ネタバレがあるので、ご注意ください。
まず去年のいつぞやの記事で、劇場版『相棒Ⅲ』を観に行き、かなり辛口の感想を書きました。
それから、シーズン13の最終回を観ました。
あの衝撃展開は、私はアリだなと思いました。正直、あれほど劇場版に文句をつけ、シーズン放送半ばには観ながら途中で眠るまでしていた危ういファンでしたが、あの最終回そのものは良かったと思います。杉下右京の欠点が初めて決定的に浮彫にされたというか。
私は「相棒」という言葉になにかと弱く・・・つまりは大好きな人間でして。
フィクション世界での最愛は・・・
ジョン・ドートマンダーとアンディ―・ケルプ
テンペランス・ブレナンとシーリー・ブース(ただ、次シーズンを観る勇気がまだない・・・。私はぁ! ナイジェルマリーくんが大好きなんだぁ! ウェンデルまでどうなるんだぁ! ザックがいつか戻ってくるとまだ信じてるんだぁ! なんで毎度毎度後味悪すぎる終わり方なんだぁ!!)
(ほかルパンと次元とか、タカとユージとか、いちばん上のを除けばだいたいメジャーどころです。リアル世界では・・・もちろんナックス兄さん方の組み合わせ)
そんな「相棒」好きで、さらに単純な私にとって、『相棒』という作品の見どころは、
相棒の存在で、杉下右京がどのように変わるか。
杉下右京の存在が、相棒をどのように変えるか。
・・・が主立ったものです。
シーズン13では後者の点で、上記の相棒たちには決してないものを見せてくれました。
ただ、まだ不満は残りました。伏線が無かったこと・・・いや、下手に伏線を入れて視聴者に悟られようものなら台無しだったことはわかります。わかりますが・・・いや、そう言うよりはむしろ、そうであってももっと劇場版とシーズン13を楽しめるものにできなかったのか(あくまで個人的感想ですが)。
カイトくんの立ち位置が控えめだった理由がシーズン13ラストにあるとしても、それでももっと活躍させられなかったのか。見せ場や、印象に残る台詞を与えられなかったのか。
控えめにしなければ、あの最終回の衝撃がファンのあいだで大きすぎるものになるから、ということだったんでしょうか。
要は・・・もっとカイトくんの活躍を見たかったんです。右京さんとのコンビネーションが見たかったんです。
そしてようやく新シーズン初回の感想をはじめますが、良かったと思います。事件そのものは・・・陰湿な拷問描写があるので、決して好みではなかった。そのうえ死んだ二人が少しも救われなくて、後味も悪い印象でしたが(あのような人生を歩いたうえ、無期懲役で、おまけに自分は○○○だと思いながら死なねばならないのですか・・・!)。
良かったのは、冠城さんです。正直、1シーズン限りという噂が流れているので、面白いキャラクターなのかかなり不安に思っていたのですが、次週からがすごく楽しみになりました!
このごろ観るドラマといえばナックス兄さん関連だったのですが、反町さんの演技にわくわくさせられました。
登場も意外で良かったですよ。杉下との出会いを、大仰に演出するどころか、むしろすでに特命に居座っていたり。全体的にあっさりとした感じが。
ただ、それがまた1シーズン限りという噂を心配させます。初回の反町さんを観て、早くもそれはもったいないと思いはじめました。
それにしてもまさかの「右京さん」呼びにはびっくりしました。いや、うれしい意味で。
杉下右京は、一人でいてもまったく困らないであろう「天才」でありながら、「相棒」の必要性を自ら感じているのでしょうね。
薫ちゃんが去って、神戸くんが来たときは、「君に彼の代わりはできませんよ」と言っていたのが、おそらくその神戸くんがいなくなったとき、自分には「相棒」が必要だったと気づいたのかもしれません。それで自らその正義感を見込んでカイトくんを選ぶのですが、その結末がまさかの――と(思えば、神戸くんがあの行動に出た段階で、すでに危険信号は出ていたわけですね)。
それでも「相棒」が必要なので、このたび冠城さんをあっさり特命係の中へ入れたのかな、と。
書いてみて思いました。1シーズン限りでは惜しいと思う一方で、早くも、いつか必ずくるであろう相棒の「終わり」が気になります。カイトくんがあのように終わったからには、杉下としても次はなんらかの解決を求めなければならないはずです。しかし相棒が変わればその「解決」もまた異なることもあり・・・・・。
ありきたりな書き方で終わりますが、今後を楽しみにします!
ところで・・・このごろ打っていて、左手の小指の調子が悪いなぁ。痺れた感じで。寒くなってきたのでかじかんでいるのか。
さて、近ごろの話ですが・・・
先週数日、仕事を休んでしまいました。とくに熱が出たわけでもないのに。どうしても体が動きませんでした。
我ながら、よくよくわかってはいたものの、メンタルの弱さに呆れ返ります。情けない・・・。
それでも復帰できてよかったなぁと、迷惑をかけた末にそんなことを思っています。いや、たかだか数日休んだくらいでなにを大げさな・・・とお思いになるでしょうが、熱が出たわけでもないのに、体調不調を理由に仕事を休むって、なかなかやる方はいないのではないでしょうか。
恐れたわけですよ。以前、これに似た症状で大学の単位を落としまくり、挙句1年休学した過去のある身にしてみたら。
やっぱりお前は3年前どころか、7年前どころか、もっと前の自分すら越えられていないのか、逆戻りするのか・・・とここまで大げさに考えたわけですよ。
今もまだ、正直安心はできません。あのときも一度は大学に戻って、それからもう無理だとなりましたからね。
でも今あのころと違うのは、ここで仕事をほうりだすわけには絶対にいかないということです。
あのころもそうでしたが、人間は・・・いや、私がいちばんこたえるのは、自分が好きではじめたこと、自分が手を挙げてやりたがり、自分が望んで挑んだことで行き詰ったとき、苦境に立ったときでしょうか。この結果を、この情けなさを、あまりにあっけないこの不調を、だれのせいにもできませんから。
さあ、どうなるか。また同じことのくり返しか。
他人事のように言えるようになったことが、ある意味成長でしょうか。心身の強さはちっとも成長していないにしろ、あのころでさえ結局大学は卒業しましたからね。
それにしてもこうなると、最も好きなことでさえ手につかなくなるという、ね・・・。あのころも愛読書がまったく読めなくなったりしたなぁ。
この一週間、途中仕事に戻りはしましたが、それ以外の時間はほぼ寝転がって過ごしました。この様がいつまで続くかな・・・?
嘘でも夢幻でもいいから、ポジティブさがほしいです。これが年を取るとなかなか手に入りにくいものでしょうか。
うーん、それにしてもつい先ごろまでは、いくらかにしろ持っていたような気がするんだけどなぁ・・・。
今のところ、待つしかありません。明日で終わるかもしれないし、年単位で続くかもしれません。
それでもいつか終わることは知っています。これは救いです。
・・・まったく大げさな。
ネガティブなこと以外が書けるようになったら戻ってきます! でもきっと、ネガティブでもなんとかやってはいけます。
自分に甘々で恥ずかしいですが、大学時代のあのときの教訓は、あまり自分を責めないことです。それをやるとガチで病んでしまいます。
これ以上仕事を休まないことを最優先事項に、のんびりやります。
それにしても・・・書けないと思ったけど、書いてしまうと気持ちが軽くなるものですね。