A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

2014/08/28 トリノ→アオスタ→クールマイヨール 「フォト祭り!」

 

タイトル通り、恐縮ですが、写真が多くて重くなっております。

 

ところで昨日、今年2度目のTOEICを受けてきました。手ごたえは・・・まあ前回の撃沈ぶりよりはマシだったかな。リーディングの時間不足が、最後の2問で済んだし。でもあと3分ほしかった・・・というかその3分を確保できる力をなんとかつけておきたかった。

まあ・・・結局ほとんど完全に無勉でしかも4時間睡眠(←相変わらずメンタルが)で挑んだにしては上出来としなければならないでしょう。あとは正解していることを祈るのみです。

 

さあ・・・次は恐怖の英検リベンジか・・・・・・。

 

 

さて、あと残すところわずかの、旅の思い出話へ。

さっそくですが、トリノからアオスタへ向かう列車の車窓から。

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トリノのチョコレート屋さんで買ったジャンドゥイオッティを頬張りながら、「これが古代ローマ人も見た景色・・・!」と、片時も目を離さずに眺めていたものでした。

 

この日は素敵な写真ばかり撮れて、どれをアップしようか悩むほどです。

 

思えばこの旅、天候に恵まれ続けました。パラッと雨が降った日もありましたけれど、観光に困るほどの悪天候は一度もなかった。この日もトリノを出発したときはかなり曇っていたように記憶していますが、北へ進むにつれて空が晴れわたり、アオスタに着いたときには、このとおり。

 

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いやあ、すばらしく美しい街です、アオスタ! 息を呑みました! そしてこじんまりとしているのですが、見どころが満載。

まず街に入るところで、カエサルアウグストゥスにご挨拶です。

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そしてまた、街並みが綺麗で・・・。

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もうすぐそこにアルプスが見えます。いやはやまったく天候に恵まれてよかったです。

真夏の観光シーズンだから混んでいるかと思いきや、そうでもなく、のどかでさわやかな雰囲気を堪能できました。

まず驚いたのが水ですね。トイレで手を洗ったとき、驚きました。冷たい! すごく冷たくて、そのうえ水量が多い! これがアルプスの水! 

これだけで真夏にはたまりません。

 

まずは広場前のカフェで昼食をとりました。日本にいるとなかなか味わう機会がないのですが、サンドイッチってあたためるとおいしいんですね。ほかほかの状態で出てきたことにびっくりしたものでした。

それからいざ散策へ! 残念ながらアオスタには荷物を預かってくれるところがなくて、スーツケースを引きずりながら歩くことになりましたが(結局、中身は軽くしたものの、私も友人もトリノのホテルには預けきれず)。

それにしてもこの旅屈指の美しい街でした! 広がる大自然、おいしい空気と水、そのうえ所々で古代と一体化した街並み。

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こちらが古代ローマ劇場。圧巻でした。

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そしてアウグストゥスの凱旋門。

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これが見たくて来たのでした。あーっもう、古代ローマファンにはたまりませんって!凱旋門の背後にうっすら見える山々がまたなんとも・・・これがローマ人も見た景色なんだなあと、そればっかり思いながら感激ひとしおでした。ここまで来られて本当によかった。

 

可愛らしいお店もたくさんありました。とくに雑貨屋さんが魅力的で、石鹸とかだったと思いますが、たっぷりの癒しの香りに誘われて、友人と覗いてまわったり。

あーっ、もっといたかった! ここに宿泊してもよかった! 

