、食べ終わったあと、ちょっと苦しそうでした。思えばソフトクリームも「さっぱりしておいしい」と言っていたけれど、そのときからそんなにおなかが空いていなかったのかも。

 

母は、食べることが好きな人で、普段から私よりよく食べます。その母が、この旅のあいだじゅうほぼ私と同じものを食べていたのに、私より早く満腹になったことに、少なからず驚きました。

 

そっか、そうだよな。いつまでも同じ程度食べ続けるなんて、できないよな・・・。

 

私も決して少食ではなく、むしろしっかり食べるほうです。それに加えてなんというか、札幌スープカレーのボリューム、いや北海道という大地の料理のボリュームに、何度か訪れて、いくらか気構えがあったので、今回は苦しくまではならずに済んだのかな。

 

ごめんよ、母。完全なる私の趣味に、つき合ってくれてありがとう。

 

翌日は、サンクガーデンのバラを愛でつつ、母も私も元気にジャンボリー会場に出かけて、大いに楽しんでまいりました。

帰りは新千歳空港で味噌ラーメンも食べたし、このたびの旅も申し分なく恵まれたものとなりました。

 

 

それにしてもホント、「食べる旅」をするようになったと思います。

体重には気をつけないと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

CDJ2016の記憶

行ってまいりました~! こちらグッズ売り場にて。

 

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そして、私が主に使用した応援グッズがこちら。

 

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ごめんなさい、わざとです(笑)。

 

 

さて、ジャンボリーの内容に触れますので、ご注意願います。

 

 

 

 

 

 

同行者は母でした。わたくしはこういう時のために、さりげなく、でもあからさまに、「布教活動」を続けた結果(母のいるところでDVDを観るなど)、母もまた兄さんがたを好きになり、特に安田さんのファンになったのではないかとにらんでいるところでした。

『悪童』も一緒に観たし、「安田先輩」と聞いただけでなにが出てくるのかわかるまでには間に合わなかったけど、「マッスルブラザーズ」がなにかわかるまでにはギリギリ間に合ったぜ、母! 

 

というわけで母には、安田さんうちわを渡し、いざ・・・!

 

席がね、事前に確認していなかったんですが、てっきり2階席かと思いきや、まさかの1階、しかもわりと真ん前で、会場入りするや否や、こちらの心臓バクバク状態。通常チケットです。ステージ奥の出演者の皆さんの表情がしっかり見えるほど前ではなかったけれど、それにしても、これは、いいのかっ、いいのかっ・・・私どもなどが、と。

 

私は人生でライブというものに出かけたことが一度もありませんでした(音楽系のね)。あんま声が出なくて、動きもついていけなくなりがちで、ごめんなさい、CUEの皆さん。でもものすごく楽しかったんです。母もジャンボリーが終わってすぐにそう言ってくれました。面白かったよ。いっぱい笑ったよ。ありがとう!!!

 

終わって、会場を出たあとは、なにかものすごく楽しいことがあったという感慨はたっぷりなんだけど、なにがあったかはよく思い出せないような、不思議な満足感に浸りながら、札幌ドームを右手に、帰路につきました。

 

前日入りしたのですが、その旅話はまた別の記事で。

 

さてさて、肝心のジャンボリー最中のことですが、

 

OPの登場シーン、最高でした! とくに、皆まで言うな、あの5人の登場だ!的な、兄さんがたが並んで舞台に現れたところで、早くもこちらのテンションMAX! うわーん! これが観たくて来たんだよーーー!!と。

そして、ちょっと期待していたところが、あまりに早く観られてしまったせいで我が目が信じられなかった、大泉さんと安田さんのデュエットシーン。私をナックスファンに引き込んだ空前のコンビが、さっそく肩を組んで歌っておられるところで、もう気分は光速昇天。ありがとうございます。

 

もう色々と、目の前で次々起こる夢のような出来事にノックアウトされ続け、恍惚として、あまり細かいところまで見たり気づけたりしなかったかもしれませんが、たっぷり3時間半以上、幸せそのものの中におりました。

 

月光グリーン、Chimaさん、そして綾野ましろさん。

とくにましろさん、CDJ2014のDVDで拝見したときよりも声に迫力があるように感じ、魅了されました。

それにしてもまさか『悪童』その後に、巻き込まれることになろうとは(笑)

 

 

大下さんの、韓国人キャラ好きです。そしてさすがプロ。北川さんとの司会進行が安定感抜群。宗吾会の方々、会場にいらしてましたね。

 

「安田先輩」の、企画者の想定を超える横暴(笑)。登場したその瞬間から、どこをどう見ても露出狂。大泉さん、ツッコミ狂う狂う(笑)。

しかし下をはかないことは、大泉さんのこと、予想していたかな。彼の理想の安田先輩ですから、なにしろ。でもあの顔はさすがにひどかった。ずっとだったもん(笑)

暗黙の信頼。期待を超えてくれる男、それが安田先輩。

生「安田先輩」をこの目にできた感激ひとしお。しかし直後に出てきた巻くんが、あまりにハンサムで、本当に同じ人物なのかと仰天。さすがです、安田さん。

 

ところですみません、ケンタウロスは、安田さんご本人でしたか・・・? まさかの登場の一瞬に驚き、目が追いつきませんでした。

 

そしてこの強烈な「安田先輩」の後という出番をものともせず、大声援とともに現れた後藤のリッキー! 大好きリッキーvV 私もお札一枚拾いたかった~。

 

