石井ゆかりさんの占いが大好きで、日々こっそり通っています。著書も何冊か購入し、ど素人ながら、「ほうほう、この部屋にこの星があるとそんな意味が・・・」などと考え、独り悦に入ってきました。
そこで考えたわけです。古代ローマ皇帝たちのホロスコープはどうなってるの?
そこで、MyAstroChart様(http://www.m-ac.com/index_j.html)にお邪魔しました。
なんだが個人情報を盗み見ているみたいで少々恐縮なのですが、アウグストゥスは自分の星位に自信を持ったあと、それをコインに刻ませて発行させた人です。ティベリウスも天文学者(古代では占星術師でもある)の友人に囲まれて暮らしていた人です。たぶん、許してくださるでしょう。
以下はど素人の無責任な考察です。誤りもあるに違いないのであまり当てになさいませんように。
アウグストゥスの生年月日は、前63年9月23日、とされています。現代で考えれば太陽星座が天秤座となるのでしょうが、そこは古代、しかもユリウス暦導入前です。コンピュータで計算してもらったところ、彼は太陽星座・乙女座でした。思ったよりずれていなかったですね。アセンダント(生まれた時間に空に昇ってきた星座)は山羊座だったと言われ、コインに刻んだのも山羊座のようです。
彼は乙女座に太陽と水星、山羊座に月、牡牛座に火星と土星があるようです。幸運の星と呼ばれるユピテル―つまり木星は蟹座に。
ど素人の目にですが、かなり派手な星位に見えます。いわゆる地の星座に星が多くあるのが特徴的ですね。ひょっとしてこれ、地のグランドトラインというものでは・・・?
伝わるところでは、アウグストゥスは若かりし日、親友アグリッパと星占いをしてもらいに出かけたそうです。先に占ってもらったアグリッパが、当時はまだ一介の軍団兵だったのですが、とんでもなく壮大な運命を予言されました。それでアウグストゥス(当時はオクタヴィウス)は、自分の運命がアグリッパに劣ることを怖れ、生年月日を占い師に教えようとしませんでした。しかし占い師はやれやれとばかりになんとか生年月日を聞き出し、星位を計算し、そしてたちまちアウグストゥスの足下にひれ伏したそうです。
これがそのときの星位かと思うと感慨深いですね。現代の専門家の方はどのように解釈されるのか、知りたいところです。
さてさて我が愛しのティベリウス様は・・・
生年月日は前42年11月16日、ローマ生まれ。
すでにユリウス暦が導入されていたので、太陽星座が蠍座であることは間違いないでしょ う。
情報を入力。
んんん!!!???
天秤座に月と金星、山羊座に土星、牡羊座に木星、蟹座に冥王星――
これ、カーディナルクライマックスというやつじゃないですか!? 今年の4月がピークだったという、活動宮のグランドクロス! いや、もちろん、私の目なので、多少のズレはあるでしょうが・・・。
古代では冥王星は発見されていません。だから十字型のホロスコープはティベリウスも彼の友人トラッシュルスも見なかったでしょう。しかしそれにしても・・・
今年はアウグストゥスが没し、ティベリウスが帝位についてちょうど2000年目の年です。そこでこの星位が起こるとは・・・星占いを全面的に信じているわけではない私ですが、これにはなにか、それこそ運命的なものを感じて、今かなり興奮しています!
ほかの皇帝たちのホロスコープも覗いてみようと思いましたが、ひとまず今日は落ち着かないので、このへんで!