A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

2014/08/30~31 「旅の終わりと――」

 

さて、思い出したままに書いてきたイタリアの旅の思い出話も、これで最終回でございます。

見直してみたら、書きはじめたの5月でした。ブログを再開したのも5月でした。どんだけずるずるちんたらやってたんだって話ですね。

あまりためにはならなかったと思いますが、pinguino様はじめ、読んでくださった方へ心から感謝申し上げます。

 

さて、旅の最終日。

 

前日に確認しておいたトリノ中央駅そばのバス乗り場。朝9時、そこでこのわがままな旅につき合ってくださった友人にお別れを告げ、トリノのカッセレ空港行のバスに乗り込みました。

友人はこの後、トリノを散策したあと、ミラノ経由でフィレンツェに帰ったとのことでした。本当に、本当に、お世話になりました! プロの方で、今もあちらでお店を持ってお仕事をなさっているはず。私には見上げるばかりの存在ですが、大いに刺激をいただきました。ありがとうございます。

それにしても私は、まったく恩を受けてばかりの人間ですね。昔からそのように感じていましたが、この旅の最後の最後もそうなります。

 

余裕を持って到着できたので、空港の中ではしばしのんびりしていました。追加のお土産を買ったり、おやつを食べたり。また独りになったので、ちゃんとチェックインできるかとか、これからローマのフィウミチーノ空港へ戻ってちゃんと乗り換えできるのかとか、また例によって緊張と心配はしましたが。

でも若干です。それよりもこの旅への名残惜しさに浸っておりました。空港のバールでいただいたミルクとドーナッツがおいしかった! これでイタリアのバールも最後かぁ~、もう当分来れないのかぁ~、ああっ、やっぱ帰りたくない~!とか思ってましたっけ。最初はあれだけ緊張していたくせに。もう無事に旅が終わった気になり、あとは帰るだけとほっとした気持ちでもいました。

 

カッセレ空港から飛んで、フィウミチーノ空港へ。

とたんにごったがえす人。ああ、3年前も見た光景だと思いました。あのときはわりと時間があって空港で最後の買い物をしたのですが、このたびは微妙にそこまでの時間がなく。

 

話が逸れますが、3年前は、余った紙幣(日本円で3千円ほど)をなんとか使いきろうとして、初めて高級ブランド・シャネルのショップへ入りました。いつもならこんな半引きこもりのみすぼらしい金欠女が・・・とか考えて気後れして、こそこそと前を通り過ぎるだけなのですけど、口紅だったら毎日使うし、お得かなと思って。それで、BAさんに「ナチュラルなものを――」と英語でお願いし、選んでいただいたのが、ルージュココのオーガンジーローズ09。

これがまたすごく良かった! 私は口紅を塗って、なぜかなにも食べなくてもまもなくして色が落ちてしまう、しかも上手く発色しない、ということばかりなのですが(化粧が下手なだけでしょう)、さすがシャネル、そのルージュは発色良し!荒れなし!しかも落ちない!と、お気に入りになり、その後日本でも奮発してリピートしました。

ところが今月、久しぶりに恐る恐るシャネルのカウンターに行ったら、それが廃番になっていて、かなり残念でした。良い商品だったことももちろんですが、イタリアで見つけた、思い出の品の一つだったので。

 

 

 さて、アリタリア航空のゲートへ行ってみると、そこには日本人乗客の長蛇の列。

ああ、もう大丈夫だ、日本に帰ってきたんだ・・・そんな気になりました。

夏休みだったからか、やはり大学生らしき若い方が多かったですね。みなさん、北イタリアも素敵でしたよ、次は行かないともったいないよ、と心の中でつぶやいてみたり。

あと確か、このときだったと思いますが、この同じ便にお笑い芸人のさまぁ~ずのお二人が乗ることになっていました。私はしばらく気づかなかったんですが、先に搭乗なさるところを、何人かの方が見つけた様子で。

実は3年前にイタリアから帰るときも、黒柳徹子さんと同じ便でした。貴重な直行便ですから、みなさん利用されるんですね。

 

乗り込んだときは、もう日本に帰国したかのようにリラックスしていたと思います。

イタリアは名残惜しかったですが、あのときはまたいつか必ず来ると思っていたのでしょう、さみしさに暮れることはありませんでした。

機内では、友人が面白かったと話していた映画をちょうど見つけ、それを鑑賞した後、眠りに。わりと日本まであっというまでした。

 

無事、空港に到着し、これで我が3度目の海外旅行も終了!

