まずはなにより、ファンとして・・・・・・
シゲさん、おめでとおおおおおおおおおおおっっっ!!!
起きて、いつものようにブログ見て、思わず布団の中で叫んでしまいました!
うれしいよ~~!! ようやく、ようやくこの日が・・・! どうぞ、どうぞ、末永くお幸せに!!
そして先週日曜日、兄さんがたのライブビューイングに行ってきました。地元の映画館が満席という、奇跡の事態。
なぜかほぼ徹夜状態だったのですが、観劇とカーテンコールの後ではそんな疲労も忘れ・・・今の心境は、「リーダー、不肖わたくし、一生ついてまいります!!」
来年もさみしくならずに済みそうです。というかこれからの兄さんがたが楽しみすぎてしかたがないっ・・・!!
さて、興奮醒めやらぬ状態ですが、旅の思い出話に戻ります。
この日はホテルでの朝食後、ジェノヴァの街を散策しました。とくにこれが見たいという目的があったわけではなく、なんとなく街の雰囲気をつかんでみたいという、私の漠然とした希望からです。さっそくつき合ってくださった友人には感謝。
まずは地下鉄に乗り、街の中心地であるフェッラーリ広場へ。
うーん、これぞヨーロッパ!という街並み。360度、見渡すかぎりの華やかな建物たちでした。そしてなんというか、昨日までいたナポリとは、まるっきり雰囲気が違いました。ナポリともフィレンツェとも、まず人口密度が違います。静かで、落ち着いていて、人々の足取りもゆっくりな感じ。
それから街中をのんびり歩きました。世界遺産の邸宅群や、宮殿を外から眺め・・・いや、中にも少しだけお邪魔しました。
まるで映画の世界に迷い込んだ気分でした。
そしてジェノヴァはやはり港町なので、海辺も見ておきたいと思って出たら、こんな展示が。
今にもジャック・スパロウが出てくるんじゃないかと・・・!
海も美しかったですが、周囲の景観には、ポッツオーリよりも都市的な建物が目立ったかな。日本みたいな。
時間に余裕がありましたので、ゆったり散策できましたが、それでもこの時点で我々は結構歩いていました。
お昼ころ、我々は高速列車に乗ってジェノヴァをあとにしました。目指すはポー川ほとりの都市・トリノです。
この地にも古代ローマ劇場跡があり、訪れてみたかったのです。
無事駅に到着し、そこから徒歩数分のところにあるホテルも見つけ、荷物を預け、いざまた未知の街を散策へ!
このトリノでは、古代ローマ劇場以外に、私にはもう一つ目的がありました。お土産を買うことです。気がつけば旅も終盤。そしてこの後の予定ですが、
30日 帰国
というわけで、旅の最後にはまたこのトリノに戻ってくる旅程を立てていたのです。しかも同じホテルに宿泊します。
つまり、この日にあらかたお土産を買い終え、大きな荷物とともにホテルに預け、身軽な状態になって次の日クールマイヨールへ出発することができるわけです。
同じホテルを予約していただけて、ラッキーでした。けれどもそうでなくともホテルのでは、宿泊したのなら快く荷物を預かってくださるともうかがいました。
さて、そういうことで、まだ旅を始めたばかりの友人には申し訳なかったですが、私の趣味&お土産探しにつき合っていただくことになりました。
しかしトリノの街、綺麗でした。そして、ジェノヴァ以上に整然として、落ち着いていました。人通りもわりと少なくて。
気を抜けばスリに狙われるんじゃないかとびくびくしていたナポリやローマとは、まったく違う雰囲気でした。もう地元のショッピングモール(しかも平日の)を歩いているんじゃないかというような、安心感。
これはもちろん、同行者がいてくださったのも多分にあるでしょう。でもやっぱり、違いました。これがイタリア北部か、と。
この旅に出て、私はここで初めて緊張感を忘れたかもしれません。日本国内にいるかのように、いやそれ以上に、リラックスしていました。
まあ・・・そのせいか、ね、「まず道に迷う心配はない」とガイドブックに書かれたトリノの街で、私は思いきり道に迷って、友人に迷惑かけてしまったのですけど。不必要にあちこち歩かせてしまったのですけれど。
ウインドウショッピングしながら、ときおり秋物衣類を探す友人についてお店に入ってみながら、通りをのんびり、けれどもかなりの距離を歩きました。ポー通りの果てまで行って(この時点ですでに足にきた)、それから戻って、古代ローマ劇場行って、それからまた戻って、カフェに入って、それからホテルに戻ろうとして、道に迷って、気がついたらもう辺りが暗くなりかけて・・・・・・
