A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

2020年3月の、ちょっと腐なエンタメ事情。(『相棒S 18』ほか)

えー、こんな注意書きを載せたことは、たぶんこの過疎ブログ史上初だと思うのですが、このたびは念のため申しておかねばなりますまい。

 

以下、やや腐。

 

……でも、たぶん、私のせいではない。どう考えても公式に責任がある。

 

 

さてさて、去る18日、今シーズン最後の『相棒』を、微妙にリアタイはできなかったんですが、無事視聴かないました。
もう今シーズンも楽しみなひととき盛沢山で、幸せでございました。ネタをふんだんに盛り込んだギャグ回……と見せかけてどシリアス回や鬱展開多めという、いつもながら濃厚なドラマでございました。やはり刑事ドラマの中でも抜きんでていると思います。

 

このごろ特に思うのは、コンビものを超えたチームものになりつつある…というかとっくになっていたのか、『相棒』。
見どころは、杉下右京とその相棒の活躍ばかりでなく、彼らを取り巻く面々(捜一コンビ、青木くん、暇課長はじめ組対5課、鑑識、サイバー課、社課長、ラムネ監察官、てるお参事官にウッチーに至るまで)のチームワークだと思いました。思惑は色々あれど、なんやかんや一つのチームとして動いてますよね。そうなるとも、歯車さえかみ合えば、あとは無敵。
……すべてかみ合うなんてことはまれだとしても。
最終回の、右京さん推理力減退症候群を、総出で心配(?)し始める皆様を見ながら、その実感を新たにしました。

 

ネタシーン&ギャグシーンも最高でしたが、最終回も大渋滞でございましたな。個人的には、「例の症候群克服を力説する右京さんが刑事貴族のあの人か探偵左文字に見える」「にゃん!やら、感激!やら、セリーがおかしい」「グーなジェスチャーでウインクのイタミン&セリー&参事官あれなに、爆」「まさかのさっそく死ぬ桂川さん」「死に際にネタ台詞の連続攻撃桂川さん」「かつての最高ギャグ最終回の加害者と被害者が平然と同じ場所に」「しかも加害者超得意げ」「冠城亘!」「謝れ!」「謝らんか!」「代わりに謝ろう!」


…………。

 

なにしろ途中のCMでさえまったく油断できないですもんな!
およそ半年を経て明かされる、まさかの冠城亘の待ち合わせ相手。

 


「おまたせ!」(キラキラ)(ハート)

 

 

…………ああ、そうか。そういうことですか。


こりゃ、そちら方面に疎いことで有名なわたくしめでも、さすがに認識せざるを得ませんでしたわ。不覚(白目)。一応シリーズ初期の「ラムネの悲劇」(←正しいタイトルではありません)から見ていたのにね。

 

だって、職場ではあんな憎まれ口の叩き合いだったじゃないですか、お二人!

 

……い、いや、さすがの朴念仁・私も、「いくらなんでもスキンシップ多すぎじゃね!?」くらいはもちろん思ってましたけど…。

 

けれども冠城くんがいちばん濃厚接触だったけど、冠城くんだけじゃなかったし、青木くんにはそうさせるなにかがあるんだろうなぁ…くらいで、深く考えていませんでした。

 

それが、まさかの公式投下ですよ……!

 

チクショウ! そういうことだったのかと、見ていながら見ていなかった節穴のこの目が憎いわ!

 

(…いや、たぶん、だからそういうことだというわけではない。わかってる。わかってるけどさ……)

 

だってどー考えても冠城くんのあの「おまたせ!」は、対青木用じゃないですやん! 対デート相手でしょうが! どう見ても!!
キサマら、いつからだ!(たぶん限りなく最初から)(えっ)
職場外のとんでもないプライベートを最後の最後に投下していくスタイル強烈すぎ!
これで来シーズンがますます楽しみになってまう!
……言っておくが、来シーズンは最初っからそういう目で見るから。私の心の腐のせいではないから。これはさすがに公式のせいだから。

 

というか、こうなるともう、今シーズンを見返さざるを得まい。思えば、あの「青木くん(代理)婚活回」! 冠城「それにしても青木のやつ…デレデレしちゃって……」とかなんとか、あれはガチのマジの嫉妬だったの!? そーいうことだったの!?

 

……あーもういい、いい、わかった。そーいうことならそうだと言ってくれ。うん、正直、冠城くんさ、メイちゃんとはちょっと年が離れすぎているかな?と思ってたよ。
そーいうことならもう来シーズンの心構えはできたから、ぜひとも引き続き憎まれ口の叩き合いをしていてくんなさい! とてもあたたかく見守って差し上げますわ!

