A.Banana.S

古代ローマ、NACSさん、ドートマンダーにパーカー、西武ライオンズ、FEプレイ日記(似非)・・・好きなことをぽつぽつと。

2014/08/26 ナポリ→フィレンツェ→ジェノヴァ 「二人旅に!」

 

どうも。そろそろいいかげん勉強モードにならなきゃいけないと思う今日この頃です。TOEICリベンジまであと3週間を切ったというのに完全なる無勉! 英検は言うに及ばず! 

そのくせちょっと、本当に久々に恋でもしたんじゃないかというくらい、浮かれることがあったりしましてね。独りで勝手にですけど。

どっかの占いで書いてましたっけ。「安全なところから恋をしている」とかなんとか。私の場合、この世にいない人とか、フィクションの人物とか、まさにドンピシャでしたわ。

実際、ナックス兄さんのファンになったと長い付き合いの美容師さんには話した時、すごい「進歩」だと言われたのですよ。ようやくこの世に存在する人を好きになったか、と。

いや、もちろん私も、現実に恋をしたことはあるんですけど。

 

あう・・・なにを書いてんだか・・・。

 

よっし、しばらく自制しよう! どの次元の恋も、しばらく脇へ置こう。

 

・・・いや、それを置いてしまったら、なにもできないでしょうがとも言えなくもないか、私は。原動力であるわけだから。

恋とか愛の成就って、なんなんでしょうね・・・? たぶん今のところ、私にとっては現実の関わりには結びつかないなにかだな・・・。

 

無駄に前置きが長くなってしまいましたが、旅の思い出、続けさせていただきます。

 

麗しき美女ばかりのホテルスタッフさんと、たっぷりの朝食にお別れを告げ、ナポリを出発。高速列車でフィレンツェへ!

駅へ降り立つと、そこでは留学中の友人が待っていてくださいました。

 

友人と書かせていただきますが、私はこの旅でご一緒するまで、彼女のお名前とご職業を存じ上げるくらいでした。お知り合いになったのはこれより遡ることおよそ1年前、カルチャースクールのイタリア語講座に参加したのがきっかけでした。

この引きこもり傾向の私ですが、なんとか外へ出歩かねばと思い加えていただいた講座で、独学では味わえない楽しみをいっぱいいただきました。

そんな中で、友人は講座をはじめて数ヶ月後にはもう留学し、日本に残る我々講座仲間は、いつか実際にイタリアを訪れる機会に恵まれたら、ぜひ彼女のところへお邪魔しようと考えていたものでした。

それで、私がその第1号になったわけです。

最初は訪問するだけの予定でしたが、私がつい調子に乗って、この自己満な旅にご一緒しませんかとお誘いしてしまいました。友人の学校もちょうど夏休みとのことで、旅程を組むにあたり色々迷惑をかけてしまったのですが、ついに無事合流することができました。

同行していただいて、私にとってはもう良いことしかなかった。たとえば、友人は英語圏への留学経験もあり、英語は不自由なく話せます。心強いことこのうえないと言ったら! そしてなにより、旅のお供がいて楽しいのです。 

最初は、はい、大学のサークル旅行以来、友人と旅なんてしたことがない人間なので緊張もしていたのですけれど・・・。だからこそ、友人と旅するうれしさ、楽しさを噛みしめられたと言いますか・・・!

けれども今思っても、自己満な旅程で申し訳なかったと思う次第です。

彼女はまだ向こうにおられるはずです。

 

さて、前回の旅でも訪れたので、私にとっては二度目のフィレンツェ。良いところだと思います。イタリアでどこに住むかともし訊かれたら、フィレンツェは候補の筆頭に挙げるでしょう。なんというか、住みやすさを感じるのですよ。

このたびは友人が、お住まいのアパートや通う学校等を見せてくれ、普通の旅行ではなかなか見ることのできない現地の暮らしを垣間見せていただきました。テレビドラマで観るような、素敵なお住まいだったなぁ! それから連れていっていただいたジェラート屋さん、素材そのものの味が繊細に生きていて、これまで食べたジェラートでいちばんおいしかったなぁ!

 

それからヴェッキオ橋のほうまでぶらりと歩いたりして(相変わらず、旅行者の物欲を刺激してやまない橋。手が出せない、けれども素敵すぎる、けれどもお金があったとしても私などがいつ身に着けるんだ、という品々がたくさん・・・)。ニーハオ!コンニチハ!とお調子者の兄さん方に声をかけられたりもして。

 

そして午後遅く、我々二人はローカル列車に乗り込み、フィレンツェを出発しました。この日の宿泊地は、ジェノヴァです。

 

さて旅の後半、私は目的を一つ抱いていました。それはアルプスを見ることです。

これもまた古代ローマファン魂に宿った夢です。古代人が越えたアルプス、名将ハンニバルが越えたアルプス、そして我が敬愛するティベリウス帝も、武将として何度も越えて行き来したアルプスを、その一部分でもいいからなんとかこの目で見たいとの思いでした。

まずはアオスタ。アルプスを北西側から越えるならば通る古代の街。造ったのは初代皇帝アウグストゥスとのこと。ここへ行きたい。そして、古代人が見た景色に思いを馳せながらアルプスに近づいてみたい。

そういうわけで、私は同行者とともにイタリアの北の端へ向かうこととなります。

 

まずこの日はジェノヴァへ。ここを経由せずミラノからアオスタへ向かうほうが簡単だったのかもしれませんが、私はジェノヴァも見ておきたかったのです。こちらもまた古代の街ですから。

 

途中、斜塔で有名なピサで、列車の乗り換えをしました。時間がなくて斜塔までは行かれず、駅前で友人とのんびりしておりました。

 

ジェノヴァへ向かう列車に乗ると、もう辺りは真っ暗でした。欲を言えば車窓から海も見たかったのですが、計画段階でそこまではがんばれないと判断しました。リグーリア海、きっと想像にもまして綺麗なんだろうなぁ。

 

ジェノヴァに着くと、8月の暑さも去ったかのように涼しく、少し雨も降っていたりして。ちょうど今これを書いている時期の、我が県のように。

我々は駅から徒歩数分のホテルへ直行しました。が、私がざっくりした地図しか持っておらず、しかも勘で歩き続けたために、ちょっと道に迷ってしまいました。結局ホテルは友人が見つけてくれまして、申し訳なかった。

いや、一人旅していると気づかないものですね、自分のいいかげんさ、方向音痴ぶりに。自分一人なら迷ってもだれにも迷惑をかけないけど、同行者がいるならもっとしっかりしなければと思いました。いかに今まで迷い放題、行き当たりばったり、危なっかしい旅をしていたか、わかったなぁ。

けれどもこの日以降も、私は友人を必要以上に歩かせまくり、さらに友人に助けられっぱなしになります。

写真は、この日夜遅く、ジェノヴァでいただいた夕食。

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たぶん初めてですね、私が食事の写真をアップするのは。これも同行者がいるからこそです。見た目どおり、おいしかったです!

 

次の日はジェノヴァをお散歩します。それからさらに北上し、トリノに着きます。