このごろ寝る時間が惜しい。お風呂に入るとか、身だしなみに使う時間が惜しい(アウト)。そのくらい、今頭の中が自分一人だけ面白い。
いつか外に出してみたい……。
今日もちょっとだけ。
ドートマンダーは、「五人でできない仕事にやらかす価値はない」との信条の持ち主だからか、たびたびドートマンダーファイブ(やめや)を結成しますが、パーカーファイブはあまり見かけませんね(だからやめや)。
数少ない例:
1、パーカー(リーダー)
2、トム・ハーリー
3、ニック・ダリーシア(運転手)
4、マイケルスン
5、ブリッグス(錠前師)
バランスは良い。
ただ、冒頭1ページ目からだれかあの世に召されているんですが……。
ともあれパーカーを別として、三人がカムバックを果たしている。ハーリーなんか映画にも出てますもんな。
ニック・ダリーシアさん、「ほかにすることがない」という理由で、この後二週間もトム・ハーリーによる実りのない人狩りにお付き合いする。
ウィス&エルキンズとも話していたし、この二人もコンビを組んでいたんだろうか……?
ドートマンダーシリーズを入れても、「二人組で仕事してます」宣言しているのは、ウィス&エルと、ラルフ・デムロフスキ―&ハリー・マトロックの二組だけだったはず(エド&ブレンダ、フレッド&セルマのカップルはいるけど)。
……ん? コンビのどっちかが引退すると、引退しなかったほうの身になにか起こる法則が……?
絶対に引退しちゃだめですよ、ウィス&エル!!
話を戻しまして、パーカーファイブその2(だからやめれ)
1、パーカー
2、ダン・ワイツアー
3、マイク・カーロウ(運転手)
4、ルー・スターンバーグ
5、ノエル・ブラセル
鍵師がいませんが、演技に特化した有能チーム。護衛役だけに1番2番は戦闘力も高い。ヴィジュアル面のバラエティも良し。
パーカーは、いつも必要なだけ適切な仲間を呼び、しかも同じ人と続けて組むことがない。
それにしても準レギュラーの鍵師がハンディとウィスしかいないので、ハンディに引退された日には深刻な人材不足な気がするけれども、基本的にパーカーチームは、金庫でもなんでも「脅して開けさせればいい」というスタイルだから、あまり困っている様子がない。
あと、その数少ない鍵師たちが、むやみに強力な爆弾を気軽に持っている。
対して一方、平行世界のドートマンダーファイブ。(※ネタバレ注意)
①『ホット・ロック』
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、スタン・マーチ(運転手)
4、ロジャー・チェフウィック(鍵師)
5、アラン・グリーンウッド
シリーズ最初にして最高のゴールデンファイブ。語ればきりがない。
とりあえず、グリーンウッドくんは色々事件がありますが、平行世界のグロフィールドと同等のスペックは持っていることをうかがわせる(高戦闘力、高演技力、ずば抜けのイケメン)。
そして「人を信じすぎるのが俺のいけないところだ」(Byグロフィールド)
年齢は、ドートマンダー(37)、ケルプ(不明、相棒と同じくらい?)、スタン(30前後?)、ロジャー(40代)、アラン(30前?「青年(young)」と呼ばれる場面がある)
②『強盗プロフェッショナル』
さっそく五人ルールオーバー!?
