前話↓
第7話
~終章 最後の聖戦~
《セリスたち6人は、イシュタル率いるヴァイスリッターとの決戦に臨む。ティルナノグ戦記、最大の激戦開始!》
《まずレスターが丘の上のスリープ持ち一人を始末。次のターン、残るスリープとフェンリルが来るが、ラナがレストして、残る一人も射る。そして後退。代わって前に進み出るはセリス》
セリス:ラナ、丘の上の最後のフェンリル一人をサイレスで黙らせて、後方へ下がるんだ! 君はファルコンナイト三姉妹の攻撃に耐えられない! 私がまず三姉妹をおびき出してくる。イシュタルの本隊と一緒に来られたんじゃかなわないからな。デルムッド、支援頼む! スカサハ、ラクチェ、私に続いてくれ!
《光の剣をかかげて、三姉妹を待ち受けるセリス》
セリス:さあ、来い! ていうか名前忘れたからまずはファルコン三姉妹その2!
Fその2:おのれ、許さーーーーん!!
《大地の剣で怒りの攻撃! 幸いにもセリスは「見切り」を持っていたので大ダメージはくらわずにすんだ》
セリス:他二人に攻撃は届かないか。しかたない、その2だけでも倒す! くらえ、ティルフィング!
Fその2:ぐあっっ
セリス:とどめは任せる、ラクチェ!
ラクチェ:はい! 南の丘から行きます! 勇者の剣!!
Fその2:くっ……イシュタル様……姉上……
セリス:すでに神器と死神妹の二人がかりでやっとだもんな…。ヴァイスリッターもそこまで来ている。ラクチェに攻撃が集中しないためにも、ここは動くわけにいかない。
ラクチェ:セリス様!
セリス:みんな、耐えてくれ!
《次のターン、残るファルコンナイト×2がスカちゃんを攻撃しつつ、レッグリングつきの脅威的な移動力でフリージ城に迫る》
セリス:スカサハ、大丈夫!?
スカサハ:な、なんとか……それよりこのままじゃフリージ城が……!
セリス:ここでくい止めるしかない! 私がHPを削る! ティルフィングーー!!
Fその3:くうっ……
スカサハ:たぁーーーっ!! ズバッ
Fその3:ああ……イシュタル様……
セリス:あと一人……
デルムッド:このっ!
Fその1:フンッ! やられてたまるか、大地の剣!!
デルムッド:うぐっ……だ、だめか……!
レスター:このままじゃ、城が落とされる! 俺が守備につく!
ラナ:兄様!
レスター:ラナ、お前は逃げろ!
ラナ:だめです。相手の移動力がありすぎて……!
レスター:なんてことだ……! くっ、狙うなら俺を狙ってくれよ……!
ラナ:どうか神のご加護を……リザーブ!
ラクチェ:やーーーーっ!! グサッズバッ!
Vリッター:ぐわああっっ
セリス:ラクチェ、私が壁になる。君は丘の上で部隊をいくらか分散させてくれ。ただし無理はしないように。
ラクチェ:はい!
セリス:ラナ、どうか無事で……
《敵ターン、Fナイト長女は城を守るレスターに直接攻撃!》
レスター:妹を危険な目に遭わせずにすんで、ほっとしたよ。
Fその1:フン、この城を落としたら、お前の妹も血祭りに上げてくれる!
レスター:そうはさせない!
Fその1:まずはお前からだ! くらえ、必殺の剣!
レスター:必殺はもうたくさんだ! 俺はもう倒れるわけにはいかない!
《追撃連続必殺スキル持ちの最凶長女の攻撃を、レスターは奇跡的に耐え抜いた》
ラナ:ああ、兄様っ
セリス:よくこらえた、レスター! さあ、もう観念しろ! ティルフィング!!
Fその1:ぐっ……まだまだ! 大地の剣!
セリス:くっ……!
スカサハ:そこまでだ!
デルムッド:くらえ!
Fその1:大地の剣! 大地の剣!
レスター:とどめだ!
ズババババババッッ
Fその1:これまでだな……イシュタル様……
ラナ:兄様……みんな……よかった……
セリス:苦戦したが、なんとか乗り切れたな。(マジかよ、四人がかり!?)さて、もうひと頑張りするか! ヴァイスリッターとイシュタルにね!
《フリージ城の目と鼻の先まで、イシュタルたちが迫ってきていた》
イシュタル:見事な戦いぶりだったぞ、セリス。貴様に雷神イシュタルの最後の戦いを見せてやる! トールハンマー!!!
