A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

リーフ王子のグランベル778/第1話(トラ7思い込みプレイ記)

(約15年前、『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』で、一部キャラを『トラキア776』のキャラと思い込んでプレイした記録です。会話メイン。脚色あり、後述。聖戦キャラの人権(キャラ権)がありません)

(登場人物とルールまとめは次の記事にて。ルール破りないし実際のプレイとは違う脚色をした場合は、話の終わりに記述)

(他シリーズ↓)

 

 

 

第1話

~プロローグ~

 

セリス:よしっ、コノートをわずか一日で制圧してやったぞ! ははは、さすが聖王セス様♪

 

アレス:──ったく何度リセットしたことか……"(-""-)"

 

セリス:毎ターンごとのセーブは便利だね♪ うんうん♪ さあ、急いでマンスターに向かって、リーフ王子たちに加勢するぞ!

 

マンフロイ:そうはいかぬぞ、セリスよ!

 

ユリア:セリス様!

 

セリス:お、お前は!? なんでこんなトコに出てくるんだ、マンフロイ!

 

レヴィン:むっ……

 

マンフロイ:いつもいつもワシらをコケにしよって。今回はたっぷり借りを返させてもらうぞ! 貴様ら全員、ワシとオン友Nちゃんの実験モルモットにしてくれる!

 

セリス:Nちゃん?? なにをするつもりだ、マンフロイ!?

 

マンフロイ:さあ、覚悟しろ、反乱軍どもーーーーっっ!!

 

セリス:!? こ、これは────

 

 

~マンスター~

 

 

リーフ:おっそいなぁ、セリス様…

 

ナンナ:そうですねぇ、もうとっくにベルトを倒してマンスターを解放してしまいましたのに。

 

リーフ:うん。宝箱を奪って武器を盗りまくり城中の金目のものを漁って増援相手に暴れつくしたってゆーのに、まだ来ないよ、セリス軍一行は……

 

フィン:…色々と責任を問われる前に、我々はここから逃げたほうがいいでしょうね(^_^;)

 

リーフ:うーん、そうしたいんだけど…

 

アウグスト:リーフ王子、大変ですぞ!

 

リーフ:どうした、アウグスト? …ひょっとして、だれかを離脱させないままクリアしちゃった? キアの杖が壊れたのに、まだ石化してる人がいるとか?

 

アウグスト:そんなどうでもいいささいなことではなく──

 

アスベル:ささいなことでしょうか……(-_-;)

 

アウグスト:たった今連絡が入りまして、コノートを制圧した直後、セリス軍一行がいずこかへ失踪し、行方がわからないとのことです!

 

一同:なっ、なんだって!!??

 

リーフ:セ、セリス様たちが……そんな、バカなっ! あのセリス様たちにかぎって、そんな……!!

 

オーシン:夜逃げだぜ! 夜逃げ!!

 

フェルグス:やっぱり向こうの軍も苦しかったんだな、財布の中身が。

 

リーフ:ぼくたちだけじゃなかったんだ、うんうんっ(#^.^#) みんな、手分けして「ぼくたちが追いはぎの仕方教えますから出ておいで」というチラシをあちこちに貼りつけてこよう!

 

アウグスト:リーフ王子、事態にはそんな簡単なことではありませんぞ。

 

リーフ:え、なに? …ああ、セリス軍の人たちはあんまし体格がなさそーだしね。でも大丈夫。ウチの軍の体格UP講座に参加すれば──

 

アウグスト:そーーーいう話から少し離れて! どうも状況から判断するに、全員何者かに連れ去られた可能性が高いものと思われるのです。

 

リーフ:なに!? それは大変じゃないか! じゃあ急いでダンツヒの捕虜収容所に部隊を派遣しよう。メンバーはダンディライオンズとリフィスとサラ──

 

パーン:あそこはもうとっくに制圧しちまっただろう?