馬鹿田中学OBおそろしすぎるって・・・。

 

『悪童』本公演の舞台で、唯一の心残りだった、メンバーの役と衣装の早チェンジが見られたので、うれしかったな~。

 

亜樹ちゃんのソロもよかった。間近で観られた。

そして藤尾さんのソロ、楽しみにしておりました。照明が途中で落ちることもなく、(藤尾さんがダイアリーで想定していた事態)、普通にお上手に、真面目くさって(ごめんなさい、笑)。でも素敵でした。

ただ素敵な愛の歌にすることを阻止するために、的確にツッコむ河野さんもナイス。鴨田のときも、基本的に大下さんか藤尾さんを叩くのに、安田先輩が一線を越えた(笑)とたん、真っ先にハリセン叩きつけるところがまた見事でした。

私はたぶんもうオクラホマのファンかも。いつからかな、『おにぎりあたためますか』をずっと観ているからか。でもたぶん二人の魅力にちゃんと気づいたのは、『直CUE勝負』の時だったかも。お二人がいることで、またいちだんと面白くなる。いわゆるイジられ役になることももちろんですが、長年培ってきた会長や兄さんがたとのコンビネーション、ベテラン感のある安定した進行、絶妙な合いの手や話の振り方、ツッコミ・・・お二人がいるからこそさらに楽しい。今度はお笑いライブに行きたいです。

 

そして今回は、私的にも身もだえするレベルでうれしい、そしてファンの皆さんも待望のデュオが目白押しでしたね。

 

ワンツーデュオ、「ケンちゃん、落ちないでね!」と思う間もなく颯爽と登場。けれどジャンボリーを終え、その後でCDを聴きながら思ったのですが、これはカンペになるのも無理はないですって(笑)。ほかにもたくさん曲もあり台詞もありな中で、中でも難曲でしょう、『僕らの時代』。しかし安田さんの世界と、彼がまぎれもなく森崎さんへ作ったことがわかる、「二人の」作品でした。至福。

 

さらにはFANTAN! 今年は空飛ぶFANTAN! ハラハラドキドキ大興奮の浮遊するFANTAN! シゲさんがわりと近く頭上を漂っていてどうしようこの胸軽くパニックなFANTANでございました。

ファンになってから、シゲさんと大泉さんは、『悪童』の舞台以外で生で拝見することはなかったのですが、今回は私的ナックス最接近記録を余裕で更新させていただきました。とくに大泉さん、FANTANの曲の後だったと思いますが、みんなでトロッコ(でいいのかな?)に乗って会場を動かれたときが、近い誓い地階ぃーーー!!な状態がひととき(錯乱)。

 

鈴井さん、若干ですが、パンフレットの写真が青白いお顔に見えたので、心配したのですが、絶好調でしたね。激しく既視感があるけれども、それでもまったく違和感のない、たっくん・・・じゃなっくて、彼(笑)。

『手漕ぎボートは海をこえて』は、ジャンボリーまでは見ないけれどもコアな『どうでしょう』ファン、とくに男性に、ぜひ聴いていただきたい作品ですね。たまりませんよ、もう。20年の節目を記念するにふさわしい曲。

それにしても聞くだけでもたまらないのに、D陣お二人編集による映像と、あのカメラワークは、いやはや、夢の・・・いや、決して見えない彼らのつながりの世界に入り込んで、目にした、そんな光景でしょうか・・・・・・。

私の周りでも涙をぬぐう方があちらにもこちらにもおりました。

 

『手漕ぎボート~』『ぼくらのキセキ』『悪童』その後のラストのあたりは、会場全体が感極まるような一体感を味わいました。

 

『ぼくらのキセキ』。並んで歌っておられる5人のお姿。歌詞。そしてこの曲を作ったのが音尾さんであるという事実。もうほかになにが入るというのでしょう?・・・という心境です。

 

いいなあ、ほんと。兄さんがたの歌声を聞けるだけで幸せなのに、それぞれが曲を作っておられるんだもの。兄さんがたが書いた詩なんだもの。

 

全体を通して、音尾さんのソロパートが目立ち、もうとっくに心は離れないどころか引きつけられっぱなしな私としては、いちいち興奮しまくりでした。

いや、そう言うお前はね、去年『モンキーパーマ』を第1話から見ながら、ずいぶん長いことED歌っているのが音尾さんだってことに気づかなかったやつだからね! ああ、なんかいい声、いい曲、好き、歌ってるのだれ? なんか英語で書いてあるけど・・・とか!!(←主にレンタルビデオで観たための事件でした)

つまりオッティ―に気づく前からすでに歌声のほうにも惚れ込んでいたわけで。

だめだ、好きすぎる・・・。

 

音尾さんとシゲさんのデュオ、私はこのたび最も楽しみに楽しみにしておりました。

好きなんですよ、お二人のコンビが。なんでかと言われるとまだ明確にできないんですけれども。

「残念」トラブルの後、戻ってきた音尾さんの台詞が、どう脳内再生しても「戸次さん、勘弁してくださいよー」にしかならないんですが、どうしてでしょう。少なくとも「チャック」と呼んでいたと思うんですが(笑)

『悪童』のエンディングが青空に・・・。

夢のハーモニーをありがとうございます。

 

 

ところでチャック、『悪童』の副音声を聞いたから思うんですが、わかってってやった? わかっててやりました?? 一番演技をしていた男チャック。無邪気な顔をしてまたやってやりましたか?(笑)

 

 