セリス:うわあぁぁっっ!!
ラナ:セリス様ーーっ!!
セリス:くっ……さすがだな、イシュタル。しかし我々にはもう後がない! ここで一気にケリをつけるよ。みんな、反撃開始だ!!
イシュタル:ユリウス様の前には行かせん!
ラクチェ:さあ、お前の相手はこの私よ、イシュタル! 全力でいくわ!
デルムッド:……ラクチェ、下がれ。
ラクチェ:え?
デルムッド:ここは俺が行く。
ラクチェ:なっ……そんなっ……なにバカなこと言ってるのよ! 相手はトールハンマーなのよ? 神の武器なのよ!? しかも相手はあのイシュタルで──
デルムッド:言われなくてもわかってるよ。
ラクチェ:じゃあ、なんで!? 無茶しすぎよ! やめて! お願いだから……!
デルムッド:もう目の前でお前ばかり危険な目に遭うのを黙って見ているのは嫌なんだよ! たまには大人しく、後ろに隠れてろ。俺だって、お前を守りたいんだ。
ラクチェ:デ、デルムッド……
イシュタル:フッ。愛する者同士を永遠に引き裂くのは辛いが、これも運命。覚悟してもらうぞ!
デルムッド:それはこっちのセリフだな。行くぞ!! 銀の剣☆100!!
スカサハ:キャーーーーッ、デルデルーーっ!
ザシューーーーッッ!!
イシュタル:ううっ……や、やるな……。だがそれもここまで。さらばだ! 神の怒り、トールハン────
ラクチェ:いやっ────
ズバババババババババッッ
イシュタル:!!?……バカな…………
デルムッド:悪いな、早い者勝ちだ。
セリス:ヒュー! すごいじゃん、デルムッド! ナイスタイミングの連続発動だよ。いやはや愛の力は私の期待以上だったねぇ♪
ラクチェ:……ホントにケガとかないの、デルムッド?
デルムッド:ああ、大丈夫だ。……少しは見直したか、ラクチェ?
ラクチェ:…………バカ…………バカバカバカバカバカぁーーーーーーっっ!!!
デルムッド:お、おい、ラクチェ……
スカサハ:ありゃりゃ~~?
イシュタル:ユリウス様……私は……
ラクチェ:……可哀そう……イシュタル……
デルムッド:彼女たちの分まで、お前を幸せにするよ、ラクチェ。
ラクチェ:デルムッド……あんたって人は……もうっ……/////
レスター:おい、いつのまにあんなラブラブなカップルになったんだ、あの二人は……
ラナ:さ、さぁ……
スカサハ:うーーっ、スカちゃん恥ずかしーーっ/// オラオラそこのヴァイスリッターの残党! 見せ物じゃないんだぞ! とっととどいた、どいた! 勇者の剣! りゅーせーけーーんっ!!
Vリッター:ぎゃあああああああああっっ
セリス:ははは、兄貴としてはフクザツだろうね。さて、私たちもここを突破してしまうとしよう。目指すは憎きマンフロイのいるヴェルトマー城だ! ラナ、君はサイレスを修理してからおいで。
《激戦を終えたティルナノグズはヴェルトマー城に急行。一方、シアルフィ城では、アルテナが一応アリオーンの説得をする。そして50ターンが経過。セリスたちはまだ密かに起こった信じられない驚愕の事態に気づいていない……》
~ヴェルトマー城への道中にて~
ユリア:マンフロイ様ニ逆ラウ者皆コロス……
セリス:ユ、ユリア? いつのまにさらわれてたんだ!?
スカサハ:あんたそれでも兄貴ですか! あーっ、ユリアちゃーん、もうすぐ助けてあげるからねーー!
セリス:ラナ、急いでユリアにサイレスだ! 1回きりで済むように、みんな、ヴェルトマー城に全力で走れ!
《ただちにヴェルトマー城に集結したセリス軍。セリスがマンフロイの側近どもをおびき出し、スリープの被害が広がらないうちに全員でどかすかばきっと総攻撃をかける》
セリス:あと残るはマンフロイだけだな。みんなは下がっていてくれ。私一人で倒せる。ラナ、リブローよろしく!
《セリス様は単身、諸悪の根源マンフロイの前へ──》
セリス:マンフロイ! よくもユリアに術をかけたな!