 

リフィス:もう金目のものなんてこれっぽっちもないぜ

 

リーフ:そ、そうか…。どこならまだお宝が残ってそうかな?

 

フィン:リーフ様、セリス様一行の話をしていたはずでは……(-_-;)

 

リーフ:おおっ、そうだった! それで、えっと、じゃあセリス様たちはどこへ行ったんだ?

 

アウグスト:それがわからないから大変だと言っとるのですよ!

 

リーフ:そのとおりだ。やれやれ、困ったな。どーしたらいいんだ?

 

アウグスト:セリス軍失踪の噂が広まってしまっては、大陸中の市民たちがショックを受け、意気消沈するでしょう。逆に帝国軍は活気づき、この城でモタモタしている我々にいずれ猛攻撃を仕掛けてくるでしょうな。

 

リーフ:またかい? ターラといいレンスターといい、もう攻められるのはたくさんだよ。

 

アウグスト:みんなそう思っております。

 

リーフ:なにか策があるのかい、アウグスト?

 

アウグスト:ここで軍を解散して、皆一般市民としてあちらこちらで暮らすのが下策。イチかバチかこの城で三たび籠城し、なにもしないのが中策。

 

リーフ:上策は?

 

アウグスト:フッ、それはもうおわかりのはず。

 

リーフ:サラ、スルーフさん、こいつはドリアスの亡霊だよ。除霊してくれ、ライトニングで。

 

サラ:オッケー

 

アウグスト:ジョーダンですよ、ジョーダン! 上策はリーフ王子、つまり攻撃は最大の防御ということです

 

リーフ:……アウグストはぼくたちだけでこのまま戦いを続けてしまえって言うのかい?

 

アウグスト:いかにもです!

 

ナンナ:そ、そんな……

 

フィン:しかしそれでは──

 

アウグスト:ん、まあ、対トラキア王国戦くらいはなんとかなるでしょう。その間に私が密かにセリス皇子一行の行方を突き止めてみせます。

 

リーフ:……どーやって突き止めるつもりなのかは訊かないでおくことにするけど、まぁ、全然大丈夫だよ。こっちのほうが人数も多いし、なんてったってフォセティーーvVがあるから。ねっ、セティ王子!(はぁと)

 

セティ:……だがリーフ王子、我々はこのまま戦うわけにはいかないぞ。

 

リーフ:え? どういうことです?

 

セティ:我々がリーフ軍として戦ったら、すぐにセリス軍の失踪が市民にも帝国軍にもバレてしまう。民衆から光の皇子セリス様への支持が消えてしまうのは、色々マズい……

 

オーシン:追いはぎ王子リーフへの支持じゃだめなのか?

 

リフィス:ビンボー王子とか、金欠王子がいいんじゃね?

 

リノアン:まあ、人聞きが悪いですわ。アイテムコレクター王子と呼ぶべきです。

 

リーフ:そこ、やめなさいっ(-_-;)

 

カリン:じゃあ、セティ様、私たちどうやって戦ったらいいんですか?

 

セティ:リーフ軍でありながらセリス軍でもあり続けること、つまり我々がセリス軍一行に化けるしかないな。

 

一同:え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛っっっ!!!

 

アウグスト:と、そういうわけです。ではリーフ王子、私は密偵となってセリス一行の行方を追いますゆえ、これにて。ハァッ!

 

リーフ:あーーーっ、アウグスト! どこへ行くんだーーーー!!?

 

セティ:フッ、奴は泳がせておいていい、リーフ王子。そうすればいずれあの男も尻尾を出すだろうからな、フフフフフ……

 

アスベル:セ、セティ様!?

