パーカー、ドートマンダー両シリーズ、クライマックス作のオールスターキャスト。
◆パーカー『殺戮の月』
1 パーカー
2 アラン・グロフィールド
3 ハンディ・マッケイ
4 スタン・ディーヴァズ
5 ダン・ワイツアー
6 フレッド・デュカス
7 トム・ハーリー
8 ニック・ダリーシア
9 エド・マッキー
10 フランク・エルキンズ
11 ラルフ・ウィス
12 マイク・カーロウ
13 フィリー・ウエッブ
◆ドートマンダー『最高の悪運』
1 ジョン・ドートマンダー
2 アンディー・ケルプ
3 スタン・マーチ
4 タイニー・バルチャー
5 ラルフ・ウインズロウ
6 ジム・オハラ
7 ガス・ブロック
8 ウォーリー・ホイッスラー
9 ハーマン・ジョーンズ
10 フレッド・ラーツ
11 セルマ・ラーツ
12 ラルフ・デムロフスキー
アン・マリーを足して、13
いいか、入れ替えるなよ!! 絶対に入れ替えるなよ!!!
特にパーカー一味 ← ドートマンダー一味はアカンぞ!!!
(※ドートマンダーのほうは実際は20人。名前不明の人有り)
ちなみに『骨まで盗んで』だと、上の13番にハリー・マトロックが入り、完成形になる。……と思ったらハーマンがいないんだった。(残念ながらハリーが『最高の悪運』に参加していないことは『金は金なり』で明言されている)
ハリーがいたら完全に入れ替え完了してたって……。
ウィルバー・ハウイーは…? 諸事情ありすぎて入れられなかったんですよね。(苦笑)
あっ、今からジャドソンくんをねじ込んだらいいんじゃないかな……!?
ちなみに前期オールキャストの『悪党たちのジャムセッション』だと、
1 ジョン・ドートマンダー
2 アンディー・ケルプ
3 スタン・マーチ
4 タイニー・バルチャー
5 ロジャー・チェフウィック
6 アラン・グリーンウッド
7 ハーマン・X
8 ウォーリー・ホイッスラー
9 フレッド・ラーツ
10 セルマ・ラーツ
11 ビクター
これにメイとマーチのママが入って完成形か。
おおっ、やっぱ13人だ!!(無理矢理)
入れ替え厳禁だから!!!!!
…………無論、とうの昔に手遅れ。
◆◆禁断の入れ替え戦◆◆
パーカー一味は運転屋が多く、ドートマンダー一味は鍵師が多いので、そもそも一致し難いのだけれど……、おおむねの役割は以下。
<リーダー>
パーカー
ドートマンダー
<運転屋>
P =マイク・カーロウ、ニック・ダリーシア、フィリー・ウエッブ
D =スタン・マーチ、フレッド・ラーツ(事実上運転しない)、セルマ・ラーツ
<鍵師>
P =ハンディ・マッケイ、ラルフ・ウィス
D =ウォーリー・ホイッスラー、ラルフ・ウインズロウ、ハーマン・ジョーンズ
<腕力担当>
P =ダン・ワイツアー
D =タイニー・バルチャー
<なんでも屋>
P =アラン・グロフィールド、スタン・ディーヴァズ、フレッド・デュカス、トム・ハーリー、エド・マッキー、フランク・エルキンズ
D =アンディー・ケルプ、ジム・オハラ、ガス・ブロック、ラルフ・デムロフスキー
や、やりやすそうなところから行きましょう。
なにしろ『ホット・ロック』や『天から降ってきた泥棒』は元はパーカーシリーズの構想だったという話もあることですし、いけますよね…?
◆というわけで、「ドートマンダー一味 ← パーカー一味」で『ホット・ロック』
ドートマンダー ← パーカー
これはもちろん決まり。パーカーに同じ物を何度も盗ませるわけにはいかないという考えから、ドートマンダーが生まれた。
グリーンウッド ← グロフィールド
本人出演。
ここまで決まっていたのではないでしょうか…?