マンフロイ:いつさらわれたのかも気づかんお前に言われたくないわ!
セリス:黙れ! 父の悲しみ、母の嘆き、すべてはお前の謀りごと……あれもこれもみんなキサマの野心のせいなのだな!
マンフロイ:なんでもかんでも人のせいにするなぁっ(# ゚Д゚)
セリス:くっ、マンフロイ、私は許さない。キサマだけは絶対に許さない!
マンフロイ:人の話を聞けええええっっ!!
セリス:父と母のうらみ、思い知れ! ティルフィングーー!!
マンフロイ:おのれぃっ! ヨツムンガンド!!
セリス:ティルフィングがあるかぎり魔法なんかどうってことないさ!
マンフロイ:ヨツムンガンド! ヨツムンガンド!
セリス:うわっ…!? くっ……連続か……。他のだれかだったらまたリセットだったな。
ラナ:セリス様、おケガを! リカバー!
セリス:ラ、ラナ! 来てはだめだ!
マンフロイ:フッ、セリス、その娘と仲良く父と母のもとに逝くのだな。くらうがいい! 我が怨念の闇の力!!
セリス:ラナはぼくが守る! 父上、私に力をーーーー!!!
ドオオオオオオオオッッ
ズバーーーーーーッッ!!
マンフロイ:……ユリウス様……ロプト帝国を……どうか……
セリス:ふうっ、やったぞ。ラナ、ケガはないかい?
ラナ:はい! ありがとうございます、セリス様。
セリス:やっぱり君がそばにいてくれると力が出るよ。では、私はヴェルトマー城を制圧してユリアを目覚めさせにいくから、君は先にみんなのところへ戻ってなさい。
ラナ:はいvV
セリス:いよいよ最終決戦だ!
《ついにヴェルトマー城を制圧。セリスは急いでユリアの救出に向かう。どの道、シャーマンLv1ユリアにナーガを使わせるつもりはなく、セリスは妹をヴェルトマー城へ逃がした後、十二魔将との決戦に備える仲間たちと合流した》
《そこではちょっとした騒動が──》
セリス:どうしたの、みんな? なに騒いでるんだい?
ラクチェ:セ、セ、セ、セリス様……!!!(゚Д゚;)
デルムッド:レスターの奴がっ、レスターの奴がっっ……(( ゚Д゚;)
レスター:え、えーーっと……
セリス:え? なになに、どうし────!!!???
~レスター×フィー カップル成立!!~
セリス:え゛え゛え゛えええええええええっっっ!!!???
ラナ:に、に、に、にいさまっ……いつのまに……
レスター:いやぁ……あの……これは……その……
セリス:レ、レ、レスター、私は誓って君とフィーを一度も隣接させなかったぞ! 命を賭けてもいい。しかもいつも城を留守にしている君がっ、どーしてっ!? なんでっ!? 信じられないっっ……
レスター:そ、その……
セリス:ずっと城にいたオイフェでもアーサーでもヨハルヴァでもなく君が!? 一体どーやって愛を育んだっていうんだ、え゛え゛!?
レスター:だ、だから……いわゆる……その……
デルムッド:文通か!? 矢文を使ったのか!?
ラクチェ:きっと本城にそっくりさんを置いてフィーを口説かせたのよ!
レスター:お、おい……
スカサハ:……ひょっとして、この6人の中で恋人がいないのってスカちゃん一人……?
うわーーんっ レスたんの裏切りものーーーーっ!!!
レスター:そ、そんな……
ラナ:泣かないで、スカサハ。戦いが終わったらユリアでも口説けばいいでしょ。
ラクチェ:そうよ、そうよ!
セリス:よくわかったよ、レスター。やっぱり君ってばとっても器用で手の早い男だったんだな。油断したよ!
レスター:そ、そんなっ、それは誤解です! セリス様っ!
セリス:だったらこの状況をどう説明するのさ?
レスター:そ、それは……あの……えーーーーっと────
《あまりに意外な展開に、いつぞやの賭けのことなどすっかり忘れているセリスとデルムッド。……まぁそれはそれとして、ティルナノグ戦記はいよいよラストバトルを迎えようとしていた》
ラクチェ:いよいよユリウスと十二魔将を残すのみね。
セリス:まあ、ここまで戦い抜いてきた我らにとっては、十二魔将なんて勝ったも同然だ。問題はユリウスなんだけど……
スカサハ:そういえば前に秘策があるとか言ってましたよね?