 

フィン:し、しかし……ではどうやって我々がセリス軍一行に化けるんです? リーフ様や私、ナンナ、デルムッド、それにセティ王子はこのままでいいとしても。

 

セティ:あとは全員は無理だろうが、似ている役者を選び出すことだな。

 

リーフ:なぁーーんだ♪ 簡単じゃないか、そんなの! こっちにはもうすでにセリス解放軍の超大物大将がいらっしゃるよ♪ ねっ、シャナム王子vV

 

シャナム:お、お、お、お、おれに帝国軍相手に戦えというのか!? いいいいいいや、遠慮する!((((;゚Д゚)))

 

デルムッド:大丈夫だよ、シャナム。「私はシャナンだ。このバルムンクが目に入らぬか!」とか叫んでれば、敵なんて寄ってこないから。

 

シャナム:そ、そうか? 

 

ナンナ:そうですよ。シャナム王子は存在するだけで人々の支持につながるんです。セリス解放軍の顔ですもの。なんと言ったって!

 

シャナム:……フフッ、まあ、そこまで言うなら仕方がない。私の偉大な力を貸してやってもいいだろう。ふはははははっ

 

フェルグス:おいおい、いーのか、あんないい加減なこと言って…(^_^;)

 

ホメロス:武運を祈るぜ、シャナム。華々しく散るんだぞ(=゚ω゚)ノ

 

リーフ:それから──マリータ! 君はラクチェになってくれ! ピッタリだよ!

 

マリータ:イザークの死神妹ラクチェ様に? そんな…私なんてまだ修行不足で、ラクチェ様の足下にも及びません……

 

ナンナ:マ、マリータ……冗談はよしましょう(^_^;) 流星月光見切りつき必殺5倍なんだから……

 

ガルザス:娘よ、お前はもう十分に強いぞ。父が哀しくなるほどに。

 

エーヴェル:そうよ、マリータ! もっと自信を持って。

 

マリータ:父様……母様……わかりました! 私、帝国相手に戦い抜いて、もっと強くなってきます! シャナム師匠! 一緒に頑張りましょう!

 

シャナム:う、うむ、弟子よ! 私についてこい!

 

リーフ:とりあえず「マリータの剣」は「勇者の剣」ということにしよう。そのほうがセリス様的、もとい聖戦的だから。あ、それからカリン、君もだ! まぁ、ペガサスのエルメスマーニャにしちゃえば、もうフィーになりきれるだろう。

 

カリン:私が王女様に化けるんですか!?

 

セティ:頼んだよ、カリン。

 

カリン:でもエルメスは男の子なんですよ? 女の子のマーニャに化けるなんて大変です。どうしたら…

 

フェルグス:いや、そこはなんの問題もないだろ(^_^;)

 

リーフ:うーん、それとフェルグス、君はアレスに化けてくれないかな?

 

フェルグス:へぇ、俺がアレスかい? パラディンってのは柄じゃねぇんだけど、まぁいいか。面白そうだし。

 

リーフ:とりあえず黒い鎧を着て、髪をほどいて適当に整髪し、さらに馬を墨で真っ黒にしちゃえば上手くいくって!

 

フェルグス:そ、そこまでするのか?( ゚Д゚)

 

サイアス:あとはそのへんにある魔剣をミストルティンと称すれば完璧ですね。遠慮なく持ち前の必殺撃を使えますよ。故レイドリックの使っていたロプトの剣なんてどうですか?(^_-)-☆

 

フェルグス:いや、やめてくれ……(^_^;)

 

リーフ:それからあと、オーシン! 君はヨハルヴァだ。アクスファイター系ウォーリアだけど、君がいちばん適役だよ。

 

オーシン:へへんっ、俺様の実力をまだまだ帝国の奴らに見せつけてやれるってわけだ! 腕が鳴るぜ!

 

ハルヴァン:リーフ王子、そのヨハルヴァという人は確かドズル家の公子だろう? オーシンには貴族の品格なんてもののカケラもないぞ。大丈夫なのか?

 

オーシン:わ、わぁるかったなぁ!(# ゚Д゚)

 

リーフ:ああ、まったくホントにこれっぽっちも問題ないよ。もう全然心配いらないから

 

ハルヴァン:??……そうか?

