A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

0919、人生初メラドからどうやら生還しなかった話。

 

…………最高すぎて。


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あはははははっ! それはさておき約一週間が過ぎてからの更新になりました。このごろ我ながら大丈夫なのかと思うくらいフットワークが瀕死で(特段多忙なわけでもなく)。

まあ、「このごろ」に始まったことでもないけども。…なんとなく、今年いっぱいくらいはこんな感じかもしれないという予感がします。

 

……いやいやもうもう、我が魂はたぶん今月19日、メラドで無事天に昇ったということにしてくだされ(命日確定)。

 

そして今やとうとうリーグ優勝というニュースまで見届けた今、成仏して別のなにかもっとマシな存在に生まれ変わっているはず。グッバイ現世!(当日仕事でリアタイできずがっつり録画勢)(何度でも観返す秋山キャプテンのタイムリー)

 

いやいやまだまだCSあるから! 日本シリーズがあるから! 

 

生まれ変わるのはぐうたらな中身だけにしとけ、我、という話。


 

優勝おめでとうございます。

 


さてさて、さかのぼることおよそ10日前の話となります。


 

【前回までのあらすじ】

 

去年あたりから「十亀さん十亀さん」言いはじめ、とうとう今年になってライオンズファンを公言することにした新入りファン(たぶん、そもそもの始まりは現役時代の西口コーチ)、人生初単独自発遠征本拠地の野球観戦に出かける。ひと月以上前に取ったチケットではあったが、なんとチームは熾烈な優勝争いの真っ只中、しかも先発予定が十亀投手という、とんでもないビギナーズ・ラック(!?)に巡り会い、ドキドキあわあわワクワクしながら上京。行きの新幹線内で、前記事を書いてアップロードする。これより前、5月、弘前の試合を観に行けなかったことをものすごく後悔していた一ファンは、果たして初のメラドでなにを見たのか!? そもそもメラドまで無事行けるのか!? 次記事に続く。

 

(……のはずが、魂が無事天に昇ったために、失踪)

 

さて、当日。

 

抜かりなく、池袋を根城にする。まさかのウエストゲートパーク工事中。…なにができようとしとるんや? えっ、古代オリエント博物館なんて、そんな趣味心わしづかみの施設があったの?(昔からありましたそうです)…などの驚きに出会いつつ、西武池袋線に乗る。ここからすでに人生初。(丸の内線、東武東上線有楽町線は乗ったことあったんですけどねぇ…)

前日夜は、ああ、ニール様神! 秋山キャプテンのスチールとトノ様アップルパンチ盛り上がったんだろうなぁ…などと考えながら眠りにつき、すでに幸せ。

 

しかしメラドが近づくにつれて、ドキドキ感は増す。

 

さて、メラドと言えば、少しネット検索をしてみますと、

「山の中」「自然強制型」「夏猛暑、冬厳寒」「冷房(巨大扇風機)」「ドームなのに暑い」「ドームなのに虫が…」「鳥が…」「アイドルのコンサートで地獄を見る」

…という類の噂を目にしますが、

 

いやいや、埼玉ではないですか。私のような北の奥地出身の者にしてみたら、大都会。きっとファンの皆さんの愛のあるイジリであり、誇張もあろう…なんて半ば考えてもいました。

 

狭山線に乗り換えたその時、電車内に虫、飛び込み乗車。

 

えっ…。

 

ま、まあ、それはさておいて、金子選手の『神速王子』特大ポスターに見とれておりました。ほかにも壁に柱にレギュラー選手のお姿が……ああ、ここは西武の地元なんだなぁといよいよ実感。

試合開始の一時間半前くらいに、現着となりました。

にぎわいの中をひととおり歩きまわり、雰囲気を楽しみ、グッズ売り場へ突入。こ、これがホームであり聖地というやつか…。

我が地元は、プロ野球の試合も年一回あるかないかというところですから、すべてが新鮮&圧巻でございました。

とりあえず、帽子とファンブックを買い、あとその日「十亀さんのタオルありますか?」とお店の方に聞いた人間の一人であります。

案外、探すの難しい…と思ったら、外の出店で無事見つけました。

 

十亀剣」タオルを肩に、いよいよドーム内へ。向かうは西武とビジターである日ハムのファンが入り混じる一塁側。

良い席でした。なにが起こっているのか、余すところなく見られる。

 

施設内も申し分なく良いところでした。食べ物飲み物十分に売られ、並ぶ必要なし。トイレの数も多く、かつ綺麗。

いや、当たり前、お前の基準がおかしい……と言われるかもしれませんが、この少し前に花火大会という、素敵だけれど施設面では非常にハードなイベントに行ったためでもあったかもしれない。

 

スタンド内の傾斜にちょっとふらつく。そこで気づく、ビールの売り子さんたちのプロフェショナルぶり。3時間を超える時間を、よろめきもせず、声も休めず、輝く素敵な笑顔を絶やさず、「ここにもプロがおりますわ…」と尊敬した次第。

 

私はこの日、ユニフォームがなかったので、せめてもと思いブルーのカットソーと長袖シャツを着ていったのですが、それで非常に快適でした。観戦には最適の時期だったと思います。暑すぎず、寒すぎず、屋外からの風も強すぎず、自然の空気が心地良く。

 

……西武球場駅に近づいた瞬間、住宅街から緑ばかりの景色になったときには、「マジか」とやっぱり驚きましたが。

でも良い場所でした。住んでいない人間が言うのもなんですが、緑はあるほうがいい。

 

