A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

まさかの継承制!?(またパーカー相棒の話)

 

 

(※例によって、未翻訳作含むネタバレご注意を)

 

 悪党パーカーの相棒とは、まさかの継承制だった…?

 

 ある仕事で、ワン・オン・ワンの相棒だったと見なせそうなのは、以下四名。

 

 初代(捕まる拷問される撃たれる)

 二代目(撃たれる交通事故撃たれる捕まる)

 三代目(敵により死亡確認)(次作でなんの弁明もなく元気いっぱい)(なお、弁明三十年後)

 四代目(PART1-1で見捨てられる)(ファイナル・グッバイ相棒)

 

と、錚々たるキャリア。

 

(三代目、定義上、若干微妙。いつもだれかもう一人いたかな…。ただ出番的には申し分なし)

 

 

初代「俺の相棒は、ほんとに気が短い男なんだ」

 

二代目「ねえ、Bさん、おれの友だちはひどく気が短いんですよ」

 

と、まったく同じことを言っているのが笑える。(いずれも当人隣にいる)

 

 二代目と三代目は、いずれもパーカーの前でヌード披露済み(言い方)

 

 三代目と四代目の狂人芝居(※ぶっ殺されてぇのかゴルァアアアッ的な演技のこと)

 

 

 意外なのは、シリーズ定番とも言える主にPART2・3の視点変更場面で、初代がたぶんない。三代目はちょっとだけ、しかも同じことやってないですか…? 初代の頃は、それほど多人数の視点変更は起こらなかったからとも読めるけれど、とくに三代目が少ないのが意外。彼のガールフレンド視点のほうが多い。

 二代目は、かなりごっそり自分視点パートを確保したうえ、スピンオフ主役だからまあ十分。

 四代目の二作の彼視点パート、本人談「今が最悪で、これ以下はない」→「人生最悪の週」(不憫な四代目のために言うと、パーカーはちゃんと彼のことを「my partner」と単数形で話している)(…だってそうしないとグッバイ相棒にならないもんな……)

 

 

 集めたら、能力バランスがとても良い。初代:金庫破り、二代目:なんでも屋&俳優、三代目:なんでも屋、四代目:運転屋

 よしっ、これで五人チーム作れば最強なはず……!?

 

 いつぞやの入れ替え戦でやった『ホット・ロック』や『天から降ってきた泥棒』での妄想がはかどりますな!

 ……たぶん、主人公以外、生還しないエンドとかありそうだけど。(おい)

 少なくとも五人とも無事なんてことはあり得まい。そう考えざるを得ない面子。

 

 

◆年齢推測。

 まずパーカーが不明。たぶん年を取っていない。

 ドートマンダーが三十七歳からはじまって四十四歳で年を取らなくなったことを考えると、パーカーは四十代前半くらいか。

 まともに計算すると、たぶん五十代には入っている。

 恐るべき身体能力は、いつまでも健在。

「ちっ、体が凝ってなきゃやれたのに…」(※要約)

 体が凝っていた理由は、二度寝。(えっ)

 ちなみに相手は、そのう、四d――。(なめプにもほどがありませんか)

 

 パーカーの仲間は「四十歳前後」が多い。三代目、マイク・カーロウ、フランク・エルキンズなどが、そのように書かれている。

 

 二代目は、『殺戮~』で「三十年配」

 ……しかしそうなると『襲撃』『カジノ島~』はいったいいくつだったんだ? それに、パーカーとは整形前からのつき合いだったんでしょ?……というちょっとしたびっくり案件になる。

 若く見えそうだし、三十二くらいかな、『殺戮~』で。

 

 四代目、不明。でもパーカーよりは若いだろう。

 

 初代は、パーカーより年上ではないかと思う。『殺戮~』で集まったメンバー十一人が「二十代半ば~四十代後半」 二十代半ばがディーヴァズくんで、最年長が初代だったのでは。

 

 作中のある時点で、年齢が明示されているのは、ディーヴァズくん(でもいちばん明確に年を取らなくなった人)、トミー・カーペンター(24)とノエル(21)、サルサ(37)

 

 

◆戦闘力推測。

 

