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A.Banana.S

古代ローマ、ナックス兄さん、ドートマンダー・・・好きなことをぽつぽつと。

2014/08/20 オスティア 「のんびりじっくり」

古代ローマ

 

英検が終わって一人遊びを満喫していました(物書きなど)。手ごたえは前回のTOEICは散々でしたが、今回はなんとも言えない感じです。もしもパスしたら2次試験は都市に出張しないといけないそうです。

 

さて旅の思い出ですが、前日の霊廟での撃沈を引きずったまま、3日目を迎えました。この日の目的は、ローマ郊外にあるオスティア遺跡の観光です。数年前の旅で一応ローマ市内は見たので、今回は郊外に足を伸ばしてみようと思ったわけです。

天気は前日に引き続き、快晴。暑すぎず、30℃前後。後半フィレンツェに行ったときに知りましたが、この年は例年より若干涼しい天候だったようです。

 

地球の歩き方』(←イタリア版ではなく確かローマ版の)に書いてあった方法どおり、地下鉄に乗り、さらに乗り換えをして向かいました。ローカル線のチケットを買うことからいちいち緊張しどおしでしたが、これもさすがに旅の後半には慣れたものでした。所要時間は乗り換え列車を待っていたりして、40分の予定より時間がかかったたように記憶しています。

 

それにしてもまず驚いたのは、電車。とくにローカル線。日本では電車の中でスマホをいじっている人が大半ですが、イタリアでは大声で通話している方がたくさんいました。もちろん連れがいる方はその相手と熱心に(かなり大声で)話すのですが、スマホ越しにとても楽しそうにおしゃべりしています。お互いに迷惑そうな顔などしません。

なにしろ電車にアコーディオンを抱えたおじさん方が乗り込んできて、じゃんじゃん演奏し、最後におひねり頂戴して降りていっても、皆さん平然としておられます。私などはぽかーん状態で、それから興味津々で楽しませていただきましたが、これ、日常茶飯事なんでしょうね。とにかく、外の景色も車内も、どこに目をやっても退屈しませんでした。

あとで見たナポリのケーブルカーなんかは車体一面が落書きだらけでしたし(かといって駅や車内の治安が悪いとは感じず)、電車一つとっても文化の違いって面白いものですね。移動に退屈しません。

 

そして無事オスティアの駅で下車し、遺跡に向かって少し歩きました。途中後悔したのが、空のペットボトルを持ってくればよかったということです。とにかく喉が渇きますし、水があるとそれだけで安心します。少なくとも初めて訪れる観光地で力尽きて倒れることはないと。遺跡に向かう道中にも、そして遺跡内にも無料の水飲み場があって、私は結局手ですくいながら飲みました。

 

さて、遺跡ですが、良かったです。

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写真のとおり、この保存状態の中を、ゆっくりと観光できるのです。あとでポンペイに行きましたが、あちらもすばらしいですし迫力があるんですけれども、なにしろ人が多いです。レストランや休憩所もありますが、混んでいます。しかも広くて全部を見てまわるにはとんでもない体力が必要です。

 

オスティアは空いていました。のんびりゆっくりじっくりと、お散歩をするように歩けます。疲れたら水飲み場もありますし、お腹が減ったらセルフサービスレストランもあるので安心です。博物館で涼むこともできます。広すぎず、それでいてポンペイに負けず劣らずの見どころもあります。例えば、野外劇場

 

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 モザイク

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 広場

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これらをほとんど独り占め状態で見て歩けます。古代人の生活にじっくり思いを馳せたいなら、オスティアはおすすめです。

 

オスティアゆかりのローマ皇帝と言えば、クラウディウス帝やトライアヌス帝でしょうか。私がファンであるティベリウス帝も、若い頃オスティアで小麦調達の仕事をしていたことがあるそうです。それはどの辺りだったのかなぁとかどんなふうにがんばっていたのかなぁとか考えて満ち足りた時間を過ごせました。あと、ロードス島に家出するときも、このオスティアの港から出航したはず。

 

前日はだいぶショックを受けたものでしたが、ここで早くもだいぶ癒されました。もういつまでも眺めていたかった。遺跡のいたる隙間に鳥の巣があって、雛がピヨピヨ鳴いていて、親鳥がせっせと餌を運んでいたりとか、ね。

 

それでも時間と体力の限界を察し、ローマへ帰りました。けれどもこの日はホテルに戻る前に、もう一か所、観光したい場所がありました。アッピア街道です。

前回行けなかったから今回こそと思ったんですが、時間と体力的にこのたびももはやきつい状態でした。それで泣く泣くですが、バスに乗りっぱなしで街道の端だけ眺めて終わりました。アッピア街道観光のためのアルケオバスが出ていればよかったのですが、金土日だけなんですよね。ピラミデ駅という馴染みのない電車の駅でなぜか降り、118番バスだったと思いますが、 それに乗って、あとは乗ったまま元の場所へ帰ってきました。次があれば次こそは・・・ですが、やはり体力は考えないといけませんね、旅を続けるために。日頃仕事以外引きこもり状態で暮らしている私のような人間ならなおのこと。

 

この日の夕食は、テルミニ駅近くのレストランに入りました。スープ大好き人間なので、ミネストローネが食べたかったんです。ところが、ここでも驚きました。スープの入っている器が、もうカップではない。日本人の感覚では「鍋」としか言いようがないくらい、大きい。でかい。ボリュームたっぷり。

あとで見たんですが、ムール貝のスープ、あれにも仰天しました。「鍋」にしか見えない器にこれでもかとばかりにムール貝が突き刺さっているんです。山のように。あれで一人前と言うんですから。

食べきりましたよ、スープもピッツアも。意外と入るもんです。おいしいです。それに消化も良くて、旅のあいだじゅう私は一度もお腹の不調に見舞われませんでした。

 

ただ、注意しなきゃなぁと思ったのは、レストランに入ったら、お世話をしてくれるウエイターさん(カメリエーレさん)のお顔を覚えなきゃということです。旅慣れた方には当たり前のことかもしれませんが、今回はそれでちょっと慌てました。皆さん同じ制服を着ている場合はとくに。チップもお礼もしそこねてしまいますから。

 

次回は旅前半の私的クライマックス、スペルロンガの旅です。