問題はここから。
チェフウィックはやはり⑤『襲撃』に登場した金庫破り、カーウィンがいいでしょう。趣味が同じですからね。
スタン・マーチは、運転屋のウエッブかカーロウのどちらか。ダリーシアは『ホット・ロック』より後に出版の『殺戮の月』が初出なので、まだかな。
ケルプは……普通に考えればハンディだと思うけど、ケルプは金庫破りじゃないし、なによりすでにチェフウィック=カーウィンがいる。ハンディだってまだ引退中。となるとなんでも屋軍団だけど、エド・マッキーだとブレンダに相当する人がいないし……。いっそグロフィールドと合体!? それとも仲間なのに途中で問題を起こしてパーカーに始末される役!?(おい) それとも彼こそが実はパーカー!?(しつこい)
なるべく陽性の人がいいだろうけど、パーカーといるとだいたいだれもが陽気な話好きに見えてくるので、そこは問題ないかと。
パーカー版『ホット・ロック』の例
【フレッド・デュカスはパーカーと別れた後、また仕事が上手くいかなかった(※⑮『掠奪軍団』参照)。ところがさっそくまた次の仕事、エメラルド強奪の依頼が持ち込まれる。金欠の彼はすぐさま話に乗る。計画のまとめ役には、なにか悪い運がついている気がしなくもないが、腕が良く信頼できるパーカーを呼ぶ。話を聞いたパーカーは慎重だったが、引き受けることに。彼はさらに仲間を三人、運転屋フィリー・ウエッブ、錠前師カーウィン、そしてなんでも屋のアラン・グロフィールドを加える。かくしてついに強奪決行! しかし失敗し、グロフィールドが捕まり――。
デュカスの勘は当たっていたのか、彼とパーカーたちには次から次へと悪運が振りかかる……。】
という感じか。
◆続いて、『天から降ってきた泥棒』
ドートマンダー ← パーカー
タイニー ← ダン・ワイツアー
これしか考えられない。それでパーカー版「もっと口の悪いJ・C」とどうなるのか…!?
スタン ← マイク・カーロウ
ワイツアーと、⑱『ターゲット』の組み合わせということで。
ケルプ ← フランク・エルキンズ
ウイルバー ← ラルフ・ウィス
ウイルバーの強烈すぎる個性はとりあえず置いておくとして、家庭派泥棒コンビならここではまるかな、と。
『天から~』はパーカーシリーズとしてある程度書き進んでいたらしいので、予測する価値ありかも!?
上記だとちょっとストーリー的に問題児がいなさすぎか…??(ドートマンダー一味側だと問題児しかいない…)(ドートマンダー談「これがおれがこの手で選び抜いた連中なのか……」)
パーカー一味だと、あの私設軍隊と真っ向の銃撃戦になりそうですな……。
そういう場合は、家庭派泥棒コンビじゃなく、グロフィールドとハンディに替え、アクションに全振りの最強布陣といきましょうや。
うわ、めっちゃ面白そうなんですが.....!!
……さて、やってみますか。いちばん恐ろしい入れ替え戦を。
◆パーカー一味 ← ドートマンダー一味で『殺戮の月』
できるだけ『最高の悪運』と対応させたいところだけども、さすがにアン・マリーをあの血風吹きすさぶタイラー市に入れることはできないので、ここはドートマンダー一味へ復帰してもらいましょう、グリーンウッドに!
……でなきゃだれがグロフィールドをやるんだよ!!
ケルプ!!?? 冗談じゃないよ!!!!!
(しかし『殺戮の月』におけるパーカーの相棒は、どう考えてもグロフィールド。一方、全長編中、一度もドートマンダーの相棒をだれかに譲ったことがない男アンディー・ケルプ。どうする、アンディー!?)