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、スタン・マーチ(運転手)
4、ハーマン・X(鍵師)
5、ビクター(仕事の発案人)
6、メイ
7、マーチのおふくろ
5番までとしても、ビクターはたとえどう見えようと、元FBIというハイスペック。ケルプ家とはどういう家族なのか謎を呼ぶ。
ハーマンは有能鍵師であり活動家であり、某国副大統領になるレベルの超ハイスペック(顔良し、演技力高し、戦闘力もたぶん高し)。なのにこのチームに入ると、なにか強い力でジンクス&ドジっ子ワールドに引きずられているように見える。(毎回登場シーンでかっこつけすぎているという疑惑もある…)
③『ジミー・ザ・キッド』
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、スタン・マーチ
4、メイ
5、マーチのおふくろ
ザ・身内で固めましたチーム。……思い返せば、ドートマンダーとケルプと子どもが心配という理由で、あっさり重犯罪に加担しているメイ、すご恐ろしい。マスクかぶって誘拐現場に行ってるんですよ……。
そして1と2の信頼関係が壊滅状態という危機。
④『悪党たちのジャムセッション』
ドートマンダー、五人も要らないことに気づく。
1、ドートマンダー
2、スタン・マーチ(運転手)
3、タイニー・バルチャー(壊し屋・腕力担当)
4、ロジャー・チェフウィック(鍵師)
……怒鳴り込んできたので、しかたなく追加。
5、アンディー・ケルプ
バランス的にも能力的にも①と遜色なく見えるのに、なぜか、なぜか……。
⑤『逃げ出した秘宝』
スタン・マーチが持ち込んできた、詳細不明の仕事。彼のメンバー想定は、おそらく
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、ラルフ・ウインズロウ(鍵師)
4、タイニー
5、スタン・マーチ
だったと思われるが、2番の方と連絡が取れず(「あの間抜け野郎」Byドートマンダー)、その代理だったのか、それとも最初からラルフが連れてくる予定だったのか、ジム・オハラが入って5人に。
ところが、最終的にはタイニーが諸事情で抜ける羽目になり、ケルプが加入し、なんでも屋三名(ドートマンダー、ケルプ、ジム)、運転手(スタン)、鍵師(ラルフ・W)となる。
とはいえ、ストーリー自体はほぼコンビで活動。ケルプ氏、上の仕事の話を聞いて、さぞごねたのかもしれない。「おれ抜きで仕事しようとしてたのか!」「スタンはちゃんとお前にも声をかけようとした。お前があのいまいましい電話をいじっていなきゃ――」
⑥『天から降ってきた泥棒』
1、ドートマンダー
2、ケルプ、
3、スタン・マーチ
4、タイニー・バルチャー
5、ウィルバー・ハウイー(鍵師)
……全員が5番に手を焼くという事態になるが、それでも自分の専門分野だけはきっちりやった5番。このあたりから、1~4番までレギュラーとして完全固定。
以後、ゲストや遊軍を適宜入れつつも、基本的に4人チーム制がしばらく続く。
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⑫『Watch Your Back!』
ラルフ・ウインズロウが仕事を持ってくる。おそらく彼の予定メンバーは、
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、スタン・マーチ
4、ラルフ・ウインズロウ
タイニーが入っていたか不明。
ところがこの仕事は、発案者であるラルフの突発的トラブルのために立ち消えになる。
その後、新体制が発足する。
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、スタン・マーチ
4、タイニー・バルチャー
5、ジャドソン・ブリント
それにしても、ドートマンダーチームをほとんど丸ごと自分の仕事に呼んでくれるラルフ・ウインズロウって、空気読めすぎ&懐深すぎではないのか。二回もですぞ。
思えば⑨『最高の悪運』も、ラスヴェガス旅行の当初の予定は、
1、ドートマンダー
2、ケルプ
3、スタン・マーチ
4、タイニー
5、ラルフ・ウインズロウ
だった。(ここからなぜか15人追加)
本格的にこの五人で仕事している話が読みたかった…。そういう意味で、ラルフ・Wはちょっと不憫。曲者ばかりの鍵師軍団の中で、性格ならばまずいちばんつき合いやすい人だろうに。腕前も、初登場の⑤、ドートマンダーはラルフの名前を聞いて即太鼓判を押すくらいだから。
新体制は、そのまま最終回まで続く。…これで大丈夫なのか、と思いきや、最終回に至る頃にはかなり完成度が上がっている。
主に2番の人がなにげにスキルアップし、3番が、初期4番5番に比べて格段に後期4番5番と絡んでいるからかもしれない。なによりリーダーである1番が、なにを思ったか19歳の若者を毎回仕事に加えるようになるからか。
19歳は、もちろん経験不足ではあるが、頭の切れる良い子。
タイニー
「キッド。なかなか上手い推理だったぞ。それなら次は〇〇に忍び込むアイディアを出してみろ」
ジャドソン