 そして『仲間のうた』、会場でも、そしてくり返しCDで聴くたび、ものすごく元気をもらえる歌で、リーダー!皆さん!ありがとう!!と心から思う。

もリーダーの声はすごい。迫力あって、心地よくて、和太鼓のような、人の体の芯を打つものがあると思う。メンバー5人の中でも、リーダーの声だけ違う質。だから必ず気づく。『悪童』と『HAUNTED HOUSE』を見てわかるのですが、登場するだけで人を笑顔にできる方。そのうえその無比の声です。

 

それにしてもプロとはいえ、3日連続、最後のステージまで全力の声を出し続けた皆さん、とくにリーダーと、あれだけ歌ったあとに『手漕ぎボート~』をあの声量で歌いきった大泉さん。そのパワーに頭が下がる。

 

 

最後は樋口さんが登場されて、いよいよ、これは夢か!?感がいっぱいになりました。しかし、これはまぎれもない現実。現実だからこそ。

私はいまだにこれといってなにもしていない状況ですが、樋口さんの曲、20周年の熊本公演、応援することで力になれれば・・・。

 

一緒に歌わせてくださり、ありがとうございます。

 

 

最後のマッスルは、あっという間の爆笑のひとときでした。怒涛の勢いで、もしくはちょっと目のやり場に困って(笑)、あまり細かい動きは覚えていないのですが、ついに登場された衝撃ははっきり覚えています。「大丈夫かい、ブラザー!?」のコンビネーション、さすが! いやはやまったく、生マッスルを見られる日が来るとは・・・。

 

思いっきり楽しんで、元気をいただいてきました! ありがとうございます!! お疲れさまでございました!!

 

 

こちらが主な戦利品。

 

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そして帰りに新千歳空港で。

 

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 てっきりonちゃんしか出ないと思って買ったフィギュアは、まさかのnoちゃん。

これはもう、ずっといわゆる箱押しの姿勢でいたつもりですが、正式に子魚を名乗れとのお告げでしょうか!?

 

こ、今後も精進しますっっ・・・!! ヽ(^o^)丿

 

 

 

PS. 安田さんなにやってんですか(笑) ガチにしてはキャラまんますぎませんか。

    音尾さん、どっちですか? やっぱあっちですか? 次週も、ですよね?

 

 

今・・・

CDJのCD聴きながら、寝ようとして、思い直した。

たとえ兄さんがたに会えなくなっても、進まないといけないね。

思い返せば、新卒の会社を2ヶ月でやめて、ニートして、フリーターして早○年、帰る場所が、一つどころかたくさんできていたことに気づいた。

涙。感謝。

深夜テンションで失礼。



・・・でも今年はまだまだいっぱい楽しむんだもんね!!(@^▽^@)

CDJ行ってまいりましたーー!!

まず、スターをありがとうございます!! おかげさまで無事元気に帰ってきたところでした。

 

大いに楽しんで、まさに夢の中にいるような時間・・・いや、時間もなにもかも忘れて、笑って浮かれて惚けてまいりました。

 

詳しくは後日、あまり内容に触れすぎない程度に、書かせていただきますが、・・・ああ、どうしよう、ますます兄さんがたが、CUEの皆さんが好きになりすぎて、もう、これっきり――遠征は今年かぎりかもしれない決意を固める気でいたのに、どんどん欲がわいてきて止まらない! まったくもってどうしような状況です\(*^ ^*)/

 

どこまで欲深いんだオマエは! これまで申し分なく恵まれてきたのに、そのうちまた捻挫でも失恋でもするんじゃないのか!(笑)

 

・・・それにしても、あんなに楽しい世界とは・・・・・・!!

 

 

今年はファンミに応募しちゃうかもしれな・・・(←仕事最上級繁忙期)

 

 

いや、まあ、このように浮かれておりますが、明日仕事ですし、頭を冷やしてきます。

 

 

死ぬまでファンでいたい。ただそれだけ。

 

 

そう思える出会いに感謝。

 

 

 

 

 

 

このごろの話と『源氏物語』の話②

 やったーっ! 『刑事7人』は見られる! 音尾さーーーん!!(はぁと)

 

というのが、最々近の心境でございます。

 

それよりはそこそこ前ですが、先日、失恋しました。…あ、いや、またか、というか、同じ方に。あきらめきれずに粘っていたんですが、今度こそ完膚なきまでに。

ただ、落ち込み期間はそれほど長くならずに済みそうです。いや、済みました。それ以前にその件でさんざんな脈なし具合に落ち込んでいたためでもありますが、ようやく失恋する覚悟がついたといいますか。

お前にしてはよくやった。お前にしては真っ向勝負をして、玉砕した。その経験ができた。それにしても時間がかかったけれども(苦笑)。

でもいくら色々なメディアで「市場価値」とか「女性のタイムリミット」とかなんとか言われ、「時間を無駄にするな」とか書いてあるのを見ても、やっぱり無理でした。そう簡単にやめるのは。

うるせーーーい!! 市場価値がなんだ!! なんで女ばっかそんなふうに追いつめワードを浴びせられなきゃいけないんだ!! (←失礼。正論も現実もわかっているつもりです。それに男性だって大変。それにしても果たして女性の幸せにつながる言葉なのか、考えてしまいます…)

ある方には、「それよりキミ、そもそも結婚願望あるの?」とも言われました。うぐ。

 

……じゃあ、私はいったいなにが欲しいんでしょうか?