こちらがトリノのシンボル。
上にある展望台には昇りませんでした。友人は少し昇りたそうでしたが、すでに歩き疲れていたうえに古代ローマにしか興味のない、つき合いの悪い連れのせいで、ね・・・。
こちらが古代ローマ劇場跡。
保存状態が良いものは、オスティアやポンペイにもあったので、ただ古代の劇場を見るだけならトリノにこだわる必要はないかと思います。それにしても見つけるのにちょっと手こずりました。
待ちゆく人に頼んで、写真を撮ってもらったりもしました。小心者の私は、絶対に人にはそれを頼めない性格なので(オスティアでは2回も頼まれたんですけど、自分からはどうしても勇気が出ず)、友人がいてくださってうれしいことがまた一つでした。
時間があれば、古代エジプト博物館にも行きたかったなぁ。好きなんです、古代エジプトも。もしかしたらこの旅はイタリア再訪ではなく、エジプトの旅になっていたかもというくらい。
さて、肝心のお土産ですが、私はこの街で「ジャンドゥイオッティ」を買うことに決めていました。ナッツ風味のチョコレートです。まず自分がチョコ大好き人間。周りも職場の上司以外、チョコは喜ばれる。そしてイタリア語講座の方からも頼まれていました。
頼まれていたほうのお店は閉まっていて、翌日アオスタに行く前に立ち寄って、幸いにも手に入れられました。それから家族や職場用には、ガイドブックに載っていた老舗のカフェで購入。
ところで、日本のチョコレートっておいしいですよね。だから外国のチョコってあまり喜ばない方も多いように思います。けれども、昔アメリカ旅行帰りにキスチョコをたくさん買って帰ったときもそうだったのですが、最初ひと一口目は確かに日本のチョコのほうが・・・と思う。ところが食べているうちに、なぜかクセになる。やみつきになる。あの味を忘れられない・・・!となってしまうのが不思議です。今回の「ジャンドゥイオッティ」もそうでした。良いお店で買えたおかげでもあるでしょう。
この日は、いつぞや書いた、ムール貝のスープ(というか鍋)を間近で見て、仰天しましたっけ。自分たちがディナーに食べたのは、こちら。
味はやや濃い目でしたが、おいしかったです。そして見た目が楽しいですよね、本当に。
このように書いてきましたが、この日はポンペイの時以上に歩いたんじゃないかと思います。一日で二つの街を散策したのですからね。それに私の性格にも問題があるでしょう。方向音痴なのに加え、見てまわるのに時間をかけてしまうのですよ。例えば、地元でもショッピングに行ったとき、たとえ買う物が決まっていたとしても、まず全フロアの全部の店をひととおり見てからでなければ、買わない。候補を全部見てから、いちばん気に入ったのに決めたいと思うわけです。たいして高い物を買うわけでもないのに。けれども結局、優柔不断で決められらず、さらにいくつかの店を行ったり来たりする(挙句、なにも買わないなんてことも)。すると当然、とてつもない時間と歩数がかかる。
・・・・・・なんて迷惑なやつなんだ。友人のいない私は、この日に至るまでこの自分の欠点を自覚しませんでした。申し訳なかったなぁ・・・。
でもおかげさまで、私は満足できました。すごく快適でしたよ、トリノもジェノヴァも。慌ただしさ、せわしなさがないのがいいです。歩いていて、楽です。
このような話を、後でどなたかにしました。このたびの同行者である友人だったか、イタリア語講座の方々だったか、はっきり覚えていないのですが・・・。
すると、「じゃあアンリさん(仮名)は、北イタリアのほうが好きなんですね」と尋ねられました。
私はそのとき「はい」と答えたように思うのですが・・・。
今はですね、そうとも言いきれない気持ちです。もちろんこの日も、それから次の日からのアオスタ、クールマイヨールもすばらしかった。そして終始リラックスして旅を楽しめました。
けれども、なんというか、確かにものすごく緊張はしましたけれど、そんな中で思いがけず人の優しさに触れる機会に恵まれたのは、旅ならではの不思議、開けてびっくりの楽しさを体験できたのは、ナポリをはじめとする南部だったようにも思い出されます。
だから結局、どっちも好きってわけです!!
さて、次の日は、いよいよ念願のアルプスを前にします。