 

サラ:リーフ様、私も行く……

 

リーフ:サラ? そうだね、君の力も必要だ。回復兼大魔神も倒すすばらしー攻撃力の持ち主だ(※地階の狂剣2参照)。ユリア役で力を貸してくれ。

 

セイラム:サラ様っ、そんな危ないことを! 御身に万一のことがあったらどうするのですか!

 

サラ:大丈夫よ、セイラム。私はリーフ様についていくの。

 

リーフ:うーーん、あとはちょっと化けるのが難しいかなぁ。じゃ、残るはそのへんの木や岩にでも化けてもらって、敵を不意打ちする、とか?

 

残り一同:いやなこった!(# ゚Д゚)

 

セティ:表向き戦うメンバーはこの11人で限界ではないかな? これからのトラキア戦なら、おそらく戦い抜ける戦力だと思う。

 

フィン:そうですね。幸いにも我が軍の中でも選りすぐりの精鋭を入れることができましたし。

 

オーシン:おうよ! まかしとけ!

 

マリータ:絶好の腕試しになります! ねっ、シャナム師匠♪

 

シャナム:う、うむ……

 

フェルグス:ま、がんばろーぜ。

 

リーフ:でもたった11人じゃあ、いずれ疲労が溜まって出撃不可になるじゃないか。ぼく以外!

 

フィン:大丈夫ですよ、リーフ様。これからは「聖戦の系譜」ですから、そんなステータスは気にしなくてもいいんです。

 

リーフ:おおっ、そのとおりだ!!

 

フィン:王子ももうすぐマスターナイトにクラスチェンジできますよ(#^.^#)

 

リーフ:そーだ! そーだよ! 剣もA! 槍もA! すべてA! オールA! みんなのヒーロー、マスターナイト・スーパーリーフマンの復活じゃないか!

 

フィン:ああ、リーフ様最強!(≧▽≦)/

 

リーフ:イェーーーイ☆彡

 

ナンナ:そして私ももう「体格」を気にしなくていいんですね…vV

 

ホメロス:オレは体格14のナイスバディーなお前も好きだぜ、ナンナ(^_-)-☆

 

ナンナ:失礼ねっ、13よっ(# ゚Д゚)

 

デルムッド:ナンナ…………(^_^;)

 

リーフ:…そこはかとなく聖戦のナンナに戻りつつあるかな? …………ん、待てよ? もう「体格」を気にしなくていいってことは──

 

セティ:無論、追いはぎはなしだな。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

(ズギャアアアアアアアアアン※雷鳴)

なにいいいいいいいいいいいいいっっっ

(ドカーーーーーーーーーン※雷鳴)

 

 

リーフ:そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そ、そんなあーーーーーーっっ!! 追いはぎを取ったら、ぼくらになにが残るというんだ!!?? 追いはぎなしじゃ生きていけないよっ、うわーーーーーーーんっっ!!!

 

フィン:リ、リーフ様……( ;∀;)

 

フェルグス:じ、じゃあ、これから先、どっかの敵が持ってるキルソードマスターソードを奪うなっていうのか!? あんまりだ!

 

デルムッド:「聖戦」にはどっちの剣もないぞ。

 

オーシン:人をバカにしてんのか? だったら武器はどーやって手に入れるんだ、武器はっ!!? 

 

サラ:……ごはん……食べられるの……?

 

カリン:敵を捕らえて、崖の上とか海の上とかに解放してみちゃう私のささやかな楽しみはどうなるの!? ひどすぎるわ!

 

リーフ:ああ、ぼくらの聖戦は終わった……orz

 

セティ:…そんなに悲嘆に暮れるようなことか?