 

これより少し前に、『源氏物語』を最後まで読破していました。後半の主人公が薫という人なのですが、これがもう…始末の悪すぎる男で(苦笑)。

自分の出自があやしいからか、自己の存在に自信がない。そのくせプライドが高く、「現世に執着はない。早く出家したい」とか言いながら、色々な理由をつけてもの凄まじく現世に執着する。出世と世間体第一の男。

そんな彼は、本命の女に「好きだ」と突進することができない。それだけならまだしも、他の女を「身代わり」だの「愛してはいない。本気ではない」だの言いながら抱く。

大塚ひかりさんいわく、「身代わり」と言わなければ女を抱けないほど自信がない。

『宇治十帖』は現代的だと読みながらしみじみ思ったのですが、そこではたと思い至りました。

「本命に向かえないほど自信がないのは、私だ」と。本命に挑む勇気がなく、傷を負うことから逃げまくり。ほかのことをやりながら。

過去にもそんなことをしてきたように思います。本命に立ち向かった末に玉砕したときに受ける傷が怖かった。そして本命以外を選択し、結局あちこちに迷惑をかけ、投げ出した(恋愛ではないですが)。

欲しいものがなにかわからない。あるいは欲しいものを直視する勇気がない。まして挑む勇気はなおさら。そんな人間。

薫を非難する資格があるのか。お前だって薫と同じじゃないのか。

そう思い至りました。

いや、他にも色々話を聞いてもらったおかげですけれども。

おかげでちょっとだけ勇気を持って行動できました。傷も大事にならず済みました。

 

それにしても薫さんは、自分の内面が抱える問題の、根本的なところを認識していません。「それもこれも俗世を厭う風変わりな自分の性格のせいだ」とか。いや、違う。問題そこじゃない。むしろ「俗世を厭う」と口では言いながらだれよりも俗世に執着し、愛する女性に愛を打ち明けられない、自分の気持ちを認められない、自分を守りすぎるところにある…のではないの。

挙句、その迷走の末に自殺未遂にまで追い込んだ女性に、「お前を許そう」とか言って、罪悪感まで与える。

どー考えても悪いのア・ナ・タ! せめてもうそっとしといてあげて! と、読者の総ツッコミを受けてきたであろう、薫。

でも薫は変わらなかったが、浮舟は変わることができた。まだだいぶ危うい感じだとしても。

二人の闘いはきっと永遠に続くのでしょう。変わらない人間と変わろうとする人間。

 

私の場合は、まず、あれだ。男性より女性恐怖症が露呈した。基本的に自分は友人としていらない存在だと思っている。小学生のときからかな。いじめほどひどいものではなかったけどね。彼女たちがいじめるほどの関心を私に持っていなかったことはよく知っている。なにしろ極度の自意識過剰だったわけですから、私は。彼女たちは彼女たちの友だちと楽しく過ごせていればそれでよかった。私はそれを邪魔しなければ、いてもいなくてもよかった。びくびくしていて、目障りだっただろうけれど。自分の苦手意識って、相手にも伝わってしまうものだから。

自分なんていないほうがいいと思う。それも一種の自意識過剰だと、指摘してもらったこともあるし、今は自覚もある。

でもまあ、思春期の子どもというのは、だれもが多少なりとも自意識過剰でしょう。

 

しかし結果、大人になっても、自分からだれかに声をかけることが、極端にできない人間になってしまった。たとえ縁ができたとしても、他人と直接であれ、メール等の言葉であれ、やりとりすることそれ自体が怖くなってしまった(嘘みたいでしょう)。

そうして、独りで動く癖がついた。楽だから。

 

が、後に、その自信のなさのせいで、私は取り返しのつかないことをした。いや、なにもしなかったことが、取り返しのつかないことだ。

 

だれだって多かれ少なかれ嫌な思い出とかトラウマは持っている。まして私のはたぶん軽度。だからもう忘れて、言い訳にはするまいとずいぶん前から思っているのですが、気づけばその「恐れ」に囚われている自分がいます。無意識にです。

 

あらぁ…また変なことを語り出してしまった。

 

怖いんだ。とにかく、怖い。なにもかもが怖い。

 

だが、少なくとも自覚はある。今からでも、傷を負うことを怖れないよう言い聞かせながら少しずつ変わっていくしかない。

変わらなくとも生きてはいけるだろうけれど、ね。薫さんみたいに。

 

 

 

いや、まあ、なによりも、今現在だ。お前には、CDJと、そしてXXのチケットがある。それがどんなに幸運なことか。

失恋しようが、仕事で上手くいかなかろうが、将来が見えなかろうが、これらを支えに今年は生きていけるでしょう。

 

新しい出会いもあるかもしれないし。……いや、むしろ作れ。怖がるな。

 

くじけるなっ!…てね。

 

 

『ティベリウス・ネロの虜囚』こぼれ話ほか。

 

ふと思い出した・・・『高慢と偏見とゾンビ』

 

高慢と偏見とゾンビ(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

高慢と偏見とゾンビ(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

 

 

 

 いや、すいぶん前にタイトルだけで衝動買いしてしまった本というだけなのですが(笑)、こういう笑いに弱いです。実際に読んでみたら、大笑いを期待していただけに中身はもうちょっと・・・な感がありましたが、でもこんな発想は楽しいので好き。