 


……実はこの日の個人的「ラブラブに当てられ事件」(??)は、これで終わりませんでした。
『相棒』最終回視聴後、ここ何週間かの流れとして『魔術師オーフェン』のアニメを観に移っていきました。
そしてまたその流れで、実のところ何話か、『宝石商リチャード氏の謎鑑定』を、原作もなにも知らないまま、ぼんやり視聴しておりました――。

 

くり返しますが、以下、原作を読んでいないやつの所感です。

 

いや、最初は、ミステリ好きの端くれとして、「宝石商の謎鑑定? 宝石にまつわるウンチクを交えたミステリーかな? あのあり得ないくらいのイケメンが名探偵で、あの好青年が助手な?」なんて好奇心で「ながら見」していたのですが……

数話後、「おいおい、あの好青年がぐう聖中のぐう聖なのもすばらしいが、リチャードが全然性格悪くなくない!?」(←超偏見)
その……助手役のぐう聖ぶりに比例して名探偵の性格は悪くなる、という偏見を抱えてアラフォーにさしかかった人生でした。
なんて良い人なんだ、リチャード! …いや、性格悪い要素はあるのかもしれませんが、それでもこれまで読んだり見たりしてきたアレやコレに比べたら全然マシだ! 聖人級だ! 正義くんを無暗にイジメないだけ、アナタがだれより聖人だーー!!(どんな偏見を我が胸に育ててしまったのか…)
と申しますか、この作品、嫌なやつがまず一人も出てこない物語ではないでしょうか。はらわたが煮えくり返るような、むかむかして三倍返しで復讐してやりたくなるような、見ていて世の中に嫌気が差すような、そんなキャラが一人も出ていない。いや、悪役はいるにはいるんですが、そこまで憎たらしく描かれていない。さらりと、あるいは少し不器用な愛や善意の結果、というように。
この穢れた心(色々な意味で腐)を洗い流してくれるような、美しい作品。
かなり注意深く、厳密に、「嫌なキャラ」を出さない&描かないようにしている作品であると思えました。このアニメのみの鑑賞者ですが。


……で、『相棒』最終回を観たのと同じ夜、今やかなり楽しみになった『宝石商リチャード氏~』をいつもの流れで観に入ったわたくしが、なにを見たのかと言いますと、、、

 


(以下、10話ネタバレしてます!)
(やっぱり腐の心で)
(でもやっぱりわたくしめのせいではないと思うんですが…)

 


前回、行方不明のリチャードを思い、泣いちゃった正義くん。(やっぱり鬼やないか、リチャード)
リチャードを追いかけ渡英。
道中、リチャードによく似たうさんくさいイケメン(※注 親族)に絡まれる。
体調不良を起こす。
うさんくさいイケメンと強制デート。SNSで公開される。
エサにつられたリチャード、正義くん救出に参上。手を引いてラブラブ逃避行に見えたのは、気のせいか…。
正義くん、倒れる。リチャード怒る。うさんくさいイケメン(だからやめろ。ファンに怒られる)GPS追跡で隠れ家に来襲。
リチャードと正義くん、同性婚

 


…………え?

 


(前々話とその前あたりを見逃して、実は事情をちゃんと把握していなかったこの一視聴者)

 


…そ、そうか……。


そうか……そうか……!


それはめでたいな……。どう考えてもハッピーエンドだな……!


(気分は突然甥っ子の婚約を知らされたおばちゃん)


というか、そのガバガバの遺言状はなに!? それならもっと早い段階でなんかやりようがあったんじゃないの、ジェフリー!?

 

 

(結局、同性婚は取りやめとなったみたいですが……)

それ以後も、涙の熱い抱擁、結婚指輪の交換(違う)まで見届けることになったわたくしめは、色々な意味でもう昇天するところの深夜となりました……。

いや、もう、正義くんのあの笑顔を見たら、私などはもうおなか一杯幸せいっぱいありがとうございます、という心境です。

書き方にやや語弊があったかもしれませんが、まったくもってこのうえもなく幸せいっぱいの気持ちになるひとときでした。

 

それにしても、いやはや、1日にして二組にも公式に見せつけられるとは思ってもみませんでした。

……現実の世の中はありますが、この3月は心の中でお二組の末永くの幸せを願いつつ、そして近々の再会に期待しつつ、できるだけ穏やかで満ち足りた状態で過ごそうと思います。

 

……で、ピクシブのアカウントがあるんですが、「かぶあお」「リチャ正」の検索でおけ???

 

 

……オマエの3月はそれでいいのか。