 

フィン:ああ、キュアン様、エスリン様、お許しください。追いはぎを教えたのはエーヴェルです。私じゃありませんよぉ……シクシク(/_;)……

 

ナンナ:お、お父様~~(^_^;)

 

セティ:新しい武器は街に出て店で買えばいいし、使った武器は修理屋で修理してもらえる。足りない分は闘技場で稼げばいい。「聖戦」の闘技場は負けても死なないし、勝てばHPが全回復するからな。

 

オーシン:そ、そうなのか? なんでぇ、いいこともあるんじゃねぇか。早く言えよ!

 

フィン:ただし仲間同士で物を交換するときは必ず中古屋を介さなければいけませんよ。

 

マリータ:え゛?

 

シャナム:仲間同士なのにわざわざ物を売り買いするのか? おいおい、そんなバカな話があるか!

 

フィン:「聖戦」ではそれが常識なんですよ。

 

イリオス:チッ、これだから貴族や王族のすることはわからねぇんだ。庶民には考えられん贅沢だ。

 

カリン:今回はオルソンさんの言うとおりだと思うわ。

 

フィン:まぁ、これからは個人主義というわけです。買い物は自分一人のためにするんです。財布には一人5万ゴールドまで入れることができますよ。

 

フェルグス:ヒューッ、そりゃすげえな! 自分の財布が持てるうえに5万Gかい?

 

リーフ:ところが今、我が軍全体の資金は3万Gちょいしかないんだよね。これを11で割って、一人3000G未満……

 

一同:う゛っ・・・・

 

リーフ:……やっぱりここはぼくなりの戦い方を貫くしかないな。リフィス! 君は女装してパティになってくれ。これでなにも心配いらないよ。

 

リフィス:いやだああああああっっ

 

パーン:おいでリフィスちゃん、メイクアップしてあげるよvV

 

リフィス:ギャーーーーーーーッッ

 

サフィ:ウフvV ステキよ、リッフィーvV

 

シヴァ:………(-_-;)…………

 

フィン:リ、リーフ様、貧しいトラキア軍相手にそんなことしたら、後々のトラキア半島統一問題に影響しますから、どうかおやめください~~っ

 

リーフ:ううっ……た、確かに。しかし……じゃああとはどうやって資金をためたらいいんだ?

 

フェルグス:おい、ウマい仕事があるぞ! 簡単で、朝飯前だ!

 

リーフ:な、なに!?

 

フェルグス:あそこの店に押し入って金をいただくのさ。

 

ブライトン:俺が運転する。俺がいちばん腕がいいからな。

 

オーシン:俺が扉を壊してやるぜ! 俺は優秀な壊し屋だからな!

 

フェルグス:天才的な計画を頼むぜ、ボス!

 

リーフ:ふむ。まずブライトンが馬車で店に乗りつけ、オーシンが出入り口をぶち破り、ぼくとフェルグスが加わって中に突入し、カウンターにいる女性店員を人質に──

 

ブライトン:取ろうとしたところを、マスターソード&マスターアクスの二刀流必殺撃で返り討ちにされるわけだな。俺の未来の女房マチュアはまったく手がつけられないほど強いんだ。

 

フェルグス:お前の店かよ!

 

マチュア:いつまでバカやってんのよ、あんたたち!(# ゚Д゚)

 

セティ:……トラ7のみんなは少し「聖戦」の勉強をしてもらう必要がありそうだな。聖戦版闘技場を試してみつつ、なんとか新しい世界になじむようにしよう。

 

ナンナ:演技の練習も必要かも…

 

フィン:そうだな……

 

 

・・・

 

 

リーフ:ふーーっ、なんとか全員抜いてきたよ、闘技場! ゼノンは手ごわかったなぁ。

 

セティ:トラ7では当然の権利である「追撃」がなくなったからな。

 

フィン:あと少しの辛抱ですよ、リーフ様。もうすぐスーパーリーフマンです。

 

ナンナ:私なんて杖レベルがCになって、リライブまでしか使えなくなってしまったんですよ。魔力もガタ落ちで……(;_:)

 

リーフ:大丈夫。その分ぼくが強くなって、君を守るよ、ナンナvV

 

ナンナ:リーフ様vV

 

フィン:まぁ、力と守備はナンナの兄上以上にあるから、そんなに弱くはなっていないぞ、ナンn──

 

ズバッ グサッ

 

フィン:ギャアアアアアアッッ

 

ナンナ:ああ、お父様、ごめんなさい! うっかり手が滑ってしまいました! ああもったいない、大地の剣……!