 

 

――とは、実はなりませんでした。家に帰るまでが遠足です。

 

 

・・・いや、それよりこれから行くところがありました。

 

 

 

8月31日、東京。渋谷区原宿。

 

 

実は、東京に住んでいる従姉妹が、会ってくれるとのことで、成田から向かいました。

従姉妹は私より年下なのですが、あの渋谷で立派に働いていているとても可愛い女性。

私の家が彼女の祖父母宅であるので、お盆には年一回会いにきてくれていました。

子どものころは夢中でいっぱい遊びましたっけ。私も妹はいないものだから、可愛くてね。

ただ年を重ねるにつれ、一回も会えない年も増え・・・いや、私の人見知り&対人恐怖症傾向&わりとマジの引き込もり、などが顕在化して、せっかく会う機会があってもあまりお話もできない年が続き――思えば本当に部屋にこもって挨拶もせずに終わった年もあったんじゃないだろうか――、彼女の近況なども実際、この年に会うまでほとんど知らずにいました。

また気後れしてたんですね。情けない自分を見せるのが怖かったんですね。

フリーターですが、今の仕事が続くようになって、ようやく最近、自然にお話できるようになった気がします。

それにしても未だに地元のひとつも案内してあげたことがないなんて、なぁ・・・。

 

とにかくそういうことで、彼女が社会人になってから初めて東京で会えるので、私も喜び勇んで出かけたわけですが・・・・・・

 

それにしても渋谷ですか! 原宿ですか!(笑)

 

まず見ていただきたい。こちら昨夜はエコノミークラス機内で微妙な睡眠。足は水分不足でパンパンなうえに釣り気味。シャネルの口紅が泣いているほどの直そうとしたけれど直っていない、そもそもできているのかわからない下手な化粧。髪はボサボサ。着ているジーンズとシャツは、旅のあいだ洗濯が行き届いていないもの。おまけにスーツケースを引きずり。

 

こんな状態で、かの表参道に出没ですか!?

 

しかも東京暑いなぁ! 今年の8月末はそうでもなかったのかもしれないけれど、やっぱり暑かったなぁ! イタリアも暑かったけれど、湿気って恐ろしいなぁ!!

さらには成田から東京までって、結構時間がかかるんですなぁ・・・。成田エクスプレスを使わなかったから、なおさらか・・・。

 

まぁ、これでも大学時代は東京に住んでいたので、なんとかせめて迷わずには行かれましたけれど。

 

可愛い従姉妹は、急な仕事も入った様子だったのに、私のために時間を作ってくれ、原宿の細い通りへ私を案内してくれました。

 

いや、それにしても日本でいちばんおしゃれで洗練された場所だったんじゃないの、あの辺!? 私なんかを連れて歩いて恥ずかしくなかったんだろうか!

なにしろ連れていってくれたお店にはお友だちが勤めていて、さらにお客さんの中にもお友だちがいたりして、いやはや従姉妹として紹介されるたび、できるかぎり小さくなりたかったというか、どこかの美人なアイドルの顔とでもこの瞬間だけでも交換していただきたかったような。

連れてくれたのは、モロッコ料理(?)のお店で、初めて食べる不思議な料理が目の前に・・・(あれ、なんで写真がないんだ・・・?)。

従姉妹はエスニックな料理に凝っているらしく、自分でも色々作っているそうで。しばし彼女の近況を聞いたり、私の旅行の写真を見せて、チョコレート等のお土産を渡したり(確実に溶けていたんじゃないのか、ジャンドゥイオッティ!)。

