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A.Banana.S

古代ローマ、ナックス兄さん、ドートマンダー・・・好きなことをぽつぽつと。

皇帝の別荘を訪問

カプリ島には、3年前に行ったことがあります(それでイタリア語を勉強したわけです)。

 

6月の、とても良い時期に訪ねられたと思います。港は人でごったがえしていましたが、目的のヴィラに近づくにつれ、道は空いていきました。ええ、塩野七生先生が書かれていたので、覚悟はしていましたが、歩きました。ようやく彼方に見えてきたとき、本当にまったくなんであんなところに建てたんですか!と胸の内で叫びました。ヴィラの建造に携わった人たち、完成後に食べ物などを毎日運んだ人たちも同じ思いだったことと推察します。いやまったく塩野先生が書かれていたとおり、ティベリウス帝の人間嫌いは深刻だったと実感されます。

 

それでも、ヴィラへの道はすばらしかったですよ。月並みな言い方ですが、いくら眺めていても飽きない絶景を傍らに、のんびり歩くことができます。苦手でなければ、かわいいトカゲを愛でつつ、グラニータを飲んで休憩しながら向かっていけます。これほど快適なお散歩コースは世界にないのではと思いました。

 

道中、なぜか思い出したのは、うちの祖父のお墓への道でした。田舎の、山の中にあるのですが、そこへ向かう途中、心地よい風に吹かれ、静かな田園を眺めつつ小川でカエルを探し、竹林の向こうにあるだれかの家に目を凝らしながら、坂を上っていった記憶です。

 

そしてもちろん、ヴィラからの景色も最高でした。ほとんど人がおらず、独りでしばらく座って海を眺めていました。ああ、やっぱりここに建てたくなりますよね、うん。帰りたくなくなりました、ひたすら。

 

ところで、その日はカプリに宿泊もしたのですが、アナ・カプリという地区にあるホテルに向かいました。その道中、思わぬ恐怖体験が・・・!

 

バスです。いや、バスそのものではなく、バスが通る道です。世界に誇る絶景が、一瞬で恐怖の対象に変貌しました。私は高所恐怖症とかではないと思うのですが、あの光景には縮み上がりました。今まで事故とかなかったんでしょうか・・・。なかったことを祈ります。あれは怖すぎです。

 

カプリにはまた行きたいですが、もうあのバスの道路を行く勇気はないかもしれません。