 原作者ジェーン・オースティンの作品なら、私は『エマ』が特に好きです。ナイトリーさんは、もう長いこと私的「理想の旦那フィクション部門」のトップ2に君臨しておられます。もう一人はシーリー・ブース(BONES)なのですが、前シーズンはちょっとオイオイなところを見せてくれましたな。秋にはまた新シーズンかな。またどえらくメンタル鍛えられるかな(苦笑)。

 

 さて、すっかりナックス兄さんブログになっておりますし、おかげさまで幸せいっぱいでございますが、ブログ開設当初のテーマを忘れたわけではもちろんありません。むしろこんなに時間が経っても、たとえば『真田丸』で信幸兄さんを見ては思い出し、とうとう『日の本~』で伊右衛門を見ても思い出してしまった(だいぶキャラ違うよ)、ティベリウス愛というか執着の炎は、今もひっそりと燃え続けております。

 だったらまた書けって話ですが(苦笑)。

 実は前の記事であれだけ『日の本~』について悶々と考えたのは、頓挫中の次作のテーマにしようかと思うものに通じるところがあったからでした。もう3流どころか5流のしかも素人ですけれど、なんとかおもしろいものを作りたいという野心だけはあります。

 世のプロたちの仕事を目の当たりにするたび、気が遠くなりますけれども。

 

 ・・・ど素人が最初っから上手に書こうとすっから駄目なんだよ、的な文章を、こないだ古文で読みました。いいから書け! とにかく書け!・・・って話です。

 どうしても自己満足に走っちゃうんでしょうかねぇ、私は。だからいつもあんな長くなるんですよ。ほかにも色々と――(自己保身のため、略)

 

 でもそんな拙著につき合ってくださった方々がいらっしゃいました。

 

 おそらく、おそらくですけど、10~20人ほどの方は最後まで読破してくださったのでは・・・と推測できる状況です。本当に、本当に、ありがとうございます。時間返せとの苦情がこないか、今もたまにビクついております。

 思えば掲載したっきり、以降の記事にリンクも載せていませんでした。たまに宣伝させていただこうか。いや、全部無料です、ご心配なく!(むしろ私がサイト様にお金を出すべきではと思うよ・・・)

  『ティベリウス・ネロの虜囚』http://ncode.syosetu.com/n6930cz/ 

 

 もう最初に書き上げてからだいぶ経ってしまいましたが、相変わらず、ティベリウス帝の生涯を書ききりたいという野望はあります。どんなに下手くそでも、時間がかかっても。

 これが一生のうちに果たせなければ、ティベリウス帝が「お前ごときにその格はないからやめろ」との意思が働いたものと思え・・・そう本気で信じているところがあります。これは、勝負です。

 

 しかし次作はさっぱり進まずなので、今のところは素人しかやらないようなことをさせていただこうかと思います。それはつまり、メイキングといいますか、ボツ部分の掲載です。ここに。

 こぼれ話的なものを載せるとあちらのサイト様にも書いたのですが、これまではできませんでした。恥を感じて。でもまあ・・・素人だし、いいか。

 

主に視点上の理由で、ただでさえ長大な作から削除した、その一部です。

 

 

 

① 「第二章 家族」より。(ー3の後に入る予定でした)

 

 

 

 テレンティアの狂乱にもめげず、会談は夕刻が近づいても終わらなかった。詩人たちは、そろそろ遊び疲れただろうと、子ども三人を室内に入れた。そしてもったいぶりつつも楽しげにはじめたのは、怪談だった。

「暑い夏は怖い話でひんやりするにかぎるからねぇ」

 ホラティウスが雰囲気たっぷりににたりと笑った。

「なんだい。どんなのがきたって、ぼくはちっとも怖くないんだぞ」

 ドルーススは勇ましく両腕を振った。ホラティウスはこのちび助がお気に入りだった。今日もはじめる前から期待通りの反応をくれる。可愛いったらない。

 マルケルスはティベリウスを見た。ティベリウスは小さく肩をすくめた。礼儀は尽くそうと言ったつもりだった。

 ホラティウスが主筋を語り、他の詩人たちがそれに思い思いのつけ足しをして盛り上げた。

 カニディアという魔女がいる。彼女は夜な夜なローマの墓地に出没し、仲間二人とともにおぞましい儀式を行っている。

 まずは幼い少年をさらってくる。服を剥ぎ取り、ブッラを引きちぎり、裸にしたところで首から下を地中に埋める。そうしておいて毎晩、少年の前に供え物を置く。泣いて哀願する少年の声に応える者はいない。魔女は小蛇を絡ませた髪をうじゃうじゃと逆立て、無慈悲に見下ろすばかりだ。

 そうして少年が死ぬと、魔女たちはその肝臓を取り出す。身の毛もよだつ行いを繰り返したおかげで、それは干からびている。魔女はその肝臓に、ヒキガエルの血を塗った卵、フクロウの羽、飢えた犬から奪った骨、さらに種々の毒草を混ぜて、恐ろしい薬を作る。それを一口飲んだ者はたちまち正気を失い、永久に魔女のしもべとなる。

 そんな話だった。

「君たちはみんな良い子だが、もしいたずらが過ぎたり大人の言うことを聞かなかったりすれば、魔女にさらわれるかもしれないぞ」

 そう言うと詩人たちは、それぞれ恐怖をあおるような表情を作って、子どもたちの反応をうかがった。

「へへんっ、へへんっ」

 ドルーススは右拳を何度も突き出した。

「そんな魔女なんか、これっぽっちも怖くないぞ。ぼくがみんなやっつけてやるんだぞ!」

 もちろん詩人たちは、兄の服の裾をつかむ左手を見逃していなかった。全員必死で笑いをこらえていた。

 マルケルスは青い顔をしていた。こちらも申し分ない聞き手だった。このような素直で純真な子どもこそ大人の理想である。大切に保護し、あたたかく成長を見守ってあげたくなる。