 

さて、これだけでも十分満足なのですが、ここアオスタにはまだ、古代ローマファンには見逃せない隠れスポット(?)がございます。『地球の歩き方』p583('14'15版)に書いてあるのですが、私は危うく見落とすところでした。

大聖堂の裏手にある回廊。無料見学できました。

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写真で見ても、なんだかドキドキします。洞窟探険の気分でした。

友人と交代で入ったのですが、私が出てくると入れ違いに、日本人観光客の団体さんが突然現れ、友人はそのガイドさんの解説を聞きながら見てまわったそうです。

 

 

アウグストゥスが造り、ティベリウスも何度となく通ったに違いない、このアオスタ。それだけでも震えるほどの感慨です。

もちろん凱旋門があるのだから、戦争の跡でもあるわけですけれどね・・・。

 

こじんまりとしながらも、古代ローマファンにとっての見どころが凝縮された、アオスタ。その美しさはカプリに並ぶと思いました。もう一度訪れたいです。今度は宿泊もして。

 

午後遅く、名残惜しくも我々はこの街をあとにしました。駅前からバスに乗り込み、さらにアルプスに近づかんとします。目指すはふもとの観光拠点、クールマイヨール

 

観光シーズンだろうなあと思って、日本にいるうちからあらかじめバスを予約しておいたのですが、そうするまでもなくこの時は空いていました。1時間余りの道のりだったと記憶していますが、やはり私は車窓からいっときたりとも目を離さず。

しつこくくり返しになりますが、この景色の中をローマ人は歩いていったんだと目に焼きつけたくて。

 

旅する時、景色や街並みを見るのがとにかく好きです。いつかアメリカの横断鉄道にも乗れたらいいなと思うのですが、たとえ見渡すかぎりの荒野になろうとも、私はきっとできるだけ眺めつづけているでしょう。外国が好きなんですよ、いまだ理由はわかりませんが。見たことのない景色をいつまでも見ていたいんですよ。

 

それにしても山々に囲まれて、緑がいっぱいで、可愛らしい家々やときに古城のような建物も見えたりして、アルプスへの道のりはまったく退屈せず、目を奪われるばかりの世界でした。

 

さて、クールマイヨールに到着したのは、午後6時前後だったはずです。

ここで一つ、問題が起こりました。

旅行会社さんからいただいた地図も、私がグーグル先生からコピーした地図も、よくわからないという事態。

バスを降りた現在地がまずどこか、ホテルはどこか、どこへどう向かったらいいのか、さっぱりつかめないという恐るべき状況でした。私はそれでも持ち前のなんとかなるさいう能天気さ、無責任さでここまで来たのですが、ここに至ってようやく、手持ちの地図ではなんともならないことに気づきました。

 

そのアバウトさで今まで何度道に迷ってきたことか思い出せって話ですよね。学生時代なんか、大学からの帰り道、ちょっと寄り道したら、危うくアパートまで帰れなくなったことすらありましたから。

 

たぶん、私一人では夜中までクールマイヨールの街をさ迷い歩く羽目になったことでしょう。

 

ところが、今日の私には同行者がおりました。友人は、すぐさまバス停前の観光案内所へ向かいました。

そして手にして戻ってきたのは、なんとも詳細かつカラフルでわかりやすい、しかも我々が宿泊するホテルまでばっちり番号付きで記されている、この街の地図。

いやはや、もう、あまりに完璧なその紙に、しばし絶句しました。

それにしても危なかったです。観光案内所が閉まっている時間に到着していたらもうアウトでした・・・。なにしろホテルが、少しばかり離れたところにあったから。

 

こうして私は、この旅のほとんど最後で、初めて観光案内所の重要性と有益性を思い知りました。うん、これまでだいぶ色々と損していたよ、オマエ。次からはちゃんと利用してみよう。どうせ英語聞き取れないとか、話せないとか、考えずにさ・・・。

 

 

最後の写真は、夕暮れ時に食べたデザート。

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私はあまり詳しくないのですけれど、スイーツも、やはり雰囲気が違いますよね。フランス風ということでしょうか。ほかにもおいしそうなケーキがたくさん並んでいました。

 

 

次の日は、クールマイヨール観光をします。また美しい写真ばかり紹介できます。

 

 

さて、あと三段・・・・・・。