「えっ、無理だよ」(←みんなわかっていたけどドートマンダーのために言わなかったことを、ど真ん中ど直球どストライク)
タイニーはしばしば出番においてスタンの地位を脅かしているが、スタンがしだいにタイニーに慣れていく過程が、④→⑥→⑨あたりでよく描かれている。(⑦で、スタンはタイニーと同室になったとき、タイニーのほうを床に寝かせるというスゴ技もやってのける)⑨に至ってはもうシリーズ屈指の名コンビの仕事である。
タイニーが連れてきたジャドソンくんのことも、なぜか最終的にいちばん可愛がっているのがスタン。一度ならず、O・Jへはジャドソンくんを拾ってから来ているし、分乗して出かけるときも、ほとんど隣に置いている。スタンはたぶんドートマンダーよりは年若いんだろうけれど、それでも19歳とは親子くらいには年が離れているだろうに…。
19歳がメンバーにいる理由は、不確定要素や将来性のためなのだろう。
あとは2番氏のスキルアップね。
初期・中期・後期の当人、そして同じなんでも屋でもある相棒ドートマンダーと比較すると、
・運転
初期①、相棒を殺しかけるレベル。
次作②、追突事故(一応もらい事故)、急ブレーキのせいで相棒が車内で頭をぶつける。
とはいえ④、慣れない外国で、ハンドル諸々の位置が逆になる混乱の中、激しく文句を言いながらも、最終的に10日足らずで逃走車運転ができるまでになるのは、実はかなり有能だろう。
以後、かなりの長距離を含め、積極的に運転している。フレッド・ラーツを轢きかけるなどのあわや事故は、後期に至るまでときどきあるが、決定的なやらかしはない、たぶん……。
一方、相棒ドートマンダー、ケルプが9割5分運転してくれるのでめったにハンドルを握ることはなく、あわやという事態も起こしていない(だいたい彼に運転する必要ができるのは、隣でケルプが問題を起こしているとき)。
ケルプ氏は、⑧⑨⑩あたりはほとんど運転屋同様の仕事をしているが、⑬でスタンにこっそり勝負を挑み、やっぱり……――。
・腕力・戦闘力
①、ドートマンダー、グリーンウッド、スタンの三人が、だれかにパンチをお見舞いし、さらに立ち回りをやるくらいに動いてくれるので、バトルの必要がない。
③、「臆病」「拳銃恐怖症」「試合前に降参」等、ドートマンダーにさんざんこき下ろされるが、結果的にそのあたりを心配されて、仕事に乗ってもらえる。
④、スコットランド人の集団にボコられる。
……このあたりでだいたいイメージが固まってしまう。以後は、だいたいタイニー任せで、チームのだれもほとんどバトルでがんばる必要がなくなる。
⑧、わりとがんばるが、相棒は置いてけぼり。一方、ドートマンダー・パンチは再披露。
⑨、仕事回数は多いのに、見事なまでに無暴力。一方、ドートマンダー、脱出やら取っ組み合いやら忙しい。
そんな彼が、⑩『バッド・ニュース』以降の後期作品になると、あるとき突然「!?」という働きをしはじめる。
ネガキャンしたのだれや。
・鍵開け・金庫破り・警報装置解除
①チェフウィックがいる②ハーマンがいる、で、がんばらなくてよかったが、③でドートマンダーの空き巣先に先回りして解錠しておく。ドートマンダーの間違いも正したのに、努力は一切認められない。
④もチェフウィックがいる。⑥ウィルバーがいる。
⑨までちょくちょく空き巣の腕前を披露するが、これは自分の手に負えないと判断した場合には専門家を呼ぶ。なにげにこのへんが、有能。
一方、⑤で、ドートマンダーが金庫を開けている。短編込みで、彼の空き巣の腕前もときどき見られる。
したがって錠前系の腕前は、相棒とほぼ同等。かと思いきや、これもまた後期で化けはじめる。
⑩、テイクアウト金庫で趣味がてら訓練しているらしい様子が描かれる。そのためか、後期は、声をかけてきたラルフ・Wを別として、ドートマンダーチームが鍵師を呼ぶ事態になっていない。なんとケルプに丸投げ状態に……!?
新体制四人
「開けろ」
ケルプ
「だめだって」
最終作では、ドートマンダーさん、空き巣中、二度ほど相棒のせいでKEGA。
それでもついに実力を発揮すべき機会として、あれが登場し――。
ついに映画版スペック(チェフウィックと合体)に追いつくのか、ケルプさん!?
あう…、結局今日もケルプの話で終わってしまう……。
それが癪なので、いらない追記:(パーカー、ネタバレ注意)
運転していなかったのに、某運転手が起こした最大の事故が、
【なにか役に立つものがないかと思って、たまたま目についた家に忍び込んだら、そこでパーカーが眠っていました……】
事故。完全に事故。大事故。
お察しします。なんでこんなにツイてないんだ。「ちくしょう。本当にもう、俺じゃなくてあんただったら良かったのにな」ってそりゃ愚痴りたくもなりますわ。
いや、もしかしたらツイてた。パーカーはまだ寝ていた……! これは大チャンス!!??
パーカー、そこ、人ン家ですよね!? なにしっかりキルトをかぶって寝ているんですか!? 拳銃を持った方が入ってきてもまだ眠っているとか、大丈夫っすか!?
「来たか」
じゃないよ! 「いた」んですよ! あーたが!!
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