 聞き手がティベリウス一人だったら、詩人たちはさぞがっかりしたことだろう。まずもって全然可愛いところがない。終始無表情で、いかにも礼儀でつき合っていると言わんばかりの態度。醒めた目は、魔女の話が万が一本当ならば、ただちに造営官にでも連絡して対策を講じてもらわなければと考えているように見えた。実際に、ティベリウスはそのようなことを考えていた。

 ティベリウスは間違っていない。だが、もう少し子どもらしいところがあってもいいのではないか。

 それでも詩人たちは、ほか二人のすばらしい聞き手に満足し、一人の興ざめな聞き手の存在にはそれほどへこたれなかった。

 最後にホラティウスは、あたかも黒く長い爪が生えているかのように十指をわななかせ、かっと目を剥き、耳まで口を裂き、夜闇を貫く魔女の笑い声を実演して見せた。ドルーススもマルケルスもすくみあがった。

 演技は真に迫っていた。もしかしたら、ホラティウスは魔女と知り合いなのかもしれない。

 そこへ、テレンティアを連れたマエケナスが現れた。

「おいおい、君までぼくを不眠症にする気かい。キーキーわめくのは妻一人で十分なんだが」

 

 

 

 

 カエサル家に帰るころには、雨がぱらついていた。珍しく夏の嵐が近づいているようだった。

 夜、中庭に吹きつける風が、さながら魔女の吐息のような音を立てていた。儀式には絶好の日和だろう。

 寝室づきの奴隷が、外から扉を開けた。

 ティベリウスが顔を上げると、枕を抱えたマルケルスが立っていた。気恥ずかしげな笑みを浮かべながら、少し震えていた。

「今日はこっちで寝てもいいかな?」

 上掛けからドルーススが顔を出した。

「なんだよ、マルケルスは怖がりだな」

「お前は人のことを言えるのか」

 ティベリウスは胸元のドルーススの頭に言ってやった。ドルーススは首を反らし、へへっと兄に笑いかけた。

 そういうわけでマルケルスは、空いているドルーススの寝台に入った。

「いいなぁ、ドルースス」

 マルケルスはうらやましそうな目を向けてきた。ドルーススは兄の腕と上掛けにくるまって安心しきっていた。彼は勝ち誇った笑みを返した。

「うらやましいか、マルケルス? やらないぞ。あにうえはぼくのあにうえなんだからな」

「お前はもういい加減に寝ろ」

 ティベリウスはドルーススを上掛けに押し込んだ。

 奴隷は扉を閉めた。このような日でも、彼は外の回廊で眠るのだ。

 部屋は再び真っ暗になった。不気味な風音が続いていた。

 ドルーススはしばらくもぞもぞしていたが、やがて背中を兄に預けて落ち着いた。しだいに一定の拍子をとる弟の呼吸を聞きながら、ティベリウスもまどろみはじめた。

 そこで雷が鳴った。

 ドルーススがびくりと動いたので、ティベリウスも目が覚めた。

 雨音が急に強くなった。立て続けに雷鳴が轟き、ドルーススが胸にしがみついてくる。

ユピテルが怒ってるよ」

「大丈夫だよ、お前に怒ってるんじゃないから」

 とは言え、ティベリウスも雷は好きではない。ちょっと待っているよう弟に言って、寝台から出た。

 もともと夜目が効く体質なので、手間取らずに進めた。部屋を横切り、花瓶から月桂樹の枝を抜く。布で水気を取ると、また寝台に戻る。その影をマルケルスの視線がずっと追っていた。

 寝台の上ではドルーススが待ちかねていた。ティベリウスは月桂樹から小枝をちぎり、ドルーススの髪に刺してやった。

「雷が落ちないお守りだよ。母上がおっしゃってた。雷火でも燃えないんだよ」

 それからティベリウスはマルケルスに振り返った。マルケルスはじっとティベリウスを見つめたまま、無言で小枝を受け取った。

 また雷鳴がした。かなり近づいてきていた。

「あにうえ、早く!」

 ドルーススにせかされ、ティベリウスは上掛けの中に戻った。ドルーススが兄の頭に小枝を刺す。暗いなかでも、神妙な顔つきがよくわかった。

「きっとユピテルは悪い魔女をやっつけてるんだな」

 ドルーススはつぶやいた。たしかにこのような天候になっては魔女も災難だろう。

 次に轟いた雷鳴はひときわ大きかった。屋敷が震えた。

 兄の胸にひしとうずまり、ドルーススはぐすぐす言い出した。

「大丈夫、大丈夫」ティベリウスは背中をさすってやった。

「ぼくはなんも悪いことなんかしてないんだぞ。計算の勉強もちゃんとやったし、アントニアもいじめてないぞ。あにうえを池に落としたけど、そのあとおしりをつねられておしおきされたぞ」