セリス:そのとおり。私もこのネット社会を旅するまで知らなかったんだけど、ほら、あそこにヘル持ち十二魔将がいるだろう?
スカサハ:ああ、はい。
セリス:あいつをこの「バサークの剣」でサクッとやって混乱させる。そしてヘルをユリウスに当ててもらう。そうすればユリウスのHPはたったの1。そこをこのティルフィングで成敗すれば、めでたしめでたしだ。
レスター:はぁ……なるほど。よく考えつく人がいるんですね。
デルムッド:他力本願……
セリス:頭脳プレーと言いなさい。
ラナ:ところでそのヘルってちゃんと当たるんですか?
セリス:30%の確率らしい。リセットして調整すればなんとかなるよ。ユリウスってば自分の指揮官レベルでヘルの命中率を上げちゃうんだってよ、ククク……
スカサハ:……(^_^;) 上手くいくといいですけど。
セリス:というわけで、ラナ、これから私が十二魔将をおびきよせてくるから、ヘル持ちが来たらサイレスで黙らせてくれ。邪魔にならないように。
ラナ:わかりました。
セリス:よし、行くぞ! このティルナノグ戦記ももうすぐ終結だ!
《セリス様がユリウスの攻撃範囲に侵入し、十二魔将を呼んでくる。いつものように死神双子を前線に出し、いざ決戦!》
ラクチェ:もうすぐこの勇者の剣も☆90になるわ。さあ、最後の大暴れよ! 流星必殺剣!!
ズバッ ザシューーーーッ
ツヴェルフ:…………
スカサハ:あっ、しまっ──!? こらーーーーっ! スカちゃんのお金返せーーーーっ!! 月光剣!!
どかすかばきっ
スカサハ:はあ……まあ、いいか、これで最後なんだしな。ありがとうよ、勇者の剣☆100。おかげで俺は強くなれた。もうひと頑張りだ。
ザシューーーーーーッ
デルムッド:抜け駆けで仲間に恋人を作られた挙句、最後の最後で有り金全部取られて「まあ、いいか」なんて、あいつはどんだけお人好しなんだよ、ホント……(^_^;)
ラナ:サイレス! リザーブ! サイレス! セリス様、みんな、頑張って!
レスター:デルムッド、前に出るぞ! 厄介な必殺持ちは早めに倒しておかないと!
デルムッド:そうだな。フィーとラブラブアタックできなくて残念だったな、レスター。
レスター:なっ……いいから早く戦えよっ/////
ズバズバザシューーーーッッ
セリス:ティルフィング、我が聖剣よ。ティルナノグからの長い戦いに終止符を打つぞ!
ズバババババババババッ
《ティルナノグズ最後の奮闘の末、ついにヘル持ちを除く十二魔将は倒されたのだった》
セリス:さあ、ユリウス、ここまで来てやったぞ! みんなは下がっていてくれ。バサークの剣は私が使う。君たちじゃあ殺しちゃうだろうからね。行くぞ! 頑張ってくれよ、ヘル君!
《しかしセリス様の想いを込めたバサークの一撃は、なかなかヘル使い君に通用せず、しかも逆にヘルをくらわされ、さらにユリウスのメティオを浴びせられるという災難が、1ターンまた1ターンと続く……》
ラナ:きゃーーっ、セリス様ーーっ! リブロー! リザーブ!
スカサハ:大丈夫かなぁ……
セリス:くっ、私はあきらめない。あきらめないぞ!
《ヘル君が死にそうになり、ライブスキルで回復するのをイライラと待つセリス様。1ターンまた1ターンと過ぎていく。そしてついにバサーク成功!》
セリス:よっしゃ、いけーーーー!!
ユリウス:ロプトウス!
どーーーーーーーーーんっ
~リセット(はぁと)~
セリス:えーーい、いまいましい! とっとと当ててくれよ、ヘル君!
レスター:あれの名前なんだっけ?
ラクチェ:さぁ……(-_-;)
《1ターン、また1ターン》
《これの難しいところは、ヘルがユリウスに当たったそのターンにセリスでとどめを刺さないと、ユリウスのHPがどんどん回復してしまうという点なのだが……
ヘルどころかバサークもくらわねぇよ》
デルムッド:……本当に上手くいく作戦なんだよな、これ?
ラナ:ネットにあった有名なワザらしいけど。
ラクチェ:でももう100ターン過ぎちゃったわよ。
スカサハ:え゛え!?