 

セティ:……(^_^;)…………

 

リーフ:さて、みんなあらかた準備ができたようだし、いよいよ出発しようか。なに、これまでの苦難を思えば、トラキア軍なんて楽勝楽勝♪

 

セティ:その前に、言っておくことがあるんだ、リーフ王子。

 

リーフ:なんでしょう、セティ王子?

 

セティ:当分の間、私はフォルセティを封印しようと思う。

 

リーフ:え゛え゛え゛ええええっっ、なんでーーーーっっ!!??

 

セティ:いや、こうでもしないと前回の「ティルナノグ戦記」に比べて楽になりすぎて面白くないと、プレイヤーが……

 

リーフ:知りますか、そんなことっ! フォルセティなしじゃー大変すぎてクリアできませんよ!!

 

セティ:そんなことはないだろう、リーフ王子。私なんかいなくたって君ならやっていけるさ。ハッハッハッ

 

ナンナ:……セティ王子、私たちがサイアス司祭を選んで最終決戦に行ったこと、怒ってるんじゃないですか?(※「地階の狂剣」参照)

 

フィン:ああ、だからフォルセティを選んでと申したんですよ、リーフ様……

 

セティ:アウグストもどこかのぐうたら国王もいないんじゃ、私が軍師を務めるべきだろうし。

 

リーフ:そんなーーっ、いやだぁっ!! 戦ってよ、セテーさまぁあああっっ

 

セティ:泣くな、リーフ王子。戦わぬとは言っていない。ただ、フォルセティを封印し、なるべく杖援護中心に動くつもりだということだ。あんまり私のフォルセティが目立ってしまったら、君の主人公としての立場もないだろう?

 

リーフ:う゛う゛……うーーっ、どーせぼくなんか……伝説の武器使えないし……指揮レベルは低いし……追いはぎでビンボーだしっ……

 

フィン:リーフ様っ、お気を確かに! あなた様は立派な聖戦士ですとも!

 

ナンナ:そうですよ、リーフ様! さあ、これから私たちのラブラブアタックで新たなる英雄伝説を創るのです!

 

リーフ:フィン~、ナンナ~、ありがとう~~(ToT)

 

セティ:だがセリス軍として動く以上、リーフ王子が各地の城を制圧するのは不可能だ。

 

リーフ:グサッ そ、そんな……城も制圧できない主人公なんて──っっ、うわああああああんっっ(ノД`)・゜・

 

フィン:あぁあっ、泣かないでください、王子ーーっ!!(ノД`)・゜

 

ナンナ:…それじゃあ、どうしたらいいんですか、制圧を?

 

セティ:フッ、そこで、この我がマギ団が開発したニューマシーン「ロードナイト・セリスロボ」(全自動)を使うわけだ!

 

他3人:なんですと!?( ゚Д゚)

 

フィン:な、な、なんです、これ……?

 

セティ:等身大セリス様型のロボットで、戦闘はできないが、自由に動けるので、いつでも好きなときに制圧を行うことができる。タイマーをセットして、リモコン操作が可能だ。

 

リーフ:(こんなもの作ってるから、ぼくらが着くまでマンスターを取り戻せなかったんだな……)

 

セティ:これを使えばもうどこをどう見ても完璧な偽セリス軍の誕生だ。

 

ナンナ:完璧な偽物って……(-_-;)

 

リーフ:ハァ……なんかだんだんわけがわからなくなってきたけど、まぁ、いいや。さ、行こ、行こ。。。

 

 

・・・

 

 

リーフ:ぼくら11人は南のトラキア王国目指して進撃を開始する。あとのことはよろしく頼んだよ、みんな! エーヴェル、フィアナのみんな、北トラキアの村を守ってくれ!