 ……二代目の戦闘力は、スピンオフシリーズで実証できるでしょう。

 

ほか一例:『殺戮の月』、某シーン。

 

 実質7~10人でVS40人超え+幹部

 

①ウィス&エル、停電を起こす。

②三代目&ハーリー、外で警察を押さえる

③ディーヴァズくん、電話線を切る

 

④カーロウ、ウエッブ、四代目、屋敷正面に車で乗りつけ、銃撃戦開始。(運転屋にバリバリ戦闘させるパーカーシリーズ)

⑤パーカー、初代、ワイツアー、デュカス、裏から屋敷に乗り込み、各個撃破。

⑥三代目とハーリー、屋敷側面にまわる。四代目とディーヴァズくん、もう一方の側面にまわる。(負傷者一名)

⑦初代、爆弾投入。

 

 ⑤のメンバーが、おそらく精鋭中の精鋭。最終的に「一人足りない」という事態になるが…(合掌)、この四人がパーカーも認める剛腕となるのだろう。

 それにしても、これは初代の復帰戦になるのだけど、さりげない大暴れぶりがスゴい。最年長じゃないかもしれないし、年齢なんて関係ないのかもしれない。初代は『犯罪組織』『弔いの像』でも敵を仕留める活躍がある。普通に強い。ただ相棒がバケモノなだけなのだが(投げナイフで必殺、練習なしの弓矢で必殺、素手で必殺、等々)、その相棒にバトルシーンで肩を並べていられるのは、やはりすごい

 

 三代目、…大丈夫か?と思いきや、『Breakout』では一発で敵を仕留めている。

 

 四代目、『殺戮~』でいきなり矢面(※初登場作)。別作で、三発撃たねばならないカールグスタフを、三人目の仲間が「一発だけしか撃ちたくない」と言うので、快く二発引き受けたらしい記述がある。いや、アナタ、忙しいでしょうが! それに三人目はあとから加わったんだから、任せてしまいなさいよ! 活躍シーンはうれしいけど!(※犯罪です)…と思う。が、それにしてもアドリブ力がなさすぎた……。

(自覚があるのか、カールグスタフとコルト・コマンドーも、仕事前に「練習する」と言って練習している)(←この真面目さ、どこかの二代目の……連日仕事なのに、夜はかわいい図書館の女の子とデートして車で取っ組み合って帰ってシャワー浴びてたら背後から殺し屋が来てパーカー参上、というお色気シーン……はどうなんだ、と思わずにいられない)

 

 

◆パーカーからのご寵愛推測(語弊)

 初代、親しみが感じられすぎて、パーカーから警戒される。でも結局次の仕事にも連れていかれる。パーカーが演技ではない笑みを見せ、「いやな町だ」と雑談か愚痴めいた話もはじめるほとんど唯一の仲間。初代「そういうもんさ」P「だったら、町はみんな嫌いだ」(←ひどい駄々っk……いや、八つ当たり)なにかあれば最初にパーカーが電話する人物で、なんやかんやものすごく頼りにされている。パーカー、一作で二度も救出。自分も重傷なのに「相棒を死なせるな」、さらにその後、他所の襲撃者からの巻き添えまで気にしてあげている。

 

 二代目、「馬鹿、間抜け、気違い」と言いたい放題言われながら、四度も仕事に誘われる。何度も救出される。事故で人事不省になって、警察の手に落ちる運命が確定しようと、パーカーは、司法取引で売られないように二代目を始末しておこう、とはほんの一瞬も、一文字も考えない。…カムバック後ではこの「司法取引」問題がよく出てきて、実際『ターゲット』では「生かしておいたのは間違いだった」という結論を述べるのに、あの当時はそれほど盛んでもなかったんだろうか。それとも二代目だからこそか。

 

 三代目、カムバック最初の『エンジェル』から、パーカーの信頼絶大。彼が仕事に入るなら、パーカーは「話は変わってくる」と考えるほど。何度か発言を無視されているが、気にしない。命を救われたことがあるからと、監獄の前までパーカーを助けに行った、史上まれな人。ところがそのあと、パーカーに手を貸してくれるよう求めざるを得ない状況になり、本当は断りたいパーカーも、さすがに監獄の一件と今後のつき合いという「将来」を考えざるを得なくて、手伝うことに。また、電話でパーカーに紹介したお友達と、二度と会えなくなる事案発生。それでも文句も言わず、また次のコネを、周囲に聞きまわってまでパーカーに紹介してくれる聖人級。『Dirty Money』のその場面では、「an old partner」と地の文で書かれ、四代目の不憫さがさらに際立つ鬼の演出。(!?)