さてさて、肝心の試合。

日ハムも好きな私は、そのためにあえてこの日を狙って来たわけで、内心「キャー! あれはひょっとして大田選手? 西川選手? 清宮くん!?」などと騒いでおったわけですが、いざ試合が始まると、あら不思議、もう「十亀さんから打つかもしれない相手」としか見えなくなり、もう「おおっ! あれぞ4番中田翔!!」などと生で拝見する楽しみに浸る余裕もなくなるのでありました。これには我ながら驚きました。ひいきができるとは、こういうことなのですね…。

 

しかしこの日は十亀さん、わたくし新米ファンが、投球練習を遠目に見ていたときから、「おっ!?」と思うなにかがありました。生で見るのが初めてで、球種もわからないにわかファンの目ではありますが、とても良い調子に見えたのでした。…これは錯覚なのか。

 

どうやら、違いました。

 

試合が始まり、早速決まる初球ストライク。「おおっ!!」

 

ドキドキはしました。ハラハラもしました。…が、想定よりもずっとハラハラせずに回が進んでいきました。なにしろ許したのは4安打。四球なし。

 

終わってみれば、7回無失点。

 

八回表、試合前からすでにメラドのアナウンスでイジられていたスギノール選手にヒットを打たれたところで、交代となりました。

 

初球ストライクが、いつもより多かった。三振も三つくらい取った。

 

…あの、弘前に行けず、これまでテレビ観戦のみ、初めて生で見た人間が言うのもなんですが、おそらく今シーズンいちばんのピッチングでしたよね!? 最高!!!!!

 

ええんですか!? 初メラド観戦でこんなこのうえもないプレーを観ることができてええんですか!? 膝上にタオル広げてるやつがですよ?(初観戦で高く掲げる勇気はありませんでした、ごめんなさい。代わりに思いきり拍手をしました)

 

正直、もしも3回5失点とか7失点とかいう事態になったら、このタオルはこっそりしまわなきゃいけないのだろうか…と心配もしていたのですが、まったくの杞憂に終わりました。帰りの電車、池袋に着くまで、無事首にタオルを巻いたままでおりました。

 

しかも、しかも、これだけでは終わらない……!

 

試合終了2-0。ライオンズ勝利。

 

そして新米一ファンが見届ける、新米パパの勝利とヒーローインタビューと、最後にビクトリーロードに消えていくお姿。

 

これ以上なにを望めというのか。そんな初観戦でございました。

 

…いや、つくづく、本当にええんですか!?と思うくらいに、最高の夜でございました。

そうか、私が弘前に行けなかったのは、すべてこの日のためだったんだ…。

それにしてもこれは色々と叶いすぎでは…!!

まさに夢見心地で帰路につきました。

 

これはもう燃え尽き、魂が天に昇ったとてしかたのないことでしょう。(おい)

 

帰宅後、家族から「ホームランは見られなかったのか」と言われましたが(以前、巨人坂本選手のホームランを球場で見たことがあったためもあり)、

いやいや、チケットを取ったときは想像していませんでしたが、優勝争いの真っ只中で、レギュラー陣フル出場の総力戦、どアタマの攻撃から秋山キャプテンと源田選手のヒットにはじまり、リーグ首位打者森くんのヒットで先制、その後も栗様、さらに打点王とホームラン王のヒットを拝め、ナイス守備も見られ、8回9回は、頼もしきオガリューさん、かの神様仏様平井様、守護神増田さんのピッチングまで直に見ることができて、大大大満足でありました。どう考えても最高すぎました。

 

秋山キャプテンはヒット二本に盗塁と、とりわけ絶好調でございました。これは惚れずにはいられない。(…翌日、メヒア様サヨナラホームラン歓喜からのまさかの事態に…?)

 

それにしても、ホームとはこんなにもすごいところなのか、といちいち驚かずにはいられませんでした。初体験だったので。ファンの応援、アナウンスに演出――ライブ観戦の楽しさと一体感を存分に味わうとともに、いかにホームゲームが有利であり、相手のホームゲームがいかにアウェイになるか、ということを少しはわかった気になりました。

 

これほどに応援を受けたら、それは気合いが入る。

 

6回表、ランナー二塁に進まれ、ピンチを迎えたそのとき、三塁側から「がんばれ十亀! がんばれ十亀!」と声援が轟いたときは、不肖新米ファン、胸が熱くなりました。そして無事ゴロでうち取る十亀さん、ステキすぎる…。

 

そしてアウェイの試合は、難しいと。

応援だけでなく、それ以外の環境面でも、勝手知ったる場所とそうでない場所ではやはり違うのでしょう。

フライが高く飛んだ時、このただのど素人(強めの近視)がなにを言うかという話ですが、あれは球を見失うのもしかたないだろう、と思いました。プロとはやはりすごいし一流だし大変、と思わずにはいられず。

 

このようにして、個人的も恵まれすぎたくらい最高の試合を堪能してまいりました。

 

…これは通いたい。勝ち試合で、まだ負け試合を生で見ていないためもあるかもしれませんが、この楽しさは忘れがたい…。

 

いっそ住もうか。来シーズンあたり、西武池袋線沿いに。(またすぐそういうことを言い出す…)そうしたら年に何度も行ける。きっと何度かは行ける…。

 

そのくらい、楽しくてなりませんでした。感謝。

 

 

そしてめでたくリーグ連覇を果たされた今、不肖我が魂もまたメラドの一塁側付近の片隅を漂っているということにしておいてください。

 

CS勝ち抜き、日本一になるそのときまで、今シーズン応援しております! 

 

超総力戦!!!