レスター:あ、またヘルくらった。セリス様……
セリス:・・・・・・・・・・・・・・・・
くたばれティルフィングーーーーーーー!!!
他5人:あ゛ーーーーーーーーーーっっ!!!
スカサハ:セリス様っ、ヘル使いを倒しちゃってどーするんですかっ!
セリス:もうやってらんないよ、こんなこと!ヽ(`Д´)ノプンプン
レスター:じ、じゃあどーするんです、ユリウスは? ここで妥協して終了?
セリス:まさか。ラクチェ、デルムッドと西側にまわりこんでくれ。それからフリージ城に大至急向かって、スリープの剣を買ってくること。
ラクチェ:セリス様……まさか……
セリス:そのまさかだよ。
セリス:これぞ我らの最後の戦いにふさわしいやり方だ。6人全員でユリウスと戦うよ。いいね?
他5人:・・・・・・・・・
セリス:私以外全員がユリウスに1ポイントしかダメージを与えられない。しかし1ポイントはダメージを与えられるんだ。希望はある!
他5人:・・・・・・・・・
セリス:ネットによれば、スリープの剣は当たれば100%効くというウワサだ。ユリウスに関してはね。ここまで戦い抜いてきたぼくらの強いきずなと力、今こそ一つにする時だ!
他5人:・・・・・・・・・
セリス:ティルナノグ戦記ラストバトル、行くよ!!
他5人:はい、セリス様!!!
《全員、バーバラ城へ集結》
デルムッド:ラクチェ、頑張れ!
ユリウス:ようやく来たのか。何をモタモタしていたんだ、子豚ども。待ちくたびれたぞ。
ラクチェ:じゃあ、ゆっくりおやすみなさい! いくわよ!
ズバッ ズバッ
ユリウス:!? ぐーーーーーー~~ZZZZ
セリス:よっし、ヒットぉ! さあ、みんな、総攻撃だ!
他5人:おーーーーーーーーー!!!!!
《攻撃の順番としては、間接でレスター&ラナ、直接でラクチェ→デルムッド→セリス→スカサハ→待機。セリスはティルフィングを2発当てて計8ダメージ。スカラク兄妹がそれぞれ勇者の剣で4ダメージずつ。レスター&ラナは突撃発動で平均してだいたい2ダメージずつ。デルムッドは突撃&連続発動で上手くすればセリスより削れる。全員がセリス&デルムッドの支援効果範囲内で攻撃。兄妹恋人はできるかぎり隣接。ユリウスの毎ターンHP回復値よりどれだけ多く削れるかがポイント》
セリス:みんな、あきらめるな! あいつのHPは少しずつ減ってきているぞ!
レスター:ちょっと気の毒な気もするな……
ラナ:そんなこと言ってるとロプトウスのお怒りをくらいますよ、兄様。
ユリウス:う~~~ん……ふわぁ……('Д')。。
スカサハ:ヤバい! 起きるぞ!
ラクチェ:ならもう一度スリープの剣をお見舞いするわ!
デルムッド:……いくぜ。
《ティルナノグズの総攻撃の末、80もあったユリウスのHPは少しずつ少しずつ減っていった。そして……》
セリス:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13!! おーーっ! すごいぞ、デルムッド!! 普通に神器持ちキャラで戦うよりダメージを与えられるじゃないか!
デルムッド:奴が眠ってなかったら、とっくにこっちが死んでますけどね。
セリス:もう一回今のを頼むよ! これで余裕ができたな!
《トラ7では自滅スキル以外のなにものでもなかった突撃をこんなにありがたいと思ったことはなかったよ、ホント。これで勝利の光が見えてきた!》
セリス:半分切ったぞ! あと少し……あと少しだ……!
《6人の団結した地道な総攻撃が続く。そしてついにユリウスの残りHPが20を切った……》
スカサハ:これで最後か……さあ、いくよ! 勇者の剣!
ラナ:ようやく終わるのね……セリス様……! ウインド!
レスター:長かった……これでついに……! 勇者の弓!
デルムッド:銀の剣は壊れたからベオのけ……じゃなくて予備のざんてつの剣!
ラクチェ:あとは頼みます、セリス様! 勇者の剣!