「わかってるよ」

 山を引き裂くような雷鳴が響き、大地をゆらがした。

 どこかに落ちたのではないかと、ティベリウスは心配になってきた。

 ふと、背中が圧迫される感覚がした。

「…マルケルス?」

「ごめん!」

 謝りながらマルケルスは、夢中で背中にしがみついてきた。うなじに押しつけてくる額が汗ばんでいた。

「あにうえ!」

 前からはドルーススがこれでもかと埋まってくる。

 ティベリウスは目をぱちくりさせた。まったく身動きがとれなくなっていた。

 嵐の夜だろうと、季節はまだ夏だった。眠るには薄い上掛け一枚で十分だ。今や暑いうえに逃げ場がなくなっていた。おまけに前からも後ろからもしめつけられて苦しい。とどめに、寝返りもできずに体が痛くなってくる。

 だが挟む二人は必死だった。おびえきっていた。

 やがて嵐も雷鳴も、少しずつ遠ざかっていった。二人の呼吸が静かで規則正しくなっていく。けれどもティベリウスは、途方に暮れてなにもない部屋の角を眺めるばかりだった。

 

 

 

 

 翌日の昼、嵐は嘘のように去っていた。日差しに目を細めながら、オクタヴィアヌスが家に戻ってきた。元老院会議を終えたあとだった。

 いつものごとく、ドルーススは歓声を上げてまっしぐら、継父に体当たりした。

「おかえりなさい、カエサル!」

「ただいま、ドルースス。お前に会いたかったよ」

 オクタヴィアヌスもまたいつものごとく、相好を崩して継子を抱きとめた。

 ティベリウスは中庭で書物を読んでいた。ドルーススと接吻を交わし合ったオクタヴィアヌスが近づいてきた。それで、書物を掲げた体勢のまま立ち上がった。

「おかえりなさい」

 それからまた階段に腰を下ろし、読書に戻った。

「ただいま、ティベリウス

 オクタヴィアヌスは言った。

 ティベリウスはひそかに唇を噛んだ。礼儀を尽くしていないのはわかっていた。

 だがそこで、ドルーススがにやにやしながら周りをぐるぐる歩きはじめた。ティベリウスは相手にせず、読書に没頭しようとした。オクタヴィアヌスで頭がいっぱいだったので、ドルーススが書物を取り上げるとまでは思い至らなかった。

 ふいに手から書物が消えると、くっきり赤いあざがついた左頬が露わになった。

 息を呑んだティベリウスは慌てて手で覆ったが、すでに遅かった。

「どうしたんだ、その顔は?」

 オクタヴィアヌスが目を丸くした。

 かっと顔が火照った。あざが見えなくなるほど赤面していたかもしれない。ティベリウスは口をぱくぱく動かした。だが結局なにも言えず、がっくりうなだれた。

「あにうえね、テオドルス先生に怒られたんだよ」

 代わりにドルーススがすべてばらした。

「授業中に居眠りして、ぱしいって叩かれたんだよ」

 オクタヴィアヌスはますます目を見開いた。

「お前が居眠り?」

 ティベリウスは歯噛みをした。こんなに弟を恨めしく思ったことはなかった。

 ドルーススがこんなに喜んでいるのは、兄が叱られることなどめったにないからだ。ローマの教師は体罰を当たり前に行うが、ティベリウスはその理由など与えない優等生だった。鞭も平手打ちもまず縁がなかった。

 今日がその例外だが、ティベリウスはなにも言えなかった。居眠りをしたのは事実だし、テオドルス先生は当然の罰を与えたと思っている。だが、もっと目立たないところを打ってくれてもよかったではないか。恥ずかしい思いに耐えなければならないうえに、一番見られたくない人に見られてしまった。高名な先生の授業をなまけるような不誠実な子どもと、オクタヴィアヌスに思われてしまう。それがなにより辛かった。今日以外の毎日、精魂傾けて勉学に励んできたのに。

 だが言い訳はできなかった。

 ティベリウスはすっかり気落ちして、階段にうずくまった。

 ドルーススはしばらくはしゃぎまわっていたが、やがてオクタヴィアヌスが庭の木からシトロンをもぎ取り、これを厨房係にしぼってもらうように言いつけた。ドルーススはたっぷりの蜂蜜投入を期待しながら、走り去っていった。

 オクタヴィアヌスは沈み込むティベリウスを見下ろしていた。なにも言う気がないティベリウスは、早くこのいたたまれない時間が終わることだけを願っていた。

「泣いているのか?」

 ティベリウスはぎょっとして顔を上げた。さらに傷ついていた。

 カエサルはぼくが教師にはたかれたくらいでめそめそ泣くような男だと思っているのか。

 オクタヴィアヌスはにやにや笑っていた。その意味をティベリウスがはかりかねていると、彼はかがんで目線を合わせてきた。

「私は弟だが、どうも兄というのは辛い役まわりらしいな」

 オクタヴィアヌスの手が、ティベリウスの赤い左頬に触れた。

「どうして言わない? 昨夜はマルケルスとドルーススに挟まれたせいで眠れなかったと」

 ティベリウスは目をまんまるにした。口をぽかんと開けた。

「…どうして知っているのですか?」

「私もあまり眠れなくてね」

 オクタヴィアヌスが一晩に三度も四度も目を覚ます体質であるのは、家のだれもが知っていた。

「あんな夜だったし、子どもたちがどうしているかと気になって覗いてみたら、お前があの二人に押しつぶされて苦しそうにしていた」

 オクタヴィアヌスはくすくす笑い声をもらした。継父の訪問にティベリウスはまったく気づかなかったから、一睡もしていないわけではなかった。それでも朝からぼうっとして、テオドルスが手を振り下ろすまで開こうとしないまぶたと戦いながら、半ば夢を見ていた。体はまだぐったりしているが、それは寝不足のせいばかりではなかった。今このとき、全身から力が抜けていく感覚がした。