~小休止~
◆◆◆
一匹狼のパーカーですが、相棒役を置く作品もあります。
詳しい考察は近いうちに記事で上げますが、やはりハンディ・マッケイとグロフィールドが際立つ。
例:
ハンディ、主に③『犯罪組織』④『弔いの像』
グロフィールド、主に⑧『カジノ島壊滅作戦』⑯『殺戮の月』
エド・マッキー、主に⑰『エンジェル』21『Breakout』
ニック・ダリーシア、22『Nobody Runs Forever』
等々。
◆◆◆
閑話休題。
◆ドートマンダー一味で『殺戮の月』
パーカー ← ジョン・ドートマンダー
アラン・グロフィールド ← アラン・グリーンウッド
ハンディ・マッケイ ← ハーマン・ジョーンズ
スタン・ディーヴァズ ← アンディー・ケルプ
ダン・ワイツアー ← タイニー・バルチャー
フレッド・デュカス ← ラルフ・デムロフスキー
トム・ハーリー ← ガス・ブロック
ニック・ダリーシア ← ジム・オハラ
エド・マッキー ← ラルフ・ウインズロウ
マイク・カーロウ ← スタン・マーチ
フランク・エルキンズ ← フレッド・ラーツ
ラルフ・ウィス ← ウォーリー・ホイッスラー
フィリー・ウエッブ ← セルマ・ラーツ
全員集合後のパーカー一味の手分けも考慮したぞ! 完璧やないですか!?(ファンの自己満)
(①タイニー、ケルプ、スタン/②ラルフ・W、ジム、ガス/③ハーマン、デムロフスキー/④ウォーリー、フレッド、セルマ)
ハンディには復帰した金庫破りという点でどうしてもハーマンを推したい。メインキャラ経験有りのドートマンダーの古い仲間だし、やっぱりハーマンがいるとオールスターキャスト感がぐっと増すよなぁ…。
うん、ケルプはあとからゆっくり来ればいいと思うよ! 陽気なディーヴァズくんならまったく違和感ないよ! なんなら仲良しグリーンウッドとの会話シーンまできっちりあるかもよ!
どうあってもワイツアー=タイニーは固定。
デュカスさんは……ラルフ・デムロフスキーで。元相棒ハリー・マトロックから、『最高の悪運』その後のデムロフスキーの話が『金は金なり』で語られることを考慮したり、ドートマンダーの原型(?)の短編『最悪の日』の主人公かもしれないラルフだし……(なんの言い訳だ)
トム・ハーリー=ガス・ブロックは、ハーリーがパーカーとの最初の仕事にしくじったのが『殺戮の月』冒頭、ガスとドートマンダーのしくじりから始まる『最高の悪運』だから、外せないかと。
ダリーシア=ジムは「釣りに行く」と言い出すダリーシアが、「フロリダに行く」と『天から~』で言ったジムと重なったから。
マッキーにブレンダがいれば、ラーツ夫妻で固定なんだけど、しかし『殺戮~』にブレンダは参加しないので、ウエッブ=セルマで。そしてエルキンズ=フレッドで、ウィス=ウォーリー・ホイッスラーと組んでもらう。
ラルフ・ウインズロウは鍵師役じゃなくなってしまうけど、ウォーリーが鍵師でしか機能しない人だと思うから(腕前自体は『最高~』以外のメンバーも含め、ドートマンダー一味中おそらく最高)、ウィスに当てる。
それであらためていいやつエド・マッキー=ラルフ・W。
カーロウがスタン。A地点からB地点まで行くことに極端に特別な関心を持つ後者。A地点からB地点までジャスト1秒で行く理想を追求する前者。
…………これでいいのか?
<プランB>
ケルプ氏が、その先に待ち受けることも考えず、ドートマンダーの相棒を譲らなかった場合。
パーカー ← ジョン・ドートマンダー
アラン・グロフィールド ← アンディー・ケルプ※
ハンディ・マッケイ ← ハーマン・ジョーンズ
スタン・ディヴァーズ ← ジャドソン・ブリント※
以下、プランAに同じ。
大丈夫、全部ドートマンダーがかぶってくれるから……!(爆)
……でもそのあとどうするの!!??
(あの状況でもドートマンダーの自力頼み濃厚)
ジャドソンくん? ドートマンダー、ケルプ、スタン、タイニー、そしてJ・Cの5人がかりで育成中だし、なんとかなるんじゃないかな!(いやいや.....)
こっちのほうがスッキリするだろうか……?
いずれ、いけるんでないかい!? ドートマンダー版『殺戮の月』!
後半どうなるか知らないけれども……!!!
(だからどう考えてもドートマンダーの丸かぶり態勢)
万一、ケルプがああなったら、ドートマンダーの激情たるやパーカーを凌ぐと思うんですが……。
よっぽど怖いんですが…………!
※※※
- 作者: ドナルド・E.ウェストレイク,Donald E. Westlake,木村仁良
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