 

エーヴェル:任せて、リーフ王子!

 

ダグダ:しっかりやれよ、リーフ王子!

 

タニア:オーシン! 負けたら承知しないからね! 無茶してリーフ様の足でまといになるんじゃないよ!

 

オーシン:バカ言えタニア! お前みたいなじゃじゃ馬なガキんちょと一緒にすんな!

 

タニア:だっ、だれがじゃじゃ馬なガキんちょよ!

 

オーシン:俺が帰るまでにはもう少し可愛げのある女になっとけよ。

 

タニア:うるさいっ、余計なお世話よ!

 

オーシン:けっ……

 

タニア:……無事に帰ってきてよ、オーシン。

 

オーシン:…ああ、心配すんな。俺は死んでも帰ってくる。じゃーな!

 

フェルグス:いいのかい、オーシン? これからしばらく会えなくなるんだから、もっと仲良くしてきてもいいんだぜ? 愛しのタニアちゃんと。

 

オーシン:う、うるせえっ、俺は別にあいつなんかっっ/////

 

フェルグス:あはははっ、照れなくていいのに、もうバレバレなんだから。さて、オレも愛しの恋人ミーシャにしばしの別れを告げにいくとするか。

 

カリン:いつ、あんたがミーシャさんの恋人になったのよ!(-""-#)

 

 フェルグス:やっぱダメか? やれやれ、結局またお前のお守りかよ。良い男はいつも守るものが多いぜ。

 

カリン:まったくバカばっかり言って! もうあんたなんかに守ってもらわなくたっていーですよーっだ! 私だって強くなったんだから!

 

フェルグス:まぁ、そう遠慮するな。いい子だから、よしよしヾ(・ω・`)

 

カリン:子ども扱いしないでよ!(# ゚Д゚)

 

セティ:にぎやかな旅になりそうだな。さて、マギ団諸君、マンスターをよろしく頼んだぞ。

 

リーフ:ちょっとそれぼくのセリフ──

 

マチュア:はいっ、セティ様!

 

ブライトン:任せろ、セティ殿!

 

ヒックス:マフィー、父は頑張っているぞ!

 

ダルシン:ディアナ…ユベル…待っていろ……もうすぐ…もうすぐ帰るからな……

 

リーフ:うあああああああああああんっ!!(´;ω;`)

 

アスベル:泣かないでください、リーフ様! リーフ様もセティ様も、ぼくにとってはかけがえのない人です!

 

リーフ:そういう問題じゃないよ、アスベル……(ノД`)シクシク

 

カリオン:リーフ様、トラキアハンニバル将軍にお会いになった折には、カリオンがよろしく申し上げていたとお伝えください。

 

リーフ:ああ、うん、もちろんだよ、カリオン。君たちでレンスターを守ってくれ。

 

セルフィナ:お任せください、リーフ様。私とグレイドでレンスターの留守をしっかり守ります。ウフvV グレイドvV 幸せに暮らしましょうねvVvV

 

グレイド:ああ、セルフィナvV やっと夢の新婚生活だvVvV

 

ケイン・アルバ・ロベルト:グレイド様ばんざーーーいvV セルフィナ様ばんざーーーいvVヽ(^o^)丿

 

フィン:………(-_-;)…………

 

リーフ:主にあのセルフィナ一家から城を守るように。

 

カリオン:は、はぁ……

 

リーフ:さて、では行くとしようか……

 

ミランダ:リーフ王子!

 

リーフ:ギクぅっっ!!

 

ミランダ:私はアルスターでいつまでも王子の帰りを待っていますからねっ! 必ず帰ってくるのですよーーーっ!!