セリス:ロプトウス、私たちティルナノグの子どもたちの力で、ついにお前を追いつめた。闇が滅びる時だ! ユリウス……我が弟……安らかに。……聖剣ティルフィング、我に力を!! たああああああああっっ
―――――――――――――――――――
ロプトウス:グ…………ゴォ……ゴォ…………
ギャオオオオオオオオオオオオオッッ
セリス:お、終わった……
ラナ:セリス様!
スカサハ:セリス様!
ラクチェ:セリス様!
レスター:セリス様!
デルムッド:セリス様!
セリス:みんな、やったよ。イザークで旗を上げてついに、ぼくら6人はここまで来られた。そしてやっと世界に平和を取り戻すことができたんだ! 数々の困難を乗り越えて、ついに……ついに…………!
ラナ:……でも、セリス様…
セリス:どうしたの、ラナ?
ラナ:私はセリス様と一緒になりますが、平和な世界になった今、私たちティルナノグの子どもたちは、みんな離れ離れになっちゃうんですね……
ラクチェ:ラナ……
セリス:そんなことないよ、ラナ。私たち6人は生まれた時からずっと一緒だった。そしてそれはこれからも変わらない。帰る場所は一つだよ。
ラナ:セリス様……!
セリス:さあ、みんな、帰ろう! 私たちの故郷ティルナノグに!!
────はい! セリス様!!!!!────────
《こうして新たなる伝説がまた生まれ、幕を下ろした》
~『ティルナノグ戦記』完。~
(以下 プレイ後あとがき ※注 書いたのは約15年前)
(今さらながら、だれに見せるわけでもなく、なにをモチベに当時の自分は書いていたのか、もうホラーでしかない……)
セリス
本当、頼りになる主人公だよ。FEの中では一番強い主人公だとあらためて実感。(※現在異論は認める)今回のプレイでも無敗だったし。親父はちょっとヘッポコだったが、彼は強かった。まぁ、リングはいっぱい持っていたけど、セリスにとってはどれも欠かせないやつだったな。神器持ちはセリス一人だったので、前半から後半まで、攻撃から援護まで、役に立つ。心残りはラナとのラブラブアタックを見なかったことかな。初めてユリウスにとどめをさせました☆
スカサハ
ティルナノグ戦記MVPを彼にあげたい。なんといっても今回は戦績130勝突破で第一位! しかも無敗という、当方聖戦プレイでの新記録を樹立。歴代FEキャラ戦績でもトップ5に入るだろう。いや、強かった! やはり勇者の剣☆100を捧げたおかげだろうか。さらに彼は唯一ステータスアップ系リングを持たずに戦い抜いたキャラだったのだからスゴい。あの対ユリウス必殺7連撃は大興奮! 心から感動しました。心残りはどうせならHP80でカンストしてみたかったなぁ。ラクチェが速さ27止まりだったので、ステータス的にもなんと妹以上だった。あと、レスターがああなるとは本当に予想外だったので、せっかくだから恋人を作ってあげるんだった……。
ラクチェ
いつもながらお強い。レッグリング&ナイトリングのコンボは我ながらナイチョイスだった。前半戦は勇者の剣を使わせなかったのだが、それでもやっぱり強い。速さが27で止まっていたが、気にするほどのことではない。やはりこの双子の父親はホリンがいちばんかな、強さ的にも武器継承的にも。デルとのカップリングも、歩数が合うのですごく使えた。戦略的にも、案外お似合いじゃないのか、この二人。兄と組んでも恋人と組んでも最強コンビ。戦績は第3位。
ラナ
中盤、魔力が上がらなくて苦労したが、なんとか乗り越えてくれた。デューの協力を得て、母エーディンがあらかじめリングや杖をそろえていたおかげで、金がかかりまくるのもなんとかなった。唯一の回復役だから大事にしていたつもりが、結構強かった。闘技場も抜くわ抜くわ…。預り所にはいつもお世話になりました。デルムッド×ラクチェよりカップリング成立が遅かったのは意外だった。セリスじゃ歩数合わないからなぁ…。リライブもレストもスリープもサイレスもリザーブも一人でこなしてくれた。本当にごくろうさま。
レスター