 

結局、従姉妹はこのお店の会計を持ってくれました。

 

ああ、もう、お土産を渡したとはいえ、決して安くはなかったお料理を、年上なのにおごってもらうとか、本当にありがたくも申し訳なかった。

この借りは今年のお盆に・・・と思って待っていたのですが、残念ながら今回の帰省はなくなってしまいました。

 

まぁ、でも、短い時間でしたが、会えてよかったです。大人になってから二人で話したのって初めてでしたから。もっと色々話したかったなぁ。私ももっと色々話せるように、これからがんばらなきゃなぁ・・・。

 

 

こうして今度こそ、わたくしの2014年8月の旅は終わりました。

新幹線に乗って、家に帰り着いたのは午後11時過ぎだったと思います。翌日には、繁忙期なのに2週間も留守にした職場へ戻りました。

 

遠い昔のことのようです。思い返してみたら意外と体力ありましたな、私。一年後の今は、とくになにもしていないのにむやみに疲れて、さかんにCMしているアリナミンさんのお世話にでもなろうかと思っている状態ですが。

 

次の海外の旅は、いつになるでしょうか。

 

思えば、不思議なものです。3年前にイタリアを初めて訪れたときは、もうこれっきりのつもりでした。古代ローマについて、それほど知っていたわけでもなく、ただ、ここまでのふらふらした人生に、いいかげんピリオドを打とうとしていました。最後に一度、思いきり好きなことをする(それまでも好き勝手してきましたが)。訪れてみたかった場所を訪れてみる。ティベリウス帝にゆかりの場所へ行く。未練のないように。それで終わりにしよう。これからはもっと真剣に人生を考えて、堅実にがんばろう。そう思っていました。それで、トレビの泉にもコインを投げませんでした。もう来ないだろうと思って。

 

ところが、その旅が終わって2ヶ月ほどで、私はまたも好き勝手を、それも全精力をぶち込んで行い、ふらふらした人生は相も変わらず進み、そし3年後、再訪を果たしました。

このときの思いは、初回とは違いました。私は終わらせるつもりはなく、むしろ続けるつもりで、なにがなんでもなんとか続けたいという思いで、この旅を実現させました。

今はもしや、これが実のところ「終わり」ではなかったのかと恐れています。どこか醒めた気持ちで。

 

 まあ、そうするのもしないのも、結局自分次第ですが。

けれどもブログを再開して、続ける力をいただいたのは確かです。失くすと思っていましたから。

以前に恥ずかしくて下げた記事で、「他者」が入ってくることが怖いと書きましたが、「他者」がいなければ、やはり続けようとは思いきれなかったでしょう。

 

 

たぶん、次回ですが、ちょっとした告知をさせていただきます。またも思わせぶりですみません。たいしたことではないのですが、結局これがブログ再開以来、迷って、考え続けていたことです。

 

 

それと、『対決列島』のDVDを観ます! 安田さん大好きだけど・・・いや大好きだから、あの牛乳シーンはもう心が痛くて直視できません。

でも、やはりものすごく面白いです。そして奥深いです、この伝説の企画は。

 

あと、英検の準備をはじめています。こたびのお供は下記リンクに。

2次試験は、5つのトピックの中から好きなのを選んで、2分間スピーチをするという形式なのですが、

・・・50ものトピックについて考えれば、それに近いのが1題は出るんじゃないか、という思惑です。

まず日本語で自分の意見を箇条書きでもいいから出して、それを英語に直して言ってみる、という格安の、独りきりの勉強法を結局採用することにしました。が、肝心の「英語に直して言ってみる」のところにまだ取りかかれていないという状況(汗)。だって気が重いんですよ、できないから!

さて、成功するか否か・・・?

まぁ、チャンスはあと3回あるさっ!

 

 

では、お付き合いありがとうございました!

 

 

 

 

 

50トピックでトレーニング 英語で意見を言ってみる MP3 CD-ROM付き

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