 

リーフ:は、はは、ははははははははは……(滝汗)

 

コノモール:ミランダ様とリーフ王子が一緒になってくだされば、アルスターも安泰なのですが……うぅっ……( ;∀;)

 

ナンナ:……イリオスさん!

 

イリオス:な、なんだ!?

 

ナンナ:私たちが遠征しているあいだに、なんとかミランダを口説いて駆け落ちでもしちゃってください!

 

イリオス:なっ、なんだとぉ!? なんで俺がそんなバカげたことを──

 

ナンナ:上手く口説き落とせたら、あなたは王族になれるんですよ!

 

イリオス:!!? おっ、おっ、王族!!?? よし、わかった! 俺に任せるがいい!!

 

カリン:駆け落ちしちゃったら意味ないのに、オルソンさん……(^_^;)

 

リーフ:あと、残りのこれから特にやることもない暇人無職野盗逆戻りまっしぐらの人たちにはやってほしいことがあるんだ。

 

パーン:なんだ、その言い草はっ

 

リーフ:手持ちや預かり所にあるアイテムを売り払ってぼくたちに資金を調達したり、ぼくたちの行軍の後をこっそりついてきて倒した敵から武器を奪ったりと、やることはたくさんあるぞ!

 

リフィス:うっわ、汚ねぇ。

 

リーフ:君に言われたくないっての。

 

トルード:いわゆる裏の仕事というわけか……

 

シヴァ:まったくバカな話だ……

 

リノアン:リーフ様、アリオーン様のことをくれぐれもよろしくお願いします。命を奪うことはないように。

 

リーフ:わかってるよ、リノアン。君のフィアンセ・アリオーンは殺さないように、なんとかやってみるよ!

 

リノアン:よかったvV それなら私のトラキア半島制覇も実現します。トラキアの殿方は皆ターラに咲く花に群がるのだわvVvV

 

ディーン:……(-_-;)……まぁ……ターラのことは任せてくれ。アリオーン王子を頼む。

 

リーフ:うん。ついでに君のために、彼にお見合いでも勧めてこようか?

 

ディーン:余計なことはいいから!////

 

リーフ:はははっ! さあっ、これで準備は整った! これから南トラキアに向けて進軍を開始する! ぼくの10人の仲間たち、用意はいいか!?

 

フィン:はっ、いつでもご命令を!

 

オーシン:おうよっ!

 

マリータ:がんばります!

 

シャナム:う、うむ!

 

セティ:セリスロボもスタンバイOKだ。

 

カリン:エルメ……じゃなくってマーニャも快調よ!

 

ナンナ:私はどこまでもリーフ様についていきます!

 

リーフ:ナンナ……「恋人リーフ」のステータスは今はちょっと隠しておいてくれ。ミランダに見つかったら殺されるから(^_^;)

 

ナンナ:え?

 

リーフ:でも大好きなのは君だけだよ、ナンナvV

 

ナンナ:リーフ様vV

 

サラ:…………女ったらし。

 

デルムッド:セリス様たちは大丈夫だろうか……

 

フェルグス:ん、まぁ、なんとかなるさ。いつものようにな。

 

リーフ:セリス様、あなたが無事戻られるまで、私は立派に聖戦を戦い抜いてみせます! よし、進撃開始だ! いざ、ぼくらの聖戦へ!!

 

一同:おーーーーーーー!!!!!

 

 

《こうしてリーフ率いるトラ7のメンバーは、「聖戦」の領域に突入した。あくまで偽セリス軍として。しかしリーフ一行はまだこの先待ち受ける過酷な試練と恐るべき陰謀を知る由もなかった。

 グラン歴777年、時代は新たな局面を迎えようとしていた……》

 

 

ホメロス:フッ、短いあいだだったが楽しかったぜ~〜シャナム~♪。お前のことは忘れない~~♪♪

 

シャナム:な、なんだ、その永遠の別れチックな歌は!!?

 

セイラム:ああっ、サラ様っ……

 

 

(続く)