戦績第2位、おめでとう。勇者の弓☆100を持った彼は強かったよ。ただステータスの上限と親父の成長の悪さが……。スピードリングでも持たせておけばスコピオに勝てたんじゃないかと、あれからすごく後悔したぞ。毎回言っているが、ミデェールが弱いの! ステータス上限を遊牧騎兵にしてくれ、お願い…。しかしまぁ、戦績が良かったからいいけど。それにしても恋人フィーとはいったいどういうことなんだ、オイィッ!? 本当に腰抜かしたよ。なんで……?? 本編の終わりは終わりとして、エンディング、ユングウィに戻る彼は、恋人フィーと、なぜか恋人シャナン様についていかないパティと一緒。レスター、貴様……と思いました(笑)
デルムッド
戦績は4位だったが、100勝は突破したし、なにより神器初撃破を果たしたしで、まったくよく頑張ってくれた。あの時彼の必殺率は105%あったのだが、連続を出していなければ返り討ちにされていたでしょう。彼の根性と、恋人ラクチェのおかげ。そして実は10章のユリウスも、必殺5連撃しかもロプトウスかわすで倒すことができていたのだった。あれはマジで感涙ものだったよ。フリーナイトのうちはちと弱いが、フォレストナイトになれば普通に激強。最後のユリウスに勝てたのも、彼のおかげだ。それほど強くはないが伝説の剣士の父上に感謝。(ベオの子じゃなきゃたぶんこの戦記詰んでたな…)
《おまけ①:セリフをパクられた方々》
気ままな自由騎士フェルグス、静かなる領主ハルヴァン(←はい? もう領主になってんの??)、怒れる斧戦士オーシン、陽気な槍騎士アルヴァ、月と星の剣士マリータ
気ままな姫将軍クラリーネ、黒き稲妻ツァイス、流浪の傭兵騎士ノア、孤高の剣士ルトガー、剣聖を継ぐ者フィル
《おまけ②:戦績話》
(このプレイ時点では、オーシンの183勝、フェルグスの157勝が二強だった。が、この後漫然と『聖魔の光石』を1周して終わったら、フランツが210勝とかぶっちぎって、エフラム190勝、エイリーク、フォルデ180勝とか続き、……やっぱり無限に戦闘できるシステムはこわE☆と思ってしまった。
そして、この後ヘクトル編ハードをやったはずで、そのときはヘクトル179勝、エリウッド178勝(無敗)、レイヴァン162勝、フロリーナ142勝と、激戦の記録がなぜかまだメモに残っている。
ヘクトルとエリウッドは早々に支援Aにしてコンビで戦わせたんですよ。そしたらエリウッド、いつぞやうっかり10敗した時とは別人のように強くて頼もしくてね。「ヘクトルはぼくらが守ろう」とか言われた日には感涙にむせびながら、ヘクエリ最高!と一人大盛り上がりしましたが、二度とやりたくないですな、あの難易度は!)
さて、
【次回予告】!?
~『リーフ王子のグランベル778』~
マンスターでの決戦に勝利を収めたリーフ率いる解放軍。セリスたちと合流し、共にユグドラル大陸の解放戦争に向かうつもりでいた。ところがそこに思いもかけない事件が──!
コノートにいたセリス軍が全員謎の失踪。
衝撃を受けるリーフ軍一行。セリスたちの身にいったいなにがあったというのか?
「解放軍の進撃を止めるわけにはいかない!」
どこにでも侵入できる無敵のブラキ僧アウグストを密偵として帝国に送り込んだ後、リーフはセリス軍の失踪を隠し、帝国と戦い続ける決意をした。
謎のロードナイト・セリスロボを製作した風の勇者セティが軍師に志願。リーフは泣きながら、戦ってくれと懇願するが──。
それからリーフは恋人ナンナや忠臣フィンとともに、トラ7の仲間たちをセリス軍の人々に化けさせていったのだった……。
果たしてリーフの行く道に光はあるのか!?
そして待ち受ける恐るべき陰謀とは!?
~追いはぎ王子リーフ率いる偽セリス軍、進撃開始!~
(トラ7思い込みプレイなるものです。事実7割、脚色3割くらいのプレイ日記。ナレーション部分を減らして、だらだらボケ会話多めの珍道中)
(ただ、これ、終章の終盤まで書いておいて、完結していない……。どうしたのか。ついに我に返ったのか、十数年前の孤独な馬鹿は)
(載せるからには終わらせねばならない。どうするのか。だいたいこんな感じで終わりました的な説明を入れて終わるのか。それとも新たに書き足すのか。十何年も年を取ったオバチャンが? 推敲も残っているのに??)
(たぶん、途中まででも載せれば、現在のこの居たたまれなさは落ち着くとみておりますが、どうするかはおいおい考えます……)
リーフ一行のノリはこちら↓