 

 四代目、不思議なのは、パーカーがこの人を、ほぼ一切批評していないところ。パーカーは味方にしろ敵にしろ、その長所であれ短所であれ、「○○はこういう性格だから、このように行動する」「こういう短所/長所がある」「裏稼業のほかに(食堂店主/俳優/レスラー/レーサー等)をしている」と考えるし、知っているが(例:三代目について、『友好的ながら、攻撃性を潜めたスタイル。ガールフレンドのほうが決断力ある知恵袋』)、彼に関してはそれがない。それで結果的に、四代目が謎の多い人になる。パーカーは本当に知らないのかもしれない。というか「少ししか知らない」と実際に書いてある。とはいえ、数回目線のみで会話するシーンがあり、息は合っている。なんなら某決定的な場面ですら、三人目の仲間より「信用している」と読める描写がある。「あいつとは旅行しない」というパーカーの話を、四代目は「信じた」……以下、要約回想「パーカー、仕事行くよ!」「仕事だめになったけど、また新しい仕事行くよ!」(ドライブ)「空港まで迎えに行くよ!」(ドライブ)「絶好の隠れ場所を見つけたよ!」(わくわくドライブ)「仕事用の車三台用意したよ! 警察車(本物)もあるよ!」「パーカー、ランチに行くよ! 店はもう見つけてあるよ!」「仕事前にディナーに行くよ!」(ドライブ&ドライブ)「パーカー、あいつ来なかったよ!」(超速ドライブからのカールグスタフ二発)

 ……不憫すぎる。

 前々記事の一件がなければ。

 

 

◆性格の陰陽

 

陰(パーカー <《越えられない壁》< 初代≦四代目 < 三代目 < 二代目)陽

 

 初代、落ち着いて見えるのに、とある作品では、超絶信じ難いおしゃべりキャラがいるせいでおしゃべりになり、結果撃たれるに至る事態に。

 四代目、相棒たちがあまりに陰性どもだから、陽性パートを引き受けている感。「レモネードスタンドを開くなよ」

 

 

最後に、この五人がチームを組んだ場合の妄想。

 

 二代目と三代目のおしゃべり&ジョークが止まらない。とっても仲良し。でもいつのまにか三代目のガールフレンドをめぐって喧嘩勃発。

 初代、イライラなパーカーをなだめにまわる。

 四代目、空気を読んで黙る。

 

 そして冒頭略歴のような事態がまとめて起こり、

 

 パーカー、結局一人がいちばんという結論に至る。

 

 相棒なんて「現地調達」すればいいや…。(例:レスリー、ブランドン、リンダル、サンドラ ※三人未翻訳作)

 

 だれもツッコミ役がいないパーカーの暴走ぶりは、『地獄の分け前』がスゴい。この人、なにやってんの!? と。

 

初代「パーカー、ちょっと待て…」

二代目「いや、パーカー、もういいだろ…」

三代目「俺もう帰るから。ブレンダが待ってるから。というか、俺の友だちが…」

四代目「殺し屋! 殺し屋来てる!」

 

 代わりに撃たれてくれる人もいなかったね……。

 

でもパーカーの聖職者お芝居は、四人とも金を払ってでも見たがりそう....。とくに二代目&三代目。「パーカーが!?  募金活動!!??」(爆)

 

 

anridd-abananas.hateblo.jp

 

 

 

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当方の駄文――ファンフィクションはこちら。
ドートマンダー・シリーズ:
『エメラルド始末記』『ファースト・ネーム』『ココナッツと蜘蛛』『エキストラとスタントマン』
悪党パーカー・シリーズ:
『哀歌』『最終作Dirty Moneyについての考察』『アフターワールド』『ラスト・デイズ』『ダーティー・ゴールド』『ライン』
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