「体がしびれて大変だっただろう?」

 オクタヴィアヌスティベリウスの頬をゆらした。それから手を頭に動かした。

「お前は強い子だ。泣き言一つ言わずに、弟とマルケルスを守った。私はお前を、とても頼もしく思っているのだよ」

 なでる手が、とても柔らかかった。

「大変だろうが、これからも守ってくれるね? ドルーススはもちろん、私の甥のマルケルスも。あの子はお前にだけは甘える。お前を一番頼りにしているからだ。マルケルスを頼んだよ」

 

 

 

 

 午後、ティベリウスたちが肉体鍛錬に出かけると、家の男児はドルースス一人になる。退屈にはなるが、なにかと厳しい兄に叱られる心配なく、のびのび羽を伸ばせる。

 近所の友人と遊んでもいいのだが、最近のドルーススは妹のアントニアを相手にすることが多かった。なんとかこの生意気な妹分に兄の威厳を見せつけてやりたいと思っていた。ところがこのアントニアは少しばかり変わった性向の持ち主だった。普通の女の子が嫌がる生き物の類を可愛いと言う。愛らしい子猫より、うようようねるウナギに興味津々。あるときなどはヒトデを頭じゅうに張りつけておしゃれし、母オクタヴィアを気絶させた。ドルーススのペットの蛙とも、今では飼い主より仲良しだった。

 アントニアはなにも怖がらないように見える。こんな娘をぎゃふんと言わせるためにはどうしたらいいのだろう。

 ドルーススは考えた。

 結果、兄のスゴさを思い知らせてやるためには、アントニアが感心せざるをえないような大物を目の前で捕まえてやるのが良いと考え至った。怖がらせるのではなく、喜ばせて尊敬させるのだ。

 そこでドルーススはアントニアを連れて、近所の公園に向かった。そこにはさながら主のような巨大なトカゲがいると、子どもたちのあいだで評判だった。アントニア好みの獲物だ。

 二人は公園じゅうを探しまわった。そのあいだドルーススは、巨大トカゲを捕まえたらお前にあげてもいいぞと言って、アントニアを期待させようとした。ところがアントニアは、アントニアのほうが先に捕まえるのよと言って、またドルーススの威厳を奪おうとした。

 なんてやつだ。負けてたまるか。

 ついに目当てのものに違いない大きなトカゲを見つけると、二人は肩をぶつけ合って追いかけた。

 トカゲは木の幹を伝い上がって逃げた。ドルーススはすぐさまよじ登ってあとを追った。

「あぶないわよ」

 アントニアが言った。

「ドルーススはおちちゃうわよ」

「平気だよ」

 ドルーススは言った。太い幹をすいすい登る姿を見せつけてやった。

「お前とちがって、ぼくは高いところでも怖くないんだぞ。お前より先にあいつを捕まえてやるから、そこで大人しく待ってるんだぞ」

 ドルーススは枝先にトカゲを追いつめた。勝利を確信し、満面の笑みを浮かべる。

「見てろよ、アントニア!」

 そして両手で獲物に跳びかかった。

 ところが、トカゲは枝の裏側をさっさと伝って走り去った。

「わっわっ…」

 枝が激しくゆれた。しまいにドルーススの重みに耐えきれず、大きくしなって下に折れた。大声を上げながら、ドルーススはくるりと一回転して落下した。

 幸い、下は浅い池だった。前日の雨で泥沼と化していたが、おかげで怪我をせずに済んだ。

「ぷはっ」

 ドルーススは泥沼の中で座り込んだ。驚きが去るまで、少しかかった。それから気持ちをくさらせた。

 またアントニアにカッコイイところを見せられなかった。それどころか、また笑いものになった。

 ドルーススはむくれた泥まみれの顔をアントニアに向けた。

 アントニアは黙って立ちつくしていた。飛び出さんばかりの目玉で、ドルーススを見つめていた。

 それから火のついたように泣き出した。

「ア、アントニア?」

 慌てたドルーススは大急ぎで池から上がった。パラティーノの丘じゅうに響くような泣き声だった。

「お、おい、なんで泣くんだよ?」

 困惑してその涙まみれの頬に触れ、泥だらけにしてしまった。ドルーススはますますあわてた。

「な、な、なんだよ」ドルーススは自分の全身を見まわした。

「ぼくはドルーススだぞ。泥んこオバケじゃないぞ!」

「ど、ドルーススが…」アントニアはしゃくりあげた。「ドルーススがおちちゃったの」

「悪かったな、トカゲが獲れなくて」

 ドルーススは怒って見せたが、アントニアはさらにひどく泣きわめいた。

「ドルーススがおちちゃったの。あぶないことしたから、おおけがしちゃったの。おっきなおとがして、いなくなっちゃったの、いっぱいいっぱいいたかったの。こわかったの……」

 ドルーススはあんぐり口を開けた。

 頭をなでてやったら、アントニアはまた泥だらけになった。

 夕方、手をつないで家に帰るや、母リヴィアに大目玉をくらった。そのうえちょうど兄たちが帰ってきた。

 一部始終を聞いた兄はいつにもまして怖い顔で近づいてきたが、今日ばかりはドルーススも気にしなかった。

「ぼくはもう、ぜったいアントニアを泣かさないぞ」

 そう言って黙々と泥をぬぐう弟を、ティベリウスは目をしばたたいて眺めた。